アメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡大会情報5
いよいよその日がやってきました。世界最高のヨットレース、アメリカズカップのワールドシリーズ福岡大会が始まります。17日(木)は午前9時から福岡市西区小戸の福岡市ヨットハーバー内の「ACビレッジ」内で整備・組み立てが進められていた各チームの「ACボート」が、大型の100tonクレーンで1艇ずつ慎重に吊り上げられて海面に下ろされました。1番手はアメリカのオラクル艇。陸上でカーボンフレームと特殊フィルムで形成された「ウイングセール」とダガーボードを取り付け、クレーンで吊り上げて水中翼(フォイル)を持ったラダーを取り付けて海面に慎重に下ろしていきます。所要時間は1時間弱。2番手は日本のソフトバンク艇。同様の工程で次々に海面に下ろしていき、最後のフランスのグルパマ艇が着水したのが午後2時半でした。小戸公園を背景にハーバー水面に佇む6艇の「ACボート」、現実のこととは思えないほど感動の光景です。天気予報では、18日(金)のオフィシャル・プラクティス、20日(日)のレース2日目は風が少し弱いとの予報が出ていますが、前線が通過する19日(土)は雨模様ですが10ノット以上の風が吹くとの予報です。ACボートは10ノット以上の風が吹くと水中翼船のように船体が海面から浮き上がってすごいスピードで滑走するということですので、その「フォイリング」シーンをぜひとも見たいものです。日本代表の「ソフトバンク・チームジャパン」が表彰台の真ん中に立つことを期待しています。みんなで応援しましょう!
19日(土)、20日(日)のレース日は、200隻以上のヨットやモーターボートが海上で観戦しますが、レースエリア内には絶対に侵入しないよう指定された海上観覧エリア内で観戦してください。18日(金)のオフィシャル・プラクティス(公式練習)も同様です。警戒船(蛍光オレンジ色のフラッグを上げたヨット)、コースマーシャル(移動警戒船の小型モーターボート)のラインより内側には絶対に入らないようにご協力をお願いします。