運営要領
本要領は、HYCのレースを運営するに当たり、標準的な運営要領を定めるものです。
◆レース参加資格
- HYC会員艇であること。
- レースに有効なヨット保険に加入していること。
◆参加手続き
- レースに参加する艇は、参加受付時間内に所定の「出艇申告書」に必要事項を記入し、参加費を添えて受付に提出すること。
- HYC会員外でレースに参加を希望する艇にあってはオープン参加として受け付けるが、レースに有効なヨット保険に加入していることを証明する書面(コピー可)を受付に提出しなければならない。
- オープン参加艇は、着順位のみ記録されるが修正順位は算出されない。ただし、9月の壱岐レースにあっては、独立したレースとして表彰対象とする。
- レースに参加する艇は、オープン参加艇も含めてレース中は船尾に「HYC旗」を掲揚しなければならない。
◆参加費
区分 | 湾内レース | 湾外レース | 壱岐レース |
会員艇 | 5,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
オープン参加艇 | 7,000円 | 7,000円 | 10,000円 |
◆レース開催の判断
- レース当日に、レース海面において台風接近時等による強風や波浪警報が発令されている場合は、レースを中止する。
- 警報が発令されていなくても、現場の海況によりレースを中止することもある。
- レース中止の場合はハーバー掲示板に掲示する。レース実施/中止の判断は、レース委員長が行う。
- レース実施/中止の判断について、参加艇は不服を申し立てることはできない。
- レース実施の場合でも、レースへの参加/不参加は、各艇の艇長の責任において判断すること。
- レース実施が決まっても、スタートするまでは現場の海況の変化により中止することがある。
- レーススタート後は、海況の変化に応じてレースの続行/リタイヤの判断は、各艇の艇長の責任において行う。
◆帆走指示書
- 壱岐レース以外は帆走指示書を発行しない。
◆レースルール
- レース参加艇は、海上衝突予防法の遵守を基本とし、他艇との衝突を避けるための行動を取らなければならない。
- スタート前・後において、他艇との衝突・接触により艇体あるいは身体に損傷が発生した場合は両艇とも失格とする。
- 航路の優先権は、JSAFのヨットレース規則(2013-2016)に順ずる。
- リコールを解消せずにフィニッシュした場合は、その艇の所要時間にペナルティの時間を加算する。
- ケース発生に際しては、いかなる抗議も受け付けない。
◆レーティング
- レーティングは、IORやIMS、IRCなどを一部参考とするが、長年蓄積されたHYC独自のレーティングを継承する。
- レーティングは、毎年1回、前年の年間成績を参考にして必要な修正を加える。
- 年の途中であっても、艇の変更や改造等があった場合は、レーティングの修正を行う。
- 改造とは、セールエリアの変更を伴うマストやブームの延長、バウスプリット取り付け等をいう。 なお、これらの改造を行った場合は、速やかにレース委員会または事務局に申告すること。
- レーティングを修正する場合は、レース委員会で案を作成し、役員会で決定する。
◆成績
- TCF方式(所要時間にTCFを掛け合わせる)により修正時間を算出する。
- 各レースの成績は、修正タイムの少ない順に順位を付ける。
- 各レースの成績に応じて、下記の得点を与える。
1位 = 20.75点
2位 = 19.5点
3位 = 18.25点
4位 = 21-(順位)点
20位以下 = 2点
DNS、DNF、DSQ = 1点 *DNS(スタートせず)、DNF(フィニッシュせず)、DSQ(失格) - 年間10レースのうち、上位8レースの得点合計が多い順に年間順位とする。 ただし、レースがキャンセル(中止)された場合は、成立したレースから2レースを除した得点合計とする。
- 同点の場合は、レーティングの小さい艇を上位とする。
◆表彰
- 年間順位が1位の艇をHYC総合優勝とし、優勝カップと舵輪(それぞれ持ち回り)を授与し、艇名を刻印する権利を与える。
- 壱岐レースについては、単独のレースとして別に表彰する(オープン参加艇も含む)。
◆本部船
- 本部船の運営要領は別途定める。 ※〔レース・スタート手順〕
◆責任の所在
- レース中、またはレース前・後に発生したいかなる事故についても、クラブとしてはその責任を負わない。
- レースの参加/不参加、レースの続行/リタイヤの判断は、各艇の艇長の責任において行うこと。
◆その他
- レース参加艇は、スタート前、スタート後において、何らかのトラブル等によってリタイヤする場合は、遅滞なく本部艇にその旨連絡をすること。