世界有数のリゾート地として知られるタイのプーケットで毎年12月に開催されるアジア最大級のヨットレース「タイ国王杯レガッタ プーケット・キングス・カップ」。リゾート気分が満喫でき、毎晩パーティーが開かれる夢のようなヨットレースに、HYC会員艇 SIESTAのクルー、島津氏が参加され楽しい参戦レポートが届きましたのでご紹介します。
2019年6月22日(土)に開催された第42回座間味ヨットレースに、現地でヨットをチャーターして当クラブメンバー有志が参加しました。夏の沖縄慶良間諸島。トロピカルムード満点の楽しいレースとして、毎回多くの参加艇で大変盛り上がっています。昨年も当クラブメンバー有志が沖縄に乗り込みましたが、折からの台風接近で急きょ中止。飛行機も欠航して福岡に帰るに帰れず、またホテルも一杯で参加メンバーは途方に暮れた昨年でした。さて今年はどうだったでしょうか。Whispering Jackの西岡氏から楽しい報告がありましたので、以下に紹介します。
[以下は西岡氏からの報告です。]
2019年6月22日、まちに待った座間味レースです。昨年は台風直撃でレースが中止になり、個人的には6月15日に参加予定だった千葉でのA級ディンギー全日本大会も荒天で中止になり、今回も15m以上吹くとレースが中止になるとの話を聞き、梅雨が明けず強風が続く沖縄に一抹の不安を感じながら、21日金曜日の朝沖縄に到着しました。HYCメンバーとのチャーターでの座間味レース参加は、台風で中止になった昨年を含め3回目になります。今回のメンバーは「Jordan」から山田会長、波平さん、塩沢さんの3名、「麻里絵」から平澤さん、大庭さん、黒田さん、松本さんの4名、「いそしぎ」の坂田さん、沖縄在住で元「フリースタイル」の熊坂さん、「ドラゴンクイーン」の川畑さん、そして「Whispering Jack」の西岡、関口の総勢12名です。チャーターしたヨットは2年前からお世話になっている「Goody Liza7」。石原慎太郎氏の元愛艇「Contessa10世」、ランニングバックステーやグラインダーが付いた48ftの昔のバリバリのレース艇です。レースは4クラスに分かれて、我々はクラスⅠで、最初のスタートから1時間遅れの9時半スタート。宜野湾から座間味まで約30マイルのコースです。
天気予報では、梅雨前線の影響で、南西の風20~30kt、昼過ぎから西に振れるとのこと。「ポートの片のぼりでチービシ環礁の北をかわして行けるとこまで行って西に振れたらタックかな」、「西に振れるならチービシの南ルートがいいかも」等々、前夜に酒飲みながら談義していたコース戦略を思い出しながら、ラムライン目指してポート片のぼりでスタートしました。予報より早く風が西に振れ出したので、チービシのだいぶ手前でジワジワ北上してしまい、そこからはドン吹きのマノボリでタックの繰り返しでした。
前々回レースの、青い海、白い砂、チービシのビーチで遊んでいる人達を横目に、北側をクローズドリーチで優雅に通過したチービシ環礁が、今回は近寄りたくない危険な岩礁にしか見えませんでした。それでも慶良間諸島の中に入ると波は収まり、まわりの景色を楽しみながら岬や岩礁をかわして古座間味ビーチの第1マークを回航。安室島をかわして、2年前にシーカヤックで上陸した無人島の西にある第2マークをジャイブして回航、座間味港沖のゴールを目指します。フィニッシュ直前にタイムリミットでマークが回収されてしまい、僅かな差でDNFになってしまったのは残念でしたが、タイムリミット内の完走は16艇だったので、うちは参加艇66艇中着順17位ということになります。
パーティでは、昔油壺で乗ってた時の、鳥羽レースで優勝した仲間に偶然23年ぶりに再会しました。こんな巡りあわせも、関東、関西からの参加も多い座間味レースならではだと思います。翌日も雨が降ったり止んだりの冴えない天気でしたが、シーカヤックとスキンダイビングを楽しみました。天気悪くても海の中は慶良間ブルー。海亀にも会えたし、思った以上に楽しめました。今回は梅雨前線の影響で沖縄滞在中は一度も太陽や青空が拝めず、日焼け止めを一度も塗ることなく終わりましたが、沖縄のマリンライフを満喫することができました。来年もぜひ参加しようと思います。
39回目を迎える「座間味ヨットレース」にHYC会員の“Tropicarna”S氏が参加され、参戦記をいただきましたので紹介します。下記のレポート(PDFファイル)をご覧ください。
レースは7月2日(土)に沖縄本島・宜野湾をスタートし、ダイヴィングスポットとして世界的に有名な慶良間諸島・座間味島フィニッシュの約30マイルです。梅雨明けのトロピカルムード満点の沖縄の海を爽快にセーリングする醍醐味は格別のものがあります。S氏は、OSSCのK氏が宜野湾港マリーナに保有するヨット“那の津号”(IOR時代のFarr40)で、HYC会員艇“Little Wing”のメンバーの皆さんとともにレースを楽しまれました。
これとは別にHYC会員の皆さん4名が、宜野湾港マリーナーのハーバーマスターのご厚意で、地元参加艇に分乗してレースに参加し、沖縄のセーラーの皆さんと交流を深めました。
11月7日(土)、8日(日)に韓国・統営(トンヨン、釜山から西に約50㎞に位置する韓国有数のリゾート地)で開催された国際ヨットレースに、博多ヨットクラブ会員艇の“Bambino(J-92S)”、“Little Wing(YAMAHA-28S)”が参加しましたので、その模様をお知らせします。今回のレースにはロシア、中国、日本(3チーム)など20か国から150艇の参加があったとのことです。ただ残念だったのは、今年も悲惨な事故が起きてしまいました。レース中のヨット同士が衝突し43歳の男性が落水して溺死したそうです(ライジャケ不着用)。昨年はイワシ漁漁船がレース海面に割り込んでヨットに衝突し女性クルーが落水して溺死する事故がありました。ライジャケ(救命胴衣)着用の徹底など運営サイドの安全配慮の意識がまだまだ低いようです。
11月5日(木)の昼過ぎに2艇一緒に小戸ハーバーを出港し130マイル彼方の統営を目指しました。往路の回航は晴天に恵まれ6ノット前後の風の中、メインセールのみの機帆走で20時間かかったそうです。復路は強風の中での回航となり、8日の20時頃から9日の明け方まで23ノット平均、Max30ノット近くまで吹き上がり波高もⅣmほどでメンバーの中には船酔いで「マグロ」になった者もいたようです。所要時間は21時間でしたが何とか無事に小戸に帰港されました。両艇とも小戸出港前にリギンやデッキ艤装、バッテリー、電気配線などを入念にチェックして万全を期していたため、回航においては特にトラブルは無かったようです。点検、整備は大切ですね。
成績は“Bambino”がORC-Ⅱクラスで優勝(昨年に続き2連覇)、“Little Wing”がPHRFクラスで第4位と好成績を収められました。“Little Wing”さんから簡単な遠征レポートをいただきましたのでご紹介します。
[以下は“Little Wing”のK.K.氏からのレポートです]
11月の玄海灘を越えて、9回目の李舜臣(イスンシン)カップの開催地韓国・統営(トンヨン)へ遠征してきました。釜山から南西へ高速バスで約3時間の港町です。李舜臣とは豊臣秀吉の水軍をほぼ全滅させた朝鮮方の提督で、韓国の英雄です。
レース水域は南北に長い入江で、幅は1、2マイル。ORCの2クラスは博多ヨットクラブレースで言えば、小戸~津屋崎の往復の32マイルくらい、我々のオープンクラスは小戸~相島往復の約22マイル、J24クラスは玄界島往復の約12マイルくらいといったところでしょうか。2日間で2レースの予定でしたが、土曜日の第1レースで死亡事故が起きたため日曜日の第2レースがキャンセルされ結局1レースのみの大会となりました。今回は、微風の予想で(?)それぞれ下位クラスのコースへ短縮でしたが、実際は順風から徐々に上がりました。スピンスタート後ライバル艇と絡み、団子状態で大きく時間ロス。風下の折り返し点では、スピンダウン失敗の艇が内側から入り込んで艇団は大混乱。復路風上航は風が上がり、白波の立ち始めた中を数十回のタックでフィニッシュ。レース中衝突事故があり2日目のレースはキャンセル。そういえば昨年はフィニッシュラインの前を曳舟が横切り、大迂回しました。成績は、昨年は手が届かなかったが4位入賞で満足。僚艇Bambinoは、またまた優勝。今回レースもロシアから10艇の参加があり全体で約130艇。日本からは小戸の2艇と韓国留め置きのJ24のみ。
日本側に送り出しのヨットクラブがあり、回航をお願いできるヨットマンがいればデイセイリングでたくさん回航できるのだがなあとの思いがありました。今回の好成績は、準備、回航、レースと、チームワークの成果でもありました。 -文責 Little Wing: K.K.-
〔写真左から、Bambino、Little Wing、博多から参戦の2チーム、前夜祭の屋外パーティー〕
〔写真左から、うむー韓国美女と、PHRF4位のLittle Wing、ORC成績、PHRF成績〕
年に一度、ISPA(International Sail and Power Association)主催の研修クルージングに参加している会員艇“Summertime”の牧氏が、今年も9/17~9/28の日程で東エーゲ海のトルコのGokova湾をクルージングされました。その時の楽しいクルージングレポートを寄せられましたのでご紹介します。
次のPDFファイルをクリックしてご覧ください。 [ISPA研修・東エーゲ海クルージング]
昨年8月にカナダ・バンクーバー北の大自然の中で、ISPA(International Sail and Powerboat Association)主催の Coastal Navigation研修を受講されたHYC会員でBW派のヨット Summertimeの牧氏が、今年はアドリア海に面してイタリアの対岸に位置するクロアチアでBeneteauのRally Cruiseい参加されました。その時の楽しい体験レポートを寄せられましたのでご紹介します。次のPDFファイルをクリックしてご覧ください。 [Beneteau Rally Cruise 2014 PDF]
HYC会員艇の“Bambino”さんが6月21、22日に韓国釜山で開催された「Busan Super Cup 2014」に参加されそのレポートを寄稿されましたのご紹介します。
この大会は例年5月のGW期間中に開催されていましたが、今年は4月16日の韓国でのフェリー事故の影響で大会の開催も危ぶまれましたが何とか開催にこぎつけたようです。例年、多くの外国艇も参加して盛大に催されていますが、さすがに今年は外国からの参加は日本から1艇のみという少々寂しい大会になりました(2013年大会15か国100チーム、2012年大会10か国70チーム)。このレースがこれほど多くの外国艇に人気なのは、回航費の補助が出ることと、何よりも「賞金レース」ということです。昨年の大会は回航費補助は200万ウォン(日本円で20万円ほど)優勝賞金が1千5百万ウォン(同、150万円)でしたが、韓国の経済情勢を反映してか今年は回航補助が150万ウォン、優勝800万ウォン、2位600万ウォン・・・だったそうです。昨年に続き2回目の参加だったそうですが、賞金稼ぎの異名を持つ“Bambino”さんは総合で2位、賞金600万ウォンを獲得されました。釜山の西に位置する統営(トンヨン)という港町でも大きなヨットレースが開催されていて、“Bambino”さんはこれまでに4回参加され2年前の大会では総合優勝で1千万ウォンを手にしたそうです。韓国釜山までの往路、復路とも天候に恵まれ所要時間は17時間と順調で、レースも含めて事故もなく無事にホームポートの小戸に帰港されたことが何よりでした。それにしても小さなヨットで福岡から17時間で行ける最も近い外国である韓国、これからも交流を続けていきたいですね。詳しくは“Bambino”のN艇長のレポートをご覧ください。
1月から3回にわたって掲載してきた会員艇“KANALOA”号の九州一周航海記の最終章です。大分県蒲江港から一旦九州を離れて四国・愛媛県の宇和島に立ち寄り、大分県姫島を経由して母港の福岡市ヨットハーバー(小戸)までの航海記をお楽しみください。
「KANALOA号の九州一周航海記(蒲江港~小戸) pdf」
会員艇“KANALOA”号の九州一周航海記の続編です。前回は熊本県天草から鹿児島県硫黄島までのクルージングの様子でしたが、今回は硫黄島→屋久島(鹿児島県)→種子島(鹿児島県)→油津(宮崎県)→蒲江(大分県)までの楽しいクルージングの様子をお伝えします。福岡・小戸から九州を西回りに大分まで到達しました。寄港先での役に立つ情報なども満載ですのでぜひご覧ください。
会員艇“KANALOA”号の九州一周航海記の続編です。今回は2013年5月13日から5月22日の熊本県天草市本渡港から鹿児島県硫黄島までの航海記です。天草本渡から牛深(熊本県)→甑島(鹿児島県)→笠沙恵比寿(鹿児島県)→硫黄島(鹿児島県)までの楽しいクルージングの様子をお伝えします。寄港先での役に立つ情報なども満載ですのでぜひご覧ください。