「壱岐市長杯・壱岐－福岡ヨットレース」終了報告
雑誌KAZI9月号に「全国のお祭りレースに出よう!」で紹介された博多ヨットクラブの福岡ー壱岐間のヨットレースは1978年に始まり今年で46年を迎えます。2017年からは壱岐市ならびに壱岐市観光連盟の後援をいただき、2018年からは「壱岐市長杯」と銘打って開催しています。三連休の中日、9月15日（日）午前９時に博多湾小戸沖合をスタートし、壱岐・筒城浜沖のフィニッシュラインまでの27マイルを走るディスタンスレースで今年は17艇の参加がありました。当日の天候は晴れで北～北東の風、7～10ノットと最高のレースコンディションでした。
今年は初めてフィニッシュ後に現地で表彰式を行うことにしました。フィニッシュ地の筒城浜に壱岐市の広大なふれあい広場があり、そこのレストハウスに併設した屋根付きのBBQ施設を使わせていただきました。表彰式会場の設営、後片付けには壱岐市観光課、観光連盟の職員さん8名が協力していただき、またフィニッシュ後に郷ノ浦町、石田町の7か所の宿に入った参加艇の皆さんを、壱岐市が手配したバスで筒城浜の会場まで送迎していただきました。
午前9時にオールフェアでスタートした参加艇は、一路壱岐を目指しました。今回は5月の日韓親善アリランレースで参加艇に搭載したGPSによる位置情報サービス「ココヘリ・マリン」の発信機を参加艇に搭載したので、フィニッシュ本部船ではタブレット端末で各艇の位置がリアルタイムで把握できとても役に立ちました。
フィニッシュ地の筒城浜は壱岐随一の美しさを誇る天然の白砂ビーチ。夏の海水浴シーズンには多くの海水浴客で賑わいます。その沖合水深６ｍ地点に本部船をアンカリングしてフィニッシュラインを設置しました。この日は青空が広がり気温36℃の猛暑日。海は波もなく海底の砂地が見えるほど透明度が高かったので、本部船メンバーもフィニッシュ艇の合間を縫ってひと泳ぎしました。最高に気持ち良かったです。
13:12:47トップ艇の「K.CONTESSA 風と虹」がフィニッシュ。その後に「Second Love」「May be」「Suru Sumi」「Speed I」「Spilmer」「GALAXY」と次々にフィニッシュ。15時前頃から風が少し弱くなったため、最終艇がフィニッシュしたのはトップ艇に遅れること約3時間、16:07:26に「Stella」がフィニッシュして無事にレースが終了しました。なお1艇はリタイヤしました。参加艇はそれぞれ郷ノ浦港、印通寺港、芦辺港に向かって係留。宿に入ってシャワー等を浴びてレースの疲れを取り、壱岐市が手配した送迎バスで19時から始まる表彰式会場に向かいました。
19時からの表彰式＆BBQ交流会には、所用でフィニッシュ後に福岡に戻った4艇を除き13艇約90人が参加し、今年4月の市長選挙で初当選した篠原一成・壱岐市長が公務多忙の中ご出席いただき、ほかにも長崎県壱岐振興局・小畑局長様、壱岐酒造組合代表理事・長田様、壱岐市観光連盟・石尾事務局長様、壱岐市企画振興部・塚本部長様にご出席いただきました。篠原市長は46歳とお若く、温和でとっても気さくな市長さんです。最初に博多ヨットクラブ・西岡会長（Whispering Jack）の挨拶があり、続いて篠原市長から歓迎のご挨拶をいただき、壱岐酒造組合・長田代表理事の乾杯のご発声で交流会がスタートしました。乾杯のお酒はもちろん「壱岐焼酎」。麦焼酎発祥の地として「壱岐焼酎乾杯条例」を制定しているとのことで、特別に用意されたアルコール度数が低い乾杯用の麦焼酎が用意されました。始めにレース入賞艇の表彰を行い、6位「May be」5位「Speed I」4位「GALAXY」3位「Suru Sumi」2位「Spilmer」と順に表彰を行い賞の授与を篠原市長に行っていただきました。そして最後に栄えある優勝「Second Love」に篠原市長から壱岐市長杯が手渡され、優勝艇ラット、クリスタルトロフィー、副賞の壱岐物産詰合わせが贈られました。さーあセレモニーはこれで終わり、皆さんバーベキューと飲み物で一気に盛り上がりました。壱岐には焼酎の蔵元が7社あり、各蔵元から自慢の焼酎の協賛があり、ブランド牛「壱岐牛」やホタテ、エビなどを焼いて皆さん笑顔が絶えませんでした。「壱岐牛」はとても美味しくて参加者も大満足。少し物足りなさ感もあったようで来年は壱岐牛を増量しましょうかね！篠原市長も20時半のお開きまでお付き合いいただき、壱岐の皆様とも有意義で楽しいひと時を過ごすことができました。
7月に西岡会長、中川副会長（レース委員長）と壱岐市を訪問し、篠原市長ならびに下条観光連盟会長にお会いして壱岐－福岡ヨットレース開催のお知らせと表彰式へのご出席をご案内したところ、沢山のヨットの皆さんが壱岐に来ていただくことは壱岐にとっても大変ありがたいことだと歓迎していただき、当日の送迎バスの運行や会場設営のお手伝いも約束していただきました。お陰様で準備の段階から本番まで、壱岐市ならびに壱岐市観光連盟様には大変お世話になり深く感謝申し上げます。運営メンバーはもとよりレース参加者も心より楽しめました。博多ヨットクラブの壱岐レースは年に一度の「お祭りレース」です。壱岐市も全面的に支援していただき、壱岐焼酎を酌み交わしながらの交流会も大いに楽しめます。来年は博多湾以外の海域からの参加もお待ちしています。
壱岐は天然温泉の宿もあり、観光名所探訪や壱岐焼酎の蔵元見学、夏の海水浴と、楽しみ満載の島です。ヨットレース以外でもクルージングでまた訪れたいですね。また博多港からジェットフォイルで1時間ほどのとても近い島ですので、ご家族や友人とぜひ行かれてはいかがですか。
