本部船運営記

本部船運営記。2020年第5レースは“Little Wing”チームでした。

2020年7月23日

7月19日(日)は2020年シリーズレースの第5戦でした。今日の本部船は“Little Wing”チームさんが引き受けていただきました。“Little Wing”は係留地が今津に変わったため、小戸に係留の知人のヨット“WOOL SACK”号を借りての運営です。マークブイや信号旗、フォグホーンなどの運営用品は前日の土曜日に船に積み込み準備万端。レース当日は午前8時半にメンバーが集合し、クラブハウス2階ラウンジで参加受付の準備。3蜜を避けるためラウンジの窓はすべて全開。メンバーも全員マスク着用で感染防止対策を徹底。

予報では南寄りの風、6~10ノット、全般的に曇りで一時雨。コースは博多湾口の「机島時計回り」、距離は約12マイルです。9時頃からエントリーが始まり10時の締め切りで参加艇は18艇。エントリーに来る皆さんもマスク着用です。

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今日は小戸沖にディンギーが沢山出ているので少し沖合にスタートラインを設置。南寄りの風のためスタートは後ろからの風でポートタックになるので、スタートラインは通常の1.5倍くらい長めに設定しました。クラブハウス内では皆さんきちんとマスク着用でしたが、3蜜を気にしなくてもいい洋上では、うっとおしいマスクを外して笑顔いっぱいで自然の風を心行くまで感じていました。空を流れる雲は動きが早く、西の空には黒っぽい雲の塊もあります。途中で雨が降り出すかもしれません。陸上では新型コロナの脅威で窮屈な生活を強いられていますが、ひとたび海に出ると皆さん本当にのびのびと寛いでいました。これから海水浴?と勘違いしている参加艇もいて、皆さん本当にいい笑顔でした。

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スタートは午前11時ちょうど。本部船上では信号旗をチェックして万全を期します。10:55:00に5分前の長音一声とクラス旗(HYC旗)が上がると参加艇の動きが慌ただしくなってきました。ジブセールを上げて、デッキ上にはジェネカー、スピンのバッグが用意されてスタートに備えます。10:56:00には4分前の信号が発せられ、11:00:00にスタート信号が発せられました。すぐに長音一声とX旗が上がったので、リコール艇があったようです。スタート直後に各艇から色とりどりのジェネカー、スピンが次々に上がっていきます。スタート時の風は南で8~10ノットほど。進行方向の正面には安全を見守ってくれているのでしょうか海上保安部の巡視船が停泊しています。途中から徐々に風が西にシフトしていき、ジブが上がってジェネカー、スピンがダウンしていきます。机島へはポートタックのクローズドリーチになりました。この頃から西の空の真っ黒い雲がぐんぐん近付いてきて、とうとう雨が降り出しました。そんなに強い雨ではなく、降ったり止んだりの状況になりました。先行艇が机島を回る頃には風がシフトして南西の風に変わり、復路のレグはスタボードタックのクローズドリーチの走りとなってしまいました。

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途中で大粒の雨が降り、風もブローで21ノットまで吹き上がり、一時は海面が白く煙って視界も悪くなることもありましたが、参加各艇はセールに風をいっぱいに受けて飛ぶように走っていました。12:47:00に51フィートの“May be”(Sprint 51)が堂々のファーストホーム。2番手は12:48:43に40フィートの“MALOLO”、3番手は12:52:31に40フィートの“Second Love”と大型艇が続きます。その後も続々とフィニッシュが続き、最終艇の“Altair”が13:28:01にフィニッシュ。ファーストホーム筆頭の“K.CONTESSA 風と虹(CLUB SWAN 50)は、机島手前のクタベ瀬黄色ブイの東海面で痛恨のキール接触を起こして無念のリタイヤとなりました。修正では最小艇でシングルハンドの“Happy Holiday”(リベッチオ)が見事に優勝。おめでとうございます。

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今日はスタート時の南の風が西→北西→南西と大きく変わりました。例年だと明けている梅雨もまだ明けずにぐずぐずしていて大気が不安定なのでしょう。本部船を運営していただいた“Little Wing”の皆様、お疲れ様でした。また素敵な写真を沢山撮っていただいて感謝です。8月16日(日)の第6レースは「湾内コース」の予定で、受付9:30~10:00、スタート11:00です。本部船は“Suru Sumi”チームです。

【注意喚起!】今日のレースでは2艇がキールを暗礁に接触させました。1艇は50フィート艇で机島の手前、クタベ瀬ブイの東側海面です。キール底面をガリガリと擦ったとのことです。クタベ瀬は波に洗われて見えていますが、その周囲に水深2m未満の沈み瀬が3か所あります。この大型艇はキールの長さが3.5mもあるので、航行には最新の注意が必要です。ここは2014年11月のHYCレースで30フィートクラスのB艇がキールを擦っています。もう1艇は34フィート艇で机島を時計回りに回って小戸方向に進路を取ったすぐのところでキールにガツン、ゴリゴリと衝撃があったとのことです。ここは2010年6月のHYCレースで32フィートのZ艇がオンザロックしてキールとラダーに大きなダメージを受けたところで、チャートに水深2m未満の「コクタベ瀬」とあります。レースに参加の皆さん、キールをぶつけないようにチャート(海図)やGPS機器で確認しておいてください。〔クタベ瀬周辺海底地形図pdf.〕

[以下は本部船“Little Wing”のレポートです]

世間では「コロナ」「三密」云々と耳にタコが出来るほど聞き飽きたフレーズが飛び交っており些か気疲れ気味ではなかろうかと思われるが、デッキに立つ面々には大きな笑顔が溢れスタートはまだかと楽しそうにしている様子が本部艇から見て取れた。(羨まし〜ぃ!!)

前日予報では九州南部に掛かった前線が北上し、東シナ海側を中心に時折雨が降るとのこと…と、言うことは…天気が急変するかも?早々にレース海面に出ると風は南風。ランニングスタートとなる事を鑑みてラインを大きく開けて設定した途端に風は西へ南へとコロコロ変わる。些か嫌な風だが参加艇はストラテージを練るに楽しかったのではなかろうか。

 スタートすると穏やかな南風に揺られ、各々がスピンやジェネカーを展開して目標マークに向かって行く。カラフルなセイルが海原に花を咲かせて行く光景は何とも美しい。こうした景色を望めるのはこの時期の本部艇だけの特権だと言えよう。そんな様子を楽しんでいると、毘沙門山の向こうに陰りと、玄界島近くに濃ゆく染まった帯状の物が海面に見えた。あっ!そう思った途端にカラフルなセイルは閉じられ、殆どの艇がヒールし始めた。そして大粒の雨が襲ってくると海面は真っ白になり視界は遮られ、プロッター無しだと目標物が分からない程ではなかっただろうか…

 本部艇は毘沙門山と能古島南部を結ぶライン上に置いていたが、いきなり雨が降っては凪り、ブローが入っては大粒の雨がデッキを叩きつけるの繰り返し…本部艇からは全くレース状況が確認できないほどだ。『参加艇は無事に回航できているだろうか…』そんな心配をしていた中、真っ白になった海面に複数の艇影が確認できた。この時、風は西へと廻りクローズドリーチ気味で艇速をあげ波を掻き分けながら大型艇のMaybeがスタートから1時間47分にファーストフィニッシュを飾り、続いてMALOLO、Second Loveがフィニッシュ。その40分後には最終艇がフィニッシュラインを越え本日のレースは終了した。 - Little Wing Team -

本部船運営記。2020年第4レースは“Bambino”さんでした。

2020年6月25日

6月21日(日)は2020年シリーズレースの第4戦でした。今年は3月の第1レースが強風で中止。4月第2レース、5月第3レースが新型コロナウィルス感染防止のため活動自粛したため、昨年11月の第10レース以来実に7か月ぶりのレース開催となりました。

梅雨の真っただ中ですが、天気予報では晴れ、北北東の風8~10ノットと申し分のないレース日和となりました。8:30にはレース委員長、本部船運営メンバーがクラブハウスに集合し、コース決めとレース参加受付の準備をしました。今日は湾内コースの予定なので、レース委員長と本部船責任者相談のうえ、博多湾口の「机島反時計回り」に決定。距離は約12マイル。受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。アウターマークや信号旗などの運営用品一式は前日の土曜日に船に積み込み準備万端です。クラブハウス2階ラウンジの受付ではすべての窓を全開にして風通しを良くし、受付メンバーや参加申込者も「マスク着用」して新型コロナウィルス感染防止を徹底しました。久々のレースと好天に恵まれたためか、10:00の受付終了時点で24艇のエントリーがありました。

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今日は少し沖合にスタートラインを設置。風向が北北東から北東に変わったため、机島へのラムラインに対して本部船を下げてアウターマーク有利としました。参加各艇は7か月ぶりのレースとあってか、はたまたコロナ疲れを吹き飛ばそうとの思いからか、水を得た魚のように生き生きと走り回り、艇上のクルーの皆さんも笑顔いっぱいでした。今日は大潮で満潮が9:21でしたが、スタートライン近くでは北東の風、9~10ノットの順風が吹いていたため潮の影響はあまり受けないでしょう。10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、各艇レースモードに突入し、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に入り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられましたが、本部船から長音二声が発せられゼネリコ旗が掲揚されました。久しぶりのレースだったため各艇のテンションもMaxとなり、はやる気持ちを抑えきれなかったのでしょう。ゼネリコのときは10分後に再スタート。11:05に予告信号。11:06に準備信号が発せられましたが、風がさらに東に振れてスタートラインをアウターマーク方行に走るとスタボードタックのクォーターリーないしはほとんどデッドランに近い走りになりました。今度は各艇慎重に距離を見極め、11:10の再スタートはリコール艇なしのきれいなスタートとなりました。セールに風をいっぱいに受けてスタートライン上を横一線に並んで沖合に向かって疾走していく姿は、いつ見てもワクワクします。皆さん頑張ってください!

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風もコンスタントに10~12ノット吹き、全艇スタボードタックのクローズドリーチで快調に走っています。しばらくするとトップ艇団からぽつぽつとジェネカーが上がり始め、後続艇からもジェネカーが上がり始めました。大机島横でジャイブし、小机島横でジブアップ、ジェネカーダウン。あとはフィニッシュラインまで一直線、スピード競争です。各艇のセールトリムの実力が試される走りとなりました。12:29:47に51フィートの“May be”(Sprint 51)が堂々のファーストホーム。2番手は12:35:24に36フィートの“ENTERPRISE LILY”(K-36 SAMURAI)、3番手は12:35:38に50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”(CLUB SWAN 50)がフィニッシュ。その後も続々とフィニッシュが続き、最終艇の“Altair”が13:20:34にフィニッシュ。帰りのレグを快調に走っていた“いそしぎ”がジブセールを破断して無念のリタイアをしましたが全体としては無事にレースを終了しました。修正では4着の“GALAXY”(J 111)が、抜群のチームワークを発揮して見事に優勝。おめでとうございます。

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本部船を運営していただいた“Bambino”の皆様、お疲れ様でした。7月19日(日)の第5レースは「湾内コース」の予定で、受付9:30~10:00、スタート11:00です。本部船は“Little Wing”チームです。

[以下は本部船“Bambino”のMクルーのレポートです]

6月21日(日)は、待ちに待ったHYCレースであった。新型コロナウイルスの影響により自粛されていたレースがついに再開された。当日朝に確認した風向・風速アプリによると、北東の風5~10ノットまた、満潮が9:30頃で、レース時は引き潮の予報であった。当初、個人的には風も弱く、長いレースになるのかなと予想していた。役員間での協議の結果、今回のコースは「机島反時計周り」になることが決まった。受付開始直後より多くのエントリーがあり、24艇ものヨットがエントリーした。

DSC01290 いざ海面に出てみると風は十分にあり、レースはとても気持ちよさそうであった。しかしながら、風はほぼ東から吹いており、スタートラインを設定するのに苦労した。10:55に予告信号、11:00にスタートしたものの、みんな久しぶりのレースで気が競っていたのか、1回目はゼネラルリコールとなった。気を取り直して11:05に2度目の予告信号、11:10にスタートした。本部船であるため仕方がないが、少し物足りない気分でスタートしていく船団を見送った。スタート後は本部船のアンカーを打ち直し、フィニッシュラインを短くしてしばしのフリータイムとなった。

本部船から見て、玄界島の前では風が不安定なのか船団ができているようにも見受けられた。しかし、それも徐々にばらけだし、大机島・小机島を回航してくるヨットが見え出した。本レースのファーストホームを飾ったのは“May be”であった。その後、2番手に“ENTERPRISE LILY”、3番手は “K.CONTESSA 風と虹”と続いた。おおよそ2時間程度で全艇が帰着し(1艇はリタイア)、今年のHYCレース初戦は無事に終了した。レースに出ないもどかしさはあったものの、運営側を経験することは大変勉強になる良い機会であった。  Bambino 三島 博之

本部船運営記。2019年第10レースは”ZEPHYRUS”さんでした。

2019年11月24日

11月17日(日)は2019年HYCシリーズレースの最終戦でした。予報では晴れ、南東の風で2~6ノットとレースには物足りない風で、午後から少し風が強くなることを期待。

今日の本部船は、先月のレースでディスマストした“ZEPHYRUS”チームが引き受けていただきました。マストが再建されるのに2、3か月かかるそうで、今日は本部船としてレースに協力していただきました。8時半には本部船運営メンバーがハーバーに集合し、先ずは今日のコースをレース委員長と相談して、全般的に風が弱いため、博多湾口の机島南の「クタベ瀬黄色ブイ」時計回りコース(距離11マイル)に決定。またタイムリミットを、日没時刻を考慮して通常より30分短くして16:30に変更。その代わりスタート・フィニッシュラインを大分沖合に設置することにしました。マークブイや信号旗などの運営用品は前日に船に積み込んでいたため、クラブハウス2階でレース受付に備えました。10時の受付終了で今日の参加は18艇。皆さん、今年最後のレースとあって気合は十分です。10時過ぎにはスタートライン設置のために出港しました。小戸沖には例年10月から翌年3月まで「海苔網」が設置されているため、大きく迂回して沖合を目指します。通常よりだいぶ沖合にスタートラインを設置しました。マストがないため風向風速が測定できませんが、ポールに掲げたフラッグと肌に感じる風で、南東の風で2~4ノットくらいでしょうか。運営メンバーで5分前、4分前、1分前のフラッグ掲揚等の確認を行いスタートに備えます。今日はリコールやゼネリコがないようにきれいにスタートしてほしいと祈りました。

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10時30分頃にはレース参加艇がスタート海面近くに集結しだしましたが、風が弱いためか少々物足りなさそうに風の振れや海面の状況を確認していました。10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられ、風も少し出てきて4ノット前後。各艇ともそこそこ艇速が出ているようで、何とかスタートできそうです。11時ちょうどにスタート信号が発せられ、本部船の祈りが通じたのかリコール艇もなく、きれいにスタートしていきました。南東の風で、右横から風を受ける状態だったため、スタート直後に各艇からジェネカー、スピンが次々に上がっていきます。なかなか壮観です。スタート間もなく、本部船に掲げているフラッグが勢いを増してきて6ノットくらいは吹いてきたようです。ほぼ全艇がジェネカー、スピンを上げて沖合の玄界島方向に向かっています。

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無事にレースはスタートしたものの昼頃にはいったん風が落ち、タイムリミットまでに全艇フィニッシュできるだろうかと少々心配になってきました。今季最終レース、何とか全艇フィニッシュしてほしいと願いながら、本部船のアンカーを上げてフィニッシュラインを短くして再度アンカリング。受け入れ準備が整ったところでお昼ご飯にします。スタート1時間後くらいから、本部船に掲げているフラッグがだらりと垂れ下がってきました。風が随分落ちたようで1、2ノットくらいでしょうか、レース参加艇の皆さんは我慢の走りをしていることでしょう。今日は天気も良く見通しがきくので玄界島、机島まで見渡せます。双眼鏡で覗くと、弱い風の中を各艇苦労している様子です。幸いにも今日は「中潮」で強い潮の影響はあまり受けていないようです。13時20分頃になってようやくジェネカーらしきものが見えてきました。双眼鏡で確認すると白地にグレーの横ライン、どうやら50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”のようです。風が南東から東に変わったのでしょうか。また本部船のフラッグも勢いよくはためきだしました。それから20分くらい経過した頃に、はるか後方にジェネカーらしきものが2つ見えだしました。

先頭を走る“K.CONTESSA 風と虹”は一直線にフィニッシュラインに向かってきます。途中で風が少し南に回ったのでしょうか、ジェネカーを下ろしてジブを上げています。14:05:32に“K.CONTESSA 風と虹”がダントツのファーストホーム。続いて27分遅れで14:32:44に“Second Love”が2着、14:37:27に“May be”が3着でフィニッシュしました。後続艇も安定しない風を拾いながら順次フィニッシュして、16:07:50に“Happy Holiday”が最後にフィニッシュして、2019年シリーズレースが無事に終了。残念ながら途中リタイヤが3艇でした。

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ここ3年は荒天中止や無風ノーレースなどで年間10レースを実施できませんでしたが、今年は無事に全10レースを消化することができました。5月の第3レースでは“AZUMI”が、10月の第9レースでは“ZEPHYRUS”がディスマストという不運に見舞われましたが、両艇とも乗員に怪我はなく何よりでした。原因は両艇ともバックステイのトラブルだったそうで、オーナーの皆さん、艇の整備は入念にお願いします。レースに参加された皆様、来年も海でお会いしましょう。また、本部船を運営していただいた協力艇の皆さん、本当にお疲れ様でした。 

[以下は本部船“ZEPHYRUS”のSオーナーからのコメントです]

年間成績上位を目指していましたが、先月の第9レースで痛恨のディスマスト。今日はマストが整備できずにレースには参加できませんが、せめて本部船の運営でもと協力させていただきました。メンバーは男性1名と女性3名。穏やかな気象条件になるようにと何日も前から祈っていました。とりあえず前日の土曜日にマークブイや信号フラッグなどの運営用品を船に積み込みました。レース当日は祈りが通じたのか朝から穏やかな天気に恵まれました。レース参加艇には物足りない風ですが、本部船には絶好の日和。ピクニック気分でルンルンです。

9時過ぎからクラブハウス2階でレース参加受付を開始し、10時の締め切りで今日の参加は18艇。直ちにポンツーンに向かい出港。小戸沖には「海苔網」が設置しているのでこれを迂回して沖合に向かいます。今日は風が弱く、またタイムリミットも30分短くしたので通常位置よりもかなり沖合にスタートラインを設置しました。風向風速計がないのではっきり分かりませんが、南東の風で風速は3ノット前後といったところでしょうか。予報では昼頃には5、6ノットの風になるとのことですが、先行きが不安です。コクピットではクラブ旗、P旗、リコール旗、ゼネリコ旗の準備をして、スタートの手順を確認します。できることなら1発できれいなスタートをして欲しいと願いました。

風も少し出てきて4、5ノット。10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号を発し、59分に1分前。ほとんどの艇がアウターマーク寄りに集まっています。30秒前、20秒前、10秒前、ラインから出るよなと緊張の瞬間。どうやら大丈夫のようです。11時ちょうどにスタート信号を発しましたが、本部船の祈りが通じたのかリコール艇もなくきれいにスタートしていきました。右横からの風のため、スタート直後から次々にジェネカー、スピンが上がっていきなかなか壮観です。みんな、頑張って!

スタートラインを長く取っていたのでアンカーを上げて本部船を移動し、フィニッシュラインが机島方向に直角になるように短めにアンカーを打ち直しました。そろそろお昼になるのでコクピットでランチタイム。この季節としては珍しく陽気も良くて暖かく、波もほとんどありません。絶好の本部船日和です。食事をしているとどこからともなくユリカモメがやってきて、1艇身ほど先の海面を漂い、こちらをじーっと見つめています。10分、20分とその状態が続くので、パンをちぎって投げてやるとすぐにパクりと食い付きました。2、3回続けていると別に2羽のユリカモメもやってきて、3羽で餌を求めてきました。しばらくユリカモメと遊んでやってレースの進行具合を確認すると、玄界島から机島方向に向かってレース艇が見えます。どうやら風が落ちたようであまり進んでいないようです。その内、沖合からこちらにヨットが近づいてきました。双眼鏡で確認すると、セールを下ろして機走しているようです。“Altair”、“MALOLO”、“Fripper-Ⅴ”の3艇が途中棄権です。ランチも済んでしばらくおしゃべりしていると、遠くにジェネカーらしきものが見えます。双眼鏡で確認するとどうやら“K.CONTESSA 風と虹”のようです。さすがに50フィート艇、速いです。その後方はと双眼鏡で何度も確認しますがジェネカー、スピンを上げている艇は確認できません。トップ艇が肉眼でもはっきり視認できるようになって、どうやらジブにチェンジしているようです。風が少し前に回ったのでしょう。この頃になってようやく後続艇のジェネカー、スピンが二つ、三つ見えてきました。14:05:32に“K.CONTESSA 風と虹”が後続艇を大きく引き離して堂々のファーストフィニッシュ。トップ艇から約25分遅れて2番手の“Second Love”がフィニッシュすると順次フィニッシュが続き、16時過ぎに最後の艇がフィニッシュしました。何とかタイムリミット内に全艇フィニッシュできてほっとしました。年明けにはマストも立つようですので、来シーズンはノー事故でレースに参加したいと思っています。

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本部船運営記。2019年第9レースは“JORDAN”さんです。

2019年10月29日

10月20日(日)は2019年シリーズレースの第9戦でした。今日は湾外コースの予定で、受付時間8:30~9:00、スタート10:00の予定です。8:00過ぎには本部船運営メンバーの“JORDAN”チームの皆さんとレース委員長ほかHYC役員の面々がハーバーに集合しました。本部船運営メンバーの皆さんはさっそくアウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報では曇り時々晴れ、北北東の風8~18ノットとのことで、レース委員長と今日のコースを相談して、久しぶりに博多湾外の新宮町の沖合い3マイルの「相島(猫の島として世界的にも有名)」を反時計で回るコースに決定。距離は26マイル。9:00の受付終了時点で17艇のエントリーがありました。

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9:15にはスタートライン設置のため本部船が出港し、アウターマークを打って本部船をアンカリングして準備完了。10月から翌年3月までの期間、小戸沖には「海苔網」が設置されているので、スタートラインは海苔網の沖に設置しました。海上に出るとコンスタントに10~15ノットの風が吹いており、ダイナミックなレースシーンが期待できそうです。

9:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられ、参加艇がスタートライン近くに集まってきました。風は15ノット前後で安定しています。風向は北北東。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、オールフェアで第9レースがスタートしました。博多湾口の玄界島と志賀島を結ぶラインの中間辺りの「シタエ曽根ブイ」まではスタボードタックのクローズホールド~クローズリーチの走りになるため、各艇ともセールトリムに集中して艇速のアップに努めます。「シタエ曽根ブイ」を右に見て通過し、磁針方位60°の「相島」に向けてタック。風は18ノット前後にアップし、波も2mほどになりました。「相島」を反時計で回航すると後ろからの風になったため、ジェネカー、スピンを展開して博多湾口を目指します。風も18~20ノットと申し分なく、快調に艇速を伸ばしていきます。

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相島回航は50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”が1番手。2番手は同じく50フィートの“May be”。さすがに大型艇、安定感があります。40フィートクラスの“MALOLO”、“Humming bird Ⅴ”と続きます。時折り20ノットオーバーのブローが入り、博多湾口から小戸沖のフィニッシュラインへは60°ほど変針するため、ここでジャイブ。20ノットオーバーの風の中のジャイブは神経を使います。13:25:23に“K.CONTESSA 風と虹”が堂々のファーストホーム。13:39:25に“May be”が2番手フィニッシュ。3着は“Humming bird Ⅴ”、4着は“MALOLO”で、15:55:04に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュ。“Jetta”、“Altair”は途中棄権。9番手を快調に走っていた“ZEPHYRUS”は、ジャイブ後の13:45頃に痛恨のディスマスト。原因はバックステイの断裂によるものでした。幸い乗員には怪我はなく、海中に没したマストを船体に固縛して無事に小戸ハーバーに帰港しました。

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本部船を運営していただいた“JORDAN”の皆さん、本当にお疲れ様でした。11 月17日(日)の最終第10レースは「湾内コース」の予定なので、受付9:30~10:00、スタート11:00です。お間違えの無いように!来月の本部船はマストを失くした“ZEPHYRUS”さんが務めます。

本部船運営記。2019年第6レースは“Whispering Jack”さんです。

2019年8月28日

8月18日(日)は2019年シリーズレースの第6戦でした。これまで8月の第6レースは、真夏の暑い日差しを避け、沈む夕日を眺めながらのイブニングレースとして午後7時スタートとしていましたが、フィニッシュ時には日もとっぷりと暮れて暗闇の中での帆走となることから、本部船運営の困難さやレース参加艇の安全面を考慮して、今年から日中のレースとしました。天気予報は曇りで南南西から南南東の風、2~4ノットと非常に弱い風です。しかも大潮でもあり、潮の影響でスタートやその後の走りも神経を擦り減らす我慢比べとなることでしょう。

今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーの“Whispering Jack”の皆さんがハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日のコースは、風が期待できないため短めのコースとし、能古島の北を回って、東に位置するハツ瀬検疫ブイを反時計で回ってくる7.5マイルほどのコースに決定。10:00の受付終了時点で18艇のエントリーがありました。

Whispering Jackさんは初めての本部船運営とあって多少不安もありましたが、スタートラインを少し沖合いに設定し、11:00のスタートに備えるべく、信号旗やフォグホーン、記録用紙のチェックを済ませ、いよいよ本番を迎えます。風は相変わらず弱く、1~2ノットほど。今日は大潮で、潮は岸から沖合いに流れているようで、スタートは大丈夫だろうかと心配です。海上では一向に吹く気配を見せない風に、のんびりムードも漂っています。本部船の横を水着の女性を乗せて楽しそうにしているヨットが通り過ぎて行きました。今から海水浴にでも行くのでしょうか。うらやましいなと眺めていると、なんとレース参加の“Altair”さんです。毎回サプライズを提供してくれます。うーむ、こういうレースの楽しみ方もあるのだなと感心しきりです。

10:55に予告信号、10:56に準備信号を発しましたが、風が弱いため、各艇とも艇速がありません。スタート30秒くらい前からスタートライン上に並んだ各艇は、ラインを出ないように必死に艇コントロールしていますが、本部船から見ていると、艇速がほとんど上がらずに、沖に出る潮に流されて徐々にラインから押し出されています。11:00のスタート信号を発した時点で、かなりの艇がラインを過ぎていたため、ホーンを2回鳴らしてすぐに第1代表旗を掲げて「ゼネラルリコール」。初めての本部船運営でいきなりのゼネリコで慌てました。次のスタートは11:10。今度はきれいにスタートしてくれと願って再スタートの準備をしました。11:05に予告信号、11:06に準備信号。今度は各艇とも慎重にラインまでの距離を取っています。11:10にスタート信号を発しましたが、3ノット前後の風を受けて今度はリコール艇もなく第6レースがスタートしました。風は相変わらず弱く、風向もころころ変わるため各艇は相当苦労しているようです。こういう時は集中力を切らすことなく丁寧な走りを維持し続けることがいい結果を残します。風があれば7.5マイルほどの距離なので、早い艇は1時間弱ほどでフィニッシュするところですが、今日はどれくらい時間がかかるのでしょう。

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スタートから2時間50分ほど経過後、ようやくレース艇の姿が能古島の陰から見えてきました。トリコロールカラーのジェネカー、そのあとを青一色のジェネカー、どうやら“Humming bird Ⅴ”と“Le Grand Bleu 9”のようです。42フィートと34フィート、いつもトップ争いをしている50フィートの2艇はどうしたのでしょうか。微風、しかも大潮の状況ではコース取りが成績を大きく左右します。トップを走る2艇はいいコース取りをしたのでしょう。これだからヨットレースは面白いのです。14時頃から、これまで気まぐれでくるくる風向が変わる微風が、ようやく北北西で安定し、10~12ノットの順風が吹き出しました。14:15:40に“Humming bird Ⅴ”(ロッドマン 42)が50フィート艇を押さえて堂々のファーストホーム。2番手は34フィートの“Le Grand Bleu 9”(M-34)が14:17:00、3番手は35フィートの“Suru Sumi”(X-35)が14:22:40にフィニッシュ。4番手の“Second Love”は、能古島北側の「象瀬」の外を回るところを内側を通ったため残念ながらDSQ(失格)となりました。最終艇の“SIESTA”が15:00:20にフィニッシュして無事にレースを終了しましたが、あまりの風の無さに4艇がリタイヤしました。

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修正では8着の“いそしぎ”が、チーム始まって以来の修正1位となりました。今日はどうしたことでしょう、眠れる獅子がとうとう目覚めたのでしょうか。来月からのレースも楽しみです。いつもだと50フィート艇より先にフィニッシュすることはないのですが、今日は31フィートや34フィート、35フィートといったヨットが、見事なコース読みを発揮して、チーム一丸となって最後まで集中して走り切ったうえでの結果となり、本当に納得のいくレースができたことでしょう。本部船を初めて運営していただいた“Whispering Jacvk”の皆様、お疲れ様でした。次回の第7レースは9月1日(日)、恒例の「小戸カップヨットレース」と合同です。小戸カップには50艇近いエントリーがあっているようなので楽しみましょう。HYC第7レースの受付は、9:30から小戸カップの開会式があるため9:00~9:30です。

[以下は本部船“Whispering Jack”のNオーナーのレポートです]

HYCレース第6戦、ウィスパリングジャックでの本部船初体験でした。8時半に集合し、手順を確認しつつ受付開始。18艇のエントリーがありました。微風が予想されたので、コースはホワイトセイルレースでお馴染みのハツ瀬・検疫ブイ回り。なるべく距離を短くすべく、スタートラインも沖めの設定にしました。

レースは前半超微風。スタート時は南からの微風が北に変わり始め安定しない中、大潮で潮の流れが強いのか、本部船はアンカー打っても風に立たず、バウが南に向いたままでのスタートになりました。11時のスタートでは、安定しない微風のなか沖に向かう潮に押されるのかゼネリコ。2回目はどうにかオールフェアでスタートしました。全艇が能古の北をかわして見えなくなってから再び視認できるまでの時間が長く、釣り糸を垂らしながら暇つぶしをしてると、4艇からリタイアの連絡が入りました。

先行4艇を視認した後なかなか後続艇が現れず、タイムリミットの17時を覚悟しましたが、先行艇が象瀬をかわしてフィニッシュラインに向かう14時頃から徐々に安定した北風が吹き出し、後続の小型艇と先行艇とのタイム差が縮まる小型艇有利の展開となりました。ちょうど2~3艇ずつ、スピン(ジェネカー)ランで競い合いながらフィニッシュラインに向かう展開になり、カメラ担当のS氏は興奮気味に写真を撮りまくったようで、140枚も撮ってしまったようです。幸いにも天気は曇りで思ったより涼しく、トップフィニッシュからラストフィニッシュまで45分と短く、干物にならずに楽しく観戦できました。

本部船運営記。2019年第4レースは“いそしぎ”さんです。

2019年6月21日

6月16日(日)は2019年シリーズレースの第4戦でした。天気予報は曇りのち晴れで北北西の風、6~12ノットで絶好のレース日和です。。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーのいそしぎチームの皆さんがハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日のコースは博多湾口の「机島時計回り」に決定。距離は約12マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で19艇のエントリーがありました。

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今日は高校生の大会があるため小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは北北西の風、8~10ノットの順風が吹いていたため、各艇フルセールでウォーミングアップを開始。今日は大潮で満潮が8:40、しかしながらいい風が吹いているので潮の影響はあまり受けないでしょう。10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、各艇レースモードに突入し、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に入り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、リコール艇もなく「オールフェア」でレースがスタートしました。

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回航ポイントの机島まで途中で風が落ちることなく、参加全艇が快調に進んで行きます。机島を最初に回ったのは50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”。続いて51フィートの“May be”。やはり大型艇は速いです。後続艇も次々に回航し、各艇スピンネーカー、ジェネカーを展開。風は後ろ後方、ポートタックのクォーターリー、風速も12~15ノットで快調にフィニッシュ目指して爆走です。ほぼ1本コースとなったのでスピード勝負。スピン、ジェネカーのトリムが艇速に大きく影響します。12:33:13に“K.CONTESSA 風と虹”(CLUB SWAN 50)が堂々のファーストホーム。2番手は51フィートの“May be”(Sprint 51)が12:3736、3番手は42フィートの“Humming bird Ⅴ”(ロッドマン 42)が12:55:02にフィニッシュ。最終艇の“Happy Holiday”が13:30:23にフィニッシュして無事にレースを終了しました。フリーのレグでは風速も15ノット前後に上がったため早いレース展開となりました。先月の第3レースは強風に見舞われて、セール破損やディスマスト艇が出るなどサバイバルレースでしたが、今回は全艇事故もなく無事にフィニッシュできました。

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DSCN25修正では13着の“翔風”が、抜群のチームワークを発揮して見事に優勝。おめでとうございます。近頃はレース用の黒いハイテクセールが主流となってきましたが、白いダクロンセールを上げた艇もしっかり頑張っています。“翔風”さんもダクロンセールですが、黒いセール軍団を抑えて堂々の優勝。博多ヨットクラブでは、ダクロンセール装備のクルージング艇でも修正では上位に食い込めるよう独自のレーティング(ハンディキャップ)を採用しています。最新鋭のハイパーフォーマンス艇からダクロンセール、ジブファーラーのクルージング艇まで、同時にスタートしてレースを楽しんでいます。

本部船を運営していただいた“いそしぎ”の皆様、お疲れ様でした。7月15日(月・祝)の第5レースは、『高木 裕メモリアルヨットレース』として開催します。HYC会員艇以外の皆さんも多数ご参加ください。「湾内コース」の予定で、受付9:30~10:00、スタート11:00です。

[以下は本部船“いそしぎ”のTオーナーのレポートです]

日曜日は皆様の願いがかない梅雨の晴れ間となり、19艇と沢山のエントリーとなりました。風も10ノットをコンスタントに超え、高校生の大会もあり海面をいつもより沖出ししてスタートラインを設置致しました。風が振れたせいもありますが、予告2~3分前に本船側が低くなり1分前には20°近くずれてしまいました。机島時計回りで余りクルーザーにとっては影響が少ないように思われましたので、AP旗を揚げずそのままスタートと致しました。リコール艇無しでしたが、思うようなスタートが出来なかった上位常連艇も見受けられました。ちょっぴり申し訳なく思います。

全艇スタート後に本部船のアンカーを上げて、机島方向と直角になるように、またラインを少し短くしてフィニシュラインを設定後、博多駅で買ってきてもらった駅弁6種類を6人でじゃんけんで選び、フィニッシュに備えて早めのランチタイム。美味しく食べていると、遠くの島影からレース艇らしき船影が出てきたのを確認。見る見る近付いて来て、やはり1番、2番は50ft艇でした。後続艇とスピードが違います。今回はメンバーが足りていなかった様にみられる大型艇もありました。各艇の走り方を見ていると、スピンでコースキープで耐える作戦と、ジェネカーで若干上らせ気味にスピードで追う作戦の闘い等、観戦させて戴きいいスタディーになりました。綺麗に張ったジェネカーで走ってくる船の姿は最高です。我々もまだまだ学習と練習を積み重ねていかないといけません。今後ともよろしくお願い申し上げます。 -いそしぎ T-

本部船運営記。2019年第3レースは“JORDAN”さんでした。

2019年5月25日

5月19日(日)は2019年シリーズレースの第3戦でした。今日は湾外コースの予定で、受付時間8:30~9:00、スタート10:00の予定です。8:00過ぎには本部船運営メンバーの“JORDAN”チームの皆さんとレース委員長ほかHYC役員の面々がハーバーに集合しました。本部船運営メンバーの皆さんはさっそくアウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報では曇り、南東-東南東の風8~15ノットとのことで、レース委員長と今日のコースを相談して博多湾口の玄界島を反時計で回り、西方向の沖合い4マイルの長間礁を反時計で回るコースに決定。距離は21マイル。9:00の受付終了時点で20艇のエントリーがありました。

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9:15にはスタートライン設置のため本部船が出港しましたが、海上に出ると意外と風があって13~16ノットの風が吹いており、波も1.5mほどあります。最小26フィート艇から最大51フィート艇まで、また快速の40フィートのHPR艇も参加していて、走りが楽しみです。

9:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられ、参加艇がスタートライン近くに集まってきました。風は15ノット前後で安定しています。風向は南東。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、オールフェアで第3レースがスタートしました。各艇ともスタートと同時にジェネカー、スピンを展開して、第1回航ポイントの玄界島方向に突き進んで行きました。なかなか壮観な眺めです。このまま風が大きく変わらなければ玄界島までは一本コース、玄界島でジャイブして第2回航ポイントの長間礁までもポートの一本コース、帰りはクローズホールドのコースとなります。40フィートのHPR艇“GALAXY”が徐々に前に出ていき、それを50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”、51フィートの“May be”が追い駆ける展開となりました。玄界島に向かう途中で風速がかなり強くなり、時折り20ノットオーバーのブローが入り、各艇苦労していました。最近はマストトップから大きなジェネカーやスピンを上げている艇が多く、強大な風圧で艇のコントロールを失いブローチングしている艇、ジェネカーのタックシートが切れたりジェネカーシートが飛んでセールがバタバタはためいている艇、ジェネカー降下の際に海に落として回収に苦労している艇など、あちこちでトラブルが発生していました。なかでも強烈なブローが入って、パーマネントバックステイのクリートが飛んでディスマストし、無念にもリタイヤした艇が1艇出ました。あとでオーナーに話を聞くと、バックステイを止めていたカムクリートがプレッシャーに持ちこたえることができなくて飛んでしまい、マストを後ろに支える力を失って折れたそうです。ワンサイズ大きなカムクリートを付けておくべきだったと反省しきりでした。また、たまたまこのトラブルを目撃した福岡海上保安部の巡視船が近付いてきて、「大丈夫ですか!」と呼び掛けられたので、両手で大きく丸の字を作って「大丈夫です!」とアピールしたところ、そのまま離れて行ったとのことです。

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その後も風は落ちることなく終始20ノット前後の風が吹き続け、12:21:05に“GALAXY”が2着以下を大きく引き離して堂々のファーストホーム。平均艇速は10ノットを超えていたようです。12:39:40に“K.CONTESSA 風と虹”が2着、12:42:22に“May be”が3着でフィニッシュ。14:40:46に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュして無事にレースが終了しました。修正1位は圧倒的な走りの”GALAXY”でした。今回のレースでは何艇かトラブルに見舞われましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。

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本部船を運営していただいた“JORDAN”の皆さん、本当にお疲れ様でした。6月16日(日)の第4レースは「湾内コース」の予定なので、受付9:30~10:00、スタート11:00です。お間違えの無いように!来月の本部船は“いそしぎ”さんです。

[以下は本部船“JORDAN”Yオーナーのレポートです]

年間スケジュールに沿い5月は外洋レースの予定。通年であれば、志賀島沖合い北東に位置する「相ノ島(猫の島で世界的に有名)」回航コースでしたが、天気予報では午後から風が少し落ちる!との予想で、少し短めに「玄界島→長間礁灯台 反時計回りの21マイルのコースに決定。しかしながら、午前10時のスタート前20分くらいから南南東の強風が吹き始め、風速は徐々に上がり始め、スピンネーカー、ジェネカーセットの20艇の艇団は、玄界島方向へ見る見る遠ざかっていきました。

DSCF1090安全航行を願いつつも、残念なことに玄界島手前で会員艇がディスマスト。折れ残ったマストにセールが中途半端に開いて回収できない、アンカーが効かない、エンジンがオーバーヒート。こういう時には不具合が重なるもんです。すぐに小戸ヨットハーバーに救助要請し、幸い負傷者もなくヨットハーバーへ曳航帰港することができました。慣れ親しんだ博多湾ですが、荒天の海面で漂流中の船舶位置を確認するのは難しかったと思います。迅速な対応をしていただいた小戸ヨットハーバーのスタッフの方々、お手伝いいただいた大学ヨット部の学生諸君に大変感謝申し上げます。荒天のなか、トップ艇は2時間21分でフィニッシュ。残り18艇も無事に次々とフィニッシュし、気まぐれな春の南風の中、楽しくもあり、教訓もありのクラブレースでした。

 今回の教訓  その① 最後の頼み、エンジンは常に整備しておきましょう。

           その② 携帯電話の位置情報サービスを利用しましょう。

           その③ 海上無線機の設置をお願いします。

本部船運営記。2019年第2レースは“翔風”さんです。

2019年4月24日

4月21日(日)は2019シリーズレースの第2戦でした。『平成』最後のレースとなりましたが天気予報は晴天で北北西の風、4~8ノットで波もほとんどなく、少々風が弱い感じですが絶好のレース日和です。。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーの翔風チームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。黒住レース委員長と本部船メンバーで今日のコースを博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ時計回り」に決定。距離は約11マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で23艇のエントリーがありました。

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10時過ぎには準備を終えたレース参加艇が次々に出港して行きました。小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは5~6ノットの軽風が吹いていたため、各艇フルセールでウォーミングアップを開始。今日は大潮で満潮が10:47、風が弱いので潮流の読みもレースの成績を大きく左右します。10時半に本部船がスタートラインを設定すると、散らばっていた参加艇が徐々に寄ってきてラインを流していきます。26フィートから51フィートまで23艇のヨットがライン近くを流していく様は壮観です。

10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、各艇レースモードに突入し、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に移り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、リコール艇もなく「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北北西で6ノットほど。平成最後のレース、晴天で波のない海面を皆さん気持ちよさそうに走っていきました。果たして西海面コースが有利か、はたまた東海面コースが有利か、興味深い展開になりそうです。

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回航ポイントのクタベ瀬ブイを最初に回ったのは36フィートの“ENTERPRISE LILY”。俊足のHPR艇が50フィートクラス2艇の前を走ります。回航後も巨大なジェネカーを展開してフィニッシュを目指し、12:50:56に“ENTERPRISE LILY”(K-36 SAMURAI)が堂々のファーストホーム。2番手は51フィートの“May be”が12:54:45、3番手は50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”が12:55:02にフィニッシュ。フリーのレグでは風速も15ノット前後に上がったため早いレース展開となりました。その後も“Humming bird Ⅴ”、“MALOLO”、“Suru Sumi”と次々にフィニッシュし、14:27:11に最終艇“Anela”がフィニッシュして、平成最後のHYCレースが無事に終了しました。潮流を見事に読み切って終始西海面をキープし続けたJ-24をチャーターした“Bebe”チームが、30フィートオーバーの艇を見事に抑えて修正1位。おめでとうございます。また本部船を運営していただいた“翔風”の皆さん、本当にお疲れ様でした。

5月19日(日)の第3レースは『令和』の最初のレースです。「湾外コース」の予定で、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!

[以下は本部船“翔風”のNオーナーのレポートです]

確か2月のHYC総会の時だった。レース委員長より「5月の本部船お願い!」って頼まれて、二つ返事で「了解」と言ってから、はや2か月。レースもまだ始まったばかりだし、優勝などという文字は遠い時期。湾内だし早く終わるよねっと、いつものように特に何も考えず本部船を引き受けたのですが・・・よくよく考えれば、今年の第2レースは平成最後のHYCレースではありませんか。その本部船を仰せつかるなど、恐悦至極、身に余る光栄であります。でも責任感じますよね~~

平成最後、令和時代への架け橋?のレースと会員皆様も思われたのか、クラブハウスの2階で受付を始めると、春の陽気に誘われてか、どんどんエントリーが増えて、初めて参加されるAnelaさんをはじめ10:00の受付終了まで実に23艇の参加となりました。ちなみに、昨年度の最高参加艇数は、壱岐レースの32艇。これは、遠来艇や会員外が10艇あったことを考えると、会員艇の23という数字は昨年度のすべてのレースを上回る結果です。これだけ参加艇が増えたのも、普段の営業成果だよねってと会長と話しながらクラブハウスの窓から外を見ると、もうすでに数艇出港を始めている。皆さんの気合に圧倒されながらも、我々も早く出港してスタートラインを設置するために、エントリーを閉めたのち速攻でハーバーを離れ一路スタート海面へ。

リミットマークのブイを投げ入れそこで数回船を回して、マークが動いていないかを確認した後、本部船を東に回す。23艇なのでラインは長くと思いもするが、あまり長くするとエンドの船が見えない。GPSで距離を見ながら、一度アンカリングして様子をみるとラインが短く、また高さも少し足りないようです。まだ時間があるので、一度アンカー揚げて、再度少し走って打ち直し。スタート時間が迫ってくる。多くは本部船からのスタボードを狙っている。当初心配した風もこの時間のころには、ある程度吹いてくれて11:00にオールフェアでスタート。行ってらっしゃい。コースは、午前中はあまり風が出ないだろうと予想してクタベ瀬時計回りとなっている。一度ハーバーに戻ってメンバーの1人を降ろして再度スタート海面へ。

11:40 再びラインに戻って、本部船のお小遣いで買ったお弁当と果物を、春の陽気に誘われながらデッキでいただく。いい風が吹いている。スタート時より風速が上がり、15ノット近く、すこし白波も立ちだした。15ノットくらいまで上がればトップ艇は2時間かからないだろう。彼方に、トップグループと思われる数艇が見える。風速が上がっているので、遠くに見えた船もどんどん本部船に近づいてくる。圧倒的スピードをもって、ENTERPRISE LILY がファーストホーム。続いて右海面,左海面からそれぞれMay be、 K.CONTESSA 風と虹、そしてHumming bird Vが入ってくる。ここまでで、まだ13時を回っていない。つづいてMALOLO、Suru Sumi、 Jetta、 Le Grand Bleu 9、 ZEPHYRUS と続き、デットヒートをやってきたBebeチームが乗ったJ24と麻里絵がそれぞれ下、上から鼻の差でゴール。これだったらあと1時間ほどで全艇フィニッシュと期待をしたが、このころより、本部船付近の風も7ノット近くに落ちて後続艇が伸びない。それでも14:30までには全艇無事にフィニッシュ。お天気と風に感謝しながら平成最後のHYCレースを無事終わることができました。

HYCクラブが創設されたのが1977年(昭和52年)。昭和、平成の時代を駆け抜けてきた博多ヨットクラブ。改めて平成元年のリザルトをHPで見ると懐かしい船の名前もみえます。次の5月の第3レースは令和の時代のスタートとなるレースです。「初春令月、気淑風和」時代になっても、HYCの精神にふさわしいレースを続けていきたいですね。 (文責 中川「翔風」)

本部船運営記。2019年第1レースは“SIESTA”さんです。

2019年3月19日

3月17日(日)は2019年HYCシリーズレースの開幕戦でした。4か月ぶりのレースを待ちわびた17艇の会員艇とオープン参加でトリマラン艇の計18艇がエントリーしました。予報では晴れ、北西から北北西の風、8~15ノット、波高1.5mと絶好のセーリングコンディションとなりました。

DSC_7226第1レースの本部船は昨年の年間総合優勝艇の“SIESTA”チームが引き受けていただきました。9 時前にはチームの面々がハーバーに集合し、今年からレース委員長を務めるSHIESTAオーナーが今日のコースを考え、博多湾口に浮かぶ机島を反時計に回るコース(距離12マイル)に決定。コースが決まったので、運営メンバーはマークブイや信号旗などの運営用品を船に積み込み、クラブハウス2階でレース受付に備えました。10時に受付を終了してスタートライン設置のために出港しました。ハーバーの沖合いには今月まで「海苔網」が設置されているので、海苔網の北海面にスタートラインを設置。風は北西9~14ノットで、開幕戦を待ちわびた各艇が快適な気象コンディションの下、海面を行ったり来たりして走りを確認していました。この日に備えてしっかり整備したのか、各艇の船底は汚れひとつなくピカピカ、ツルツルで、やる気満々の意気込みが伝わってきました。

10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられます。2分前になると各艇スタートアプローチを開始。タイミングを見計らいながら艇をコントロールしていきます。風は14~15ノット、風が少し北に回ったので、スタボードタックでラインに並んでいきます。リコール艇が出ないように、ましてやゼネリコになるなよと願って11時ちょうどにスタート信号を発信。願いがかなってオールフェアで2019年開幕戦がスタートしました。

本部船から見ていると、能古島を過ぎた辺りから、タックして東海面に向かう艇団とそのまま伸ばして西海面に向かう艇団に大きく分かれました。これがヨットレースの面白いところです。コース選択も勝敗の行方に大きく左右します。風向はあまり変わらず、西から風が吹いてくるだろうと予測して西海面に向かうヨット。これに反して風向がもう少し北に振れて東海面が有利になるだろうと予測して走るヨット。果たして回航ポイントの机島に先に到達するのはどちらでしょう。結果が楽しみです。

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13:05:28に50フィート対決を制した“K.CONTESSA 風と虹”が堂々のファーストホーム。2分遅れて“May be”が13:07:22に2着でフィニッシュ。“MALOLO”が3着、“Second Love”が4着、“Humming bird Ⅴ”が5着、“FALCON”が6着と、40フィートクラスが次々にフィニッシュ。その後もいい風を受けて続々とフィニッシュし、14:25:59に最終艇の“いそしぎ”がフィニッシュして無事に開幕戦が終了しました。往路のコース選択は、西海面が有利だったようです。参加艇の皆さんは快適なセーリングを楽しまれたことでしょう。また、本部船を運営していただいた“SIESTA”チームの皆さん、お疲れ様でした。 

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[以下は本部船“SIESTA”のクルーからのコメントです]

DSC07510本日のレースは、天気(快晴)、風(平均12ノット北北西の風)、共に最高のコンディションの中でのレースとなりました。第1レースのスタートは、スタートライン上にピタリと12艇のヨットが並び、リコールもなく、見応えのある美しいスタートとなりました。今シーズン一発目のレースとしては、良いレース展開が期待できる幸先の良いスタートであったと感じています。スタート後、しばらく参加艇の走りを見学して、心地よい海風を受けてビールで乾杯!車を運転する人はノンアルコールです。ガッツリボリューム満点の沖縄の特製おにぎりやウインナー、ローストハムなどでランチタイムを楽しく過ごしました。私ごとで大変恐縮ですが、ヨットを始めてから初めて本部船を経験させていただきました。スタート時の張り詰めた緊張感、ゴール時の達成感、客観的にレースを見る事ができ、改めてヨットレースの良さを実感することができました。 (SIESTAクルー 柴谷)

本部船運営記。2018年第10レースは“Humming bird Ⅴ”さんでした。

2018年11月23日

11月18日(日)は2018年HYCシリーズレースの最終戦でした。予報では晴れ後曇り、南南東から北北西の風で、午前中は2~3ノット、昼からは8ノット前後の風となる予想でした。

今日の本部船は“Humming bird Ⅴ”チームが引き受けていただきました。9レース終了時点で年間総合優勝を“SIESTA”と争っているためか、今日はクルー18名を動員し、本部船運営とレース参加メンバーに分散して臨みます。レースに参加する各艇は、毎回クルー集めに苦労している中、多くのクルーを擁している同チームは羨ましいかぎりです。なお本部船は、知人のヨット“Altair(アルタイル)”を使用します。8時半過ぎには本部船運営メンバーがハーバーに集合し、先ずは今日のコースをレース委員長と相談して、全般的に風が弱いため、博多湾口の机島南の「クタベ瀬黄色ブイ」時計回りコース(距離9マイル)に決定。コースが決まったので、運営メンバーはマークブイや信号旗などの運営用品を船に積み込み、クラブハウス2階でレース受付に備えました。10時の受付終了で今日の参加は16艇。皆さん、今年最後のレースとあって気合は十分です。10時過ぎにはスタートライン設置のために出港しましたが、本部船には、なんとサンタ衣装のお嬢さんが2名乗船しています。うーむ、これは一体?小戸ハーバーのすぐ前の海面は、毎年10月~3月の期間「海苔網」が設置されるので、海苔網の先の海面にスタートラインを設置します。風は2ノット前後で風向も安定しませんが、とにかくアウターマークを打って本部船もアンカリングして11時のスタートに備えます。それにしても風が弱い。時折り1ノットに落ちるなど無事にスタートできるだろうかと心配です。

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10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられますが風は2ノットほど。各艇ともほとんど艇速がない中、僅かな艇速をたよりに慎重にスタートラインに並んでいきますが、沖に出る潮の影響でじわじわと沖に流されていきます。11時ちょうどにスタート信号が発せられましたが、半数近くの艇がラインを飛び出していたため、本部船から「長音二声」と「第1代表旗」が掲げられて「ゼネリコ」。各艇ともエンジンをかけてライン内側に戻ります。次のスタートは10分後の11:10。今度は各艇慎重にラインまでの距離を取りますが、相変わらず風弱く状況は変わりません。11:10に二度目のスタート信号が発せられるも、無情にも本部船から「長音二声」が発せられて再び「ゼネリコ」。そして本部船から「長音一声」が発せられて「回答旗(延期信号)」が掲揚されました。風が弱く潮の影響も大きいため、しばらく時間待ちするのでしょうか。そうすると本部船の動きが慌ただしくなり、どうやらアンカーを上げて本部船の位置を移動するようです。再度アンカリングして、11:19に「長音一声」とともに「回答旗」が降下されました。1分後の11:20に「長音一声」と「HYCクラブ旗」が掲揚され、スタート5分前が告げられました。

今度は各艇ともさらに慎重にラインにアプローチして行きます。スタート30秒前ではラインまで少し余裕を持っていますが、相変わらず潮の影響があって徐々にラインに船を持って行かれます。運命の11:25に三度目のスタート信号が発せられ、すかさず本部船からホーンが発せられました。うーむ、またかと思いきや、今度は1回です。本部船を見ると「X旗」が掲げられ、ハンドマイクで2艇のリコールが告げられました。良かった。三度めの正直で、いよいよ今年最後のレースがスタートしました。

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無事にレースはスタートしたものの、相変わらず風は2~3ノットと弱く、ころころと風向も変わります。各艇我慢の走りで、僅かな風を拾いながら艇速の維持に努めます。スタボードタックでそのまま西海面に伸ばす艇、東からの風を期待して、ポートタックで東海面に伸ばす艇と様々です。しばらくすると少し風が出てきて3、4ノットの風を受けるようになりましたが、長続きしません。西海面の艇が走り出したかと思うと止まり、今度は東海面の艇が走り出すがすぐに艇速が落ちます。そんな中、コース中央を行く艇はむらがあるものの、ヘッダーの風を受けるとタックして、またヘッダーの風になるとタックするを繰り返しながら徐々に前に出ていきます。折り返し点のクタベ瀬ブイは、51フィートの“May be”が最初に回航し、すぐさま巨大なジェネカーが展開されます。まあまあの風が吹き出したようです。もう少し辛抱して、早くあの風を掴もうと慎重にセールをトリムします。クタベ瀬ブイが近付くと風も6ノット前後となり、潮に流されることなくブイを回航し、フィニッシュラインを目指します。風はスタート時とは変わって西に回り、アビームから少し前。スピン装備艇にはきつい状況ですが、ジェネカー艇からは次々にジェネカーが上がっていきます。13時頃から風も8~10ノットとなり、快適なセーリングとなりました。しかしながら、14時頃から徐々に風が弱くなって4ノット前後となり、トップ艇から9着の艇までは何とかいい風の中をフィニッシュできましたが、10着以降の艇はまたもや気まぐれな風に翻弄されました。13:40:52に“May be”が堂々のファーストホーム。続いて13:45:26に“K.CONTESSA 風と虹”が2着、13:48:16に“Second Love”が3着でフィニッシュしました。1着から3着までの艇には、ご褒美として本部船のサンタコスプレのお嬢さんがホーンを鳴らすというサプライズがあったようです。途中パラパラと雨にも遭いましたが、後続艇も安定しない風を拾いながら順次フィニッシュして、14:57:34に“Happy Holiday”が最後にフィニッシュして、2018年シリーズレースが無事に終了しました。本部船を提供していただいた“Altair”のKオーナーが、全艇のフィニッシュシーンを撮影していただきましたので、ご紹介します。

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2018年シリーズは7月の第5レース「壱岐-福岡ヨットレース」が微風・無風の中の苦しい戦いの末、タイムリミットまでに1艇もフィニッシュできずにノーレースとなりましたが、他の9レースは成立して楽しい1年間でした。レースに参加された皆様、来年も海でお会いしましょう。また、本部船を運営していただいた協力艇の皆さん、本当にお疲れ様でした。 

[以下は本部船“Humming bird Ⅴ”のTオーナーからのコメントです]

第10戦11月18日の湾内レースの本部船はハミングバードV担当でした。クラブハウス2階で受付をしながら、クタベ瀬浮標時計回りのコースを説明して「小クタベ瀬」に注意するように『右小回り』と安全を呼びかけました。前回の本部船担当の“いそしぎ”さんと、小説家の傑作は70歳になってから書かれているとの宮本 輝さんの話をして、人生は70歳で花開くなどと雑談をして楽しみました。

DSC07150平成30年最後の博多ヨットクラブレースの本部船を担当するために近藤船長のアルタイル号をお借りしました。ハミングバードVチームから4名がアルタイル号に乗り込み、女性クルー2名と近藤船長の7名でスタート海面に向かいました。10時30分にリミットマークを設置したが、朝の南東の風がそのころには南風になり、クタベ瀬浮標の折返点までは追手スタートになることも予想されましたが、更に西に触れたためにジエネカースタートにはなりませんでした。風は弱くて3ノットもなく微風スタートであったが、引潮の影響を受けて11時00分の第一回目は6~7艇がラインを越えてゼネリコ宣言。11時10分の第2回目も引潮に流されて,5秒前からほぼ全艇がラインを出ていて連続のゼネリコとなった。

そこで、回答旗を上げて本部船を若干移動させ、11時25分に3回目のスタートとなった。今回はリトルウィングと翔風の2艇がリコールとなったので、長音一声とリコール旗を掲揚して、ハンドスピーカーで2艇がリコールと2回知らせた。リトルウィングはリコールを解消したものの、翔風は解消することなくそのまま走り続けたが、10分間は、リコール艇が解消を終えていないことを知らせるリコール旗を掲揚し、10分経過後に降ろして錨を上げて、写真撮影のためにフリートを機走で追いかけ、象瀬付近で戻ってフィニッシュ地点でアンカリングをして、長いレースに備えることになった。女性クルーの手作りのチキンバーなどをつまみに赤ワインを飲んだりして、のんびりとフリートの行方を見守った。

途中で雨が降りだしたので屋形船仕様にして雨を凌いで、近藤船長とヨット談義をしていたが、遠くクタベ瀬付近はトリッキーな風に悩まされているようで、フリートの船の向きがバラバラであった。そんな中で51フィートのメイビーと50フィートのコンテッサの2艇が折り返してくるのが目撃された。そこで、M審判長にゴールの判定係、河野クルーに時計係、渕田クルーに記録係と女性クルーにホーン係と作業を分担し、写真撮影は、高級一眼レフを持参して張り切る近藤船長にお任せした。なお、レースを盛り上げるために1着から3着までは、ご褒美として女性クルーがサンタ姿でホーンを鳴らしてお迎えする趣向とした。寒い中で無理なお願いに応えていただいた女性クルー両名は、ホーンを鳴らし終えるとストーブで温かいキャビンに入って体を温めるといういう『雪椿』でした。(笑い)

4S3A0630スタートしてから2時間15分52秒経過の13時40分52秒でメイビーがファーストホームし、13時45分26秒でK.コンテッサ風と虹が2着、13時48分16秒でセカンドラブが3着となり、サンタさんのお迎えを受けました。その後間があいて、13時53分28秒でX-35のスルスミ、13時56分49秒で麻里絵、13時57分20秒でアズミ(ともにヤマハ33S)がゴールしました。修正順位は、アズミさんが1位、麻里絵さんが2位、スルスミさんが3位となりました。ハッピーホリデーが14時57分34秒で最後にゴールして、平成30年最後の博多ヨットクラブの打ち止めとなりました。サンタコスプレのお出迎えで最終レースをお楽しみいただけたでしょうか。今年のレースも無事故で終えたことを博多湾の神様に感謝してハーバーバックしました。  (文責 辰巳)

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