本部船運営記。2017年第3レースは“Humming bird Ⅴ”さんでした。

2017年5月23日

 5月21日(日)の第3レースは“Humming bird Ⅴ”さんに本部船を担当していただきました。年間総合優勝艇は翌年のレースの本部船をやっていただくという暗黙の了解により、快く本部船を引き受けていただきました。

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今日の天気は晴れ時々曇りで、波は穏やか、風は6~10ノットとの予想でした。8時前には会長以下役員、本部船運営責任者が集合し、レースコースをどうするか検討しました。今日は「湾外コース」の予定で、もう少し強い風の予想だと「相島回航コース(26マイル)」を選択ですが、玄界島を反時計でぐるっと一周するコース(15マイル)に決定しました。本部船運営メンバーは船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階のクルーザーオーナーズラウンジで8:30からのレース参加受付に備えます。9:00の受付終了で今日の参加は15艇。9時半前には風位に対して直角にスタートラインが設定され、10:00ジャストにスタート信号が発せられました。直後に長音一声とX旗が掲揚されリコール艇があったようです。2、3艇がスタートラインに戻って再スタート。フリートはスタボードタックのまま西海面に伸ばしていく艇、途中でタックして東海面を狙っていく艇に分かれ、それぞれの思いで玄界島の東を目指します。玄界島裏の柱島を通過する辺りで各艇ジェネカー、スピンを上げて、復路のレグに入りフィニッシュラインを目指します。最近はジェネカーが主流となり、スピンを上げているのは4、5艇でした。風はコンスタントに10ノット前後で、時折りブローで14、15ノット、快適なコンディションでした。

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12:59:09に“MALOLO”が1着でフィニッシュ。続いて“Jetta”が13:12:16に2着、“MARINE DANCER”が13:13:25に3着でフィニッシュし後続艇も次々にフィニッシュして無事にレースが終了しました。今日は、第1レース、第2レースのように途中で風がパッタリ止まったり濃い霧に覆われたりということもなく、少々風は弱かったものの軽快なレースを楽しめました。参加したレース艇、本部船を運営した皆様、本当にお疲れ様でした。来月の第4レースも参加をお待ちしています。

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[以下は本部船“Humming bird Ⅴ”Tオーナーのレポートです]

第3戦・5月21日の湾外レースの本部船はHummingbird Ⅴの担当でした。

平成29年4月30日の宇和島ヨットクラブ主催のうわじまパールカップ2017年に遠征したメンバーを中心に8名がいつもより早い8時に集合した。湾外レースのために10時スタートと1時間前倒しでの受付開始となった。レース委員会がホワイトボードに表示したコースは,微風を予想してか玄界島の反時計周り(黒瀬・柱島・机島いずれも外側を回る反時計周り)となった。受付の際に,黒瀬の南側に設置されている網に注意するようにと各参加艇に声掛けをした。黒瀬南側の網が玄界島の料理屋さんの生け簀であることを初めて知った。(笑い)

エントリーを9時00分に締め切ると参加艇は,15艇と3月や4月に比べると少なかった。これには,ハーバーの体験乗船に協力する艇がいたことと船の変更のために練習中の艇とさまざまな理由があったが,微風下の相ノ島周りを予想して厭戦気分もあったのではないかと推察される。湾外レースが即「相ノ島周り」でなく,風などを考慮して,①相ノ島周りコース,②長間瀬灯台周りコース,③玄界島周りコースと3つの距離の湾外レースを選択して運営されますので,今後の湾外レースには奮って参加下さい。

IMG_8343スタート海面では,風は弱く,一番短い③の玄界島周りコースの反時計周りを選択したレース委員会の決定に納得の海象であった。今回の本部船運営にあたって,『本部船をエンジョイしよう!』をテーマとしましたので,ブームを利用してテントを張り,屋形船仕様での本部船作業にして,うわじまパールカップ遠征で新調したターコイズのユニホームを着用して,華やかな本部船を演出してみました。手順書に従ってエンドマークを設置して,潮にながされていないかを確認後に本部船を風位に平等になる位置でアンカリングした。その際にエンドマークのロープにチェーンがついていないことが話題となり,今回のような小潮ではいいが,大潮などでは,エンドマークのロープにもチェーンをつけた方が安心という提言をすることになりましたので,改善を宜しくお願いします。

旗の掲揚降下係・時計係・ホーン係・リコール艇の判別係と分担しているうちに15分前の9時45分になっていた。5分前の予告信号・4分前の準備信号・1分前の信号とカウントダウンをしている最中にエンジンカットが出来ないのでエンジンを回したままエントリーが可能かと尋ねられた。4分前の準備信号後にエンジンを回していると失格ですが,とりあえずレースに参加してレース委員会の判定をあおいではとアドバイスをしましたが,エンジンの操作系の不調に帰港時の不安を感じられたのかリタイヤされた。エンジンが健全でないと危険が顕在化しますので,エンジンやその操作系の整備には安全第一の心で尽力されて下さい。さて,定刻10時00分のスタートのホーンを鳴らしたが,リコール艇が判別できたので,それらのリコール艇の解消を見守ることになったが,一旦,解消したが,リコール旗が下りないために2回目の解消行動をとられた艇がいましたが,リコールの解消は確実にやらないと変な不安が発生します。リコール解消は,衝突回避と同様にはっきりとやられて下さい。

スタート作業が終了してハーバーバックも検討しましたが,微風レースなのでフリートを機走で追いかけて写真撮影をという話しになり,象瀬までおっかけっこをして写真撮影をしました。撮影後にエンドマークの所に戻ると,ディンギーのフリートの練習エリアの中にエンドマークが入ってしまっていることに気づき,ゴール時にディンギーとの衝突の危険を解消するために,エンドマークの沖出しをしました。すると沖出ししたエンドマークを上マークとして練習を始めるシーホッパーのフリートが現れましたが,午後1時位のファーストホーム予定時間には余裕があるので、マークの利用に寛容の精神で臨むことにしました。(笑い)今津湾はディンギーの練習エリアということを再認識させられました。

本部船のゴール時のアンカリングを終えたところ,見慣れない青いジェネカーの船がゴールの練習を始めた。HYC会員艇のLe Grand Bleuさんがつい最近購入した2艇目のフランス製の「M-34」の練習姿であった。今年は,ENTERPRISE LILYやLe Grand Bleuと最新鋭の軽量艇が博多湾のレースシーンに新風を吹き込んでくれるのだなぁと新しい風も感じました。何度もゴールの練習を繰り返すのにゴールのフェイクホーンを鳴らして遊んでいるうちに玄界島の西側からMALOLOとおぼしき大型艇の姿が双眼鏡で捕らえられた。それまでにサンドイッチなどの軽食を取り,ゴール作業の手順を確認してゴールに備えた。着順は,成績表をご参照下さい。今回は,ZEPHYRUSとLittle Wingの健闘が際立ったが,修正成績で,僅差でLittle Wingさんの優勝となりました。浅田真央さんの目指していたノーミスのレースを目指しましょう。

波は穏やかで,最初は微風で,シーブリーズに乗ってのランニングを楽しめた第3戦に参加された各艇も,その姿を本部船として観察できた我が艇も,とっても幸せレシピな大相撲夏場所の中日の博多湾でした。(笑い)


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