本部船運営記。2018年第1レースは“Little Wing”さんでした。

2018年3月21日

3月18日(日)は2018年HYCシリーズレースの開幕戦でした。4か月ぶりのレースを待ちわびた18艇の会員艇がエントリーしましたが、予報では2~3ノットと風弱く、レースが成立するか危ぶまれる気象コンディションでした

第1レースの本部船は昨年の年間総合優勝艇の“Little Wing”チームが引き受けていただきました。8時半過ぎにはチームの面々がハーバーに集合し、レース委員長、会長と一緒に今日のコースをどうするか話し合いました。HYCレースは基本的に島回りのコースとしているため、マークブイを打って短いコースを設定することはありません。このためスタートラインをかなり沖合に設置して距離を短くして、博多湾口の机島南の「クタベ瀬黄色ブイ」時計回りコース(距離9マイル)に決定。コースが決まったので、運営メンバーはマークブイや信号旗などの運営用品を船に積み込み、クラブハウス2階でレース受付に備えました。10時に受付を終了してスタートライン設置のために出港しましたが、風は2~3ノットと弱く海面も鏡のような状態でした。通常よりは約1マイルほど沖合にスタートラインを設置し11時のスタートに備えます。それにしても風が弱い。時折り1ノットに落ちるなど無事にスタートできるだろうかと心配です。本部船はいつものレースメンバーに加えてゲストも沢山乗って賑やかそうです。デッキ上ではOオーナーの趣味である「ドローン」の発信準備も進んでいます。スタートシーンを上空から撮影してみようとの試みです。

 DSC06337DSC06338DSC06346IMG_1041

10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられますが風は3ノットほど。各艇とも僅かな艇速をたよりに慎重にスタートラインに並んでいきます。11時ちょうどにスタート信号が発せられ、3艇のリコール艇があるも2018年の開幕戦がスタートしました。30分、1時間と時間が経過しても依然として風が弱く、スタボードタックで西海面を狙う艇、ポートタックで東海面を狙う艇と別れましたが、ともにあまり進んでいません。50フィート艇のすぐ横に18フィート艇がいるなどほとんど団子状態です。僅かなパフを拾って少しでも前に行く努力をしても風速計の指示が度々「0.00」となるなど、ひたすら我慢の時間が続きます。3時間ほどかけて4.5マイル先の回航ブイまで何とか到達し、ようやく4~6ノットほどの風を受け出して17時のタイムリミットを気にしながらフィニッシュラインを目指します。風速も8ノット前後となり、あちらこちからジェネカーやスピンが上がり、ようやくレースらしい雰囲気が出現。風もブローで10ノット近く吹くこともあり、いい風を受けた艇は船足を伸ばしていきます。

IMG_1079IMG_1090IMG_1095IMG_1103

IMG_1105IMG_1085IMG_1104IMG_1118

 IMG_1137IMG_1153IMG_1234IMG_1190

IMG_1182IMG_1185IMG_1200IMG_1259

15:53:29に50フィート対決を制した“May be”が堂々のファーストホーム。24秒遅れの15:53:53に“K.CONTESSA 風と虹”が2着、15:54:19に“FALCON”が3着、15:54:43に“Humming bird Ⅴ”が4着、15:54:59に“Jetta”が5着、15:55:00に“Le Grand Bleu 9”が6着と、1分30秒ほどの間に6艇がフィニッシュするという大接戦でした。各艇とも僅かな風を拾いながら、神経を擦り減らす熱戦が繰り広げられたことでしょう。その後10分ほど遅れて後続艇も次々とフィニッシュラインを通過しましたが、残念ながら4艇がDNFとなってしまいました。9マイルのコースを5時間半から6時間かけてのレースで、平均艇速が1.5ノットほどと開幕戦としては物足りない風でしたが、参加艇の皆さんはそれなりに1日を楽しんでホームポートに帰って行きました。また、本部船を運営していただいた“Little Wing”チームの皆さん、長時間本当にお疲れ様でした。 

[以下は本部船“Little Wing”のOオーナーからのコメントです]

九州各県で桜の開花宣言が出され、福岡においても、その知らせが待たれる中、待ちに待った2018年の博多ヨットクラブレース第1戦が開催されました。Team Little Wing の現行メンバーでの本部船運営です。レースに燃えるメンバーが多いのですが、普段はゆっくりと見ることの出来ない他艇のクルーワークやレース運びを間近で見る事が出来るので、これもまた大変貴重な経験となります。

さて、レースの方ですが、時折ブローは入るものの、まったくの無風状態が続く我慢比べのコンディションとなりました。大型艇と小型艇の差が縮まる中、制限時間内でのスタートやフィニッシュが出来なかった艇もあり、また制限時間内ギリギリでのフィニッシュを果たす艇もあり、まさに悲喜交々のレース展開となりました。各艇のクルーの皆様、本当にお疲れ様でした。

最後に、今回初めての試みでしたが、スペシャルゲストのSさんに、ドローンによる空撮をして頂きました。ご高覧頂ければ幸甚です。風が無かったのでちょっと迫力に欠けますが!

  [ドローンによる空撮動画]


博多ヨットクラブとは規約組織会員艇入会案内オリジナルグッズサイトマップ

copyright © HAKATA YACHT CLUB All Rights Reserved.