「タモリカップ福岡 2014」の楽しい思い出

2014年9月08日

ポスター海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース「タモリカップ福岡 2104」は当初8月9日(土)・10日(日)の開催予定でしたが、台風11号直撃の恐れがあったため8月5日(火)の段階で中止が決定されました。同じく台風の影響でレースが中止となった昨年の大会の後だけに、タモリさんとしてはぜひとも福岡の地で開催するとの強い思いで翌週の15日(金)・16日(土)で延期開催するとの決定が急遽なされました。期待しているサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」の日程は大丈夫だろうか心配していたのですが、なんとこれも来るとのことで、タモリさんの意気込みも半端じゃないぞと福岡サイドも身が引き締まる思いでした。

しかしながら、急遽の1週間後の延期と平日、お盆という日程になったためか38艇が参加を取り止めBBQパーティーも400人がキャンセルとなり800名となりました。HYC会員艇も当初の32艇から23艇になりました。県外からの参加は当初は11県から33艇が参加予定でしたが、これも6県15艇になりました。最遠来は神奈川県の葉山から“Sunny Kids”さんと小網代から“うめぼし”さんでした。遠いところを本当にご苦労様でした。

会場設営1

激しい雨

大会当日は台風一過の晴天を期待していたのですが一向に夏の青空が戻らず、まるで梅雨のような天候が続きます。15日は未明に大雨・洪水警報が発令され、朝方にかけてかなり激しい雨が降りましたがBBQパーティー会場設営開始の午前9時には大分小降りになり、設営作業の協力を申し出ていただいたHYC会員艇11艇のオーナー、クルーの皆さん27名を含む大会ボランティアスタッフが雨の間隙を縫って手際よく800席分のテーブル、椅子、テーブルクロスのセットを行いました。テーブルの周りにはスポンサー企業のテントも設置され、メインステージではライブショーに備えて音響や照明のセッティングが進んでいます。15:00からはクラブハウスで大会への参加登録の受付が始まり17:00からの艇長会議では鬼塚レース委員長からレースの説明があり、海上パレードの要領や安全講習の後、大会名誉会長のタモリさんのご挨拶がありました。

会場1

会場4

会場5

会場6

 

 

 

 

ボラスタッフ

ボラ打合せ

HYC設営協力者1

HYC設営協力者2

 

 

 

 

会場設営3

会場設営4

会場設営5

会場設営6

 

 

 

 

会場設営7

会場設営8

会場設営9会場全景

 

 

 

ボラ1ボラ2ボラ4ボラ6

 

 

 

ボラ7ボラ8ボラ9ボラ10

 

 

 

ボラ11

ボラ12ボラ13会場2

 

 

 

 

ステージ点検ボラ受付1ボラ受付3協賛企業7

 

 

 

協賛企業1

協賛企業2協賛企業3協賛企業4

 

 

 

協賛企業5協賛企業8協賛企業6協賛企業9

 

 

 

艇長会議1艇長会議2艇長会議3艇長会議4

 

 

 

艇長会議6艇長会議5艇長会議7IMG_8655

 

 

 

19:00からのBBQパーティー&ライブショーになっても雨は降り止まず、傘や合羽姿で各テーブルが埋まっていきます。大会ボランティアスタッフが各テーブルにお肉を配っていくと早速LOGOSさん提供のBBQグリルに火が入りお肉が焼けるいい匂いが会場内に立ち込めていきます。スポンサー企業テントでは鶏唐揚げ、牛丼、ピザ、ビール、ハイボールなどが無料で提供され、この時にしか飲めない大会特製の「タモリカップビール」も飲み放題で時間とともに雨などものともせずに楽しい宴が進行していきます。そしてひと通りお腹も満たされた19:45から開会式が始まり、福岡県セーリング連盟秋山会長、タモリカップ福岡佐々木会長の挨拶のあと、マリンセーラーズの先導で「タモリカップ総合優勝トロフィー」を抱えたタモリさんがステージに登壇すると会場の歓声もひと際大きくなりました。高島福岡市長も飛び入りで参加して歓迎の挨拶をされ全員で大会の開催を祝して「乾杯!」。司会のTNCテレビ西日本の新垣泉子アナウンサー、タモリさんの軽妙なトークで場も盛り上がっていきます。

BBQ1BQ3BQ4BQ5

 

 

 

BQ6BQ7BQ8BQ11

 

 

 

BQ12BQ9BQ10OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

左から〔司会の新垣アナウンサー〕〔マリンセーラーズ〕〔秋山県連会長〕〔佐々木大会会長〕

開会式7開会式8開会式1開会式2

 

 

 

左から〔高島福岡市長〕〔総合優勝トロフィー〕〔軽妙なトーク〕〔乾杯〕

開会式4開会式3開会式5開会式6

 

 

 

 

いよいよ前夜祭のハイライトである日本が世界に誇る史上最強のサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」の登場で、会場の熱気も一段と高まっていきます。パーティー参加者も雨にも負けずステージ前に押し寄せ、ステージと一体となって興奮のるつぼと化していきます。ステージ横のテントの中にはな、なんと!昨年に続き「井上陽水」さんがいるではないですか。バンドの演奏に手を打ち鳴らしながら身体全体でリズムを取って楽しんでいらっしゃいました。21:40にライブショー終了とともに前夜祭も幕を閉じ、「明日は雨が上がりますように」と願いつつ明日の海上パレード、レースに備えて皆さん会場を後にしました。

ライブ1

ライブ2ライブ3ライブ4

 

 

 

ライブ5

ライブ6

ライブ7

ライブ8

 

 

 

 

ライブ9

ライブ10ライブ11ライブ12

 

 

 

 

ライブ14

ライブ15ライブ16ライブ17

 

 

 

 

ライブ18

ライブ19ライブ20ライブ21

 

 

 

 

 

16日は船に泊まったメンバーもかなりいたようで、7時前からあちこちのポンツーンで人の動きが活発でした。残念ながら小雨が降り続いていますが予報では昼前には雨も上がりそうなので期待しましょう。海上パレードは東に0.8マイル離れた海に面した商業施設「マリノア」の大観覧車前で待つタモリ大会名誉会長の前を通過しながら各艇思い思いのパフォーマンスを披露します。8:20にパレード隊列を先導するリコール№1番のヨット“May be”が大きな大会旗を掲げて小戸を出港していきます。陸地の小戸公園緑地と能古島の間の海面を微速で進み、後続のヨットは他艇のリコール№を確認しながら2番、3番と隊列を整えていきます。80艇近くの大船団ですのでなかなか壮観な眺めです。市営渡船の入出港のタイミングに合わせてマリノアに進入していくため、マリノア近くの海上で遊弋しながら待機し大会事務局の合図を待ちます。9:15発の市営渡船「能古島」行フェリーが姪浜港を出港するのに合わせてリコール№1番の“May be”がマリノアに進入開始。2艇身ほどの間隔を開けて2番、3番と後続艇が続きます。この頃にはようやく雨も上がりひと安心です。大観覧車下のお立ち台には大会名誉会長のタモリさんが真っ白の船長服に身を包んでスタンバイ。司会のTNC新垣アナウンサーが1艇ずつ艇名とコメントを紹介すると、目の前を通過するヨットに激励の声をかけていきます。各ヨット側も気合の入ったパフォーマンスを繰り広げていました。次のフェリーの入港時刻10:10までには80艇近くの参加ヨットの海上パレードも無事終了し、小戸沖に設置されたスタート海面に集結して11:00のスタートを待ちます。

パレード1かわいい参加者1かわいい参加者2かわいい参加者3

 

 

 

パレード2パレード3パレード7パレード5

 

 

 

パレード6パレード8パレード9パレード10

 

 

 

パレード11パレード12パレード13パレード14

 

 

 

 

パレード15 パレード18パレード17パレード16

 

 

 

パレード19

パレード20

パレード21

パレード22

 

 

 

 

パレード23

パレード24

パレード25

パレード26

 

 

 

 

パレード27

パレード29

パレード30

パレード31

 

 

 

 

北北東の風10~15ノット、波は0.5mほどと絶好のレースコンディションになりました。昨年の大会はこの時点で30ノットオーバーの強風が吹き荒れ結局レースは中止となりましたが、今年は楽しいレースになりそうです。参加各艇もセールを上げてウォーミングアップに余念がありません。スタートラインは博多湾のヨットレースでは前例がない800mの長さ。コースは北の方向に反時計回りの三角コースで約8マイル。第1マークまでは上りのクローズドホールド、第1マークから第2マークはスタボードタックのアビーム、第2マークからフィニッシュまでは途中までポートタックのアビーム、最後はクォーターリーとパフォーマンスを最高に発揮できそうな風とコース設定です。タモリカップのクラス分けは、「いいともA~C」がスピン、ジェネカー無しのクラス、「いいともD~E、イグアナA~D」がスピン、ジェネカー有りとなっており、普段レースに出たことがないヨットや乗ったなったことがない家族も今回ばかりは「お祭りレース」ということで、艇上には小さな子供さんから相当年配の方まで楽しそうに乗っています。小戸では名物になった大きな秋田犬「ロンちゃん」を乗せたヨットも昨年に引き続き参加しています。それにしても小戸沖の海面に80艇のクルーザーがセールを上げて走り回っている光景というのはなかなか壮観です。上空には地元テレビ局の取材ヘリコプターも飛来して大会気分も盛り上がります。

レース慣れしているヨット、初めてレースに参加するヨットが混在しているため、混乱を避けるために敢えて同時スタートとします。10:55に本部船から予告信号、10:56に準備信号が発せられ、スタートライン近くはにわかに活気づいてきます。本部船から800m先のアウターマークまでスタートラインに沿ってヨットが並んでいきます。勝負を意識したレーサータイプのイグアナDおよびCクラスのヨットはアウター寄りが有利と見てライン中央部からアウター寄りに集まっていきます。のんびりファミリークルージング派のヨットはラインから離れてスペースに余裕がある海面を流しています。順風の中、30フィートクラスの艇で5~6ノット、40フィートのレーサータイプのヨットでは7~8ノットの艇速が出ているので衝突事故が起きないように各ヨットも気を付けています。スタート海面には大会名誉会長のタモリさんが乗る大型のパワーボートもゆっくり流しており、各ヨットに手を振って声援を送っています。11:00に本部船からスタート信号が発せられリコール艇なしの「オールフェア」で、いよいよ待ちに待った九州の地で初めて行われる「タモリカップヨットレース」がスタートしました。ハイテクセールを上げた腕に自慢のヨット達はスタート信号と同時に飛び出していき、その他のヨットはマイペースで楽しみながらラインを通過していきます。最終艇がラインを通過したのは約20分後で、その時にはトップ艇は第1マークに到達しようとしていました。第1マーク横では迫力のあるマーク回航シーンにタモリ大会名誉会長が各ヨットに「頑張れ!」と声援を送り、参加艇の方も手を振って応えます。第1マークを回航した各艇は色とりどりのスピンやジェネカーを上げて第2マークを目指していきます。10~15ノットのいい風が吹き続けたため随所でダイナミックな帆走シーンが見られ、またレースの進行も早くてトップ艇は1時間弱でフィニッシュしました。フィニッシュ地点では本部船横でタモリさんがフィニッシュする参加全艇に「ご苦労さん!」と声を掛けていました。順風の風の中、ベテランから初心者まで入り混じった80艇もの大ヨットレース、事故もなく無事に終了したことが何よりでした。タモリさんも大満足でしょう。

レース1

レース2

レース3

レース4

 

 

 

 

レース5

レース6

レース7

レース8

 

 

 

 

レース9

レース10

レース11

レース12

 

 

 

 

レース13

レース15

レース16

レース17

 

 

 

 

レース18

レース19

レース20

レース21

 

 

 

 

レース22

レース23

レース24

レース25

 

 

 

 

レース26

レース27

レース28

レース29

 

 

 

 

タモリカップヨットレースの表彰は、各クラス優勝と全体の総合優勝、そしてベストパフォーマンス賞のみで成績表は配布されません。15:30から表彰式が行われ各艇ごとにステージに登壇して大会名誉会長のタモリさんからトロフィーを授与され、メンバー全員がタモリさんと握手をして栄誉を称えられました。

「いいともAクラス優勝」“Hokulea”(福岡・今津)、「いいともBクラス優勝」“Deportare”(福岡・マリノア)、「いいともCクラス優勝」“Whispering Jack”(福岡・小戸)、「いいともDクラス優勝」“Little Wing”(福岡・小戸)、「いいともEクラス優勝」“ZEPHYRUS”(福岡・小戸)、「イグアナAクラス優勝」“翔風”(福岡・小戸)、「イグアナBクラス優勝」“JORDAN”(福岡・小戸)、「イグアナCクラス優勝」“May be”(福岡・小戸)、「イグアナDクラス優勝」“Humming birdⅤ”(福岡・小戸)、「ベストパフォーマンス賞」“KANALOA”(福岡・小戸)。そして栄えある「総合優勝」は“Humming birdⅤ”が初のタイトルを手にしました。最後にタモリさんから、本レース発祥地の沼津以外で開催された昨年の横浜、福岡ともに台風でレースができず、今年の福岡も一旦は台風で流れ周囲からは「タモリカップはBBQパーティーなの?」と冷やかされていたので、今回福岡で立派にレースができて本当に良かったと喜びを述べられました。そしてあの名文句「来年もやっていいかな!」と会場に向かって呼びかけると、会場に集まった全員から大きな声で「いいとも!」。台風の接近で急遽の中止決定、1週間後の延期開催で大会関係者も大変だったことでしょう。大会を支えていただいた多くのボランティアスタッフの皆さんのご努力で無事に実現できた「タモリカップ福岡2014」、来年も博多湾で盛大に開催できますことを、そして運営サイドは大変でしょうがタモリさんのネームバリューで100艇、150艇と増えることを願っています。

写真一番右は、“Hokulea”

表彰式2

表彰式3

表彰式3-2

表彰式4

 

 

 

 

写真左から、“Deportare”、“Whispering Jack”、“Little Wing”、“ZEPHYRUS” 

表彰式5

表彰式6

表彰式7

表彰式8

 

 

 

 

写真左から、“翔風”、“JORDAN”、“May be”、”Humming birdⅤ” 

表彰式9

表彰式10

表彰式11

表彰式12

 

 

 

 

写真一番左は、“KANALOA” 

表彰式13

表彰式14

表彰式15

366407_n

 

 

 

 


博多ヨットクラブとは規約組織会員艇入会案内オリジナルグッズサイトマップ

copyright © HAKATA YACHT CLUB All Rights Reserved.