本部船運営記。2015年第3レースは“Free style”さんでした。

2015年5月26日

DSC020672015年5月17日(日)の第3レースは“Free style”チームに本部船を担当していただきました。今日は天気も良く、予報ではMaxで10ノット前後の北寄りの風となっています。DSC02068DSC02062予定では湾外コースということになっていますが、宗像沖の「相島」回航だと26マイルほどの距離になり、小型艇にはちょっときついかなということでレース委員長と相談のうえ、博多湾口の「玄界島」→「机島」をぐるっと反時計に回ってくる約15マイルのコースに決定しました。午前11:00に参加17艇が全艇オールフェアできれいにスタートし玄界島を目指していきました。ちょうど2年前の5月に韓国・釜山に向けて回航中に対馬沖で海難事故に遭った“METAXA Ⅴ”が、2年ぶりにオーナーヘルムでレースに復帰しました。これから活動を再開されるようです。IMG_6776

DSC02070風は弱いながらも5~8ノットは吹いており、場所によってはブローで10ノット前後の風を受けて快調に走る艇もあるかと思えば、2~3ノットの微風に捉まって苦労した艇もあったようです。スタート後まもなく東海面に伸ばした大型艇の“Humming bird Ⅴ”、“MALOLO”が終始リードし、13:29:10に“Humming bird Ⅴ”が1着でフィニッシュ、13:30:50に“MALOLO”が2着、13:31:16に“May be”が3着と接戦でした。15:10:32に最終艇がフィニッシュして無事にレースを終了しました。なんでも本部船はトラブルがあったようですが、チームFree style・ヘッドセールトリマー、毎回埼玉から応援参加のTo氏から楽しい本部船運営記が寄せられましたましたのでご覧ください。

[以下は“Free style”Toさんからのコメントです。]

本部船運営は今回で2度目です。初体験の前回は思うように風が吹かず、我々のせいでは無いのですがリタイヤ艇やDNF艇が出てしまいほろ苦い思い出となっていますので、今回はうまくやるぞ、と気合が入ります。ところが、わがチームはフルメンバーで7人のところ、今日は男性3人が欠席、男女2名ずつの4名での運営となりました。無事にできるのか?ノッケから、若干の不安が頭をよぎります。

8時45分、わがチーム自慢のウグイス嬢Iちゃんによるレース開催のアナウンス(女性の声って、やっぱりいいでしょ?男ばかりの本部船オーナーさん、彼女貸し出しますよ。有料ですが)。10時に受付を終えて、いざ出航。実はわが愛艇、本部船運営にタイミングを合わせてマストを取り外してチューニング中なのでした。信号旗を揚げられないのは困る、ということでマストの代わりに用意した紅白に燦然と輝く棒を高々と屹立させての出航です。

風が弱い、できるだけ沖にスタートラインを設定したかったのですが、ディンギーの練習海面を避け、時計をみるとナントもう10時25分!時間がありません。急いでアウターを打ち終え、投錨したところでトラブル発生!周囲の参加艇の動きに気をとられている隙に、アンカーロープをペラに巻いてしまったのです!ロープを引っ張ってもビクともしません。エンジンは停止して立ち往生です。皆さんからは良く分からなかったかもしれませんが、スタートライン設定時のわが艇は、軽いパニック状態だったんですよ。「スタートラインが短いから打ち直してくれ」って言われたらどうしよう、とか、スタートの合図じゃなくて「助けて」の合図の旗を揚げた方がいいんじゃないの?とか、オマエ潜ってほどいて来い、嫌です、そんな会話が飛び交っていました。こんな状況では走錨してしまうかもしれない、ということで、予備のアンカーを投入、気を取り直して運営作業に集中です。

11時ジャストにオールフェアでスタート。みなさん、本当にきれいなスタートでした。本当なら、アンカーを揚げて参加艇の勇壮な姿を撮影するつもりが全く身動きがとれず、ただただ救助を待つのみです。半ばふてくされて缶ビールをあおりますが、もう11時半!志賀島での豪華な昼食というお楽しみがなくなってしまったばかりか、昼ごはんは目の前にある煎餅とポテチだけになるかもしれません。あ〜あ、やっぱりオマエ潜れ、絶対嫌です、という不毛な会話をしていると、「あれ、なんか解けてませんか?」と女性クルーの声が。なんと!あれぼど絶望的にビクともしなかったアンカーロープが、クリートから斜めに海底に向かっているではないですか!とビクビクしながらエンジンをかけ、移動してみますが異常は無いようです。普段の行いが良いと、こういうこともあるんですなぁ(-。-)y-゜゜゜とりあえず小戸に帰って船底の確認と弁当の買い出し。問題なし。ありがとう神様。

風も上がってきたようなので、もしかしたらトップ艇がもう帰ってくるかも知れない、と急いでゴールラインを設定しに戻ります。弁当を掻き込みガスった海面を見ていると遙か彼方に3〜5艇の小さな影。まだ1時間以上はかかりそうです。やはり豪華な昼食にすればよかった・・・。どうやら今日は接近戦の様相です。Humming bird Ⅴを先頭に40ftクラスが団子で帰ってきます。そして後続も付かず離れずゴール。本部船として言うことなしのうれしい状態です。そして、参加17艇すべてが無事タイムリミット内のゴールでした。波乱なしのレースかなと思っていたのですが、後で聞けば無風状態でドラマがあったとか。離れたところで待っているだけでは状況が解らないものです。各艇のデータが簡単にPCで見られると運営ももっと楽になり、豪華昼食が食べられることでしょう。

ところで、わが艇自慢のマスト代わりの赤白の棒ですが、残念ながら皆さんからの評価は辛口でした。「かっこ悪い」、「盆踊りですか?」はたまた「難民船みたいだ」などなど、散々な言われようです。くやし〜。来月の第4レースを見ていてください。メンテされたマストを立てて颯爽と走る予定です。!?


博多ヨットクラブとは規約組織会員艇入会案内オリジナルグッズサイトマップ

copyright © HAKATA YACHT CLUB All Rights Reserved.