HYC会員艇、韓国レースで大健闘!

2015年11月15日

11月7日(土)、8日(日)に韓国・統営(トンヨン、釜山から西に約50㎞に位置する韓国有数のリゾート地)で開催された国際ヨットレースに、博多ヨットクラブ会員艇の“Bambino(J-92S)”、“Little Wing(YAMAHA-28S)”が参加しましたので、その模様をお知らせします。今回のレースにはロシア、中国、日本(3チーム)など20か国から150艇の参加があったとのことです。ただ残念だったのは、今年も悲惨な事故が起きてしまいました。レース中のヨット同士が衝突し43歳の男性が落水して溺死したそうです(ライジャケ不着用)。昨年はイワシ漁漁船がレース海面に割り込んでヨットに衝突し女性クルーが落水して溺死する事故がありました。ライジャケ(救命胴衣)着用の徹底など運営サイドの安全配慮の意識がまだまだ低いようです。

11月5日(木)の昼過ぎに2艇一緒に小戸ハーバーを出港し130マイル彼方の統営を目指しました。往路の回航は晴天に恵まれ6ノット前後の風の中、メインセールのみの機帆走で20時間かかったそうです。復路は強風の中での回航となり、8日の20時頃から9日の明け方まで23ノット平均、Max30ノット近くまで吹き上がり波高もⅣmほどでメンバーの中には船酔いで「マグロ」になった者もいたようです。所要時間は21時間でしたが何とか無事に小戸に帰港されました。両艇とも小戸出港前にリギンやデッキ艤装、バッテリー、電気配線などを入念にチェックして万全を期していたため、回航においては特にトラブルは無かったようです。点検、整備は大切ですね。

成績は“Bambino”がORC-Ⅱクラスで優勝(昨年に続き2連覇)、“Little Wing”がPHRFクラスで第4位と好成績を収められました。“Little Wing”さんから簡単な遠征レポートをいただきましたのでご紹介します。

[以下は“Little Wing”のK.K.氏からのレポートです]

11月の玄海灘を越えて、9回目の李舜臣(イスンシン)カップの開催地韓国・統営(トンヨン)へ遠征してきました。釜山から南西へ高速バスで約3時間の港町です。李舜臣とは豊臣秀吉の水軍をほぼ全滅させた朝鮮方の提督で、韓国の英雄です。

レース水域は南北に長い入江で、幅は1、2マイル。ORCの2クラスは博多ヨットクラブレースで言えば、小戸~津屋崎の往復の32マイルくらい、我々のオープンクラスは小戸~相島往復の約22マイル、J24クラスは玄界島往復の約12マイルくらいといったところでしょうか。2日間で2レースの予定でしたが、土曜日の第1レースで死亡事故が起きたため日曜日の第2レースがキャンセルされ結局1レースのみの大会となりました。今回は、微風の予想で(?)それぞれ下位クラスのコースへ短縮でしたが、実際は順風から徐々に上がりました。スピンスタート後ライバル艇と絡み、団子状態で大きく時間ロス。風下の折り返し点では、スピンダウン失敗の艇が内側から入り込んで艇団は大混乱。復路風上航は風が上がり、白波の立ち始めた中を数十回のタックでフィニッシュ。レース中衝突事故があり2日目のレースはキャンセル。そういえば昨年はフィニッシュラインの前を曳舟が横切り、大迂回しました。成績は、昨年は手が届かなかったが4位入賞で満足。僚艇Bambinoは、またまた優勝。今回レースもロシアから10艇の参加があり全体で約130艇。日本からは小戸の2艇と韓国留め置きのJ24のみ。

日本側に送り出しのヨットクラブがあり、回航をお願いできるヨットマンがいればデイセイリングでたくさん回航できるのだがなあとの思いがありました。今回の好成績は、準備、回航、レースと、チームワークの成果でもありました。   -文責 Little Wing: K.K.-

〔写真左から、Bambino、Little Wing、博多から参戦の2チーム、前夜祭の屋外パーティー〕

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〔写真左から、うむー韓国美女と、PHRF4位のLittle Wing、ORC成績、PHRF成績〕

うむーPHRF4位ORC成績PHRF成績


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