博多湾の熱い戦いが終わりました

2016年11月26日

第35回アメリカズカップのワールドシリーズ福岡大会が11月18日(金)~20日(日)に、福岡市中央区地行浜沖の海面で、6か国・チームにより熱い戦いが繰り広げられました。18日(金)には公式練習3本と予備レース1本が行われ、19日(土)は本戦の第1~第3レース、20日(日)は本戦の第4~第6レースが行われました。両日ともヤフオクドーム前の地行浜の人工海浜に設けられた特設会場には8千人を超す観客が、レース海面周囲の海上には200隻近い観覧船が繰り出し、世界最高峰のヨットレースを観戦しました。

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19日(土)の天候は曇り時々晴れ、西の風で8~11ノット、ブローで16ノット、20日(日)は曇りで北寄りの風で7~11ノット。少々物足りない風でしたが、初日は随所で船体が海面から浮き上がる「フォイリング」の滑走シーンが見られ、ACボートの凄さに圧倒されました。日本代表のソフトバンク・チームジャパン(STJ)は第1レース:5着、第2レース:1着、第3レース:6着、第4レース:5着、第5レース:6着、第6レース:2着で全体の成績は第5位でしたが、その健闘に陸上、海上に詰めかけた多くの観客から大きな声援が上がっていました。2日目の20日は北寄りの風になったため、風下マークが海岸方向、風上マークが沖合、フィニッシュラインが陸上イベント会場がある地行浜の目の前、スタートラインは東海面となったため東の警戒ライン沿いに集まった観覧船の目の前でスタートが切られました。スタート前のマニューバリングでは観覧船のすぐ横までACボートが寄ってきて、観覧船からは大歓声と大声援の声が上がっていました。

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昨年7月から始まったワールドシリーズは今回の福岡大会で終了し、また同一規格のACボート「AC45F」もこれで役目が終わります。来年5月から英領バミューダで始まる本戦シリーズでは、各チームが独自に開発した全長15mのレース艇「ACC」が登場します。Maxスピードは45ノットとも噂されています。日本代表の「STJ」チームの活躍を期待しています。

福岡大会の本戦2日間、ちょうど正午にエアレース・パイロットの室屋義秀氏操縦のフライト・パフォーマンスがレース海面上空で繰り広げられ大会気分を盛り上げました。レース観戦のために各地から多くのヨット関係者が福岡を訪れ、福岡市ヨットハーバーでは旧交を温める姿があちこちで見られました。外洋ヨット界のレジェンドである日本人で初めての外洋女性セーラー「丹羽徳子」さんも娘さんの礼子さんと来られ、レース1日目はHYC会員艇「翔風」号で、2日目はStake Boat(警戒船)を務めるHYC会員艇「ZEPHYRUS」号でレースを観戦されました。御年80歳ということですが、長く外洋レースで鍛えただけあって足腰もしっかりしてかくしゃくとされていました。外洋レース歴は第1回鳥羽レース優勝(1960年)、メルボルン-大阪ダブルハンドレース2回出場、その他多くの外洋レースに出場されるとともに、北太平洋、南太平洋、アメリカ、カナダ、ニュージーランド等々のクルージング歴も豊富です。当クラブの山田会長、黒住副会長、吉川副会長も警戒船業務で出港準備中だったので、ACボートをバックに丹羽様と一緒に記念撮影をしました。JSAF外洋東海の重鎮でありますので、これからも後進の育成・指導にご活躍ください。

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%e6%9c%80%e7%b5%82%e6%97%a5%e8%a8%98%e5%bf%b5%e5%86%99%e7%9c%9f大会終了後、レース運営に不可欠なマークボートや警戒船など、FSAF(福岡県セーリング連盟)レースエリア・チームに対して、レースディレクターのイアン・マーレー氏から労いと感謝の言葉がありました。昨年7月から世界各地で9回のワールドシリーズを開催してきたが、福岡大会レースエリア・チームは正確性、効率的で実に素晴らしい動きをしてくれた。9大会の中でも最高のチームだったと賛辞をいただきました。当クラブはFSAFからの要請を受けて9隻の会員艇がStake Boat(警戒船)として大会運営に協力し貴重な経験をさせていただきました。協力いただいた会員艇のオーナー、クルーの皆様、本当にご苦労様でした。協力いただいた会員艇は、May be、Humming bird Ⅴ、Second Love、JORDAN、SIESTA、HIRO、Freestyle、Jetta、ZEPHYRUSでした。

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