2025年クルーザー安全講習会終了
万一の事故や緊急時の対応など、クルーザーを安全に運航するための知識を習得することを目的に2014年から毎年「クルーザー安全講習会」を開催しています。今年は2月2日(日)9:30~11:30に、福岡市ヨットハーバー管理事務所が主催し、博多湾をベースに活動する博多ヨットクラブ、福岡ヨットクラブ、オモイノママヨットクラブ協力のもとに開催し、クルーザーのオーナー、クルーの皆さん52名が参加しました。博多ヨットクラブ、福岡ヨットクラブともに今年のシリーズレースが3月から始まるためシーズン開幕前のタイミングで開催したものです。
最初に主催のヨットハーバー管理事務所の田上所長の挨拶の後、福岡海上保安部交通課から福岡海上保安部管内の船舶海難事故発生状況と事故事例、出港前点検、遵守事項違反、救命胴衣の点検についての話がありました。
次に、ヨットハーバー管理事務所から、特定免許制度の変更についての説明があり、オーセンティックジャパン㈱小島顧問から、COCOHERI(ココヘリ)救助用無線測位システムの案内がありました。これまで陸上の山岳遭難で遭難者の発見に使われていたものをプレジャーボートにも拡大した落水者の捜索支援サービスです。乗員に小型の発信機(防水仕様)を持たせ、万一落水した際に船上の携帯型受信機で落水者の方向と距離が分かります。ただし距離がかなり離れると測定が困難になります。また発信機のGPS信号の位置情報を衛星経由で海上保安部やヘリコプターに伝えて捜索すると発見・救助の可能性が高まります。関心がある方は「ココヘリマリン」のホームページで確認してみてください。 最後に、安全・安心な社会の実現、適正かつ公平な関税等の徴収、貿易の円滑化に日夜奮闘されている門司税関博多税関支署から税関の役割、仕事内容の説明がありました。船舶による密輸の実態や密輸防止のため身の回りで「何かおかしな光景」を目にした時は迷わずに税関や海上保安部、警察に通報していただきたいとのことでした。