今年で39回目を迎える伝統の「小戸カップ」。昨年からディンギーとクルーザーを別日程で開催しています。9月4日(日)のクルーザー部門については、レース終了後に参加艇間の交流・懇親を図るため「BBQパーティー&表彰式」を行います。高級和牛をふんだんに用意し、またヨットLittle WingのOオーナー率いるバンドのミニライブショーも予定しており、ヨットレースを楽しんだ後、アフターレースで2倍楽しんでいただこうという趣向です。
表彰もスピン・ジェネカー無しのクラス、IRCクラス、CRクラスもいくつかに分けて、なるべく多くのヨットに賞を授与します。昨年は48艇が参加しましたが、今年はタモリカップに匹敵するような70艇、80艇の参加を期待しています。福岡市ヨットハーバーでは、遠来艇に対しては大会前後の2週間を係留代を無料にするサービスも実施しますので、ハウステンボスカップに参加されて母港に回航する途中に立ち寄って小戸カップに参加されませんか。
参加費等詳細は下記のレース公示をご覧ください。なお、参加申込み期限は8月22日(月)までとなっています。
なお、昨年と同様にHYCシリーズレース参加艇にあっては第7レースの位置付けをしていますので、当日はHYCレースとのダブルエントリーとなります。
博多ヨットクラブが行う「子供たちのクルーザー体験セーリングNo.3」は、福岡県マリンスポーツ実行委員会が行う「九州UMIアカデミー海洋普及事業」に協力する形で8月6日(土)に行いました。今回は会員艇の“JORDAN”、“METAXA Ⅴ”、”HIRO”、“Summertime”が協力し、主催者手配の2艇とともに一般公募で集まった56名の子供さんを中心とした家族がセーリング体験をしました。連日の35度を超える猛暑の福岡市、それでも陸地に比べると比較的涼しさを感じる海の上を、夏の太陽を一杯に浴びてクルーザーヨットの楽しさを満喫しました。
受付を終わった参加者は、協力艇の船長さんの紹介を受けて自分たちが乗船するヨットに乗り込みました。晴天の北寄りの風でそこそこいい風が吹いています。が第1班は午前10時から、第2班は11時からそれぞれ6艇のクルーザーヨットに分乗し、11月に博多湾で開催される世界最高峰のヨットレース「アンリカズカップ・ワールドーシリーズ」のレース海面となるヤフオク!ドーム前の地行浜沖と福岡タワー、マリゾンなどがあるももち浜沖を1時間程度セーリングしました。第1班は風速8ノット前後、第2班は12ノット前後の風を受けて、風だけで走るヨットの楽しさを満喫していました。途中、ラット(舵)を握って「にわか船長」を体験した子供たちはとても満足していました。早く大きくなって、クルーザーヨットのクルーになってね、とは各船長さん共通の願いでした。
8月6日(土)の福岡市は夕方4時過ぎ頃から落雷が発生し、4時半~4時55分はひっきりなしに「ゴロゴロ、ドカーン」と雷鳴が鳴り響き、あちこちに稲妻が走ってゲリラ豪雨のような激しい雨も降りました。第6レース・イブニングレースは午後5時~5時30分参加受付、7時スタートでしたが、5時前に福岡市ヨットハーバーに集結したレース委員長、会長、その他役員、またレース参加艇の艇長なども一様に不安な様子で、安全を最優先に、レースの中止を決定しました。
今年は4月の第2レースを「熊本地震」を配慮して中止にしましたので、4月、8月と2レースが中止になっています。ホームページにも掲載している「レース運営要領」では、年間順位は年間10レースのうち上位7レースの得点合計が多い順とするとあります。ただしレースがキャンセル(中止)された場合は、成立したレースから3レースを除した得点合計とするとありますのでご承知おきください。
連日35度を超える猛暑が続く福岡市。つい先日には福岡市中心部で「西日本大濠花火大会」が開催されました。8月4日(木)は博多湾の西部、西区今宿の長垂海浜公園で恒例の「まつり今宿」が開催され、祭りのハイライトである「花火大会」が盛大に行われました。福岡市ヨットハーバーから真西に約2マイルの海岸から打ち上げられる花火大会ですので、洋上からの観覧は一番の特等席です。真っ赤な太陽が西に傾きかけたヨットハーバーには、多くの子供さんの声が響き渡り、この日ばかりはお父さんたちも家族サービスに精を出しています。午後7時過ぎには航海灯を点けたヨットが次々と出港していきました。
打ち上げは海浜公園沖の台船からで、事故防止のために回転等を点滅させた警戒船が配置され、海上保安部の巡視艇も出動していました。7時半過ぎには40隻以上のヨットやパワーボートがアンカーを下して待機。赤や緑の航海灯が揺らめく中、船上でお食事&ドリンクタイム。北寄りの風2ノットほど、波もほとんどなく絶好の花火日和です。午後8時ちょうどに「ドーン」という音とともにいよいよ花火大会の開幕です。次々に夜空に打ち上げられる花火に周囲から大歓声が上がります。ひと際大きな「ズシーン」という大きな音とともにぐんぐんと上がっていく花火は、観覧船に覆いかぶさるように頭上で大輪の花を咲かせ、迫力満点でした。合計2,000発の花火が打ち上げられ午後8時45分に無事終了しました。
博多湾の海岸での花火大会は、8月15日(月)午後8時から西区マリノア海浜公園で、9月3日(土)午後7時30分から東区香椎浜の片男佐海岸で行われます。
7月30日(土)に開催された第20回三島カップヨットレース(鹿児島)において、HYC会員艇“Freestyle”(昨年のHYCシリーズレース年間総合優勝艇)がクルーザークラスで見事に優勝しました。また同じく会員艇“May be”がファーストホーム(コースレコード樹立)でクルーザークラス2位の成績を収めました。おめでとうございます。過去にも会員艇が参加したことがありますが「優勝」は初めてで、“Freestyle”のKオーナーもご満悦の様子でした。
今年で20回の記念大会となった三島カップは、鹿児島県の枕崎港沖をスタートし、ほぼ南に27マイル、洋上に浮かぶ「竹島」をフィニッシュとします。今年は例年になくいい風に恵まれ、早いレース展開だったそうです。フィニッシュ後はすぐ西に位置する活火山の「硫黄島」に移動し、ひやひやドキドキしながらも飲んで食べてステージショーで大いに盛り上がり、締めの花火大会でレースの健闘を称えました。
11月18日(金)~20日(日)に開催される「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 福岡大会」に際して、JSAF日本セーリング連盟会長からFSAF福岡県セーリング連盟会長に対して協議運営に係る協力要請が正式にあり、FSAFとしても全面的に協力していくことになりました。詳細については今後いろいろと内容が固まっていくことでしょうが、とりあえずAC本部からはレースコースを囲む海面の警戒船(ステイクボート)の手配についてセールボートを求められているため、クルーザーヨットの団体であるFYC福岡ヨットクラブ、HYC博多ヨットクラブの代表者(GYC玄海ヨットクラブは都合が付かず欠席)とFSAF会長、理事長、福岡市ヨットハーバー、西福岡マリーナ・マリノアの関係者が7月27日(木)に初会合を持ちました。
FSAF会長の挨拶のあと理事長から福岡大会の概要が説明され、ベースキャンプは小戸の福岡市ヨットハーバー、陸上のメイン会場はヤフオク!ドーム前の中央区地行浜、レース海面は地行浜沖合の直径1.2㎞のサークル内。18日(金)オフィシャルプラクティス、19日(土)・20日(日)の2日間が公式レースで、1レース18~20分間で14:00~15:30の間で1日3レース行う予定。アビームスタートとしフィニッシュはヤフオク!ドーム前。AC本部としては6月に開催した米国・シカゴ大会をモデルとした大会を予定しているとのこと。
7月第5レースは小戸沖から長崎県壱岐アイランドを目指す伝統の「壱岐レース」です。昨年は午前4時スタートでしたが今年は参加艇の安全を最優先に夜が白み始める午前5時スタートにしました。昨年はスタート時からしばらくの間、無風~超微風の苦しい展開でしたが、今年は6~14ノットの風に恵まれレースには最高のコンディションでした。また梅雨明け間近の微妙な時期で天候が心配でしたが、幸いにも雨にも合わず夏空の下の快適なセーリングが楽しめました。
スタートが午前5時ということもあり、前日の16日(土)に出艇申告(16:30~17:00)、艇長会議(17:00~17:30)を行い18艇がエントリーしました。今回は初めて県外からの参加があり、山口県室津から「悟空」さんが、佐賀県唐津から「FUKUNORI(福徳)」さんが参加されました。おりしも博多湾では全日本A級ディンギー選手権が開催されており、小戸の福岡市ヨットハーバーは70代、80代の往年のセーラーの皆さんが元気に艇の整備等に励んでおられました。
スタート本部船は「May be」が務め全艇スタート後にアンカーを上げてレースに参加です。この場合「所要時間-10分」の救済をすることにしています。壱岐フィニッシュ本部船は「SIESTA」が務めました。レース当日の17日(日)午前3時頃までは時折りざーっと雨が降っていましたが4時前には雨も上がり、ポンツーンのあちこちで航海灯が点灯し出港準備が慌ただしくなりました。スタート前の海面は西の風6~8ノットで、スタート本部船を務める「May be」の周りに参加艇が続々集まってきます。スタートラインはヨットハーバー入口の入港灯(緑)と沖合に停泊した「May be」の見通し線で本部船を左に見てスタートです。4:55に予告信号、4:56に準備信号が発せられ、5:00ちょうどにスタート信号が発せられ2016年博多ヨットクラブ・壱岐レースがスタートしました。リコール艇もなく全艇オールフェアのきれいなスタートでした。
コースは博多湾口に位置する玄界島と西側の糸島半島の間を通過しますが(玄界島の東側通過も可)、ちょうど中間に位置する机島の西側を通るか東側を通るか悩むところです。西の風でポートタックの片上りなのでどちらを通っても違いはないようですが、結果としては半島寄りを選択した艇は陸地のブランケットに捉まり苦労したようです。博多湾を出てからしばらくは全艇ポートタックで走っていましたが、正面からの波を嫌って途中でタックして西海面に向かった艇が何艇かいましたが、結果としてはこれが大失敗。最後までポートタックで伸ばした艇が着順でも上位を独占しました。ロングコースのレースはコース取り如何で小さなヨットが大型艇を出し抜くこともあり、実に爽快で気分がいいものです。この海域は旅客船の往来も多く、博多港と壱岐・対馬を結ぶ高速船やフェリー、韓国・釜山を結ぶジェットフォイルが近くを通過していきます。また沖合からは中国の超大型クルーズ船が博多港に向かっていました。
全艇のスタートを見届けてアンカーを上げ、セールをセットして10分遅れでレースに参加した「May be」は、51フィートの全長にものを言わせ、早々と先行艇を抜き去って前に出て行きました。途中太陽も顔を覗かせ、風も10~14ノットと絶好のコンディションとなり早いレース展開になりました。
10:31:03に最大艇「May be」が貫録のファーストホーム、11:00:40に並み居る40フィート艇を押さえて35フィートの「Suru Sumi」が2着でフィニッシュ。その後も続々とフィニッシュが続き、13:08:02に最終艇「Little Wing」がフィニッシュして2016年壱岐レースが無事に終了しました。昨年はファーストホーム艇の所要時間が9時間半、最終艇の所要時間が12時間20分だったので、今年は風に恵まれたため4時間ほど早くフィニッシュできました。
フィニッシュ地点の「筒城浜」は壱岐で最も有名な海水浴場で、ビーチには色とりどりのビーチパラソルが林立し、夏を待ちわびた海水浴客が大勢繰り出していました。ここの海は透明度が高く、近くのヨットのキールやラダーもきれいに見えていました。フィニッシュ後はとんぼ返りで帰る艇もありましたが、フィニッシュ地点の七湊港、西の印通寺港、東の芦辺港それぞれに入港し旅館や民宿で1泊する艇など、それぞれに壱岐レースを楽しみました。JORDAN、SIESTA、いそしぎ、ZEPHYRUSは壱岐の北、勝本町湯ノ本の天然温泉の民宿に、Second Love、MALOLO、Little Wing、Grand Bleu、Spilmerは筒城浜の民宿で、その他にもHumming bird Ⅴ、Suru Sumi、ENTERPRISE LILY、翔風、悟空さんも壱岐に1泊され、新鮮な魚と壱岐焼酎を堪能したようです。麻里絵さんは日本一の民宿と定評のある佐賀県呼子沖に浮かぶ加唐島に向かいました。
JORDAN、SIESTA、いそしぎ、ZEPHYRUSが同宿となった天然温泉が湧く湯ノ本の民宿「海老館」では、壱岐で唯一の海辺沿いの男女別露天風呂に浸かってレース・本部船の疲れを癒して夕食までのひとときを部屋で寛ぎ、持ち込んだ冷えたビールや焼酎、夏の定番「生ライムを使った本格的ジントニック」で大いに盛り上がりました。夕食・宴会は宿の裏手の高台に建つ国民宿舎「壱岐島荘」の宴会場で行い、他艇メンバーとの交流を深めました。一方、筒城浜の民宿「白鴎」でもLittle Wing以下5艇が同宿となり、カラオケも飛び出して大いに盛り上がったそうです。
翌日は7時頃から朝食を済ませ、宿の車で係留地の芦辺港、印通寺港、七湊港に送っていただき、帰りの食料・飲料・氷とお土産を買い込んでそれぞれに博多に向けて出港しました。芦辺港には歩いて行ける距離に大型ショッピングセンター「イオン壱岐店」が、印通寺港にはショッピングセンター「マリンパル壱岐」があり朝8時から営業しているのでとても便利でした。40年近く続く博多ヨットクラブの壱岐レース、ぜひ皆さんもご参加ください。夏の壱岐は最高です!
[フィニッシュ本部船“SIESTA”ヨット歴2年目の食事担当N嬢のレポート]
今回本部船とのことで、7月17日(日)の午前1時半に小戸を出航しました。オーバーナイトは初体験のわ・た・し♡ 絶対にライトの光を人に向けちゃいかんということを学びレッツゴー壱岐!
風はまっぽ?(よく分かりません・・)らしくセールは上げずに行きました。深夜といえども薄く明かりがあり、遠くの灯台の光もよく見えていたし、風も波もいい感じでした。「ナイトレースやったらおもろかったやろうね」「この風は明け方には落ちるもんなぁ。リミットまでかかるかいな」なんて会話をしつつ、私はウトウトしつつ(先輩方すみませんっ)。明け方に名島を過ぎて飲んだ味噌汁は心にも体にも染みました・・・。先輩方はその後ビールをプシューっと(笑)5時半くらいにフィニッシュ地点に到着しアンカリング。私は初めてアンカリングというものを経験しました。今回は初めてづくし♡ 6時半に日除けのオーニングを張り、朝食を食べ、ビールを飲み、先輩を差し置いてバウで仮眠(すみません)。レース中のヨットからオーナーの携帯に「今、名島通過です」と連絡を頂いたみたいで、「そろそろ準備しようか」と起床(私だけっ)。フィニッシュ待ちとはいえ、ビール片手に海の上の涼しい風と波のキラキラ、そしてバナナボートで遊ぶ女子の黄色い声、最高ののんびりまったりタイム、味わったことのない幸せでした。天気に恵まれて本当に良かったです。
先頭の艇が「もうすぐゴールです」と連絡を入れて下さったものの、遠く名島の近くに薄らと4艇ほど見えるばかりで近くには何も見えません。先輩方が「客観的にレースを見るって面白いっすねー。あれがMay beかな」なーんて話をしていたら、いきなり隣の岬の陰からヒョコッと顔を出したヨットがMay beでした!新しくなった全長51フィートのMay beが間近を走る迫力・スピード・ヒールのかっこいいこと。フィニッシュしたらそのまま「帰りまーす」とおっしゃって、また玄界灘に飛び出していかれました。その後次々と2着、3着・・・とフィニッシュ。フィニッシュ手前に風が乱れるところがあったようで、何艇かふらついていました。風が見えたような気がした瞬間でした。
今回はバラバラにフィニッシュするのではなく、ある程度何艇か固まってフィニッシュするパターンが多かったです。私は長期戦(タイムリミットの17時)を予想していて、「後でゆっくり待機しているときに泳ごう♪」なんで思っていましたが、皆さん順調にフィニッシュされ、のんびりしていたSIESTAメンバーはバタバタ片付けしながらフィニッシュ待ちという状況になっちゃいました。今回レース参加の18艇(県外から特別に2艇参加)、皆さん時間内&無事にフィニッシュ出来て何よりです♪皆さん夜明け前からのレースお疲れ様でした(^o^)
博多ヨットクラブが行う「子供たちのクルーザー体験セーリングNo.2」は、福岡市ヨットハーバーが行う「親子体験セーリング」に会員艇が協力する形で7月18日(月・祝)に行いました。今回は会員艇“May be”さんと“Freestyle”さんの2艇に協力していただきました。“May be”は前日に行われた博多→長崎県壱岐までのヨットレースに参加し、1着でフィニッシュしてとんぼ返りで戻ってきての協力で、Yオーナー、クルーの皆さん大変お疲れのところをありがとうございました。
夏休み直前の「海の日」のこの日はちょうど福岡地方の梅雨明けが発表され、青空のもと10ノット前後のいい風に恵まれ、初心者には絶好のセーリング日和となりました。一般公募で参加された42人の親子の内、2艇の会員艇には30名が午前・午後に分かれて乗船し、11月に開催される世界最高峰のヨットレース「アメリカスカップ」のレース海面になるヤフオク!ドーム沖の海面をセーリングしました。海沿いの博多の街を海から見ることがほとんどない子供たちは(もちろん親御さんたちも)心地よい風を受けてドーム、福岡タワー、マリノアシティを大型ヨットから眺めることができて、セーリングの楽しさとともに大満足の様子でした。次回は7月23日(土)に会員艇“翔風”さん、“麻里絵”さんの協力で行う予定です。
毎年7月1日から7月15日までの15日間は博多の町は「博多祇園山笠」で熱くなっています。今年で775年の歴史を誇る山笠も15日早朝の「追い山」でクライマックスを迎えます。博多ヨットクラブの会員さんの中には山笠に熱くなっている「山のぼせ」も多数いらっしゃいますが、会員艇“Little Wing”のOオーナーもその一人。「千代流」に長年貢献されている同氏、7月11日の「流れ舁き」ではその功績が認められて名誉ある「台上がり」を務めました(左の写真の左側)。いやー、実に勇ましい雄姿です。右の写真は裏面の台上がりの会員艇“Grand Bleu 3”のKオーナー(右側)、N氏(左側)です。