本部船運営記。2017年第2レースは“JORDAN”さんでした。

2017年4月19日

DSC050014月16日(日)は2017シリーズレースの第2戦でした。今日は「湾内コース」の予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定なので9:00前には本部船運営メンバーのJORDANチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。

吉川レース委員長と相談し今日のコースを博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ時計回り」に決定。今日は予報では風が弱いものの日差しもあってまずまずのセーリング日和とあって、10:00の受付終了時点で22艇のエントリーがありました。”ENTERPRISE LILY”はヨットを買い替えて話題の新艇「K-36 SAMURAI」で初レースとあって走りが楽しみです。また今年HYCに入会した“SAKURA”さん、“Bebe”さんも愛艇で参加です。

DSC04984DSC04982DSC04983IMG_7947

IMG_7980IMG_3349DSC04994

時折りひやーっとした風を感じ、あっという間に濃い霧が立ち込める状況となり、視界も1~2マイル、時には0.1マイルほどにもなりGPSを確認しながらのレースとなりました。通常より若干沖合いにスタートラインを設置し、11:00ちょうどに「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北北東で5~8ノットほど。時折り0~2ノットに風が落ち、度々濃霧が立ち込めて他艇の動向がまったく分からなくなるなど、かなり神経を擦り減らす状況となりました。回航ポイントのクタベ瀬付近では博多港に入港する大型船が「霧笛」を発して注意を促すこともありました。レーダーには小さな点が数多く映っていたのでしょうね。霧のなかで「ゴンゴンゴン」と腹に響くような振動を感じ、じーっと目を凝らしていると霧の中から本船が出てくるといったこともあり気が抜けません。トップグループは何とか黄色ブイを回って巨大なジェネカーを展開してフィニッシュラインに向けて走り去っていきますが、後続艇はちょうど風が落ちてなかなか黄色ブイにたどり着けず、おまけに博多湾に流れ込む強い潮流に翻弄されて、相当苦労していたようです。

IMG_3361IMG_3363IMG_3368IMG_3375

そのような中で、プロセーラー高木 裕氏が舵を握る“Humming bird Ⅴ”が最大艇“May be”、快速艇“ENTERPRISE LILY”を抑えて13:22:30に堂々のファーストホーム。さすがです。2着は13:23:55に“May be”が、5秒遅れの13:24:00に“ENTERPRISE LILY”が3着でフィニッシュ。その後もフィニッシュが続きますが、濃い霧が発生しているため本部船からはすぐ近くに来るまで艇が分からないという非常に難しいフィニッシュ確認となりました。何艇かは本部船を見つけられずに通り過ごしてしまい、本部船が鳴らすフォグホーン・サイレンの音を頼りに戻ってきてやっとフィニッシュするということもありました。15:54:57に最終艇“いそしぎ”がフィニッシュして、何とか事故もなく無事にレースが終了しました。3艇は残念ながらDNFとなりました。度々濃い霧に囲まれて周囲が見えなくなる中で本部船を運営していただいた“JORDAN”の皆さん、本当にお疲れ様でした。

IMG_8151IMG_9202IMG_9203IMG_9204

IMG_9206IMG_9233IMG_9242IMG_8160

IMG_9246IMG_9263IMG_9280IMG_9288

IMG_9308IMG_9318IMG_9324

5月21日(日)の第3レースは「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!

[以下は本部船“JORDAN”のUクルーのレポートです]

前日夜の雨も上がり、JORDANメンバー11名はいつもの集合時間を若干早めてハーバーに集合。マークや信号旗などの本部船運営用品をヨットに積み込み、午前9時にはクラブハウス2階で受付準備を済ませてスタンバイ。10時の受付終了で22艇のエントリー受付。コースは「クタベ瀬黄色ブイ時計回り」の行って来いコース。いつもはレースしながら帆走の邪魔にならないようにシャッターを切っていますが、今日はコミッティーボートで思う存分シャッターを切れるとワクワクしながら500㎜と250㎜のズームレンズ、2台のカメラを準備していざ海上へ。

スタート地点ではNからの安定した風が吹き、フィニッシュラインを設置しましたが2回も走錨するほどの安定した風。「これだと午後2時くらいまでにはみんなフィニッシュするバイ」と、早期フィニッシュを予想していました。11時のスタートも皆さんの協力でゼネリコもなく「オールフェア」で無事にスタート。そして本部船の特権の宴会もスタート。この日は前夜の雨で温かく湿った空気が水温の低い海上に移動し、下から冷やされて発生した「移動霧」が度々出現。沖合いに発生した濃霧で13時を過ぎてもトップ艇がまったく確認できず、みんなはそわそわ。やがて沖合いの濃霧の中から飛び出してきたトリコロールカラーのジェネカーを揚げるヨットを500㎜ズームで確認。Humming bird Ⅴ艇です。そしてその後ろに紫色のハルのMay be艇、新生リリーちゃん(ENTERPRISE LILY)の黒いハル。さらに今回修正1位に輝いたSuru Sumi艇の豪快なフィニッシュシーンを迎い入れることができました。その後濃霧がフィニッシュラインを包み込み、360度ホワイトアウト。突然、霧の中から現れたMALOLO艇を確認。若干フィニッシュラインからずれていましたが即ジャイブしてフィニッシュしました。その後も霧の中に後続艇がぽつぽつと見え隠れ。メガネもレンズも細かい水滴が付着。焦ってティッシュでふきふき・・・これはやばい。皆さん濃い霧でフィニッシュラインが見える訳がない。それからはフォグホーンとハンドマイクのサイレンを連呼しますが、風上に向けての音響にて聞こえる可能性はかなり低いかも。ですが、ラインを通り越した艇はこの音を頼りにUターンして随時フィニッシュ。最終の艇も濃霧の中、彷徨い続けて16時前に何とか無事にフィニッシュ。

フィニッシュラインを撤収してから、フェイスブックで皆さんのレースの様子を垣間見てゾッとしました。沖合いでは濃霧の中、本船航路を行き交う船の機関音に最新の注意をされてたそうですが、あちこちで汽笛が鳴っていたとのこと。本当に怖い思いをされたことでしょう・・・事故がなくて本当に良かった。濃霧の中のレース体験は、ほとんどの皆さんが初めての経験だったみたいで、貴重な体験をされたでしょう。来月も「より安全に!より楽しく!より速く!」でヨットレースを満喫しましょう!!


博多ヨットクラブとは規約組織会員艇入会案内オリジナルグッズサイトマップ

copyright © HAKATA YACHT CLUB All Rights Reserved.