「うわじまパールカップ2017」参戦レポート
GW前半の4月30日(日)に四国・愛媛県の宇和島市で開催された「第22回宇和島市長杯ヨットレース(うわじまパールカップ2017)」に、HYC会員艇の“Humming bird Ⅴ”艇が遠征参戦し、ZEPHYRUS艇のY嬢が同乗してレース参戦レポートをいただいたので以下に紹介します。本レースには他にHYC会員艇の“MALOLO”艇、“FALCON”艇、“SAKURA”艇も参加しました。
[Humming bird Ⅴ艇同乗のY嬢からの参戦レポート]
ゴールデンウィーク前半の4月30日、Humming bird Ⅴ艇(以下、HB艇)に乗せていただき宇和島パールカップヨットレースに参加してきました。いろんな人からすごく盛り上がる、絶対に楽しめると聞いていましたが、噂にたがわず大盛況でした。HYCからは他にMALOLO艇(以下、ML艇)、SAKURA艇、FALCON艇が参加。29日の16時には全艇宇和島港に到着。その後宇和島港に隣接している道の駅きさいや広場にて、名物のじゃこ天とビールでゆる~い感じの前夜祭スタート。大会本部の方から「メインは明日のパーティです。レースはおまけですから。」と念を押され(?)ます。
レース当日は素晴らしい好天に恵まれました(うーむ、レースには風が弱いかな)。8時から開会式&艇長会議。市長杯なのでまずは宇和島市長の挨拶。その後コースとルールの説明ですが、これがなかなかユニーク。予告は10分前、5分前のみ。(え?4分前、1分前ないの?)ゼネリコ、リコールは取ります(それ普通w)。でもリコールはちょっとくらい出てても解消せずそのまま行ってOKです(えーっ?w)。その場合10%のハンディキャップをつけます。ただし悪質な場合は別です(どうやって見分けるの?)。最低ポート・スタボー、かみ・しもは守って下さい。ケースを起こされても受け付けるところがないので、悪いと思ったらフィニッシュ前に720度回ってください。等々、思わず吹き出してしまうような説明ばかり。あまり本気出しちゃいけないってことですね。
出港後洋上でセールを上げる前にスキッパーを務めるプロセーラー高木 裕氏を中心にコクピットで作戦会議。微・軽風下のレースになるため、コース取りやセールの選択などを綿密に打ち合わせます。さぁいよいよレースです。10時スタートでしたがゼネリコ。風が弱く53艇もいるので仕方ありません(が、ほんとにゼネリコ取るんだとちょっとビックリw)。15分後に再スタート。HB艇とML艇、過去に優勝経験のある広島のSAMMY艇がフリートを引っ張ります。少し後ろにはSAKURA艇も続いてます。徐々に風も上がってきていい感じです。しばらく走るとフリートがばらけてきました。多くの船が北海面へ向かう中、HB艇は南風を予想し南海面へ。しかし潮の影響を受け北側の島寄りを選択した船の方が有利になり、第1マークは6番手で回航。しかしここからがHB艇の本領発揮。先行するML艇はマーク回航後ジェネカーをアップするもすぐにジブチェンジしているので、こちらはコードゼロを準備して回航します。しばらくジブで走った後、風のシフトに合わせてコードゼロをアップ。これで先行艇を一気にゴボウ抜き。トップを走っていたML艇も追い抜いてトップに躍り出ます。ここからはもう他艇の追随を許しません。その後ジェネカーにチェンジするため一旦ジブアップ、コードゼロをおろしジェネカーアップ、ジブダウン。第2マークまでの短時間に風に合わせた頻繁なセールチェンジをなんのトラブルもなくこなすのがHB艇のバウチーム&ピットのすごいところ。いつも見てて惚れ惚れします。第2マーク回航後、ジブアップするとフィニッシュラインはすぐ目の前。12:10:08に後続艇を大きく引き離してトップでフィニッシュしました。
(ゆるーい前夜祭) (宇和島市長挨拶) (レースコース) (豪華賞品の数々)
(艇上ミーティング) (スタート直後のML艇) (HB艇のクルーワーク) (後続艇が小さく)
17時より今大会のメインイベントである表彰式&パーティが始まりました。優勝は、HB艇、ML艇に続き3着だった山口県周南市から参加のFortissimo11です。HB艇はファーストホーム賞をいただきましたが、宇和島ヨットクラブの方から「ここは北側の半島に寄るのがセオリーなんですよ(それ前夜祭で教えて下さいよ!)。それを知らずに中央突破してファーストホームするとは流石ですね。」とお褒めの言葉をいただきました。このあと延々パーティが続きます。お料理は地元の魚介類が山ほど。大きな岩ガキもどんどん焼かれて次々と出てきます。飲み物も生ビール、焼酎、日本酒、カクテル、もちろんオレンジジュース、etc. とふんだんに用意されています。司会の進行も盛り上げ方も上手で退屈しません。ステージの上には宇和島の特産品を始めとしたたくさんの賞品が用意されており、参加者全員抽選で必ずなにか当たります。それ以外にもじゃんけん大会用にいくつもの真珠のアクセサリーが用意されており、なかでもみんなのお目当てはン十万円相当の真珠のネックレスです。このために宇和島パールカップに参加している人も多いという話。MALOLO艇のヘルムスマンを務めた福岡市ヨットハーバー事務所の鬼塚氏が最後まで勝ち残り、ステージで女性と一騎打ちに。HYCメンバー全員で応援しますが残念ながら負けてしまいました。しかしどうもO氏は女性に譲るためにわざと負けてあげたとか。さすがシーマンは違いますね。HYC会員艇のレース成績は、Humming bird Ⅴ艇:1着修正17位、MALOLO艇:2着修正26位、FALCON艇:11着修正41位、SAKURA艇:13着、修正38位でした。
(表彰式パーティ) (ファーストホーム賞) (HB艇の皆さん) (じゃんけん大会決勝)
こうして大盛り上がりとなったパーティがお開きになったのは21時。レースよりも長丁場で体力も必要。パーティがメイン、レースはおまけというのがよく分かりました(まるでタモリカップのようですね)。終わった途端にまた来たい♪と思わせてくれる宇和島パールカップ。なにより宇和島ヨットクラブのみなさんの温かい「お・も・て・な・し」に感動しました。