「Summer time」号の壱岐レース初挑戦記!

2013年7月23日

昨年HYC会員になられたマリノアの「Summer time」号から、初めての外洋、それも壱岐レースに挑戦された顛末を投稿していただきましたのでご紹介します。

 

“2013 壱岐レース初参加の記”・・・「Summer time」号  Mオーナー

2年前に博多に来て昨年から博多ヨットクラブに入らせていただいています。いつも“Summertime”という名の緑色のhullの「Cornish Crabber 24」に乗って遊んでいます。今回、残念ながらリタイアとなりましたが、初めて“壱岐レース”に参加しましたのでその顛末記を書かせていただきます。Summertime (サマータイム)

壱岐レースに参加した目的は、壱岐で“ウニ丼”を食べながらビールを飲みたかっただけで、そのためだけに私達(今回3人で参加しました)にとって未経験の海域である玄界灘に挑戦しようという事になりました。

定置網?に引っかかってはいけないと、まだ少し明るい20時にマリノア出港、ひとまず小戸ヨットハーバーの桟橋に無事到着。クラブ事務局の白石さん、山田会長さん達からコース、風の状況などを聞き、停泊地が決まっていない事にちょっと不安を覚えながら艇長会議で聞いた事を元にコースを自分勝手に想像してレースに臨みました。

午前0時スタート! Summertimeは快調に走ったが、他の船はもっと快調に走った。あっという間に離され、いつもと同じ孤独な戦いとなった。まあ、いつもの展開ですけどね。しかし、それなりに走っていると玄海島沖で他の船が待っていてくれている! その好意に甘え、その後尾につける。言われた通り玄海島—机島の間のルートを選択、すぐに抜けて玄海灘に出る予定が……。

4時頃、周りが少しずつ明るくなってきた。風はある程度吹いているのに前に進めない! 机島の北で1時間くらい動かず、舵も効きにくい状態で試行錯誤を繰り返す。これって島の周りの海流の影響でしょうか? 一緒に走っていた船が1艇、また1艇と通り過ぎて行く。このままじゃいかん!と考え、最終兵器のジェネカーをset、展開するも不発に終わり、地道に2枚jibでなんとか机島海域を脱出、灯台瀬を左に見てclear 。机島海域で体力的、精神的にも疲れたので、交代で睡眠をとりSummertimeぎりぎりのclosed(long keelなのでclosedはめちゃくちゃ弱いのです。)で走り続けた。

8時頃、やっと烏帽子島が見えてきた。これを左に見て走れば壱岐も少しは見えるだろうと楽観的に考え、舵を代わりしばしの睡眠に入る。

10時頃、目が覚めデッキに出てくると烏帽子島がさっきと同じ場所にあるのを見て、ちょっとショックを受ける。聞けば、1艇、もう博多に帰って行ったとのこと。風も壱岐に向かうには向かい風だし、波も険しくなってきて、西から雨雲が近づいてきたのでリタイアを決め、博多に戻る事に決定、フィニッシュ本部艇のNさんに電話で報告。後ろから迫ってくる雨雲を気にしながら博多に無事到着。

後はそのまま、マリノアの魚市場の食堂でまっ昼間からビール、焼酎飲みながらの残念会&反省会をして、本来の目的である“ウニ丼”で締め、今回のchallengeを終わりました。(もちろん代行で帰りましたが、当然ですけど昼間ってほとんど代行やってないんですね。)

今回、初めてのnight race、 海域など得るものが多かったレースでした。これをきっかけに色んな人と話ができればと思っておりますので、今後とも宜しくお願いします。


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