本日付(8月6日)でヨット“Flipper Ⅳ”号が博多ヨットクラブに入会されました。艇種は「X-362s」でホームポートは小戸です。先月のHYC壱岐レースにオープン参加され、参加18艇中9着で無事にフィニッシュされました。本格的なレース参加は初めてだったそうです。
艇名“Flipper”の由来は、昔(50年ほど前)Flipperという名前を付けたイルカを主人公にしたテレビドラマがあり、このイルカの名前を拝借されたそうです。「Ⅰ」号艇はヤマハのディンギー・シカーラ、「Ⅱ」号艇はヤマハ21R/C、「Ⅲ」号艇はジャノー31で、以前ジャノーで佐賀県の伊万里までクルージングした時に結構荒い波に揉まれて、もう少し大きな船にしたら安定がいいのではと現在の「X-362s」にされました。昨年の8月に博多湾のホワイトセールレース(WSR)に出たのがレース初参加で、今後は博多ヨットクラブのレースにも出て楽しみたいとのことです。
台風11号接近のため中止された「タモリカップ福岡 2014」が大会名誉会長のタモリさんの熱い思いで急遽延期開催されることが決まりました。
新しい日程は、8月15日(金)17:00~18:00艇長会議、19:00~21:30前夜祭大BBQパーティー、16日(土)9:00~海上パレード、11:00レーススタートとなっています。詳しくは大会公式Facebookをご覧ください。
8月9日(土)、10日(日)に予定されている「タモリカップ福岡 2014」は、非常に強い台風11号が北部九州直撃のコースを取っているため、残念ながら開催を中止せざるを得なくなりました。大会事務局では多くの皆様から参加申込みをいただき期待も大きい大会ですのでタモリさん側とも相談のうえ、ぜひとも延期開催の方向で努力されるとのことです。詳細は近日中に発表されると思いますので、大会公式ホームページ、Facebookをご覧ください。
7月第5レースは小戸沖から30マイル先の長崎県壱岐アイランドを目指す伝統の「壱岐レース」です。海の日前日の7月20日(日)午前1時に小戸沖をスタートし、いい風が吹けば日ノ出頃にフィニッシュ、風が弱いとそれこそ午後6時のタイムリミットぎりぎりということもあります。夜間のスタートとなるので各艇航海灯や懐中電灯、ライフジャケット、ハーネスなどをしっかり準備してレースに備えます。
今年は北部九州の梅雨明けはまだですが雨は7月17日までで降り止んでおり、梅雨明けも秒読み段階でどうやら雨中のレースは避けられそうです。あとは風が吹くことを祈るばかりです。
今年はスタート本部艇の手配ができず、レース参加艇の「May be」が全艇をスタートさせた後にアンカーを引き上げてレースに復帰することになりました。この場合「所要時間-10分」の救済をすることにしました。また壱岐フィニッシュの本部艇は壱岐レース常連の「ZEPHYRUS」が今年に限ってメンバーが揃わずにレース参加を断念したためフィニッシュ本部艇をお願いしました。
7月19日(土)午後9時半から出艇申告を受付け、オープン参加2艇を含む18艇がエントリーしました。午後10時から帆走指示書に基づき艇長会議を開催。ここ2~3年、レースに絡む落水・死亡事故が相次いでいるため、安全対策を徹底して決して落水しないこと等を伝えました。夜間のスタート、帆走になるため各艇長も真剣に艇長会議に臨んでいました。
スタート本部艇の「May be」は目印としてLEDライトをマスト下部からマストを照らして午前0時過ぎに出港してハーバー沖にアンカリング。リミットマークは設置せずにハーバー入口の入港灯(緑)をリミットマークに見立てて、本部艇を左手に見てスタートです。ハーバーからは航海灯を点けたレース参加艇が続々と出港してきます。気象コンディションは西寄りの風4ノット前後、波は0.5mほどなのでエキサイティングなスタートにはならないようです。夜間でもあるので何よりも衝突・接触をしないことが一番です。0:55に予告信号(長音一声とHYC旗掲揚)、0:56に準備信号(長音一声とP旗掲揚)、0:59スタート1分前(長音一声とP旗降下)、そして1:00ちょうどにスタート信号(長音一声とHYC旗降下)を発し、リコール艇なしできれいにスタートしていきました。スタート時の各艇の艇速は2ノット前後。あまり離されないように急いでアンカーを引き上げセールをアップして最後尾からレースに復帰です。この作業に要した時間は9分ほどだったので「10分」の救済時間は妥当なところでしょう。
[フィニッシュ本部艇レポート]…「ZEPHYRUS」号 Sオーナー
ここ15年ほど年1回の本部艇を務めてきましたが、壱岐レースのフィニッシュ本部艇は初めてです。
当初はレース参加予定でしたが、「仕事が入って」「体調が優れず」「家庭の都合で」と一人、また一人とメンバーが減ったためレース参加は断念しましたが、折しもフィニッシュ本部艇が決まらないとのことでしたので本部艇なら2人でも大丈夫だろうと引き受けました。梅雨明けが微妙なところで、もし梅雨末期の大雨にでも遭遇すると壱岐までの航海も大変なので明るい内に現地に到着しようと19日(土)正午に出港し、17:10にフィニッシュ地点の筒城浜海水浴場沖に到着し、アンカリングポイントをGPSに入力して西に3マイル離れた印通寺港を目指しました。印通寺港のプレジャーボート用の浮桟橋には、壱岐のHYC会員艇「OLIVE」号のSオーナーが待ち受けてくれて舫いを取ってくれました。さらには車で10分ほどの郷ノ浦の日帰り温泉「湯川温泉」に連れて行っていただき汗を流してさっぱりしました。そのあと印通寺に戻り、寿司割烹店で1年ぶりの再会を祝って乾杯。生ビール、壱岐焼酎、新鮮な刺身、〆の豪華うに丼で大いに旧交を温めました。22:00にはお開きにしてSオーナーは代行運転で郷ノ浦の自宅に帰り、我々はヨットに戻って03:30に目覚ましをセットして仮眠。
翌朝目覚ましの音で目覚め、風速計を確認すると「0~1ノット」。うーん、これだとレース艇はまだ博多湾を出ていないかもと思い「翔風」さんに電話を入れると、02:45頃に博多湾を抜け出し現在位置は長間礁と灯台瀬の間でトップ集団は3~4マイル先を走っているようだとのこと。風速は8~9ノット、艇速は4~5ノットということで、40フィートクラス艇は6~7ノットの艇速が出ているようで、残距離が15マイルほどでこの艇速だとトップ艇は06:00頃にはフィニッシュしそうです。当初予定どおり04:00に印通寺港を出港し、04:30に前日にプロットしたGPSポイントにアンカリング。水深は7m、波はほとんどなく西南西の風6~7ノット。本部艇にとってもレース艇にとっても楽なコンディションです。朝飯にはまだ早くトップ艇が来るまで特段何もすることがないので、ここは砂地で「キス」でも釣れるのではと朝マズメの時間を狙って釣り糸を垂れます。そのうちコツン、コツンとあたりが来ますが「キス」のあたりではないようです。ようやく竿がぐーっとしなり、待望の「キス」かと思いきや大きめの「クサフグ」でしたのでリリース、どうやら「キス」はいないようです。博多の方向に位置する3.5マイル沖合の「名島」周辺を双眼鏡で確認すると、ヨットらしい船影がふたつ見えています。おそらくトップ艇でしょう、いよいよです。魚釣りは中止してフィニッシュに備えます。ファーストホームは「Second Love」でフィニッシュタイムは6:21:03。2着は「Hummingbird」、3着はスタート本部艇を務めた「May be」。その後も途切れることなくフィニッシュが続き、最終艇「Happy Holiday」が9:52:18にフィニッシュして無事に壱岐レースが終了しました。
年によってはスタート後も風に恵まれずに夜明けを迎えても博多湾を出られずに悪戦苦闘。玄界島辺りで日の出を迎えることもしばしばですが、今年はスタート2時間後の午前3時頃には全艇博多湾を抜け出すという速い展開でした。風によっては午後6時のタイムリミットも覚悟していましたが午前10時前にはレースが終了し、なおかつほとんど波もなく穏やかな海でフィニッシュ本部艇も楽勝でした。こういう状況なら来年も本部艇をしてもいいかな。
フィニッシュ後、とんぼ返りで博多に帰る艇、フィニッシュ地の七湊港に入港して民宿で1泊する艇。北に5マイルの芦辺港に入港する艇。さらに北に15マイルの湯ノ本港に入港する艇。西に10マイルの郷ノ浦港に入港する艇と様々です。今回は7艇が西に3マイルの印通寺港に入港しプレジャーボート用の浮桟橋に係留して旅館や民宿に1泊です。この浮桟橋は先着順で、対岸の佐賀県唐津からモーターボートや他県からのヨットが利用していますがこの日は時間が早かったのでたまたまHYC会員艇が独占しました。ファーストホーム艇のSecond Loveが7時前に接岸。その後をJORDAN、MALOLO、Freestyle、翔風、HIRO、最後にフィニッシュ本部艇のZEPHYRUSが接岸しました。宿の迎えのバスが来る午後1時半までの間、ヨット上では各艇それぞれに朝食を取って寛いでいましたが、レース後の解放感からか時間を持て余してか、桟橋上にビールやつまみを持ち出して炎天下の青空大宴会が進行していきました。博多湾は「赤潮」の影響か海が濁っていましたが、さすがに壱岐の海はきれいです。桟橋の水深は6mほどですが底が見えるほど透明度があり、ヨット小僧(?)たちが一人、二人と海に飛び込んで泳いでいました。すぐ近くの新鮮な地場産品の直売所「マリンパル壱岐」で刺身やタコ、はてはサザエも大量に買い込んで、ヨットのギャレーからコンロを持ち出して「サザエの壺焼き」まで出てくる始末で大いに盛り上がっていきました。圧巻はMALOLOのSオーナーがアイフォンに外部スピーカーを接続して「臨時カラオケ」まで飛び出して、さながら各艇対抗カラオケ大会の様相を呈し壱岐の夏を堪能していました。壱岐の皆さん、本当にお騒がせしました。
1時半に湯ノ本の国民宿舎・壱岐島荘から迎えのマイクロバスが来たので同宿のSecondLove、MALOLO、JORDAN、翔風、ZEPHYRUSのメンバーはバスに乗り込み宿に向かいました。やはり同宿のSIESTAはフィニッシュ後クルージングがてら湯ノ本港まで回航です。壱岐島荘に到着するとさっそく天然温泉に浸かってレースの疲れと桟橋での宴会の酔いを吹き飛ばします。泉質はちょっとしょっぱい赤茶色のナトリウム塩化物泉で身体の隅々まで染み渡って天国です。午後6時から湯ノ本港を見下ろすレストランを貸し切って6艇のメンバー総勢42名での大宴会の始まりです。HYC山田会長の乾杯の発声で、普段はほとんど交流のない各艇のクルー入り混じって懇親を深めました。午後9時に博多祇園山笠60年のキャリアを持つ黒住副会長の「博多手一本」でお開きになりました。
翌日は7時10分から朝食を取って8時半に2台の車に分乗して印通寺港に向かいました。浮桟橋では他の民宿に泊まったHIRO、Freestyleが出港準備を始めています。「壱岐島荘」組は帰りの船中での食料、飲み物、氷、そしてお土産を求めて全員が直売所「マリンパル壱岐」に直行して大量に買い込みました。そして9時半から9時45分にかけて次々に出港してホームポートを目指しました。
2014年8月2日(土) 19:00スタート(予定)
受付はハーバー事務所2階オーナーズラウンジにて17:00~18:00まで
参加費:会員艇¥4,000/艇、非会員艇¥6,000/艇
コース:湾内(当日決定します)
本部艇:SIESTA
参加艇は船尾にHYCフラッグを掲揚すること。
レース結果は、HYC公式ホームページ(このサイト)に発表します。
HYCレース委員長
7月19日に参加申込みの受付が締切られ、最終的に「116艇」のエントリーがありました。これは昨年の第1回大会より30艇ほど多く、「タモリカップ」への関心の高さを伺わせる結果となりました。県外からの参加も多く、遠くは神奈川県や福井県、その他兵庫県、香川県、広島県、山口県、九州内では佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、鹿児島県と11県から33艇の申込みがあっています。博多ヨットクラブ会員艇も昨年より5艇増えて32艇がエントリーしました。
なお、大会主催者の事情により大会スケジュールが大きく変更になっていますので、参加される皆さんは十分にスケジュールを確認しておいてください。変更点は次のとおりです。
8月9日(土) 15:00~17:00 登録受付
17:00~18:00 艇長会議&安全セミナー
18:45~ BBQ会場開場
19:00~21:30 前夜祭 大バーベキューパーティー
8月10日(日) 9:20~10:00 海上パレード(マリノア観覧車下)
10:55 スタート予告信号予定時刻
14:00 全クラスタイムリミット
15:30~17:00 表彰式&ビアパーティー
また、クラスカテゴリーが7区分から「9区分」に増えています。
前夜祭の大バーベキューパーティーや海上パレード、100艇以上のヨットのセールが博多湾に花開く光景はさぞかし壮観なことでしょう。8月9日、10日の二日間、安定した夏の青空が広がることを祈っています。
Notari2がNotari3へ艇名変更および艇種変更あり、HYC2014レーティング表を改定しました。
第5レースから適用します。
<レース>タブから<レーティング>へ。
博多湾の入口に位置する玄界島。島の東西を本船航路が通り、ヨットにとっても手頃なクルージングスポットとなっています。遠方にクルージングに出かけて博多湾内のホームポートを目指しているとき、玄界島は大きな指標であり島影を確認するとほっとひと安心します。2005年(平成17年)の「福岡西方沖地震」では全島が大きな被害を受け、行政と島民が一丸となって奇跡の復興を成し遂げました。以前このホームページで島で唯一の食事の店「福玄丸」さんを紹介しましたが、このたび島の若手有志で作る「島づくり協議会」が玄界島のホームページを開設しました。島の歴史や見どころを満載し新たな島の魅力を発信しています。また地震の被害や復興への取り組みの経緯も分かります。ヨットや博多埠頭から出ている市営渡船(所要時間35分)で手軽に訪れることができますので、たまには都会では味わえない大自然の豊かさを満喫してみませんか。
このほかにも福岡市内では海岸で開催される花火大会があります。海岸からの打ち上げですので洋上のヨットからの見物はまさに特等席。夕涼みがてらヨットで見物する花火は圧巻です。しかしながらヨットやモーターボートも多数来ているため、くれぐれも安全には注意してください。そこで基本的な注意事項をいくつか。①夜間のため航海灯は必ず点灯する、②アンカリングしている船もあるためアンカーロープを引っ掛けないように注意する、③洋上には黄色の回転灯を点滅させた「警戒船」が出ているのでその指示に従うとともに警戒ラインの内側には絶対に入らないこと、④海上保安部も巡視艇を出しているので定員オーバーしないこと。これらのことに十分注意を払って海岸から上がる大輪の花火をご堪能ください。なお、洋上から撮影した素敵な花火の写真を投稿していただければ本ホームページで紹介させていただきます。
(その1)今宿花火大会…8月7日(木)20:00~ 西区今宿海岸 ☆打上数:2,000発
※注意事項 今宿海岸は小戸ハーバーから真西に2.2マイルですが、1.5マイルのところに暗礁「雲瀬(水深0.7m)」があります。過去に何度かクルーザーがキールをぶつけていますので海図やGPSで位置を確認して安全を図ってください。また、この「雲瀬」から西北西0.2マイルのところに「常空庵瀬(水深2.0m)」もありますので大型艇は注意してください。この辺りの水深は6~7mありますがこの両瀬はワンポイントで存在しています。
(その2)姪浜花火大会…8月15日(金)20:00~ 西区マリノア海浜公園 ☆打上数:2,000発
※注意事項 海浜公園の防波堤寄りは水深が1~2mと浅いため、なるべく防波堤から離して水深4~5mのところに留まるようにしましょう。
(その3)東区花火大会…9月6日(木)19:30~ 東区香椎浜(片男佐海岸)☆打上数:7,700発
※注意事項 片男佐海岸は人工島「アイランドシティ」の奥に位置しますが、島の両側に橋があってヨットは通過できないため海岸近くまで行くことはできません。アイランドシティの近くまで行くと花火がきれいに見えるポイントがあります。博多湾の西方面からは本船航路を横切るためくれぐれも本船には注意してください。
4月10日の第1回目に引き続き第2回目の会員懇親会を7月10日(木)午後7時から前回と同じ天神の居酒屋で開催しました。今回はJORDAN、SIESTA、翔風、Second Love、MALOLO、Bambino、Freestyle、Summertime、Maybe、ZEPHYRUSの10艇のオーナーの皆さんと、ゲストとしてプロセーラーの高木裕氏、福岡市ヨットハーバー管理事務所のS氏、S嬢、タモリカップ事務局M氏を交えて15名で和気あいあいとした懇親会になりました。
MALOLOのSオーナーがオンボードカメラで撮影したレースの模様をみんなでワイワイいいながら鑑賞しました。スタート前の自艇の位置やコース取り、他艇とミートするときの次の作戦、セールのトリムなど、プロセーラーの高木氏よりいろいろと解説があり、みんな「ああじゃない、こうじゃない、こうするべきだ」などと、大いに場が盛り上がりました。最近の動画カメラは小型でかつ鮮明、防水対応にも優れており、そして価格もそんなに高くありませんのでこれから普及していくことでしょう。
またSecond Loveさん、MALOLOさんからは来年夏の「鳥羽-パールレース」参加しようかとの話も出ていました。フィニッシュ地の江の島からの帰りに徳島に立ち寄って「阿波踊りヨットレース」に参加してもいいねなど、はてさて実現するのでしょうか。またBambinoさんは7月19日-21日に淡路島のサントピアマリーナをベースに開催される「全日本ミドルボート選手権」に参加されるようです。今年の九州カップを制した九州№1の戦いに期待です。
年齢や職業は違えど共通の「ヨット」を話題に話しは尽きず、あっという間に3時間が経過して午後10時にお開きになりました。その後、半数の皆さんはHYC会員が経営する中洲のスナックに突撃していました。次回の懇親会は10月に開催したいと思いますので、まだ参加されていない会員の皆さんもぜひご参加ください。