お知らせ

アメリカスカップワールドシリーズ福岡大会決定!

2016年6月02日

2017年に開催される第35回アメリカスカップの予選である「ルイ・ヴィトン・アメリカスカップ・ワールドシリーズ」の第9戦が福岡市で開催されることが正式に決定しました。日程は11月18日(金)~20日(日)。アジアで初の開催となるヨットレースの世界最高峰の戦いが博多湾で開催されるなんてまるで夢のようです。日本代表艇の「ソフトバンク・チーム・ジャパン」の勝利に期待しましょう。

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  <公式発表はこちらをご覧ください>

「2016クルーザー安全講習会」無事終了

2016年5月27日

博多湾をベースに活動する3つのヨットクラブ、玄海ヨットクラブ(GYC)、福岡ヨットクラブ(FYC)、博多 ヨットクラブ(HYC)が合同で福岡市ヨットハーバー管理事務所の協力を得て58日(日)に「クルーザー安全講習会」を開催しました。今年で3年連続3回目の開催、加えてゴールデンウィークの最終日ということも影響したのか参加者は若干少なめ。しかし、見かけない方が参加されているようで(私が知らないだけかもしれませんが)、安全に対する意識が広がりを見せているのかも知れません。クルーザーのオーナー、クルーの皆さん37名(内、HYC会員艇14艇)が参加されました。開講に先立ち、主催者を代表して玄海ヨットクラブの久芳副会長から挨拶がありました。

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講習会午前の部はお馴染み、JSAF日本セーリング連盟外洋安全委員会の大坪委員長から「クルーザーの安全対策について」と題しての講話です。3回目ということで最初は「落水しないこと」のおさらいからはじまりました。セーフティーラインの色々なフック形状や各々の特性、­­­そして使用方法。説明の中で「トップセーラーがバウ作業をするときに、両手で作業したいからセーフティラインを使って身体をしっかり固定する」との話がありました。確かに揺れるデッキ上でのバウマンの動きを後ろから見ているとヒヤヒヤです。うちのバウマンにもいつもハーネスとセーフティーラインを装着するように伝えたいと思います。

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次のテーマは落水の準備(?)と対処方法。先ずはライフジャケット。ライフジャケットもいろんな種類があり、それぞれ浮き方が異なります。「出場するレースによって使用するライフジャケットを選ぶ」ことは昨年も話がありましたが、今回はビデオ映像を見ながら実際の浮き方の違いについての説明がありました。低体温症対策として頭部をすっぽり覆い、自分の吐く息で体温低下を防ぐタイプや身体をしっかり浮かせるものなど、映像で見ると一目瞭然です。大坪委員長のようにレースや海域による使い分けも一つの方法かも知れませんが、高性能なライフジャケットをひとつ持つことも自分にとっての得策ではと思いながら映像を見ていました。また、二人以上での落水なら水の中での“密着”も低体温対策には有効だそうです。水中での押しくら饅頭です。これも映像で紹介されていました。なにより低体温症から守るためにはいち早く救助すること。そのための手段として落水者捜索機器があります。人工衛星経由で海上保安庁に遭難信号を送る「PLB」は昨年の法改正で国内使用が可能になりました。また「パーソナルAIS」は国際VHFを通して自艇や周辺のAIS搭載船舶に落水者の位置情報を発信、迅速に捜索可能にするもの。この2種は大きく異なる特徴のため、これも状況に応じた使い分けが必要です。大坪委員長の講話で何度も聞かれた「いくつかの方法を理解した上で、自分なりの最良の方法を探し使い分ける」という主旨の言葉がとても印象的でした。

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昼食後は福岡市消防局からの講話。午前中の話同様に低体温症の話から胸骨圧迫の救急救命法とAED使用の実技です。講師の救急救命士の方は「目の前に心肺停止の人がいたら勇気を持って心肺蘇生を行うこと」だそうです。その時、本当に勇気が出せるでしょうか?

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福岡海上保安部からは小型船舶の海難防止の講話です。機関等の点検の必要性や沿岸域情報提供システム(MICS)の有効活用についての案内があり、座学が終了しました。 

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外での実習は、信号弾の発射訓練とライフラフトの投下・展開・乗り移り。信号弾は前年小戸公園に飛び込んだ経緯もあり、今年は安全面を考慮して「信号紅炎」の着火実習のみの実施です。普通に着火する体験訓練が行われましたが、参加者からのリクエストで実際の使用状況に即して、着火で擦る部分が水で濡れた場合に着火できるかの実験も行われ、見事に着火しました。確かに濡れていたら使えないでは困りますね。

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今回の目玉のひとつ「ライフラフト」の投下等については残念ながら開かずに終了。かなり年数が経過していたためで、定期的な整備の必要性を痛感しました。教室に戻り、ビデオ映像で投下から展開・乗り込みまでの一連の流れが説明されました。

動画だとはわかり易く、理解度が向上します。ライフラフトや前述のライフジャケットについてはYou Tubeにアップされているそうで、一度ご覧ください。講習会に参加された皆さん、「安全」が一番です。今回の講習内容をいざというときに役立ててください。第3回「クルーザー安全講習会」は無事終了しました。関係団体・機関の皆様、ありがとうございました。

ライフラフト   https://www.youtube.com/watch?v=LjJgR0ndYbo

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最後に余談として、2017年アメリカズカップ本戦に向けた「ルイ・ヴィトンカップワールドシリーズ」の最終戦が、今年の秋に福岡で開催されることがどうやら決まったらしいとのお知らせがあり、今日一番の盛り上がりを見せました。あのめちゃめちゃかっこいいアメリカズカップ艇と世界の超一流のトップセーラーが博多湾に集結するなんて、夢のような話です。

韓国・釜山スーパーカップヨットレース速報

2016年5月08日

5月7日(土)・8日(日)に韓国・釜山で開催された「スーパーカップヨットレース」で、小戸より遠征参加した会員艇の“MALOLO”(BENETEAU FIRST 40)が「ORCクラス」で見事に優勝したとの報告が現地よりありました。同じく会員艇の“Bambino”チームとの混成メンバーで参戦されたとのことです。今頃は勝利の美酒に酔いしれていることでしょう。優勝、おめでとうございます。現地での様子などは後日ご紹介させていただきます。

5月8日(日)開催「クルーザー安全講習会」へご参加ください

2016年4月29日

既にご案内していますが、来る58日(日)に博多湾をベースに活動するクルーザーヨットの団体(GYC玄海ヨットクラブ、FYC福岡ヨットクラブ、HYC博多ヨットクラブ)が合同で、海での安全意識の更なる徹底と緊急時における対応などを主眼に安全講習会を開催します。 

海では、安全には最新の注意を払っても避けがたい突発的な状況に遭遇することがあります。いざという時に適切な対応ができるか否かでダメージの程度も大きく変わってきます。年に一度のクルーザーヨット関係者向けの安全講習会ですので、この機会にぜひとも受講していただき、気持ちを新たに安全なヨットライフをお楽しみください 

JSAF日本セーリング連盟外洋安全委員会の大坪委員長を講師にお迎えしての講話「クルーザーの安全対策(仮称)」、福岡海上保安部による海の安全に関するお話、福岡市消防局による救急救命に関するお話と応急手当・人工呼吸の実技指導、火せんや信号紅炎などの信号弾の発射・点火訓練、ライフラフト(救命ボート)投下・展開・乗り移りの実演など。万一の時に実際に役立つ内容となっていますので、一人でも多くの皆様にご参加いただきますようご案内します。

1.開催日時  平成2858日(日)10:0016:30(予定)9:30~受付

2.場  所  福岡市ヨットハーバー セーリングハウス会議室

3.参 費    1,000/1名 *昼食弁当を頼まれる方は別途500

4.申込期限  51日(日)ですが、期限後の申込みも受け付けます。

5.申 先   各所属ヨットクラブ

        又は福岡市ヨットハーバー管理事務所(担当:菅原 TEL 092-882-2151)

重要!地震発生のため4月17日のHYC第2レースを中止します

2016年4月16日

4月14日(木)に熊本地方で大きな地震が発生しましたが、本日未明に本震と思われる大きな地震が発生し、熊本のみならず大分地方、阿蘇山の小規模噴火と地震発生エリアが拡大しており予断を許さない状況となっています。福岡市でも体に感じる揺れが何度も繰り返している状況であり、レース参加艇にあっては熊本方面や高速道路等を使って来られる方もいらっしゃる状況等も判断して、4月17日(日)に予定していたHYC第2レースを中止といたします。

2016年第1回会員懇親会を開催

2016年4月15日

2016年第1回目のHYC会員懇親会を4月14日(木)午後7時から中央区警固の炭火焼きの店『てっぽう』で開催しました。ここはお肉の美味さ、特にホルモンが絶品と評判のお店です。我がHYCが誇る宴会担当幹事のBambino・Nオーナーの肝いりで会費も安く抑えていただき1階を貸切での利用です。

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今回の参加者はJORDAN、SIESTA、May be、Bambino、Freestyle、翔風、MALOLO、METAXA Ⅴ、Summertime、麻里絵、Grand Bleu 3、いそしぎ、GALAXY、ZEPHYRUSの14艇、プロセーラーの高木 裕氏、福岡市ヨットハーバーから3名の総勢で29名(内女性5名)とこれまでで最多のヨット大好き人間が集まりました。今日の一番の話題は何といっても「本当に博多湾でアメリカズカップのワールドシリーズが開催されるの?」。もし実現するとこれは凄いことです。ソフトバンクチームの孫さん、実現に向けて頑張ってくださいとみんなでエールを送りました。高木さんからは先月参加したチャイナシーレースの模様や今年参加する沖縄-東海レース、シドニーホバートレースへの意気込みなどをお聞きしました。チャイナシーレースはアジア系の参加者が多いだろうと思っていたところ7割くらいは白人で、シドニーホバートレースに出ている70フィートを超えるオーストラリア艇の参加が多かったそうです。高木氏が乗った“ベンガル7”はクラス3位の成績で、フィニッシュ近くでは強風のリーチングで20ノットを超える艇速でかっ飛んだそうです。先月の強風の2016HYC開幕戦で並み居る大型艇を押さえて優勝したSIESTAのKオーナーからは勝利の秘話など喜びのコメントをいただき、対照的に修正最下位となった昨年のチャンピオン艇FreestyleのKオーナーからは反省しきりのコメントが飛び出すなど、終始和やかな話題で大いに盛り上がりました。こういうことがあるからヨットレースは「面白い!」。

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クラブとして初の事業となる沖縄・座間味レースへの遠征参加について山田会長から概要の説明がありました。沖縄・宜野湾港マリーナさんの協力でレース参加艇への同乗を斡旋手配していただけるということで、真夏の沖縄の海を満喫しようというものです。今後会員の皆さんにご案内していく予定です。快速艇のnew GALAXY(CARKEEK40)も関東での整備が終わりいよいよ博多湾にその雄姿を見せるようです。デビュー戦はGWに博多湾で開催する九州No.1を決める「九州カップ」ということでその走りが待ち遠しいです。また8月に関西で開催される外洋ヨットレースの最高峰「JAPAN CUP」にも参加予定でその活躍も楽しみです。“MALOLO”さんの5月の韓国・釜山スーパーカップヨットレースへの遠征、「めっちゃ楽しかったタモリカップは今年はあるの?」など、美味しい焼肉に舌鼓を打ちながら今年の博多湾は話題が尽きません。そろそろお開きの時間になったかなという午後9時26分に突然の揺れを感じ、お店の入り口に掲げられている豚ちゃんの提灯が大きく揺れています。店内のテレビでは緊急放送で熊本の地震を報道しており、熊本出身の参加者は慌てて携帯で連絡を取っていました。被害がそんなにひどくなければいいのですが、心配です。最後は黒住副会長の「博多手一本」で締めてお開きとなりました。次回の会員懇親会は7月の予定で、ビヤガーデンで行う予定です。会員艇の皆様の参加をお持ちしています。

5月8日(日)開催「クルーザー安全講習会」へご参加ください

2016年4月01日

クルーザーヨットで海を楽しむ皆さん、安全への対策は万全ですか。海では安全には最新の注意を払っても天候の急変などにより避けがたい突発的な状況に遭遇することがあります。万一の事故や緊急時の対応など、クルーザーを「安全」に運航するための知識と技術を習得することを目的に、GYC玄界ヨットクラブ、FYC福岡ヨットクラブ、HYC博多ヨットクラブと福岡市ヨットハーバーが合同で「クルーザー安全講習会」を開催します。

講習会の内容は、JSAF日本セーリング連盟外洋安全委員長の講話、福岡海上保安部による海の安全に関するお話、福岡市消防局による救急救命に関するお話と実技、火せんや信号紅炎などの信号弾の発射・点火訓練、ライフラフト(救命ボート)の投下・展開・乗り移りの実演など、万一の時に実際に役立つ内容ですので、一人でも多くの皆様の参加をお待ちしています。

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1.開催日時  平成28年5月8日(日)10:00~16:30(予定)*受付は 9:30から

2.場  所  福岡市ヨットハーバー(福岡市西区小戸)セーリングハウス会議室

3.参 加 費   1,000円/1名 *昼食弁当を頼まれる方は別途 500円(受付時に申込み)

4.申込期限  平成28年5月1日(日)まで

5.申込み先  各所属ヨットクラブ

        または 福岡市ヨットハーバー管理事務所(担当:菅原 TEL 092-882-2151)

本部船運営記。2016年第1レースは“Bambino”さんでした。

2016年3月24日

DSC033393月20日(日)は2016年HYCシリーズレースの開幕戦でした。約4か月ぶりのレースを待ちわびた20艇の会員艇とオープン参加の1艇の計21艇が海に乗り出していきました。天気は晴れ、風は北寄りで15~18ノット、波は1.5~2mの予報で、開幕戦にしては少々タフなコンディションです。コースは小戸沖から博多湾口の机島を時計回りに回ってくる約12マイルほど。今日の風ならば全体で2時間弱ほどでレース終了となるでしょう。午前10時に受付を終了してレース海面に向かいます。スタート前で16ノット前後の風があり、大型艇では8ノット前後の艇速が出ていますので接触や衝突事故がないように各艇しっかり艇をコントロールしています。最少艇26フィート、最大艇51フィートなのでまともにぶつかると大きなダメージが発生するので、各艇とも見張りをしっかりして慎重に走らせています。51フィートを筆頭に40フィートを超える大型艇8艇が、20フィート近い強風の中を全速でスタートしていくシーンはダイナミックで壮観でした。間に挟まれた小型艇はさぞかし緊張の連続だったことでしょう。

DSC03344DSC03346第1レースの本部船は“Bambino”チームに引き受けていただきました。うねりのある強風の海面でアウターマークを打ち本部船をアンカリングしてスタートに備えますが、結構船が揺れているので大変だったでしょう。設定したスタートラインは、風向に対して若干右上がり(本部船側有利)になっていましたが、アンカーの打ち直しも大変なのでこのままスタートさせます。5分前の信号が発せられると、やはり上スタートを狙って本部船側に集まってきます。4分前、1分前の信号が発せられると、本部船からライン中央部分に集中してラインの見通しができない状態になりました。11時ちょうどにスタート信号が発せられましたが、かすかに「長音二声」が聞こえたような気がしましたがはっきりしません。本部船は他のヨットのセールに隠れて見えません。10秒ほどそのまま走って本部船を見ると、しっかり「第1代表旗」が掲げられています。「ゼネリコ」です。ジャストスタートだったのに...と残念に思いながらベア、ジャイブして戻っていきました。前を行く大型艇も次々に引き返してきます。この海況の中を本部船も回答旗(延期信号)を掲げ、根性を出してアンカーを引き上げて本部船の位置を変えています。本当にご苦労様でした。11:12に回答旗が下り、11:13に5分前の信号が発せられました。11:18にスタート信号が発せられ、今度は「オールフェア」でいよいよ2016年第1レースがスタートしました。

IMG_4930IMG_4897IMG_4900通過地点の机島手前の「クタベ瀬黄色ブイ」まではスタボードタックの一本コースとなりスピード競争になりました。これまでのレースでは42フィートの“Humming birdⅤ”が先行するのが常でしたが、レースに本格初参戦の51フィートの“May be”はさすがに速く、ぐんぐんと加速して前に出ていきます。風速も20ノット前後となりMaxで26ノットまで吹き上がりました。黄色ブイの西側を通過して回航ポイントの机島を回ってジャイブ。風が若干東に振れたため帰りのレグもポートタックのクローズドリーチの一本コースとなりました。気合の入った何艇かは無謀にもジェネカー、スピンにチャレンジしたようですが、大半の艇はジブのみでダイナミックなセーリングを堪能しました。12:31:34に”May be”が余裕のファーストホーム。所要時間1時間13分34秒、平均艇速9.8ノット。2着が“Humming bird Ⅴ“、3着が“Second Love”、そして21着”Notari 3”が13:12:31に最終フィニッシュ。26フィートながらそれもシングルハンドでの完走です。平均艇速6.8ノットと大健闘でした。

IMG_4846DSC03352“May be”は途中でブームバングが切れて応急修理をしたそうですが、その予備のハイテクシートも切れて大変だったようです。51フィートの巨大なメインセールのパワーは半端ないですね。こういう事情で本来の性能を引き出せなかったようです。何はともあれ、スタート時の接触・衝突もなく、深刻な艇体等のダメージもなく無事にレースが終了してほっとひと安心でした。また過酷な本部船運営を担当していただいた“Bambino”チームの皆さん、本当にお疲れ様でした。

[以下は本部船“Bambino”のNオーナーからのコメントです]

まだ少し肌寒い朝でしたが、よく晴れて2016年HYC初戦は いいレース日よりになりました。

昨年までレース受付時間は1時間でしたが、今年から30分短縮して9:30~10:00としましたが、9時過ぎには続々と各艇エントリーに来られ21艇がエントリーしました(オープン参加1艇含む)。初戦から幸先いい感じで良かったです。

9時にメンバーが集合して、マークブイや信号旗などの運営用品をヨットに積み込んで準備完了していたので、受付終了の10時過ぎにはBambinoで出航してレース海面に向かいました。北北東16knot~の風が吹いて白波がちらほらと上がってました。クルーの安全を確保しながらリミットマークを打ち、上に艇を廻しアンカーリング。30ft艇でアンカーリングするとかなり揺れてデッキの上ではしっかり何かを掴んでないと立てない状態でした。マークと見通しを確認すると、本船がかなり高くアンカーラインをギリギリまで伸ばし、風が少し振れましたが予定時刻も迫っていたこともありこれでスタートさせる事を決め、予定通り10:55に5分前の ホーンを鳴らしHYC旗を掲揚。4分前、1分前とカウントダウン。各艇の動きを見るとやはり本船が高いので上有利と判断した各艇が本部船寄りからのスタートを狙って密集してきました。スタート30秒前を過ぎると続々と本船側に艇が集中、5秒前を切った時点で何艇かラインを出ていますが、セールが重なって艇を特定できません。11:00のスタート合図後、ただちに「ゼネリコ」のホーン二声と第1代表旗を掲げる。強風下だったのでホーンが聞こえてない艇もあった様子。その後ゼネリコ旗を下して回答旗を上げ、即、「ライン打ち変え、アンカー上げろ!」。強風下、波でバウはかなり揺れて作業は難攻。クルー2人でアンカーを上げ、艇を廻して再度アンカーを打ち見通しの高さを確認。「回答旗下して1分後に5分前予告信号上げるぞ」。波で艇が凄く揺れる中、クルー全員作業をテキパキとこなしてくれて11:18に2回目のスタート。全艇オールフェアー、今度はうまくスタートできました。

風速は16~18knot、 あっという間に船影も小さくなって「先頭艇は1時間チョットで帰って来るぞ!」フィニッシュに備えてアンカーを上げ、ラインを短くしてアンカーリング。チョットだけ落ち着いた艇上でクルーに「お疲れ、みんな大丈夫や!」。するとクルーの1人が「すみませんチョットやばいです」、「え、お前何時から船酔いしとうとや」、「海上に出て直ぐからです」。はははっ、一同に笑いが出ました。そうこうする内にトップ艇が見え始めました。艇種が変わった51フィートの“May be”が1番でフィニッシュ。所要時間1時間13分、お見事でした。その後も続々と各艇フィニッシュして、最後の艇も2時間かからずにあっという間にレース終了。波で激しく揺れる中アンカーを上げてマークをピックアップ。クルーみんなの働きのお陰で無事運営を終えました。「お疲れ様でした、みんな ありがとう」。 - Bambino 沼田浩行-

クルーザー安全講習会の開催(予告)

2016年3月09日

海では安全には細心の注意を払っても避けがたい突発的な状況に遭遇することがあります。いざという時に適切な対応ができるか否かでダメージの程度も大きく変わってきます。万一の事故や緊急時の対応など、クルーザーを「安全」に運航するための知識と技術を習得することを目的に、博多湾をベースに活動するクルーザーヨットの各団体(GYC玄海ヨットクラブ、FYC福岡ヨットクラブ、HYC博多ヨットクラブ)と福岡市ヨットハーバーが合同で「クルーザー安全講習会」を開催します。

日時は5月8日(日)10:00~16:30(予定)、場所は福岡市ヨットハーバー(福岡市西区小戸)です。

講習会の内容は、JSAF日本セーリング連盟外洋安全委員会の大坪委員長を講師にお迎えしての講話、福岡海上保安部による海の安全に関するお話、福岡市消防局による救急救命に関する講話と実技、火せんや信号紅炎などの信号弾の発射・点火訓練、ライフラフト(救命ボート)の投下・展開・乗り移りの実演など、万一のときに実際に役立つ内容となっています。人命に関わる「安全」のための講習会ですので、HYC会員(オーナー)をはじめクルーメンバーの皆様もご参加いただきますようご案内します。申込先や申込期限などの詳細については後日お知らせします。

ヨットクラブに加盟していないクルーザーのオーナー、クルーの皆様にもこの機会にぜひともご参加いただきますようご案内します。受講を希望される方は福岡市ヨットハーバー管理事務所(担当:菅原 TEL 092-882-2151)にお問合せ・お申込みください。

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