本部船運営記。10月第9レースは“Freestyle”さんでした。
10月19日(日)の第9レースの本部艇は“Freestyle”さんに担当していただきました。本部艇運営は初めてということで、運営マニュアルをしっかり頭に叩き込んで慰労の無いように努めます。第9レースは「湾外コース」の予定でしたが朝から風が弱く(北東~北の風1~2ノット)、予報でもMax8ノットくらいだったため、予定していた宗像沖に浮かぶ「相島」回航を断念し、博多湾口から西北西4マイルに位置する「長間礁灯標」を反時計で回ってくる全長20マイルのコースに決定しました。
運営メンバーはKオーナー以下6名(内2名はカメラマン)、8時半過ぎにはクラブハウス2階に集合して受付準備を始めます。9時から受付を開始し、その間、マークブイや信号旗など運営用品をヨットに積み込み、10時に受付を終了。今回のレースには16艇がエントリーしました。陸上の業務が終了したのでスタートラインを設置するため出港。小戸沖には来年3月まで「のり網」が設置されたので、のり網の北側海面まで出て行ってアウターマークを設置し、風向を考慮して玄界島の右方向に対して直角になるように本部艇のアンカーを打ちます。これで準備万端と思ったのですが、参加艇から「ラインが短すぎる!もう少し伸ばした方がいい」とのアドバイスがあったので、アンカーを引き上げてラインを伸ばして再度アンカーレッコ。ようやく落ち着いたので信号旗やフォグホーン、タイムキーパーなどの役割を再確認して時間を待ちます。風は相変わらず弱く2ノット前後。風が弱いと艇速が出ず、スタート直前に潮に流されて「リコール」する艇も出てくるかもしれず、最悪の場合「ゼネリコ」という状況も想定して、その場合は音響信号とどのフラッグを掲げるのか、メンバーでしっかり打ち合せをします。願わくはリコール無しできれいにスタートしてもらいたい!!
10:55に長音一声と大きなクラブ旗(HYC旗)を掲揚。10:56に長音一声とP旗掲揚、「一発でスタートしてよ」と願いつつカウントダウンを続行。10:59に長音一声とP旗ダウンで1分前を告知。「出るなよ、出るなよ」と念じつつ各艇の動きを追います。11:00長音一声とHYC旗ダウン、第9レースのスタートです。それもリコール艇無しの「オールフェア!」。大役を終えてホッと胸を撫で下ろしました。今日はカメランを二人乗せているので、さっそくアンカーを引き上げてレース参加艇の写真撮影をします。幸いにも風が弱く各艇の艇速も遅いため、機走で走り回って写真を撮りまくりました。風が弱かったため、大きくヒールしたりスプレーを上げたりといったダイナミックなシーンはありませんでしたが、それなりにいい写真が撮れました。
ひとしきり写真を撮ってスタートラインに戻り、スタート時よりはかなり短めに、そして玄界島の左、机島方向に直角になるようにアンカーを入れて待機します。風も弱く波もほとんどなく、これは長丁場になるなと、ひねもすのたりのたりかなの心境でのんびりと寛ぎます。トップ艇でも5時間ほどかかるのではないかとただひたすら待つのみです。2時間ほど経ってから2艇から「リタイヤ」の連絡あり。16時前にようやくレース艇らしき船影が机島方向に小さく確認できました。後続艇の姿はまったくありません。15:33:32、スタートから4時間半強でトップ艇の“HummingbirdⅤ”がフィニッシュ。20分近く遅れて2着の“Jetta”がフィニッシュし、その後順次フィニッシュが続きます。間もなくタイムリミットの17時になりますが、こちらに向かって必死に走ってくる艇が5艇残っています。フィニッシュまで時間的には10分弱くらいの距離ですが、心を鬼にして「17時」のフォグホーンを長く鳴らしてレース終了を宣言。そのまま30分ほど留まってフィニッシュのホーンの代わりに「お疲れ様でした!」の声を掛けました。17時のタイムリミットまでに9艇がフィニッシュし5艇がDNF、2艇がリタイヤという結果になりました。10時過ぎにハーバーを出港し18時に帰港と、今日は長い1日になりました。いつもレースに参加しているだけなので、運営に携われていい経験ができました。今日はカメラマンが600枚ほど写真を撮影しましたがその中から少しだけ紹介します(HP掲載用にサイズを小さくしています)。 ※写真をクリックすると大きくなります
自艇のお気に入りの写真があればFreestyleのKオーナーにお願いすればオリジナルの高画質の写真データをいただけると思います。