本部船運営記。11月第10レースは“麻里絵”さんでした。
11月16日(日)の第10レースは今シーズンの最終戦。年間総合優勝の行方が掛っている大事なレースです。今日の本部艇はレース常連の“麻里絵”さんに初めて担当していただきました。本部艇運営は初めてということでクルーメンバーが他艇が運営した本部艇に勉強のために乗り込むなど準備は万端です。 予報では11月のこの季節にしては珍しく波もなく穏やかで、風も3~10ノットで本部艇にとっては心地いいコンディションです。コースは博多湾口の「クタベ瀬灯標」を時計回りに回ってくる12マイルです。
[以下は本部艇“麻里絵”号の井手氏からのレポートです]
11月16日の第10レースは麻里絵チームとしては初めて本部艇を務めさせていただきました。担当は倉重、井手で前日はクルーの千住さんの3年遅れの古希のお祝い会でした。5月第3レースでは本部艇MALOLOさんに同乗して運営の助手をさせていただいてこの日に備えていました。運営メンバー5人は8時過ぎにはハーバーに集合して、屋外の倉庫「はこじろう」からマークブイと各種フラッグ、クラブハウス内の船具箱からフォグホーンやメガホンを取り出して麻里絵に積み込みます。8:30にはHYC事務局から受付用品一式を受け取り2階のオーナーズラウンジで受付の準備。レース委員長もやってきて本日のコースを決定しました。麻里絵Yオーナーは「お前たちしっかり務めるように」と言われレース参加のためZEPHYRUSさんへ里子に行っていただきました。受付をしつつも出港準備、アンカーロープも新調しており長さも十分にありました。
9:00から受付開始。途中で2回ほど場内放送で受付のアナウンス。16艇がエントリーして10:00に受付を終了。スタート海面に行くと、風は南東で3~4ノット、クタベ瀬は330度方向でどうみても追い風スタートになりそうでした。スタートラインをもう少し長くとかもうちょっと南へ寄せてなどのアドバイスをいただきながらスタートラインを設定、皆さん近付いてラインを流したりしていました。
10:55に5分前の予告信号、10:56に4分前の準備信号を上げますが、下(アウターマーク)寄りのスタートを狙っている艇が多くリコールが心配でした。初めての本部艇運営なので、「リコール艇が出ないように、ましてやゼネリコなどにならないように」と祈っていました。スタートへのカウントダウンを続けていくうちに、どうやらリコールはなさそうと分かり午前11時に予定通りのスタートができました。一息ついて沖を見渡しますがなかなか風は上がりません。先月の第9レースも風が弱く7艇がタイムリミット(午後5時)に間に合わなかったので、今日も同じ展開になるのかなと不安がよぎりました。May beさんの赤ジェネカーはしっかり視認できますが、なかなかジェネカーもダウンになりません。大原、西浦の岸寄りの西海面に伸ばす艇団、かたや玄界島、志賀島方向の東海面に伸ばす艇団と、それぞれの思惑でコースを選択しています。果たしていずれに勝機が訪れるのでしょう。そのうち風も北にシフトした様子でした。13:47:56にSuru Sumiさんがファーストホーム、続いてMay be、Humming bird Ⅴ、ZEPHYRUSとフィニッシュし、我がYオーナーもZEPHYRUS艇上で元気そうにスピンをトリムされていました。14時までにSIESTAさんが12着でフィニッシュ。風も西寄りで安定し15ノット前後となり14:43:37にHappy Holiday さんが最終フィニッシュしひと安心、後片付けしながら帰港しました。帰港後に聞いた話では、レース参加の「B艇」が「クタベ瀬灯標」近くでキールを岩に当てたそうです。詳しい状況等は後ほど事務局よりHPで報告があると思います。
クルー全員初めての本部艇運営経験でしたが、天気と風にも恵まれて無事に一日を終えることができました。先輩方、博多ヨットクラブの事務局の皆様方に感謝すると共に、来年も1レースくらいは本部艇を担当する心意気で今後も麻里絵チームで練習、レースに励む予定です。皆様よろしくお願いいたします。