「2015年小戸カップヨットレース(クルーザー)」盛大に開催
今年で38回目になる伝統の「小戸カップ」。今年は新しい試みとしてディンギー部門とクルーザー部門を分離して、ディンギークラスは8月30日(日)に、クルーザークラスは9月6日(日)に開催されました。クルーザークラスはタモリカップの盛り上がりを参考に、従来の上位3位までの表彰スタイルをを変えてなるべく多くの参加艇が表彰の栄誉に浴するように、スピン・ジェネカー無しのクラスを含めてIRCクラス、CRクラスA~Dの5クラスに分け、それぞれ上位3位まで表彰するとともに全体の総合優勝艇には福岡市長杯を授与るという、実に16艇が賞をいただけるという内容で、大きなヨットも小さなヨットも、ギンギンのレース艇からクルージング艇にも入賞の機会が広がりました。また参加艇間の交流を図るためにレース後にディンギーヤードで「BBQパーティー&表彰式」も予定。さらに福岡市ヨットハーバーでは遠来艇の参加を促進するために大会当日の前後2週間をゲストバースの係留代を無料にするサービスを実施。
レース当日の天気はあいにくと雨の予報で、レースはともかくBBQは大丈夫だろうかと皆さん心配していましたが昨年のタモリカップの雨の中でのBBQパーティーを経験しているだけに「何とかなるよ!」と、意外と皆さん楽観ムードでした。最終的な参加艇数は48艇(HYC会員22艇)、コースはタモリカップと同じコースで約8マイル。8:30から出艇申告受付、9:30から開会式・艇長会議が行われ、主催者である福岡県セーリング連盟の秋山会長の挨拶のあとレース委員長からレース内容の説明がありました。
予報では南東の風でしたが海面に出ると東~北東、6~8ノット、雨も何とか持ちそうでまずまずのコンディションでした。スターラインは300mと長めに設置され、午前11時にスタート信号が発せられて「2015年小戸カップ」の幕が切って落とされました。第1マークまではクローズドホールド、第2マークまではスタボードタックのクローズリーチ、第2マークを回ってフィニッシュまでの最終レグはポートタックのビームリーチからブロードリーチで途中16ノットまで風速が上がりました。ファーストホームは“Humming bird Ⅴ”の12:02:25、最終フィニッシュは“Makanani”の13:45:11と全体で2時間45分という早いレース展開でした。レースが終わって全艇ハーバーに帰港するまで雨も何とか降らずに済みましたが、しばらくするとぽつぽつと雨が落ちてきて、降ったり止んだりの状態で2時半からのBBQ&表彰式に臨みました。参加者は約200人。セーリングハウス前の会場にはBBQケータリング業者により機材等が設置されていて参加者は焼いて食べるだけ。お腹を空かせた参加者は早速お肉を焼いてビールで乾杯!(もちろん車を運転する人はノンアルコール)あちこちでレース談義に花が咲きます。一段落したところでレースの表彰式が始まり、クラス3位から順に2位、1位と表彰が続き、最後に総合優勝艇に福岡市長杯が授与されました。入賞した各艇にはトロフィー、副賞が贈呈されましたが、協賛各社からいただいた商品が数多く残ったため参加者全員による「大じゃんけん大会」が行われました。最後は“Little Wing”Oオーナーの自慢のギターと喉で大いに賑わいました。
各クラスの優勝はIRCクラス“Humming bird Ⅴ”、CR・Aクラス“May be”、CR・Bクラス“GALAXY 20”、CR・Cクラス“MALOLO PEPE”、CR・Dクラス“Hokulea”、そして総合優勝(福岡市長杯)“May be”でした。
新しい試みの「小戸カップ」、クルーザークラスは大成功でした。ディンギークラスも盛況だったそうで、来年はもっと参加艇を増やしてタモリカップに次ぐ博多湾の一大ヨットイベントになることを期待しています。
レース結果はこちらをクリックしてください。[2015年小戸カップ成績(クルーザークラス)]