本部船運営記。2015年第8レースは“HIRO”さんでした。

2015年9月29日

DSC025092015年9月20日(日)の第8レースは“HIRO”チームに本部船を担当していただきました。今日のメンバーはSオーナー以下5人で、中学生の子供さんがお母さんと一緒に参加です(お母さんは25年来のクルーだそうです)。音響信号(フォグホーン)の担当をするそうです。今日はシルバーウィークの真中、秋晴れの爽やかな天気に恵まれました。レースは「湾外コース」の予定で、2年前の5月の第3レース以降「相島回航」を行っていないので久しぶりに相島といきたいところですが、予報では北の風で6~14ノットと少々風が弱いようです。相島を回ると最短で26マイル、20ノット近くまで吹いた前回は大型艇で5時間ほど、小型艇で6時間21分かかったので小型艇にはちょっと厳しいかもしれません(今日はスタート11時、タイムリミット17時の設定)。本部船運営メンバーと吉川レース委員長と相談の結果、玄界島→長間礁を反時計に回る全長21マイルのコースに決定しました。

DSC02515DSC02511HIROメンバーは二手に分かれてクラブハウス2階でレース参加受付の準備とマークブイや信号旗などの本部船運営用品を船に積み込みます。午前9時から受付を始め10時の終了時点で13艇の参加がありました。シルバーウィーク連休の影響もあったのでしょうか、常連さんが何艇か欠席でした。10時過ぎにはレース参加艇も出港して、さっそくセールを上げて風や潮の状況をチェックしてスタートに備えています。DSC02517IMG_1416出港時には4~5ノットの弱い風でしたがスタート時刻の11時近くになると6~8ノットに風速も上がり、午前11時に参加全艇がリコールもなくきれいにスタートして博多湾口に浮かぶ玄界島を目指していきました。玄界島東端まではクローズホールドで、何回かタックを繰り返しながら島を交わし、沖合の長間礁まではスタボードタックのクローズリーチとなり、途中から風速も上がって10~14ノットの順風となって大型艇が順当に前に出ていき、折り返しの「長間礁」を“Humming bird Ⅴ”、“MALOLO”、“May be”、“麻里絵”の順で回航していきます。博多湾口まではポートタックのクローズリーチでスピン・ジェネカーがぎりぎり上げられない風だったので、20°近くベアできるようになると各艇から一斉にスピン、ジェネカーが上がり、14~16ノットの風の中をフィニッシュライン目指して豪快な走りを堪能しました。IMG_1718IMG_1663IMG_1634

13:52:30に“Humming bird Ⅴ” が1着でフィニッシュ、2着と3着は手に汗握るデッドヒートの末“MALOLO”が1秒差で逃げ切り14:00:05でフィニッシュ。また7着、8着も1秒差の接戦を演じて“Free style”が“Le Grand Bleu 3”を振り切りました。15:14:26に最終艇の“Notari 3”がフィニッシュして無事にレースを終了しました。

[以下は“HIRO”のSオーナーからのコメントです]

当日は晴れ、風もそこそこのレース日和、湾外レースということでコースは玄界島~長間礁を反時計回りということになりました。NNE 5knt以下の微風の中Start Lineがなかなか決まらず、おまけに風見がくるくる回り始める始末で、こんなもんだろうと船を泊めてLineを決めました。加えて、潮が北方向に少し流れていたようで、後進を少し掛けながら船が反対方向に向かないで、アンカーラインが張るよう苦労。それでも皆さんのおかげできれいなStartをしていただき、ご協力感謝。11時オールフェアで一斉にスタート、何故か2分半遅れで出た艇もありましたが・・・。

さて、いよいよフィニッシュです。ジェネカーランのぶっちぎりで1着が2時間52分でゴール、本部艇をめがけて走ってくるヨットが海面をかき分ける様が凄い迫力です。2着と3着がこれまた凄いデットヒート、なんと1秒差のゴールです。フィニッシュ前にジェネカーのジャイブで、思わずブローチングなんてこともあった様です。また、7着と8着でフィニッシュした艇も1秒差のゴールでした。ジェネカーランでスピードが出てますし、これまた凄い迫力です。フイニッシュ後お互いの健闘をたたえて拍手をしていたのも印象的でした。

最後は、いつもほとんど一人でレースに出て頑張っておられる艇でしたが、「お待たせしました。お疲れ様」ということで、参加全13艇が3時過ぎに無事フィニッシュしレースを終了しました。今回、凄いスピードで海をかきわけて走ってくるヨットを正面から見ることができたり、1秒差のデッドヒートを間近かで見ることができたのは本部艇ならではの醍醐味でした。

今日はレースの参加受付をしているクラブハウスで、JORDAN山田氏、Humming birdの酒井氏と、我々の付き合いは25年いや30年だよと昔話をした後、本部船上で皆さんのFinishを待ちながら昔々のことを考えました。海の中道マリーナで酒井氏(当時ハーバーマスター)がレースを始めようと言い出し、当時、海ノ中道に船を置いていたJORDAN、Second Love、バサラ、私、近くの港から参加のJ-24 の5艇で始まりました。JORDAN、Second Love は急成長、バサラはRetire、近くの港からのJ24の消息は不明、私はクルージングボートで後ろを走っています。 本当に時間の経つのは早いもので、当時青年だったみんなが年相応のおじさん(年金世代)になっていました。ヨットレースの原点、あっという間の30年を思い出した一日でした。


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