「2016セーリング講習会」開催報告
プロセーラー高木 裕氏のセーリング講習会、第3回目の今年は6月12日(日)に開催しました。今年のテーマは「セールトリムの実際」で、陸上での座学と海に出ての海上実技講習で、上・下マークを設置してソーセージコースを周回し、その走りを見ながら高木氏からセールトリムのアドバイスをしていただきました。またセールのセッティング状況を写真撮影し、午後からの座学では各艇ごとに細かいアドバイスをいただきました。
参加艇は、JORDAN、Little Wing、May be、SIESTA、ZEPHYRUS、いそしぎ、翔風と、メンバーの都合で自艇を出せなかったFreestyle、METAXA Ⅴ、Notari 3、Second Love、Tropicarna、麻里絵、本講習会の開催を人伝に知ったHYC会員外の今津港に係留のホクレア、アルタイルの15艇45名の参加がありました。当日はあいにくの雨模様でしたが、参加者は雨にも負けずにしっかりヨットを走らせていました。
10:00からクラブハウス2階の会議室で、主催者の博多ヨットクラブ山田会長の挨拶のあと、さっそく高木講師からセールの種類やメインセールやジブセール、スピンネーカーのトリム、ブームやトラベラーの調節、マストベンドとドラフト量、カニンガムやアウトホールの調整、テルテールの見方、サギングの調整など、セール調節の基本的な項目を分かり易く解説していただきました。
午前中の座学を終え11:00には海上実習のため各艇出港していきます。当日はパラパラと小雨交じりの天候でしたが、安定した東の風7~8ノットと海上実習には最適なコンディションでした。練習しているディンギーを邪魔しないように上・下のマーケを打ち、各艇は普段のセッティングで反時計回りでマークを周回します。高木コーチが乗るコーチーボートが帆走している1艇、1艇の後ろに付き、メインシート・ジブシートの引き込み具合、ブームの位置、トラベラーの位置などを細かくチエックして必要なアドバイスを与えます。アドバイス通りに調整すると、あら不思議!艇速が確実にアップします。なるほど、こうやるんだと納得です。これまでのレースでは随分と損な走り方をしていたんだなと反省しきりです。
海上実習を2時間ほど行って13時過ぎにはハーバーに帰港して、艤装解除、昼食を済ませて、14:20から午後の座学です。海上で高木コーチが撮影した各艇のセールの状況の写真を見ながら、リーチが詰まりすぎ、ブームが若干風下に落ちている、ジブセールとスプレッダーの間隔が空き過ぎている、ジブリーダーの位置が前過ぎなど的確に指摘していただき、自艇の帆走状態を外から見ることがないのでとても勉強になりました。次のレースでは今日の成果を発揮して必ず前に出るぞ!