アメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡大会情報3
アジアで初めて開催されるアメリカズカップ・ワールドシリーズ。本番までいよいよ1週間となりました。11月12日(日)はFSAFレースエリア・チームの総合練習がありました。1週間ぶりに訪れた福岡市ヨットハーバーは、ディンギーヤードのディンギーがすべて片付けられ、全周にフェンスが設置され、出入り口には警備員が配置されてパスカード(通行証)が無い者は中に入れません。中には6か国のACチームの大型テントが設置されて、前回フランス大会後に輸送された大型コンテナが数多く置かれていました。パスカードを見せて中に入ると、まさに「ACビレッジ」の雰囲気ムンムンで、防衛艇アメリカのオラクルや日本のソフトバンク、イギリスのランドローバー、ニュージーランドのエミレーツ、フランスのグルパマ、スウェーデンのアルテミスの各チームが準備に追われていました。これまで雑誌やインターネットでしか見たことがなかったACボート、メンバーを間近で見ることができて最高でした。
9:30からビレッジ内のセーリングハウス会議室で、レースエリア・チームのMB(マークボート)、SB(ステークボート)、CM(コースマーシャル)、ME(メディカルボート)の代表者が一堂に会し、RD(レガッタ・ディレクター)アシスタント、メラニー・ロバートソンからACワールドシリーズの概要、本番時のスケジュール、各ボートの業務確認、無線連絡体制などの説明がありました。
10:30には各ボート出港し、本番のレース海面に向かい、12艇のSB(警戒船)は指定座標ポイントにアンカリング、SB間に配置されたCM(移動警戒船)は自分の持ち場を巡回。MB(マークボート)は本番時のマークに見立てたブイを指定座標位置に投下し、全体を指揮するメラニーのチェックを受けました。一部のSBの停泊位置がおかしいなど部分修正がありましたが、基本的にパーフェクトとの評価を受けました。12時前には練習を終了し、給油が必要なボートはマリノアに立ち寄って燃料を満タンにして小戸ハーバーに帰港しました。MBと一部のCM(VIP船対応)は17日(木)にも再度実際の海面で練習を行います。午後から再度「ACビレッジ」内に入りましたが、各チームのテントの中は音楽が流れ、ミーティングをしているチーム、各部品を念入りに整備しているチーム、水中翼を入念にサンディングしているチームと、本番に向けて真剣そのものでした。
大会終了後の22日まで、クルーザー係留桟橋の「T列」より先は立ち入りが制限されており、クラブハウス1階事務所カウンターで写真の通行証を受け取って提示しないと入れないようになっていますので、ご注意ください。