ヨットで国際交流
ニュージーランドのオークランドから福岡市ヨットハーバーに年代物のケッチが寄港中です。ニュージーランドといえばヨット王国。その中でもオークランド市は「City of Sails(帆の街)」の愛称で呼ばれており、ヨットやモーターボートの登録数は約14万隻。3軒に1軒の割合で小型船舶を保有している街です。オークランド市と福岡市は姉妹都市でもあります(昭和61年6月24日姉妹都市締結)。福岡市ヨットハーバーには時々ニュージーランドからヨットのお客さんが訪問されますが、こういうことも関係しているのかも。
艇名は「DAGON」、船齢40年の英国製の全長55フィートのケッチです。TomさんFransさんの素敵なご夫妻で10年以上世界各地をクルージングされています。Tomさんは御年64歳でアメリカ人、Fransはニュージーランドの方で現在はオークランドで生活されているそうです。
ご夫妻は6月16日の博多ヨットクラブ第4レースに「JORDAN」艇に乗艇して博多の海を堪能されました。この日は多少ガスがかかっていましたが、梅雨の合間の晴天で風もよく、絶好のレース日和となりました。レース中はクルーのデタラメなカタコトの英語とTomさんご夫妻の楽しい日本語で、大笑いの和気あいあいとした楽しいレースとなり、博多湾の素晴らしさを存分に体感いただけたかと思います。風がよかったため1時過ぎにはフィニッシュして、ハーバーに帰って遅めのランチタイムで大いに盛り上がりました。音楽は世界の共通語とよく言われますが、ヨットレースの楽しみ方も世界共通だったことを改めて感じました。「JORDAN」艇の皆さん、これからもカタコトの英語で国際交流に努めてください。
「DAGON」は7月に入ると関西方面に出港されるそうです。ゲストバースに繋留中の「DAGON」をぜひとも訪ねてみられてはいかがですか。そうそう、このヨットは1978年に英国艇として外洋ヨットの国別対抗戦、イギリスのアドミラルズカップヨットレースに出場して優勝した由緒ある経歴のヨットでした。当時は一本マストで、後ろのミズンマストは後から追加したそうです。