注意喚起!航行安全情報

2014年12月08日

11月16日のHYC第10レースにおいて、レース参加の“B艇”が「クタベ瀬灯浮標」近くの暗礁にキールを接触させる事故がありました。「クタベ瀬」そのものは洗岩の状態なので視認できますが、ちょうど灯浮標との間に海図で「水深2m」の暗礁が表示されており、そこにキールを「ゴツン」と当てたものです。当時の状況は、ポートタックのスタボードタックで走っていて(艇速6ノットほど)、灯浮標アプローチのためにタックしてスタボードタックになった瞬間に「ゴツン」とキールが暗礁に接触したものです。幸いにもタック直後の立ち上がりで艇速が2ノットほどだったため甚大な被害を被ることはありませんでしたが、艇速がタック前の6ノット前後だったならば相当ひどいことになっていたと思われます。“B艇”の喫水は「1.9m」ですがこういった場所には近付かない方が賢明でしょう。海底地形図でははっきり表示されていますが、「クタベ瀬灯浮標」から北東に90m位の所です。この灯浮標に東方向からアプローチする際にはくれぐれも注意してください。

この近辺では、2010年6月にHYC会員艇の“Z艇”が、「クタベ瀬」から北東方向に0.2マイルの位置にある「コクタベ礁」の暗礁に乗り上げました。この時は自力で離礁できましたがキールとラダーの下部を破損しています。ちなみに“Z艇”の喫水は「1.85m」です。

最近は喫水が2mを超えるヨットも多数ありますので必ず海図で確認するとともに、レースやクルージングなどでは十分に注意をしてください。海図上に接触地点の位置情報と状況を図示していますので、ぜひともご覧になってください。

  《クタベ瀬周辺状況図 pdf》


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