9月16日(日)は2018シリーズレースの第8戦でした。今日は湾外コースの予定で、受付時間8:30~9:00、スタート10:00の予定です。8:00過ぎには本部船運営メンバーのZEPHYRUSチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日は天気予報では西から北の風10ノット前後(Max12ノット)と絶好のレース日和です。レース委員長と今日のコースを相談して、もう少し風が強ければ相島一周としたいところだが、博多湾口の机島~玄界島を大外で時計回りのコースにしようと決定。距離は約15マイル。9:00の受付終了時点で13艇のエントリーがありました。
受付終了後、スタートライン設置のため9:15に出港。波はほとんど無く、7ノット前後の安定した風が吹いており、爽やかな秋晴れの下でのセーリングが楽しめそうです。アウターマークを打ち、本部船をアンカリングしてスタートラインを設置し、スタート手順書を見ながら5分前、4分前、1分前、スタートに合わせて信号旗を間違えないように確認。リコールの時はどの旗を上げるのだったか、ゼネリコの時はどの旗だったかも確認して本番に備えます。レースの際にフィニッシュライン確認の時に遠くからでも本部船がよく見えるようにと、会員艇の“Toropicarna”佐藤氏、“JORDAN”川嶋氏から、スピンクロスを使った大きなクラブ旗の贈呈がありました。両氏が共同で作られたそうです。ありがとうございました。さっそく今回の本部船に初めて掲揚しました。
9:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。風は7ノット前後で安定しています。風向は西から西北西のためポートスタートになります。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、長音一声とX旗(リコール旗)が掲揚されました。1艇がリコールしましたが素早くターンして再スタートしました。全艇スタートした後、レース参加艇の雄姿を撮影すべく本部船もアンカーを上げて、エンジン全開で追い駆けて行きました。時間の経過とともに風速も10ノットを超えるようになり、50フィートや40フィート艇はどんどん遠ざかっていくので追い付けず、何とか半数の艇に追い付いて写真を撮りました。
昼食調達のため一旦ハーバーに戻り、近くのスーパーで買い物して船に戻ると、51フィートの“May be”さんから電話が入り、「玄界島を回ったよ」とのこと。風は12~13ノットで北の風になっているので、結構早くフィニッシュするだろうと急いで出港して残してきたアウターマークの方に向かいました。朝のスタート時にはディンギーは1艇も海に出ていなかったのですが、ハーバー沖の海面では10数艇のOP級が練習しています。おまけに風上マークのブイが残してきたアウターマークの北に設置してあるため、これではフィニッシュラインを設置できません。遠く玄界島の方向を見ると、ジェネーカを展開しているレース参加艇らしき姿が3艇小さく見えます。急いでアウターマークを回収して、ディンギーの上マークのさらに北に移動して投下。それから玄界島方向と直角になるように本部船をアンカリングしました。この時には先ほどの3艇はジェネカーのカラーで“K.CONTESSA 風と虹(50フィート)”、“May be(51フィート)”、“Humming bird Ⅴ(42フィート)”と確認できるまでになっていました。何とか間に合ってホッとしました。風は北に回り、風速も14ノットで安定しています。さすがに巨大なジェネカーを展開している50フィート艇のスピードは速く、見る見るうちに近付いてきました。レース参加の“いそしぎ”から電話が入り、「今日はてっきり相島一周と思ってコースを引いたので、天気もいいしレースリタイヤしてこのまま相島に行ってきます。」とのこと。
12:04:06に“K.CONTESSA 風と虹”が堂々のファーストホーム。12:10:36に“May be”が2着。12:12:33に“Humming bird Ⅴ”が3着。4着、5着争いは壮絶で、本部船ギャラリーもハラハラドキドキして見守っていました。西から“Le Grand Bleu 9”がポートタックでラインを目指し、北から“MALOLO”がスタボードタックで直進してミート直前でジャイブするも、後ろに付いた“Le Grand Bleu 9”の方が若干艇速に勝り風下からオーバーラップ。そのままフィニッシュラインを目指し、アウターマークを過ぎてすかさず“Le Grand Bleu 9”がバウダウンしてフィニッシュラインを切りました。その差僅か2秒、非常に見応えのある熱い戦いでした。その後も次々にフィニッシュし、13:17:11に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュして無事にレースが終了しました。修正1位は9着の”Little Wing”でした。本部船を運営していただいた“ZEPHYRUS”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
10月21日(日)の第9レースも「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“ZEPHYRUS”のA子嬢のレポートです]
皆様こんにちは!第8レース本部船ZEPHYRUSのクルー・A子です。
さてさて今回は湾外コース、「机島-玄界島 時計回り」でございます。はい、そうです「机島-玄界島 時計回り」でございます。大事な事なんで2回言わせてもらいましたヨ♡
9時過ぎに出港してスタートラインを無事設置し、コクピットで手順を再確認して準備万端です。さあいよいよスタート。結構ドキドキするんですよこの瞬間。5分前信号、4分前、1分前、5.4.3.2.1.スタート!おっと麻理絵リコール!X旗上げる時、ちょっとドタバタしちゃいました。ところで、麻理絵のリコール解消は早い早い!華麗なターンを見せて、あっという間に行っちゃいましたヨ!さあ!こちらも急いでアンカーを上げてエンジンをブン回して機走で追い駆けましょう!みなさんの雄姿をカメラに収める為に。でもぉ早過ぎてなかなか追い付けないーーっ。何とか半分くらいの艇に追い付いたけど限界。そんな中、大きなパワーボートが突っ切って行きました。波っ波っ!もー!プンプン。もういいや、これ以上追い付けない。帰りましょう。
一度ハーバーに帰ってお弁当でも調達に行きますか。お弁当選んで♪ルンルン♪船へ向かっているとMay beさんから「玄界島回った」と連絡が。うえぇえいダッシュで戻ります!私がダッシュしても意味ないけどねっ。アンカーを打ってフィニッシュラインを設置したら、後は皆様のフィニッシュを待つだけ!視界良好!玄界島の先までよく見えています。2艇玄海島を回ったのが見えますね!そんな時、1本の電話が。いそしぎ・T氏「今日のコースはどこでしょう…?」 A子「……え?机島-玄界島 時計回りです」 T氏「….やっぱり?」 A子「えええええええ!!!???」 爆笑しましたわよ!「相島回航かと思ったのに、皆んなどうしてあっち行くんだろうって思った」ですって! 「リアイアします♪ このまま相島行ってきます♡」ですって!
さて、レースの行方ですが、K.CONTESSA 風と虹がファーストホーム!続いてMay beフィニッシュ!3番手はHumming bird Ⅴ!4番手、5番手は大接戦の末2秒差でLe Grand Bleu 9がMALOLOを抑えてフィニッシュ!お見事でございました。その後も続々とフィニッシュし、第8レースは無事終了しました。皆様お疲れさまでしたー! その後、いそしぎT氏からは相島簡易郵便局の前でポーズ決めた写真を見せてもらいました。相島を楽しまれたようで、めでたしめでたし!
今年の夏は特に暑く、連日35度以上の猛暑日が続きます。8月4日(土)の第6レースは、暑い夏の日差しを避けて夕涼みがてらレースをしようという趣旨で続いている午後7時スタートの恒例のイブニングレースです。予報では北西の風で夕方から夜にかけて風が落ちていくとのことで、コースは、小戸沖をスタートして能古島を時計回りに回って東側のハツ瀬検疫ブイを反時計で回って帰ってくる全長9マイルの短めのコースとしました。
今日の本部船は“Le Grand Bleu 9”さんが引き受けていただき、16:30にはメンバーが集合して、マークブイや信号旗などの運営用品を船に積み込み、17:00からレース参加受付をしました。日中のあまりの暑さに皆さんバテ気味なのか、エントリーは9艇と少なめです。ハーバーの風速計では8~10ノットの風が吹いていますが、徐々に落ちていく傾向です。18時過ぎにはレース参加艇も1艇、2艇と出港して行きました。まだ日差しはかなり強いですが、海に出ると6ノット前後の風を受けて随分と涼しく感じます。また西の空には真っ赤な夕日が眩しく輝いています。フィニッシュまでこの風が吹き続けることを祈るばかりです。19:00ちょうどにスタート信号が発せられ、オールフェアでレースがスタートしました。スタート直前に風が西に振れたため、スタート直後にタックしてポートタックで走る艇、スタボードタックでそのまま少し伸ばしてタックする艇に分かれましたが、風が少し前に回ったため、早めにタックした艇は能古島西側の岩礁地帯を交わせずに再度タック。能古島北端を回ってハツ瀬検疫ブイを目指す頃にはすっかり日も落ちて、福岡タワーやヤフオクドームなど陸地の煌々とした明かりに向かって船を走らせました。予報では20時頃から風は4→2ノットと落ちていくとなっていたが、6ノット前後の風が吹いているためとても涼しく感じて気分爽快です。トップの“Humming bird Ⅴ”は時間30分でフィニッシュ。しかしながら21時過ぎ頃から徐々に風が落ちていき、最後尾を走っていた“Notari 3”は残念ながら22時のタイムリミットまでにフィニッシュすることはできませんでした。
暑い、暑い夏の一日、航海灯を点灯しての年に一度のイブニングレース。真っ赤な夕日を受けての納涼ヨットレースでした。本部船の“Le Grand Bleu 9”さん、ご苦労様でした。
[以下は本部船「Le Grand Bleu 9」のKオーナーからのレポートです]
波も風も穏やかの中、イブニングレース本部船スタートです!(数名は呑む気満々です!)
スタートラインはベストな高さで打つぞ~って気合い入ってます。スタート数分前に、おもいっきり西にふれてガックリ、アウター有利のスタート!アウターからMay be、Humming bird Ⅴがポートタックで飛び出していきます・・・サッ! 後は夕日を眺めながらの、納涼船に早変わり。全艇フィニッシュするまで呑むぞ~!(数名は素面、笑)
暗闇の中、見えてきたのはHB艇!後続艇を お~きく離してフィニッシュ。その後、後続艇も次々にフィニッシュ!段々と風も落ちてきてます。1艇残して残念ですがタイムリミット。海風に吹かれ夕日を眺めながらの冷えたビール、仲間が作る危ないカクテル、最高でした!ワイワイ・ガヤガヤの本部船は、無事に終了する事ができました。
5月20日(日)は2018シリーズレースの第3戦でした。今日は湾外コースの予定で、受付時間8:30~9:00、スタート10:00の予定です。8:00には本部船運営メンバーのHIROチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報は晴れで、北東の風14ノット前後(Max23ノット)と絶好のレース日和です。レース委員長と相談し今日のコースは博多湾を出て北東6マイルに位置する「相島」反時計回りに決定。距離は約27マイル。スタートから相島まではクロズドホールド、相島を回ってからは後ろから風を受けるフリーの帆走となるため、随所でダイナミックな帆走が楽しめることでしょう。9:00の受付終了時点で15艇のエントリーがありました。
ハーバーでは14~15ノットの風でしたが、海上では17~18ノットの安定した風が吹いており、風速が上がると予想してメインセールを1ポンリーフしている艇、ジブセールを何番にするか迷っている艇、迷わずに№3ジブを上げている艇と様々で、各艇思い思いのセールを選択してスタートに備えます。
9:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。艇速も6~7ノット出ており、接触、衝突だけは避けようと各艇とも周囲の参加艇の動きに注意を払います。スタート前に、参加艇の1艇がマストステップにがたが発生して、もう1艇はラットとラダーを繋ぐ経路に不具合が発生してDNSとなりました。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、長音一声とX旗(リコール旗)が掲揚されました。2艇がリコールで、1艇はスタートラインに戻って再スタートしましたが、もう1艇はリコールに気付かなかったのかそのまま進んで行きました。風は落ちることなく時間の経過とともに徐々に強くなっていきました。回航ポイントの博多湾口の「シタエ曽根ブイ」が近付くとコンスタントに20ノットオーバーとなり、波も2mほどで真正面から受けるようになり時折りドーンとスプレーを浴びます。スタートからここまではスタボードタックのクローズドホールド。「シタエ曽根ブイ」を回ってタックして「相島」まではポートタックのクローズドホールド。「相島」が近付くと波も2.5mと高くなり、風も25ノットオーバーに強まってきました。安全を優先して途中で4艇が棄権しましたが、残り9艇は完走を目指して果敢に突き進んで行きます。「相島」を回る頃には風も30ノットオーバーとなり、スタボードタックのクォーターリーの走りですが、2.5m以上の高い波と30ノットオーバーの風の中、各艇ともジブセールで10ノット近い艇速で「シタエ曽根ブイ」を目指しますが、ヘルムコントロールが難しく、玄界島の北方向にしか針路を取れません。トップを走るのは51フィートの“May be”ですが、№3ジブで15ノットオーバーの艇速でかっ飛んで行きます。2番手で走る“Humming bird Ⅴ”がスピンを上げますが、しばらくすると真ん中から横一直線に破れてしまいました。「シタエ曽根ブイ」を過ぎてジャイブして博多湾に入り、一路フィニッシュラインを目指します。この頃には時折り35ノットの風と、大きな波を真後ろから受けるようになり、各艇とも豪快にプレーニング(サーフィング)して“May be”や“Le Grand Bleu 9”は瞬間的に20ノットの艇速を記録し、バウが波に突き刺さって「バウ沈」するんじゃないかと思ったそうです。
このハードコンディションの中、51フィートの“May be”が13:20:47に堂々のファーストホーム。13:31:12に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が2着。その後も次々にフィニッシュし、15:07:02に最終艇の“Little Wing”がフィニッシュしました。艇体の大きな損傷や乗員の怪我もなく、無事にレースが終了してホッとしました。修正1位は”Humming bird Ⅴ”でした。本部船を運営していただいた“HIRO”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
6月17日(日)の第4レースは「湾内コース」の予定なので、受付9:30~10:00、スタート11:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“HIRO”のSオーナーのレポートです]
参加各艇のみなさん、本当にお疲れ様でした。
レースは、結構風も強そうなので、相の島反時計廻りと決まる。09:00の受付終了で15艇のエントリー。すぐにスタートライン設定のため沖に出る。風が強く白波もぱらぱら立っており、ブイの投下は良いとしても、アンカーを打つのに若干手間取る。5分前、4分前、1分前、スタートのホーン担当や、旗の準備をしながら電波時計とにらめっこ。
10:00のスタート、リコール2艇、DNS2艇、13艇が強風の中一斉に飛び出した。 この風だから3時間ちょっとで帰ってくるだろうと言いながら、とりあえず小戸に帰ることとする。
4人の昼食を買って来て、ゆっくりしているとすぐ12:00になり、ゴールラインの設定に出港。昼からますます風が強くなり、一面白波が立ちうねりも入って来ているようで、ブイの近くまで行くのにスプレーは浴びるし、がぶられる。15m近い風の中、走錨を心配しエンジンを使ってアンカーに対する負荷を軽減しようと試みたが、波の状態が非常に悪く風にうまく立たない。様子を見ていると幸い走錨してないようで、アンカーは効いていた。参考のため、本船のアンカーは、ブルース15kg、チェーン5m、強風のためラインは30m近く出していた。
13:00前、遠くに黒く大きな帆が見え、時計係とホーン係がスタンバイ。フィニッシュ確認のため、ホーンを持ってマストにしがみ付いていた。プレーニングした状態でMay beそしてHumingbird Ⅴがゴール。尚、4艇がDNF。全艇フィニッシュまでの2時間、不規則な波に揺られて大変。用品を返しに小戸に向かい、マリノアに帰る時も、全身スプレーを浴びっぱなしで、びしょ濡れになった。
走錨を心配しながら波に揺られフィニッシュを待つ間、青函連絡船「洞爺丸」(4,337トン)の遭難を思い出していた。1954.9.26台風15号(洞爺丸台風)により函館湾で走錨、砂洲に乗り上げ転覆、乗客・乗員1,155名死亡という海難事故。この日洞爺丸を含め5隻の連絡船が遭難、犠牲者は合計1,430名生存者わずか202名という日本海難史上最大の惨事。函館港を出航した時点で風速40m、船長はこのまま海峡に出ることは危険と判断、港口から1,300m行ったところで両舷錨を投下。走錨若しくは恐れのある場合、機関を使用して止めるのだが、この時、全速前進にしても舵は効かず、車両甲板開口部から機関室に大量の海水が浸入。50m以上の風の中、発電機・主機関停止により走錨を止めることが出来ず、湾奥の七重浜に座礁。座礁したのは七重浜の渚から1,000mの地点。嵐により海底の砂が移動して、周りの水深8mの箇所に作った砂洲(漂砂現象)に乗り上げた。砂浜に乗り上げればそのまま居座ってしまうか、もう一度水深の深いところに流され、砂浜に擱座し安定するのが普通であるが、洞爺丸には横揺れ防止のビルジキール(船底湾曲部の縦方向に長さ43m幅60cmの横揺れ防止の鉄板)が設置されており、陸側に流される際、それが砂に突き刺さり、横から強大な風圧と波浪を受けて、砂洲の陸側水深8.4mに横転(135度)沈没した。当時の気象観測特に台風に関する主な情報は米軍機からで、目の大きさ、暴風半径、中心気圧などで、とても正確な予報は不可能。予算不足で、海上の定点観測は南の海上に1隻のみだった。ちなみに、タイタニック号(46,328トン)の遭難は犠牲者1,490名。この話はレースとは直接関係ないが、たまたま思い出したので、本を読み返して書いてみた。「洞爺丸転覆の謎」 田中正吾著 1997年発行。著者は1955年から青函連絡船乗船、57年から船長。
4月15日(日)は2018シリーズレースの第2戦でした。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーのJettaチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報は曇りのち晴れで、北西の風12ノット前後と絶好のレース日和です。山田会長と相談し今日のコースは博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ→机島時計回り」に決定。距離は約12マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で18艇のエントリーがありました。
10時過ぎには準備を終えたレース参加艇が次々に出港して行きました。小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは14~16ノットの安定した風が吹いていたため、ヘッドセールを何番にしようかと迷っている艇もありました。風が少し落ちるだろうとの予測で№1を上げている艇、逆に少し強くなるだろうと№3を上げている艇と、各艇思い思いのセールを選択してスタートに備えます。
10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。先週のセーリング講習会でプロセーラーの高木 裕氏から学んだスタートテクニックを実践すべく、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に移り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北西で15ノットほど。なかなか迫力のあるスタートシーンでした。小さな風の振れはありましたが、終始北西-北北西の風、16~18ノットと安定した風に恵まれ、早いレース展開となりました。
最大艇の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が13:00:18に堂々のファーストホーム。15秒遅れの13:00:33に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が2着。その後も“FALCON”、“Suru Sumi”、“Le Grand Bleu 9”と次々にフィニッシュし、14:47:30に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュし、参加全艇が事故もなく無事にレースが終了しました。修正1位は”Humming bird Ⅴ”でした。本部船を運営していただいた“Jetta”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
5月20日(日)の第3レースは「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“Jetta”のMオーナーのレポートです]
今回久々に本部船をさせていただきました。風も北西15~18ノットと最高のヨット日和に恵まれ、リコール艇も無く各艇余裕のスタートで飛び出して行かれました。さすがに15ノット以上の風になると大型艇で2時間、中型艇で2時間半、小型艇で3時間半ほどでフィニッシュされましたので、本部船も大変楽でした。参加艇の皆様、楽しいレースお疲れ様でした。来月の第3戦も良い風に恵まれますように願っております。
3月18日(日)は2018年HYCシリーズレースの開幕戦でした。4か月ぶりのレースを待ちわびた18艇の会員艇がエントリーしましたが、予報では2~3ノットと風弱く、レースが成立するか危ぶまれる気象コンディションでした
第1レースの本部船は昨年の年間総合優勝艇の“Little Wing”チームが引き受けていただきました。8時半過ぎにはチームの面々がハーバーに集合し、レース委員長、会長と一緒に今日のコースをどうするか話し合いました。HYCレースは基本的に島回りのコースとしているため、マークブイを打って短いコースを設定することはありません。このためスタートラインをかなり沖合に設置して距離を短くして、博多湾口の机島南の「クタベ瀬黄色ブイ」時計回りコース(距離9マイル)に決定。コースが決まったので、運営メンバーはマークブイや信号旗などの運営用品を船に積み込み、クラブハウス2階でレース受付に備えました。10時に受付を終了してスタートライン設置のために出港しましたが、風は2~3ノットと弱く海面も鏡のような状態でした。通常よりは約1マイルほど沖合にスタートラインを設置し11時のスタートに備えます。それにしても風が弱い。時折り1ノットに落ちるなど無事にスタートできるだろうかと心配です。本部船はいつものレースメンバーに加えてゲストも沢山乗って賑やかそうです。デッキ上ではOオーナーの趣味である「ドローン」の発信準備も進んでいます。スタートシーンを上空から撮影してみようとの試みです。
10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられますが風は3ノットほど。各艇とも僅かな艇速をたよりに慎重にスタートラインに並んでいきます。11時ちょうどにスタート信号が発せられ、3艇のリコール艇があるも2018年の開幕戦がスタートしました。30分、1時間と時間が経過しても依然として風が弱く、スタボードタックで西海面を狙う艇、ポートタックで東海面を狙う艇と別れましたが、ともにあまり進んでいません。50フィート艇のすぐ横に18フィート艇がいるなどほとんど団子状態です。僅かなパフを拾って少しでも前に行く努力をしても風速計の指示が度々「0.00」となるなど、ひたすら我慢の時間が続きます。3時間ほどかけて4.5マイル先の回航ブイまで何とか到達し、ようやく4~6ノットほどの風を受け出して17時のタイムリミットを気にしながらフィニッシュラインを目指します。風速も8ノット前後となり、あちらこちからジェネカーやスピンが上がり、ようやくレースらしい雰囲気が出現。風もブローで10ノット近く吹くこともあり、いい風を受けた艇は船足を伸ばしていきます。
15:53:29に50フィート対決を制した“May be”が堂々のファーストホーム。24秒遅れの15:53:53に“K.CONTESSA 風と虹”が2着、15:54:19に“FALCON”が3着、15:54:43に“Humming bird Ⅴ”が4着、15:54:59に“Jetta”が5着、15:55:00に“Le Grand Bleu 9”が6着と、1分30秒ほどの間に6艇がフィニッシュするという大接戦でした。各艇とも僅かな風を拾いながら、神経を擦り減らす熱戦が繰り広げられたことでしょう。その後10分ほど遅れて後続艇も次々とフィニッシュラインを通過しましたが、残念ながら4艇がDNFとなってしまいました。9マイルのコースを5時間半から6時間かけてのレースで、平均艇速が1.5ノットほどと開幕戦としては物足りない風でしたが、参加艇の皆さんはそれなりに1日を楽しんでホームポートに帰って行きました。また、本部船を運営していただいた“Little Wing”チームの皆さん、長時間本当にお疲れ様でした。
[以下は本部船“Little Wing”のOオーナーからのコメントです]
九州各県で桜の開花宣言が出され、福岡においても、その知らせが待たれる中、待ちに待った2018年の博多ヨットクラブレース第1戦が開催されました。Team Little Wing の現行メンバーでの本部船運営です。レースに燃えるメンバーが多いのですが、普段はゆっくりと見ることの出来ない他艇のクルーワークやレース運びを間近で見る事が出来るので、これもまた大変貴重な経験となります。
さて、レースの方ですが、時折ブローは入るものの、まったくの無風状態が続く我慢比べのコンディションとなりました。大型艇と小型艇の差が縮まる中、制限時間内でのスタートやフィニッシュが出来なかった艇もあり、また制限時間内ギリギリでのフィニッシュを果たす艇もあり、まさに悲喜交々のレース展開となりました。各艇のクルーの皆様、本当にお疲れ様でした。
最後に、今回初めての試みでしたが、スペシャルゲストのSさんに、ドローンによる空撮をして頂きました。ご高覧頂ければ幸甚です。風が無かったのでちょっと迫力に欠けますが!
11月19日(日)の第10レースは“Spilmer”さんに本部船を担当していただきました。
予報では曇/晴、北北西の風15~20ノットと少々ハードなコンディションです。2017年最終戦なので、各艇とも気合を入れていることでしょう。“Spilmer”さんは初めての本部船運営とあって、不安一杯のようですが、そこは和気あいあいのクラブレースですので「ドンマイ」です。今日は湾内コースの予定なのでスタートは11時、受付は9時半~10時です。午前8時半には本部船メンバー、レース委員長ほか役員もハーバーに集合し、レースコースをどうするか相談し、博多湾口に浮かぶ「机島時計回り」に決定。その後本部船運営メンバーは船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階でレース参加受付の準備に当たりました。今日の参加は18艇。年間総合成績が決まる大事な最終戦なので、上位進出を狙っている艇は気合が入っています。日本1号艇になる「Club Swan 50」の“K.CONTESSA 風と虹”さんがHYCに入会し、今日のレースにもエントリー。どんな走りをするか楽しみです。
10時半前にはスタートラインが設置され、レース参加艇もスタートライン近くに集結しだし、セールを上げてタックやジャイブを繰り返してウォーミングアップで体をほぐしてスタートに備えます。風速は17ノット前後、メインセールを1ポイントリーフしている艇も何艇かあります。ジブセールは強風に備えて№3ジブを上げている艇がほとんどでした。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、20ノット近い風の中を元気よく飛び出して行きました。どうやらリコール艇もなくオールフェアでのスタートだったようです。
レースは速い展開となり、大型艇が終始フリートをリードして12:40:00に“Humming bird Ⅴ”(ロッドマン 42)が50フィートクラス艇を抑えての堂々の1着でフィニッシュ。12:44:28に“May be”(Sprint 51)が2着。12:44:40に初参戦の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が3着、さすがに大型艇は速いです。その後、後続艇も次々にフィニッシュ。14:18:03に最終艇の“Happy Holiday”(リベッチオ)がフィニッシュして2017年シリーズレースが無事に終了しました。20ノット前後の強風のレースとなったので、ジブセールやスピン、ジェネカーの破損、デッキギアの破損などもあったようですが乗員の負傷などはなくほっと一安心です。初めての本部船を担当された“Spilmer”さん、スタート信号を発するまではドキドキの連続だったでしょうが、本当にご苦労様でした。2017年シリーズは台風の強風により8月の第6レース、9月の第8レースが中止となりましたが、残り8レースは事故もなくそれぞれにレースを楽しまれたことと思います。レースに参加された皆様、一年間本当にありがとうございました。また来年もレースでお会いしましょう。
[以下は本部船“Spilmer”のS氏からのレポートです]
Spilmerは初本部船でした。多少の不安を抱えたまま8:30に集合。受付、備品積込みと2班に別れ、教えを請いながら準備を進めました。
第10レースは2017年度最終レースであり、優勝及び上位入賞が決定する大事なレースです。失敗等許されない事は理解しています。緊張の中、クルー一同入念に運営マニュアルを読み役割分担、動作確認を行いましたが、結果として反省だらけの本部船運営となりました。ペラにメインハリを巻くという信じられないトラブルにより機走が出来なくなった事(HYC旗が何度もマスト、バックステーに絡んだ為、上げ下げしている内に流した模様)、波に叩かれアンカーが何度も抜け流された事 等、経験、知識不足による不手際が多数ありました。適正な運営が出来ず皆様にご迷惑をお掛け致しました事、心よりお詫び申し上げます。次に本部船を担当するときはもっとスムーズな運営ができることでしょう。
スタート海面は20ノットオーバーの良い風が吹いていました。リコール艇が出ない事を、ましてやゼネリコなんて絶対ない事を願う中、11時00分オールフェアにてスタート。2艇がトラブル?か中々ラインを切らず大きく出遅れてしまいましたが、リカバリー?し快走して行きます。トップ艇フィニッシュ時間は2時間を確実に切ると予想していましたが、12時40分ジャストにHumming bird V さんがファーストフィニッシュ。ジェネカーが破損している艇もあり大小様々なトラブルはあった様ですが、リタイヤ艇はなく14時18分に全艇無事にフィニッシュしました。本艇はレース終了後、福大のレスキュー艇「ななくま」に曳航して頂き、忸怩たる思いでの帰港となりました。ハーバーのO氏、T社のK氏にはご迷惑をお掛け致しました。お詫び致しますと共にお礼申し上げます。
10月15日(日)の第9レースは“翔風”さんに本部船を担当していただきました。
今日は一日中雨で、北北東~北東の風、15ノット前後との予報。午前7時半には本部船メンバーがハーバーに集合し、レース委員長ほかHYC役員も8時には集合しました。レースコースをどうするか相談し、今日は風もいいようだから久しぶりに外洋に出て「相島」回航にしようと決定しました。本部船運営メンバーは船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階でレース参加受付の準備に当たりました。受付は8:30~9:00で今日の参加は14艇。生憎の悪天候で参加艇も少ないようです。
9時半にはスタートラインが設置され、雨の中を各艇セールを上げてタックやジャイブを繰り返してウォーミングアップで体をほぐしてスタートに備えます。各艇ともジブセールを№1にするか№3にするかで迷っていたようですが、強風に備えて№3ジブを上げている艇がほとんどでした。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、15ノット近い風の中を元気よく飛び出して行きました。スタート直後に長音一声とX旗が掲揚されたのでリコール艇があったようです。
第1関門の博多湾口の「シタエ曽根」まではスタボードタックのクローズホールド。スタート後徐々に風速も上がって15~18ノットになりましたが、その後15ノット前後になったので、途中でセールをチェンジして№1ジブを上げる艇もありました。しかしながら「シタエ曽根」近くでは17~20ノットと風速も上がり、全艇№3ジブで「相島」を目指しましたが、ちょうど相島方向から風が吹いてくるのでスタボードタックで沖寄りに走る艇、ポートタックで岸よりに走る艇と別れました。相島を時計回りに回航して後ろからの風になったので、各艇一斉にスピン、ジェネカーを上げて「シタエ曽根」方向に向かいます。この頃には風速も20~24ノット、ブローで30ノット近くまで吹き上がり、白波を掻き分けてかっ飛び状態で爆走です。一瞬でも気を抜けない緊張の連続でした。スピンを破る艇、ジャイブでジェネカーをフォアステイに巻き付ける艇もありましたが何とか解消してレースを続行。ただ1艇だけはスピンが破裂して上下に千切れ、上半分がマスト上部で吹き流しのような状態になって解消できずに無念のリタイヤとなりました。「シタエ曽根」を回って博多湾に入ると、風が若干東に振れてポートタックのクローズドリーチ。フィニッシュラインに向けて一直線のコースとなり、各艇最後の力を振り絞っての力走です。
13:29:08に“May be”(Sprint 51)が1着でフィニッシュ。13:38:58に“Humming bird Ⅴ”(ロッドマン 42)が2着。トップから41分遅れで“Bebe”(BENETEAU OCEANIS 45)が3着、さすがに大型艇は速いです。その後、後続艇も次々にフィニッシュして無事にレースが終了しました。Suru Sumiはスピン破損でリタイヤ、HIROは惜しくもタイムリミットに間に合いませんでした。参加艇の皆様、そして本部船を運営した“翔風”の皆様、悪天候の中、本当にお疲れ様でした。今日は一日中雨が降りやまず、風も10~30ノット近く吹いてかなりハードなコンディションでしたが、幸いにも人的被害は無く、久しぶりの外洋レースに皆さん満足されていたようです。来月の第10レースは今季最終戦です。1艇でも多くの皆様の参加をお待ちしています。
[以下は本部船“翔風”のN氏からのレポートです]
雨のレースとなった。数日前からわかってはいたが、朝起きて雨が降っているとやはり気持ちも今一つ。なぜ日曜日に、それも久しぶりの相島に限って雨なのだろう。考えても仕方ない。7:30にメンバー全員ハーバーに集合して2班に分かれる。ロッカーに行ってフォグホーンと拡声器を取ったのち、倉庫からフラッグとリミットマークなどを台車に積んで自船に乗せる。残りのメンバーはクラブハウス2階で8時過ぎから受付。今日の風は落ちそうにないので、コースはレース委員長の「久しぶりに相島、見に行こうか!!」で決定。
夕方の新幹線で大阪まで帰らなければならないJ艇のU氏を乗っけて9:10にハーバーを出港。ほどなくレース海面に着き、リミットマークを打ったのち、本部船をアンカリングしてスタートラインを設置。メンバーの役割を再確認してスタートに備える。5分前、4分前、1分前・・・だんだん各艇が加速していく。この緊張感いつもたまらない。10:00ジャストにスタート。インディビジュアルのリコールがあったがリコールの解消を確認した後、いったんハーバーに戻る。
ここからは本部船のみに許された至福の時間。お外は冷たい雨、みんなはアップウインドの雨の中,相島目指して懸命に走っているのだろう、ご苦労様。こちらのキャビンの中は暖かなおでんの鍋。冷たい雨を見ながらのおでんは格別である。今日は相島だし,ゆっくり時間はあると思ってみたが、外を見ると風速が上がっている。過去3年間のHYC相島レースの所要時間最短は1~18kntで4時間2分。まあ、相島までは上りだし、どんなに早くても3時間30分位はかかるだろうと思いながらも遅刻は許されない。鍋の底に残された最後のごぼう天を口に放り込み、12:45再びハーバーを出港。ほどなくレースに海面到着しフィニッシュラインを設置。
「ほ~ら,まだまだ来ないでしょう」って言った10分後、なんと志賀島西方面にてヨットらしきものを発見。まだ午後1時を少し回っただけ、スタートから3時間しか経っていない。信じがたいが、こんな雨の中走っているヨットはHYCの船か学生のディンギーくらい。おそらく船の影はHYCトップ艇であろう。13:29、51フィートのMay beがファーストホーム。続いてHumming bird V。それから待つこと暫し。Bebeをはじめ各艇がフィニッシュ。16:00のタイムリミットまで12艇のフィニッシュ時間を確認。スピンを破損し、機走で帰還したS艇、あと5分あればDNFにならなかったH艇、残念ながら2艇にはホーンを鳴らせませんでしたがお疲れ様でした。これにて本部船のお仕事終了。リミットマークを回収し帰路についた。
10月の冷たい雨にも負ケズ、27ノットの風にも負ケズ、そして二日酔いにも、腰痛にも負ケズ走ってこられた各艇の皆さん、フィニッシュラインで見ていて本当にいい顔していました。
おしまい。-翔風 なかがわ-
6月18日(日)の第4レースは“MALOLO”さんに本部船を担当していただきました。
今日の日中は快晴で、北の風、10ノット前後と絶好のレース日和です。8時半には本部船メンバー、レース委員長ほかHYC役員も集合し、レースコースをどうするか相談して今日は「湾内コース」の日なので、能古島横の象瀬を反時計で回って、沖合の机島を反時計で回る12マイルのコースに決定しました。本部船運営メンバーは二手に分かれて、船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階ではレース参加受付の準備に当たりました。受付は9:30~10:00ですが9時前から続々とエントリーがあり、10:00の受付終了で今日の参加は23艇。
10時半前にはスタートラインが設置され、各艇セールを上げて心地よい順風の中をタックやジャイブを繰り返してウォーミングアップで体をほぐしてスタートに備えます。11:00丁度にスタート信号が発せられ、各艇一斉に飛び出していきました。スタート直後に長音一声とX旗が掲揚されたのでリコール艇があったようですが、スタートラインに戻ってリコールを解消したとのことです。第1関門の象瀬を通過して第2関門の机島に向かいますが、この第2レグはちょうど真上りになるため、東海面、西海面に大きく分かれました。風のシフトに合わせてタックを繰り返しながら距離を稼ぐ艇、長くロングコースを走る艇と様々で、それぞれに軽快な走りを楽しんでいました。
机島までの往路では風速は8~12ノット。机島を回航してからのフリーでは12~14ノット、ブローで16ノットと絶好のコンディションとなり、色とりどりのジェネカーやスピンを展開して初夏の博多湾を疾走しました。
13:11:19に新艇のHP艇“ENTERPRISE LILY”(K-36 SAMURAI)が1着でフィニッシュ。3分遅れの13:14:12に“Humming bird Ⅴ”が2着、13:14:58に“May be”が3着でフィニッシュしました。今回艇を買い替えて初参戦の“Le Grand Bleu”さん。HP艇の「アーシャンボー M-34」は5着でフィニッシュ。今後の走りが楽しみです。後続艇も次々にフィニッシュして無事にレースが終了しました。今日はコンスタントに風が吹き続き、どの艇も満足の走りができたようでした。参加艇の皆様、また本部船を運営した“MALOLO”の皆様、本当にお疲れ様でした。来月の第5レースは「壱岐レース」です。HYCレースとしては初めての「前夜祭」をスタート地の壱岐の島で行いますので、大いに盛り上がりましょう。
[以下は本部船”MALOLO”Sオーナーのレポートです]
6月18日HYC第4戦レースには申し分のない絶好のコンディション。湾内コースで象瀬、大机島、小机島反時計周り。スタート11時、リコール艇あり後解消で、全23艇無事スタートしました。ちょっと一安心!
実はこの日MALOLO PEPEを投入しており人員不足でありましたが、急遽F大ヨット部のジャーマネにお手伝いいただきスムーズな運営ができました。心より感謝です。レースの方は本部船付近終始順風が吹いており早い展開になると予想しておりましたが、沖のほうはそれほどでもないようで した。それでも13時過ぎには、HP艇を先頭に大型艇と次々にフィニッシュ。14時過ぎにはオールフィニッシュすることができました。MALOLO PEPEはと言うと沢山遊んで遊び疲れて14時過ぎに帰ってまいりました。『いいんです 楽しければ⁉️』 This is the spirit of MALOLO!!
博多ヨットクラブ第4戦 、皆様方のお力添えにより無事楽しいレースを終えることができました。ありがとうございました。
尚、全艇のスタート、フィニッシュ時のビデオ撮影をしておりますご入用の方はご連絡ください。 -MALOLO 佐藤-
5月21日(日)の第3レースは“Humming bird Ⅴ”さんに本部船を担当していただきました。年間総合優勝艇は翌年のレースの本部船をやっていただくという暗黙の了解により、快く本部船を引き受けていただきました。
今日の天気は晴れ時々曇りで、波は穏やか、風は6~10ノットとの予想でした。8時前には会長以下役員、本部船運営責任者が集合し、レースコースをどうするか検討しました。今日は「湾外コース」の予定で、もう少し強い風の予想だと「相島回航コース(26マイル)」を選択ですが、玄界島を反時計でぐるっと一周するコース(15マイル)に決定しました。本部船運営メンバーは船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階のクルーザーオーナーズラウンジで8:30からのレース参加受付に備えます。9:00の受付終了で今日の参加は15艇。9時半前には風位に対して直角にスタートラインが設定され、10:00ジャストにスタート信号が発せられました。直後に長音一声とX旗が掲揚されリコール艇があったようです。2、3艇がスタートラインに戻って再スタート。フリートはスタボードタックのまま西海面に伸ばしていく艇、途中でタックして東海面を狙っていく艇に分かれ、それぞれの思いで玄界島の東を目指します。玄界島裏の柱島を通過する辺りで各艇ジェネカー、スピンを上げて、復路のレグに入りフィニッシュラインを目指します。最近はジェネカーが主流となり、スピンを上げているのは4、5艇でした。風はコンスタントに10ノット前後で、時折りブローで14、15ノット、快適なコンディションでした。
12:59:09に“MALOLO”が1着でフィニッシュ。続いて“Jetta”が13:12:16に2着、“MARINE DANCER”が13:13:25に3着でフィニッシュし後続艇も次々にフィニッシュして無事にレースが終了しました。今日は、第1レース、第2レースのように途中で風がパッタリ止まったり濃い霧に覆われたりということもなく、少々風は弱かったものの軽快なレースを楽しめました。参加したレース艇、本部船を運営した皆様、本当にお疲れ様でした。来月の第4レースも参加をお待ちしています。
[以下は本部船“Humming bird Ⅴ”Tオーナーのレポートです]
第3戦・5月21日の湾外レースの本部船はHummingbird Ⅴの担当でした。
平成29年4月30日の宇和島ヨットクラブ主催のうわじまパールカップ2017年に遠征したメンバーを中心に8名がいつもより早い8時に集合した。湾外レースのために10時スタートと1時間前倒しでの受付開始となった。レース委員会がホワイトボードに表示したコースは,微風を予想してか玄界島の反時計周り(黒瀬・柱島・机島いずれも外側を回る反時計周り)となった。受付の際に,黒瀬の南側に設置されている網に注意するようにと各参加艇に声掛けをした。黒瀬南側の網が玄界島の料理屋さんの生け簀であることを初めて知った。(笑い)
エントリーを9時00分に締め切ると参加艇は,15艇と3月や4月に比べると少なかった。これには,ハーバーの体験乗船に協力する艇がいたことと船の変更のために練習中の艇とさまざまな理由があったが,微風下の相ノ島周りを予想して厭戦気分もあったのではないかと推察される。湾外レースが即「相ノ島周り」でなく,風などを考慮して,①相ノ島周りコース,②長間瀬灯台周りコース,③玄界島周りコースと3つの距離の湾外レースを選択して運営されますので,今後の湾外レースには奮って参加下さい。
スタート海面では,風は弱く,一番短い③の玄界島周りコースの反時計周りを選択したレース委員会の決定に納得の海象であった。今回の本部船運営にあたって,『本部船をエンジョイしよう!』をテーマとしましたので,ブームを利用してテントを張り,屋形船仕様での本部船作業にして,うわじまパールカップ遠征で新調したターコイズのユニホームを着用して,華やかな本部船を演出してみました。手順書に従ってエンドマークを設置して,潮にながされていないかを確認後に本部船を風位に平等になる位置でアンカリングした。その際にエンドマークのロープにチェーンがついていないことが話題となり,今回のような小潮ではいいが,大潮などでは,エンドマークのロープにもチェーンをつけた方が安心という提言をすることになりましたので,改善を宜しくお願いします。
旗の掲揚降下係・時計係・ホーン係・リコール艇の判別係と分担しているうちに15分前の9時45分になっていた。5分前の予告信号・4分前の準備信号・1分前の信号とカウントダウンをしている最中にエンジンカットが出来ないのでエンジンを回したままエントリーが可能かと尋ねられた。4分前の準備信号後にエンジンを回していると失格ですが,とりあえずレースに参加してレース委員会の判定をあおいではとアドバイスをしましたが,エンジンの操作系の不調に帰港時の不安を感じられたのかリタイヤされた。エンジンが健全でないと危険が顕在化しますので,エンジンやその操作系の整備には安全第一の心で尽力されて下さい。さて,定刻10時00分のスタートのホーンを鳴らしたが,リコール艇が判別できたので,それらのリコール艇の解消を見守ることになったが,一旦,解消したが,リコール旗が下りないために2回目の解消行動をとられた艇がいましたが,リコールの解消は確実にやらないと変な不安が発生します。リコール解消は,衝突回避と同様にはっきりとやられて下さい。
スタート作業が終了してハーバーバックも検討しましたが,微風レースなのでフリートを機走で追いかけて写真撮影をという話しになり,象瀬までおっかけっこをして写真撮影をしました。撮影後にエンドマークの所に戻ると,ディンギーのフリートの練習エリアの中にエンドマークが入ってしまっていることに気づき,ゴール時にディンギーとの衝突の危険を解消するために,エンドマークの沖出しをしました。すると沖出ししたエンドマークを上マークとして練習を始めるシーホッパーのフリートが現れましたが,午後1時位のファーストホーム予定時間には余裕があるので、マークの利用に寛容の精神で臨むことにしました。(笑い)今津湾はディンギーの練習エリアということを再認識させられました。
本部船のゴール時のアンカリングを終えたところ,見慣れない青いジェネカーの船がゴールの練習を始めた。HYC会員艇のLe Grand Bleuさんがつい最近購入した2艇目のフランス製の「M-34」の練習姿であった。今年は,ENTERPRISE LILYやLe Grand Bleuと最新鋭の軽量艇が博多湾のレースシーンに新風を吹き込んでくれるのだなぁと新しい風も感じました。何度もゴールの練習を繰り返すのにゴールのフェイクホーンを鳴らして遊んでいるうちに玄界島の西側からMALOLOとおぼしき大型艇の姿が双眼鏡で捕らえられた。それまでにサンドイッチなどの軽食を取り,ゴール作業の手順を確認してゴールに備えた。着順は,成績表をご参照下さい。今回は,ZEPHYRUSとLittle Wingの健闘が際立ったが,修正成績で,僅差でLittle Wingさんの優勝となりました。浅田真央さんの目指していたノーミスのレースを目指しましょう。
波は穏やかで,最初は微風で,シーブリーズに乗ってのランニングを楽しめた第3戦に参加された各艇も,その姿を本部船として観察できた我が艇も,とっても幸せレシピな大相撲夏場所の中日の博多湾でした。(笑い)
4月16日(日)は2017シリーズレースの第2戦でした。今日は「湾内コース」の予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定なので9:00前には本部船運営メンバーのJORDANチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。
吉川レース委員長と相談し今日のコースを博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ時計回り」に決定。今日は予報では風が弱いものの日差しもあってまずまずのセーリング日和とあって、10:00の受付終了時点で22艇のエントリーがありました。”ENTERPRISE LILY”はヨットを買い替えて話題の新艇「K-36 SAMURAI」で初レースとあって走りが楽しみです。また今年HYCに入会した“SAKURA”さん、“Bebe”さんも愛艇で参加です。
時折りひやーっとした風を感じ、あっという間に濃い霧が立ち込める状況となり、視界も1~2マイル、時には0.1マイルほどにもなりGPSを確認しながらのレースとなりました。通常より若干沖合いにスタートラインを設置し、11:00ちょうどに「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北北東で5~8ノットほど。時折り0~2ノットに風が落ち、度々濃霧が立ち込めて他艇の動向がまったく分からなくなるなど、かなり神経を擦り減らす状況となりました。回航ポイントのクタベ瀬付近では博多港に入港する大型船が「霧笛」を発して注意を促すこともありました。レーダーには小さな点が数多く映っていたのでしょうね。霧のなかで「ゴンゴンゴン」と腹に響くような振動を感じ、じーっと目を凝らしていると霧の中から本船が出てくるといったこともあり気が抜けません。トップグループは何とか黄色ブイを回って巨大なジェネカーを展開してフィニッシュラインに向けて走り去っていきますが、後続艇はちょうど風が落ちてなかなか黄色ブイにたどり着けず、おまけに博多湾に流れ込む強い潮流に翻弄されて、相当苦労していたようです。
そのような中で、プロセーラー高木 裕氏が舵を握る“Humming bird Ⅴ”が最大艇“May be”、快速艇“ENTERPRISE LILY”を抑えて13:22:30に堂々のファーストホーム。さすがです。2着は13:23:55に“May be”が、5秒遅れの13:24:00に“ENTERPRISE LILY”が3着でフィニッシュ。その後もフィニッシュが続きますが、濃い霧が発生しているため本部船からはすぐ近くに来るまで艇が分からないという非常に難しいフィニッシュ確認となりました。何艇かは本部船を見つけられずに通り過ごしてしまい、本部船が鳴らすフォグホーン・サイレンの音を頼りに戻ってきてやっとフィニッシュするということもありました。15:54:57に最終艇“いそしぎ”がフィニッシュして、何とか事故もなく無事にレースが終了しました。3艇は残念ながらDNFとなりました。度々濃い霧に囲まれて周囲が見えなくなる中で本部船を運営していただいた“JORDAN”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
5月21日(日)の第3レースは「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“JORDAN”のUクルーのレポートです]
前日夜の雨も上がり、JORDANメンバー11名はいつもの集合時間を若干早めてハーバーに集合。マークや信号旗などの本部船運営用品をヨットに積み込み、午前9時にはクラブハウス2階で受付準備を済ませてスタンバイ。10時の受付終了で22艇のエントリー受付。コースは「クタベ瀬黄色ブイ時計回り」の行って来いコース。いつもはレースしながら帆走の邪魔にならないようにシャッターを切っていますが、今日はコミッティーボートで思う存分シャッターを切れるとワクワクしながら500㎜と250㎜のズームレンズ、2台のカメラを準備していざ海上へ。
スタート地点ではNからの安定した風が吹き、フィニッシュラインを設置しましたが2回も走錨するほどの安定した風。「これだと午後2時くらいまでにはみんなフィニッシュするバイ」と、早期フィニッシュを予想していました。11時のスタートも皆さんの協力でゼネリコもなく「オールフェア」で無事にスタート。そして本部船の特権の宴会もスタート。この日は前夜の雨で温かく湿った空気が水温の低い海上に移動し、下から冷やされて発生した「移動霧」が度々出現。沖合いに発生した濃霧で13時を過ぎてもトップ艇がまったく確認できず、みんなはそわそわ。やがて沖合いの濃霧の中から飛び出してきたトリコロールカラーのジェネカーを揚げるヨットを500㎜ズームで確認。Humming bird Ⅴ艇です。そしてその後ろに紫色のハルのMay be艇、新生リリーちゃん(ENTERPRISE LILY)の黒いハル。さらに今回修正1位に輝いたSuru Sumi艇の豪快なフィニッシュシーンを迎い入れることができました。その後濃霧がフィニッシュラインを包み込み、360度ホワイトアウト。突然、霧の中から現れたMALOLO艇を確認。若干フィニッシュラインからずれていましたが即ジャイブしてフィニッシュしました。その後も霧の中に後続艇がぽつぽつと見え隠れ。メガネもレンズも細かい水滴が付着。焦ってティッシュでふきふき・・・これはやばい。皆さん濃い霧でフィニッシュラインが見える訳がない。それからはフォグホーンとハンドマイクのサイレンを連呼しますが、風上に向けての音響にて聞こえる可能性はかなり低いかも。ですが、ラインを通り越した艇はこの音を頼りにUターンして随時フィニッシュ。最終の艇も濃霧の中、彷徨い続けて16時前に何とか無事にフィニッシュ。
フィニッシュラインを撤収してから、フェイスブックで皆さんのレースの様子を垣間見てゾッとしました。沖合いでは濃霧の中、本船航路を行き交う船の機関音に最新の注意をされてたそうですが、あちこちで汽笛が鳴っていたとのこと。本当に怖い思いをされたことでしょう・・・事故がなくて本当に良かった。濃霧の中のレース体験は、ほとんどの皆さんが初めての経験だったみたいで、貴重な体験をされたでしょう。来月も「より安全に!より楽しく!より速く!」でヨットレースを満喫しましょう!!