本部船運営記。2017年第10レースは“Spilmer”さんでした。

2017年11月25日

11月19日(日)の第10レースは“Spilmer”さんに本部船を担当していただきました。

DSC05815IMG_0409予報では曇/晴、北北西の風15~20ノットと少々ハードなコンディションです。2017年最終戦なので、各艇とも気合を入れていることでしょう。“Spilmer”さんは初めての本部船運営とあって、不安一杯のようですが、そこは和気あいあいのクラブレースですので「ドンマイ」です。今日は湾内コースの予定なのでスタートは11時、受付は9時半~10時です。午前8時半には本部船メンバー、レース委員長ほか役員もハーバーに集合し、レースコースをどうするか相談し、博多湾口に浮かぶ「机島時計回り」に決定。その後本部船運営メンバーは船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階でレース参加受付の準備に当たりました。今日の参加は18艇。年間総合成績が決まる大事な最終戦なので、上位進出を狙っている艇は気合が入っています。日本1号艇になる「Club Swan 50」の“K.CONTESSA 風と虹”さんがHYCに入会し、今日のレースにもエントリー。どんな走りをするか楽しみです。

IMG_038510時半前にはスタートラインが設置され、レース参加艇もスタートライン近くに集結しだし、セールを上げてタックやジャイブを繰り返してウォーミングアップで体をほぐしてスタートに備えます。風速は17ノット前後、メインセールを1ポイントリーフしている艇も何艇かあります。ジブセールは強風に備えて№3ジブを上げている艇がほとんどでした。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、20ノット近い風の中を元気よく飛び出して行きました。どうやらリコール艇もなくオールフェアでのスタートだったようです。

レースは速い展開となり、大型艇が終始フリートをリードして12:40:00に“Humming bird Ⅴ”(ロッドマン 42)が50フィートクラス艇を抑えての堂々の1着でフィニッシュ。12:44:28に“May be”(Sprint 51)が2着。12:44:40に初参戦の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が3着、さすがに大型艇は速いです。その後、後続艇も次々にフィニッシュ。14:18:03に最終艇の“Happy Holiday”(リベッチオ)がフィニッシュして2017年シリーズレースが無事に終了しました。20ノット前後の強風のレースとなったので、ジブセールやスピン、ジェネカーの破損、デッキギアの破損などもあったようですが乗員の負傷などはなくほっと一安心です。初めての本部船を担当された“Spilmer”さん、スタート信号を発するまではドキドキの連続だったでしょうが、本当にご苦労様でした。2017年シリーズは台風の強風により8月の第6レース、9月の第8レースが中止となりましたが、残り8レースは事故もなくそれぞれにレースを楽しまれたことと思います。レースに参加された皆様、一年間本当にありがとうございました。また来年もレースでお会いしましょう。

[以下は本部船“Spilmer”のS氏からのレポートです]

Spilmerは初本部船でした。多少の不安を抱えたまま8:30に集合。受付、備品積込みと2班に別れ、教えを請いながら準備を進めました。

IMG_0400第10レースは2017年度最終レースであり、優勝及び上位入賞が決定する大事なレースです。失敗等許されない事は理解しています。緊張の中、クルー一同入念に運営マニュアルを読み役割分担、動作確認を行いましたが、結果として反省だらけの本部船運営となりました。ペラにメインハリを巻くという信じられないトラブルにより機走が出来なくなった事(HYC旗が何度もマスト、バックステーに絡んだ為、上げ下げしている内に流した模様)、波に叩かれアンカーが何度も抜け流された事 等、経験、知識不足による不手際が多数ありました。適正な運営が出来ず皆様にご迷惑をお掛け致しました事、心よりお詫び申し上げます。次に本部船を担当するときはもっとスムーズな運営ができることでしょう。

スタート海面は20ノットオーバーの良い風が吹いていました。リコール艇が出ない事を、ましてやゼネリコなんて絶対ない事を願う中、11時00分オールフェアにてスタート。2艇がトラブル?か中々ラインを切らず大きく出遅れてしまいましたが、リカバリー?し快走して行きます。トップ艇フィニッシュ時間は2時間を確実に切ると予想していましたが、12時40分ジャストにHumming  bird V さんがファーストフィニッシュ。ジェネカーが破損している艇もあり大小様々なトラブルはあった様ですが、リタイヤ艇はなく14時18分に全艇無事にフィニッシュしました。本艇はレース終了後、福大のレスキュー艇「ななくま」に曳航して頂き、忸怩たる思いでの帰港となりました。ハーバーのO氏、T社のK氏にはご迷惑をお掛け致しました。お詫び致しますと共にお礼申し上げます。


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