毎年7月1日から7月15日までの15日間は博多の町は「博多祇園山笠」で熱くなっています。今年で775年の歴史を誇る山笠も15日早朝の「追い山」でクライマックスを迎えます。博多ヨットクラブの会員さんの中には山笠に熱くなっている「山のぼせ」も多数いらっしゃいますが、会員艇“Little Wing”のOオーナーもその一人。「千代流」に長年貢献されている同氏、7月11日の「流れ舁き」ではその功績が認められて名誉ある「台上がり」を務めました(左の写真の左側)。いやー、実に勇ましい雄姿です。右の写真は裏面の台上がりの会員艇“Grand Bleu 3”のKオーナー(右側)、N氏(左側)です。
福博の町は夏の風物詩の「博多祇園山笠」一色です。都心の主要拠点(13か所)には豪華な「飾り山笠」が設置され、祭り気分を盛り上げています。「オイッサ」「オイッサ」の掛け声が町に響き渡り、クライマックスの7月15日早朝の「追い山」に向けてボルテージも日に日に高まっていきます。
ここ何日かは梅雨の中休み。連日35度近い猛暑の中、恒例となった博多ヨットクラブの会員懇親会を7月7日午後7時から中央区天神のビルの屋上ビアガーデンで開催しました。地上は熱波が襲っていますが、ビアガーデンには心地よい風が吹き抜けて生き返った気分です。
今回はBambino、Freestyle、Jetta、MALOLO、May be、METAXA Ⅴ、Second Love、SIESTA、Summertime、Tropicarna、ZEPHYRUS、麻里絵、Grand Bleu 3、いそしぎの常連と今年1月に入会されたSpilmerの15艇のオーナー、クルー、そしてプロセーラー高木氏、福岡市ヨットハーバーのO氏、S氏、K氏の総勢37名が集い(過去最多)、各種生ビールやカクテル、ジンギスカンに暑さも忘れて日頃の疲れを吹き飛ばしました。会員の中には「山笠」期間中の博多の正装「長法被」姿も見受けられました。
今年の話題はなんといっても11月に博多湾で開催される「アメリカスカップ予選シリーズ」。どんなコースになるのだろうか。ソフトバンク・チームジャパンの優勝はいかに。コース近くの海上で観戦できるのだろうか。クラブとして何かお手伝いできることはないのだろうかと皆さん興奮気味でした。その他にも来週はHYC恒例の「壱岐レース」、会員艇が参戦する「ジャパンカップ」や「ミドルボート選手権」、鹿児島の「火山めぐりヨットレース」、今年のタモリカップは?など生ビールを片手に大いに盛り上がりました。
年齢や職業は違えど共通の「ヨット大好き」に話は尽きず、あっという間に時間が経過して午後9時半に黒住副会長の「博多手一本」でお開きになりました。次の会員懇親会は10月の予定です。まだ参加されていない会員の皆様、次回はぜひご参加ください。
博多ヨットクラブでは、日頃クルーザーに触れ合う機会がない子供さんたちにヨットの楽しさを肌で感じてもらい、若いセーラーが育っていくことを期待して体験セーリングを実施しました。福岡市ヨットハーバーが実施する子供さんや親子向けのヨット教室などへの参加者を対象に、クラブとして積極的に協力していこうというものです。
7月2日(土)は福岡市西区壱岐校区の子供会さんからの依頼で、小学生を中心に45名(引率の親御さん10名含む)が集合し、ハーバー職員から乗船にあたっての注意事項を聞いて、協力していただく各ヨットの船長さんの紹介の後、各ヨットに乗船しました。クラブからは“Spilmer”、“ZEPHYRUS”の2艇が協力し、他にハーバーが手配した2艇の合わせて4艇で10:30には海に乗り出していきました。
当日は一時雨の予報もありましたが、幸いにも夏の日差しが時折り顔を出し絶好のセーリング日和りとなりました。しかしながら20ノット前後の西寄りの風が吹いていたため、行き返りともアビームの風を受けるように能古島北側の象瀬をぐるっと回ってくるコースにしました。それでもブローで29ノットまで吹き上がり、メインセールのみでも大きくヒールした時には子供たちからワーワー、キャーキャーの歓声が飛び出し、本当に楽しそうにしていました。風でヨットが大きく傾いたときにはちょっぴり怖い感じもありましたが、それでも安定して前進するヨットの不思議を経験し、大きな波が来たときにはスプレー(波しぶき)も浴びてヨットの醍醐味を十二分に体感して12時前には全艇無事にヨットハーバーに帰港しました。
夏休みに入ると福岡市ヨットハーバーでは子供さん向けの事業が目白押しなので、博多ヨットクラブとしてもできる限り協力していく予定です。会員艇のオーナーの皆さん、ご協力をよろしくお願いします。
6月19日(日)の第4レースは“Little Wing”チームに本部船を担当していただきました。今日の天気予報は午前中は雨模様で、南寄りの風、8ノット前後ということでしたが、未明まで激しく降っていた雨も朝には降り止み、まずまずの天候です。8時半過ぎには本部船メンバー、レース委員長もハーバーに到着し、今日のレースコースの決定、本部船への運営用品の積み込み、9時半からの受付準備を済ませます。コースは博多湾口の机島そばの「クタベ゙瀬・黄色ブイ」時計回りに決定。10時の受付終了で20艇(内オープン参加1艇)が参加です。
出港準備を終えた参加艇と本部船が次々と出港していきます。風は西の風となり6ノット前後、うねりもほとんどなくまずまずのコンディションです。通常よりやや沖合いにスタートラインが設置され、各艇ウォーミングアップで海面を走り回っています。スタート前には風が若干北に振れ(西北西)スタボードタックでラインを流してもギリギリラインを切れない状況となったため、スタボードタックのクローズホールドでライン沿いを流し、スタート信号と同時にタックしてポートタックで出て行くか、タイミングを計ってポートタックでアプローチしてラインを切るか悩むところです。スタート2分前には多くの艇が本部船寄りからスタボードタックでラインにアプローチし、何艇かはポートタックでアウターマーク寄りからのスタートを狙っています。午前11時ちょうどにスタート信号が発せられ、リコール艇が1艇ありましたが(リコール解消)きれいにスタート。風速も若干上がりそうな気配で、意外と早いレース展開になりそうです。
回航ポイントの「クタベ瀬・黄色ブイ」までの往路では、気まぐれな風に翻弄されました。10ノット近く吹いたかと思うと4ノットまで落ち、いきなり90度風向が変わるなど各艇苦労していましたが、復路では風も安定して10ノットオーバー、ブローで18ノットまで吹きました。スタボードタックのビームリーチ~クローズリーチで、ジェネカー艇は安定した走りをしていましたが、スピンネーカーを上げた艇の中にはブローチングしていた艇もあり、なかなかダイナミックなレースになりました。
参加艇中最大の51フィートの“May be”が12:24:57に1着でフィニッシュ。2着以降も安定した走りで次々とフィニッシュし、13:23:51に最終艇がフィニッシュして無事にレースを終了しました。修正1位は3着の“Suru Sumi”さんでした。今日は雨の中でのレースを覚悟していましたが天気の回復が早く、オイルスキンを着ることもなく、セールも濡れずに快適なセーリングが楽しめました。
[以下は本部船“Little Wing”Oオーナーからのレポートです]
“Little Wing”艇としては2年振りの本部船運営となりました。前回の第3レース終了直後より、クルー全員で「HYCレース本部船運営マニュアル」を共有し、各自あらためて読み直し、イメージトレーニングを行いレース当日を迎えました。心配は天候でしたが、おおかたの予報に反して雨も上がり、夏のレースらしいコンディションとなりました。事前ミーティングでは、各自の役割分担確認を繰り返し、いつものレース以上に気合いを入れていざレース海面へ。リミットマークを設置し、マニュアルに従ってスタート手順をひとつずつ消化していきました。
さあ、いよいよスタートです。“JORDAN”さんにフライングが認められた為、ただちにリコールの宣告を行いました。本部船クルーの間に一瞬にして緊張が走ります。シモ側からのスタートのJORDANにリコールが聞こえてるかな?それで拡声器で何度も呼びかけました。もしかして聞こえてないかな?と思った瞬間、背後からクルーの1人が拡声器より馬鹿でかい声で一声を発しました!みなさんがこちらを向いたので、大変有効だったかと思いました (笑)“JORDAN”さんの実に真摯な対応により、まもなくリコール解消。なんとか無事にみなさんを送り出す事が出来ました。その後、風も上がり、レースはスピーディな展開に。昼食もそこそこに、すぐさまフィニッシュの準備にかかります。本部船の醍醐味は、何と言っても普段なかなかゆっくり見ることのできない他艇のクルーワークやコース取りなどを、じっくり見ることができる所にあるかと思います。スタートで緊張した分、フィニッシュではその醍醐味を十分に味わうことが出来ました。心配された天候もレース終了まで持ちこたえ、エキサイティングなレースになったかと思います。レース以外でもチームワークは大事ですね〜さあ次回のレースは頑張りますよ。参加艇のみなさん、お疲れ様でした! ⛵リトルウィング
プロセーラー高木 裕氏のセーリング講習会、第3回目の今年は6月12日(日)に開催しました。今年のテーマは「セールトリムの実際」で、陸上での座学と海に出ての海上実技講習で、上・下マークを設置してソーセージコースを周回し、その走りを見ながら高木氏からセールトリムのアドバイスをしていただきました。またセールのセッティング状況を写真撮影し、午後からの座学では各艇ごとに細かいアドバイスをいただきました。
参加艇は、JORDAN、Little Wing、May be、SIESTA、ZEPHYRUS、いそしぎ、翔風と、メンバーの都合で自艇を出せなかったFreestyle、METAXA Ⅴ、Notari 3、Second Love、Tropicarna、麻里絵、本講習会の開催を人伝に知ったHYC会員外の今津港に係留のホクレア、アルタイルの15艇45名の参加がありました。当日はあいにくの雨模様でしたが、参加者は雨にも負けずにしっかりヨットを走らせていました。
10:00からクラブハウス2階の会議室で、主催者の博多ヨットクラブ山田会長の挨拶のあと、さっそく高木講師からセールの種類やメインセールやジブセール、スピンネーカーのトリム、ブームやトラベラーの調節、マストベンドとドラフト量、カニンガムやアウトホールの調整、テルテールの見方、サギングの調整など、セール調節の基本的な項目を分かり易く解説していただきました。
午前中の座学を終え11:00には海上実習のため各艇出港していきます。当日はパラパラと小雨交じりの天候でしたが、安定した東の風7~8ノットと海上実習には最適なコンディションでした。練習しているディンギーを邪魔しないように上・下のマーケを打ち、各艇は普段のセッティングで反時計回りでマークを周回します。高木コーチが乗るコーチーボートが帆走している1艇、1艇の後ろに付き、メインシート・ジブシートの引き込み具合、ブームの位置、トラベラーの位置などを細かくチエックして必要なアドバイスを与えます。アドバイス通りに調整すると、あら不思議!艇速が確実にアップします。なるほど、こうやるんだと納得です。これまでのレースでは随分と損な走り方をしていたんだなと反省しきりです。
海上実習を2時間ほど行って13時過ぎにはハーバーに帰港して、艤装解除、昼食を済ませて、14:20から午後の座学です。海上で高木コーチが撮影した各艇のセールの状況の写真を見ながら、リーチが詰まりすぎ、ブームが若干風下に落ちている、ジブセールとスプレッダーの間隔が空き過ぎている、ジブリーダーの位置が前過ぎなど的確に指摘していただき、自艇の帆走状態を外から見ることがないのでとても勉強になりました。次のレースでは今日の成果を発揮して必ず前に出るぞ!
HYC第10レースは11月の第3日曜日、20日(日)に開催予定でしたが、すでにご承知の通り、世界最高峰のヨットレース「2017年アメリカスカップ」の予選大会である「2016ワールドシリーズ」第9戦が、アジアで初めて、それもここ福岡の地で11月18日(日)~20日(日)の日程で開催されることになりました。ベースキャンプが小戸ヨットハーバー、レース海面が地行浜ということで、HYC第10レースの開催が困難になりましたので、日程を変更いたします。
第2日曜日の13日(日)は「福岡マラソン」が開催され小戸公園前の道路が交通規制になるため(8:20~10:20)、第4日曜日の「27日(日)」に開催することにしましたので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
恒例の「壱岐レース」が近付いてまいりました。昨年は、安全性等を考慮してスタート時刻を「午前4時」にしましたが、風に恵まれずに微風・無風に大いに悩まされました。
今年はスタート時刻をさらに1時間繰り下げて、7月17日(日)「午前5時」スタートにしていますので、お間違えの無いようにお願いします。また、タイムリミットにつきましても、例年「午後6時」としていましたが、本部船への負担等を考慮して「午後5時」とさせていただきます。なお、前日にレース参加受付、艇長会議を行いますので、参加される艇は必ず出席していただきますようお願いします。
7月16日(土)16:30~17:00 レース参加受付、17:00~ 艇長会議
場所は、福岡市ヨットハーバー クラブハウス2階 クルーザーオーナーズラウンジ
ヨットの話題とはちょっと逸れますが、皆さんご存知でしたか。「2016年ライオンズクラブ国際大会」が6月24日(金)~28日(火)に福岡で開催され、世界205の国・地域から約25,000名(うち海外約15,000名)の人たちが訪れます。26日(日)に福岡ヤフオク!ドームで開催される大会総会(10:00~13:00)終了後に、「ブルーインパルス」の編隊がヤフオク!ドームの上空を通過します。経路や正確な時間は分かりませんが、ヤフオク!ドーム沖の博多湾をのんびりクルージングしていると「ブルーインパルス」の華麗な編隊飛行が間近で見られますよ。