本部船運営記。2021年第5レースは“AZUMI”さんでした。
7月18日(日)は2021年HYCシリーズレースの第5戦でした。5月、6月は新型コロナ緊急事態宣言でレースが開催できなかったので3か月ぶりのレース再開です。新型コロナもこのまま終息に向かってくれることを願うばかりです。当日の気象は曇りのち晴れ、気温は35度の猛暑予想。東南東から東の風で風速は6~8ノットという予報でした。今日の本部船は“AZUMI”チーム。前日の土曜日にマークブイや信号旗、フォグホーンなどの運営用品を船に積み込み、レース当日8時半にはチームの面々がハーバーに集合して受付準備を済ませてエントリーを待ちます。レース委員長外HYC役員も8時半には集合し、各種の気象情報を確認して今日はあまり吹かないだろう、Maxで10ノットくらいかと予想してコースについては博多湾口の机島南の「クタベ瀬黄色ブイ」時計回りコース(距離11マイル)に決定。9時前から参加艇の皆さんが次々に受付に来場して10時の受付終了までに19艇のエントリーがありました。皆さん、久々のレース再開に笑顔がこぼれていました。
参加受付終了後、本部船メンバーは受付を片付けてスタートライン設置のために出港。海上に出ると意外と風が吹いていて、13~16ノットの東の風。11時のスタートまでこのまま風が落ちないように!今日は東の風なので、スタートラインを設置すると本部船からアウターマークの方向の風となり、アビームのスタボードタックのスタートになりそうです。参加艇も次々にスタート海面周辺に集結してきますが、どの艇も久々のレース再開に意気揚々としています。50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”は、メインハリヤードシステムにトラブルでもあったのでしょうかメインセールが途中から上がらないようです。しばらく格闘していましたが諦めてマリーナに帰って行きました。無念のスタート前のリタイヤです。風もコンスタントに15~18ノット吹き続き、各艇ともフルセールでウォーミングアップを兼ねて走りを楽しんでいます。
10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられ、スタートに向けて緊張感が高まってきます。風は東の風、16~18ノット。アビームのスタボードタックのスタートです。11時ちょうどにスタート信号が発せられ、リコール艇なしできれいにスタートが切られました。このまま風向が大きく変わらなければ、行きも帰りもアビームの走りになりそうです。スタート後に風が10度くらい後ろに振れたので、ジェネカーが次々に上がっていきます。レースには絶好のコンディションになりました。回航ポイントのクタベ瀬黄色ブイまでは一本コースになりスピード競争です。ブイ近くで風が少し前に回ったのか、先行艇団から次々にジブセールが上がりジェネカーが下りていきます。スタート後40分ほどでトップ艇がブイを回航。後続艇も次々に回航していきますがジブセールのままです。ぎりぎりジェネカーもスピンも上がらないクローズドリーチの風のようです。
コース終盤になって、風が少し横に回ったのか先行艇から次々にジェネカー、スピンが上がり、そのままフィニッシュです。12:18:02に34フィートの“Le Grand Bleu 9”が堂々のファーストホーム。12:18:28に32フィートの“May be”が2着、12:19:30に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が3着、その後も後続艇が次々とフィニッシュし、12:57:16にビキニのお姉さん達を満載した“Altair”が最後にフィニッシュラインを通過して無事にレースを終了しました。何と2時間弱というハイスピードのレース展開でした。本部船を運営していただいた“AZUMI”チームの皆さん、強風の中を本当にお疲れ様でした。