「タモリカップ福岡2015」の楽しい記憶

2015年8月19日

img003海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース「タモリカップ福岡2105」は快晴の夏空の下、8月1日(土)・2日(日)の日程で開催されました。第1回大会、第2回大会は台風と雨に翻弄されましたが3年目の今年は天気に恵まれ九州では最大規模となる115艇のヨットが博多湾に集結しました(HYC会員艇29艇)。福岡県外からは28艇(10県)の参加があり、最遠来は愛知県蒲郡市からの“WEDNES”さんでした。遠いところを本当にご苦労様でした。大会のメインイベントである前夜祭・バーベキューパーティーには何と1,700人(関係者を含めると1,800人)の参加がありました。

1日(土)は15:00からクラブハウスで大会への参加登録の受付が始まり17:00からの艇長会議では岡村レース委員長からレースの説明、鬼塚実行委員から海上パレードの要領説明があり、大会名誉会長のタモリさんのご挨拶がありました。19:00からのBBQパーティーは18:00過ぎから会場入口ゲートに参加者が並び始め、18:30に入場が開始されると指定されたテーブル席が次々に埋まっていき、さっそく飲料コーナーから冷えたビールやワインを両腕に抱えてテーブルに運びあちこちで“乾杯!”の大合唱。そのうち各テーブルにBBQ具材が配膳されるとお肉を焼く煙とともに会場全体に香しい匂いが立ち込めて大BBQパーティーが始まりました。今日の日の入りは19:19で西の空に沈む夕日が会場の雰囲気を一層盛り上げてくれます。19:30からタモリカップ福岡の花、テレビ西日本の新垣泉子アナウンサー(モッチー)の司会で開会式がスタート。大会会長の秋山雄治福岡県セーリング連盟会長の挨拶の後、マリンセーラーズの先導で大会名誉会長のタモリさんがステージに登壇すると会場全体が湧きかえりました。一年振りの再会です。昨年総合優勝の“Humming bird Ⅴ”辰巳艇長から総合優勝杯の返還があり、協賛スポンサー各社の挨拶の後大会実行委員会の吉川キャプテンの発声で「乾杯!」。会場全体が熱気に包まれていきます。

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20:30からは前夜祭のハイライトである日本が世界に誇る最強のサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のライブショーが始まりました。熱いサルサのリズムが会場を包み参加者も続々とステージ前に繰り出してサルサに酔いしれていきました。40分ほど経過した頃突然ヴォーカルのNORAさんから「ここで井上陽水さんにステージに登場してもらいましょう」と、あり得ないサプライズメッセージ。会場全体からどよめきの声が上がる中、本当に陽水さんがステージに登場し、あの名曲“氷の世界”を歌いだすと会場は興奮のるつぼと化しました。陽水さんはもう一曲熱唱しいよいよサルサ大好きなタモリさんがステージに登場です。デ・ラ・ルスと一緒にコンガを打ち鳴らし会場の熱気も最高潮。10分以上会場を沸せ21:40に前夜祭の幕を閉じました。

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 566072_n翌日は朝から快晴で予想最高気温33度。波もほとんどなく風も3~4ノットで絶好の「海上パレード」日和。パレードは福岡市ヨットハーバーから東に0.8マイル離れた海に面した商業施設「マリノア」の一角にある西福岡マリーナの岸壁。お立ち台上のタモリ大会名誉会長の前を通過しながら各艇思い思いのパフォーマンスを披露します。8:40過ぎにはパレード参加艇が続々と出港していきます。9:00過ぎには待機海面の能古島と陸地の小戸公園の間は100艇以上のヨットで埋め尽くされました。リコールナンバー1番から順に進入していくので周りのヨットのリコールナンバーを確認してきれいに整列していきます。9:25に1番のステッカーを貼った“May be”が進入を開始し、その後を2番、3番と1~2艇身の間隔できれいに並んでお立ち台で待ち受けるタモリ大会名誉会長を目指して進んでいきます。司会のテレビ西日本新垣アナウンサーが1艇ずつ艇名とアピール文を紹介すると、タモリさんが手を振って目の前を通過するヨットに激励の声を掛けていきます。各ヨットもここぞとばかりに気合の入ったパフォーマンスを繰り広げていました。最後の115番“METAXA Ⅴ”が通過したのが10:11、パレードだけで46分かかりました。

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パレードが終わった各艇は小戸沖合のスタート海面に向かい、セールを上げてウォーミングアップを開始。東西方向に設置された長さ800mのスタートラインを思い思いに流して感触を確認しています。空は晴れわたり北北西の風5~15ノット、波は0.5mほどで絶好のレースコンディションになりました。今年は楽しいレースになりそうです。コースは北の方向に反時計回りの三角コースで約8マイル。風が変わらなければ第1マークまでは上りのクローズドホールド、第1マークから第2マークはスタボードタックのクローズドリーチ、第2マークからフィニッシュまでは途中までポートタックのクォーターリー、途中でジャイブが2回ほど入るパフォーマンスを最高に発揮できそうな風とコース設定です。タモリカップのクラス分けは、「いいともA~D」がスピン、ジェネカー無しのクラス、「いいともE~G、イグアナA~D」がスピン、ジェネカー有りとなっており、普段レースに出たことがないヨットや乗ったことがない家族も今回ばかりは「お祭りレース」ということで、艇上には小さな子供さんから相当年配の方まで楽しそうに乗っています。それにしても小戸沖の海面に115艇のクルーザーがセールを上げて走り回っている光景というのは実に壮観で気分も最高!!

10:55に本部船から予告信号、10:56に準備信号が発せられスタートライン近くはにわかに活気づいてきます。本部船から800m先のアウターマークまでラインに沿ってヨットが並んでいきます。勝負を意識したレーサータイプのイグアナDおよびCクラスのヨットはアウター寄りが有利と見てライン中央部からアウター寄りに集まっていきます。のんびりファミリークルージング派のヨットはラインから離れて余裕をもって海面を流しています。スタート海面近くには大会名誉会長のタモリさんが乗る大型のパワーボートもゆっくり流して各ヨットに手を振って声援を送っています。11:00に本部船からスタート信号が発せられいよいよ待ちに待った九州最大規模の「タモリカップヨットレース」がスタートしました。ハイテクセールを上げた腕に自慢のヨット達はスタート信号と同時に飛び出していき、その他のヨットはマイペースで楽しみながらラインを通過していきます。リコールしたヨットが何艇がありましたが、ラインに戻って再スタートした艇と気付かずにそのまま走って行った艇があったようです。また「しも一」を狙った艇同士がアウターマーク直近で衝突するケースがありましたが乗員には怪我はなくハルに傷が入っただけでした(両艇ともイグアナDクラス*大会主旨を理解しているか不明な船)。お祭りレースですので、そんなに熱くならずに和気あいあいといきたいものです。

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第1マーク横では迫力のあるマーク回航シーンにタモリ大会名誉会長がハンドマイクで各ヨットに「頑張れ!」と声援を送り、参加艇の方も手を振って応えます。第1マークを回航した各艇は北西に変わった風の中をスタボードタックのクローズドホールドで第2マークを目指していきます。第2マークを回航した各艇はすかさず色とりどりのスピンやジェネカーをアップ。10~15ノットのいい風が吹き続けたため随所でダイナミックな帆走シーンが見られ、12:11:37に“Humming bird Ⅴ”がトップフィニッシュ。その後次々にフィニッシュが続き、13:40:04に最終艇がフィニッシュして無事に終了しました。タモリさんはアウターマーク横でフィニッシュする参加全艇に「ご苦労さん!」と声を掛けていました。

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 タモリカップヨットレースの表彰は、各クラス優勝と全体の総合優勝、そしてベストパフォーマンス賞のみ。15:40から表彰式が行われ各艇ごとにステージに登壇して大会名誉会長のタモリさんからトロフィーを授与され、メンバー全員がタモリさんと握手をして栄誉を称えられました。「いいともAクラス優勝」“Hokulea”(福岡・今津)*二連覇、「いいともBクラス優勝」“Peter Pan”(三重・四日市)、「いいともCクラス優勝」“Marinoa”(福岡・小戸)、「いいともDクラス優勝」“Whispering Jack”(福岡・小戸)*二連覇、「いいともEクラス優勝」“Little Wing”(福岡・小戸)*二連覇、「いいともFクラス優勝」“CALM”(福岡・津屋崎)、「いいともGクラス優勝」“ZEPHYRUS”(福岡・小戸)*二連覇、「イグアナAクラス優勝」“大海言”(福岡・新門司)、「イグアナBクラス優勝」“LEO-Ⅵ”(鳥取・境港)、「イグアナCクラス優勝」“FALCON”(福岡・マリノア)、「イグアナDクラス優勝」“METAXA Ⅴ”(福岡・小戸)、「ベストパフォーマンス賞」“MALOLO”(福岡・小戸)。そして栄えある「総合優勝」は“METAXA Ⅴ”が手にし、恒例のシャンパンファイトで喜びを爆発させました。“Little Wing”、“ZEPHYRUS”、“FALCON”、“METAXA Ⅴ”はHYC会員艇です。

 写真左から“Hokulea” “Peter Pan” “Marinoa” “Whispering Jack”

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 写真左から“Little Wing” “CALM” “ZEPHYRUS” “大海言”

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 写真左から“LEO-Ⅵ” “FALCON” “METAXA Ⅴ”

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 写真左から“優勝トロフィー” “マリンセーラーズ” “Hokuleaチーム” “Peter Panチーム”

優勝トロフィーマリンセーラーズHokuleaPeter Pan

 写真左から“Marinoaチーム” “Whispering Jackチーム” “Little Wingチーム” “CALMチーム” 

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 写真左から“ZEPHYRUSチーム” “大海言チーム” “LEO-Ⅵチーム” “FALCONチーム”

ZEPHYRUS大海言LEO-ⅥFALCON

 写真左から“METAXA Ⅴチーム” “ベストパフォーマンス賞・MALOLOチーム” “総合優勝・METAXA Ⅴチーム” 

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最後にタモリさんから、今年は二日間とも天候に恵まれ素晴らしい大会になってよかったとの感想があり、九州最大規模のヨットの祭典が幕を閉じました。大会を支えていただいた多くのボランティアスタッフの皆さんのご努力で大成功に終わった「タモリカップ福岡2015」、来年も博多湾で盛大に開催できますことを願っています。

  ☆ 優勝以外のHYC会員艇の爆走シーン ☆

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