本部船運営記。2020年第8レースは“SIESTA”チームでした。

2020年9月24日

9月21日(月・祝)は2020年シリーズレースの第8戦でした。本来ならば「壱岐-福岡ヨットレース」開催でしたが、新型コロナの関係で長崎県壱岐での前夜祭を伴うヨットレースの開催は、後援の壱岐市とも相談して今年は中止となり、その代わりに通常のポイントレースを開催しました。今日の本部船は“SIESTA”チームさんが引き受けていただきました。今日は湾外コースの予定なのでスタートは10:00。本部船メンバーは8:00には小戸ハーバークラブハウスに集合し、受付準備とマークブイなどの運営用品の積み込みを行いました。

予報では快晴で最高気温27度。北北東の風、10~20ノット、波1~2mなので、コースは博多湾外の「相島時計回り」、距離は約26マイルに決定。8:30から参加受付を開始し、シルバーウィークの4連休は天気にも恵まれ、果たして何艇参加があるだろうか?10艇も集まれば上出来かと思っていましたが9:00の締め切りで17艇の参加申込がありました。この内、HYC会員外のオープン参加が2艇ありました。1艇は大分県別府から、1艇は福岡県北九州市の新門司マリーナからで、両艇とも今年の「壱岐-福岡ヨットレース」に参加するようにしていて、レースは中止となったが4連休はヨットレース参加の計画を立てていたので、遠路はるばる博多まで来られたそうです。

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今日はOP級ディンギーの西日本大会が開催され90艇近い参加があるので、邪魔にならないようにスタートラインは通常より沖合に設置しました。本部船がアンカリングした時点では5~8ノットの風でしたが徐々に風速が上がり、スタート10分前くらいからは10~15ノットの風が吹いて絶好のレース日和になりました。陸上では新型コロナ対策でマスク着用の生活を強いられていますが、3蜜の心配がない海上では皆さんうっとおしいマスクを外して笑顔で生き生きとしています。今日は昼頃からは風速も20ノット近くに上がるそうなので、各艇ともジブセールは№3か№4をセットして強風に備えています。

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9:55に5分前の予告信号が発せられ、4分前に準備信号が発せられると各艇レースモードに突入しスタートラインの位置取りが始まり、1分前の信号が発せられると緊張感もMaxになり、10:00のスタート信号とともに一斉に沖に向けて飛び出して行きました。スタート信号のすぐ後に本部船から長音一声が発せられてX旗が上がりました。リコール艇があったようですが、すぐに戻って解消して再スタートしたようです。

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第1回航ポイントの「シタエ曽根航路標識」まではスタボードタックのクローズホールド。途中で本船航路を横切るため高速船(ジェットフォイル)が前を横切って行きました。第2回航ポイントの猫の島で世界的に有名な「相島」は右に約60°変針。風はちょうど相島方向から吹いてくるのでタックして向かうか、そのまま沖出ししてしばらく走るか迷うところです。ここで艇団は二つに分かれました。果たしてどちらが正解でしょうか。

相島を回航してジェネカー、スピンアップ。スピン艇は真っ直ぐ「シタエ曽根航路標識」を目指せますが、ジェネカー艇はそこまで落とせません。風は17~20ノットで安定し快調なダウンウィンドランが続きます。

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13:17:28に50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”(CLUB SWAN 50)が堂々のファーストホーム。2番手は10分遅れで13:27:38に51フィートの“May be”(Sprint 51)がフィニッシュ。今日の50フィート対決はCONTESSAが制しました。3番手は13:34:16に42フィートの“Humming bird Ⅴ”、そして4番手に40フィートの“Second Love”が、40フィートの“MALOLO”が5番手でフィニッシュ。その後も続々とフィニッシュが続き、最終艇のオープン参加の“Slice of Life”が15:11:12にフィニッシュ。修正ではタクティクスが冴え渡った“Second Love”(Farr 395)が見事に優勝。おめでとうございます、そしてお疲れ様でした。

2艇が復路のダウンウィンドでセールトラブルに見舞われました。1艇はジェネカーがバーストして上下に千切れ、マスト上部に残ったジェネカーがヒラヒラした状態となり回収するにはマストに上らなくてはならず無念のリタイヤとなりました。もう1艇はジェネカーのフット上方が破れましたが、セールを下ろしてジブセールを上げてレースを続行しました。もう1艇フィニッシュ後にエンジンを掛けて機走を始めた途端にガクンとなって動かなくなり、どうやら海中に落ちていたスピンシートがペラに絡まったようです。大分奮闘したようですがシートが外れず、業務を終了した本部船がハーバーまで曳航しました。エンジンを回すときには海中にシートが落ちていないか必ずチェックしましょう。

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新型コロナウィルス感染拡大防止のため4月よりヨット活動の自粛が続いて寂しい状況が続いていましたが、今日はOP級の西日本大会で沢山の子供さんたちと親御さんが小戸に集まり、久方ぶりに活気が戻ってきました。シルバーウィークの4連休、福岡地方は天気に恵まれ、海や山、観光施設は多くの人出で賑わっていました。さわやかな秋晴れのもと、レースに参加された皆様は心行くまで楽しまれたことでしょう。福岡の新型コロナ感染者は下火になっており、このまま終息することを祈るばかりです。今年のHYCレースは10月18日(日)と11月15日(日)の2回となりました。次回も元気な姿での参加をお待ちしています。本部船を運営していただいた“SIESTA”チームの皆さん、トラブル艇の曳航もあり本当にお疲れ様でした。

[以下は本部船“SIESTA”のレポートです]

087088小戸ヨットハーバーは大型台風9号、10号による大きな被害もなく、4連休の真っ只中の9月21日、HYC第8レースは17艇にエントリーいただき無事に開催することができました。先週までの猛暑が嘘のような涼しさで、レース開始の10時には太陽も顔を出し、北東から10knt〜の心地よいブローが入り絶好のレース日和となりました。コースは相島の時計回り。スタート前の段階で風が入りひと安心でした。

風向は安定して北東、時間と共に風が強くなり、レース終盤には20knt近くのブローが入りだしましたが、ブローの入り口にしっかりとポジショニングできていた艇が優位にレースを進めている印象でした。結果としては、1艇はセールのバーストによるリタイア、1艇はレース後のエンジントラブルという2件のトラブルがありましたが、参加されたすべての人が無事に着岸できてよかったです。

なお、本日はOPの大会もあったようで、ハーバー内は元気な子供たちの姿がたくさんあり、コロナや自然災害など様々な厄災の中、とても癒されました。これからも楽しみながらセーリングライフを過ごしていきたいです!        Team SIESTA 農添弘樹


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