先日お知らせした「タモリカップヨットレース」は「タモリカップ福岡」として正式に開催決定され、大会実施要項が発表されました。詳細は【タモリカップ福岡公式ホームページ】をご覧ください。参加申込み受付もすでに始まっています(8月1日~8月31日)。参加申込書や出艇申告書はホームページよりダウンロードできます。
大会実施要項(レース公示)を見ると、大会名誉会長のタモリさんの前を参加各艇が一列になって通過する海上パレードや、レース後には福岡市ヨットハーバにおいて表彰式やフリードリンク・フリーフードの大バーベキューパーティー(サルサバンドも出演予定)も行われるなど、大変楽しいお祭りヨットレースです。レース参加費が1艇5,000円、パーティー参加費が4,000円/1人(タモリカップ記念特製オリジナル帽子付)と少々お高くなっていますが、タモリさんの地元である福岡のヨット乗りの心意気を全国に発信しましょう。これまでレースなるものには参加したことがないHYC会員さんもこの機会にぜひとも「日本一楽しいヨットレース」に参加してみましょう。ギンギンのレース派からファミリークルージング派まで、レーティング委員会がクラス分けしますので(5クラス)、誰でもがクラス優勝のチャンスがあります。他にも「ベストパフォーマンス賞」や「遠来賞」なども考えられているようです。ただし、レースに参加するためにはいくつかの安全基準を満たしていなければなりません。なかでも「ヨット賠償責任保険」加入は必須で、保険証のコピーの提出が求められています。
本レースに参加されるビジターの方には、福岡市ヨットハーバーの特別のはからいで、大会当日前後の無料繋留も検討されているようです。詳しくは福岡市ヨットハーバ(℡ 092-882-2151)にお問い合わせください。
海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース「タモリカップヨットレース」が、昨年まではタモリさんが自艇を係留していた静岡県沼津で開催されていましたが、今年は9月1日に横浜で開催されます。昨年の第4回大会では81艇ものヨットが参加して大いに盛り上がったそうですが、今年の横浜はそれを上回る大会になりそうです。
さてこの「タモリカップ」の地方開催第1号として「タモリカップ福岡」が9月15日(日)に福岡で開催されることが決まり準備が進められています。詳細については近々大会公式ホームページが開設される予定ですが、現時点で分かっている内容をお知らせします。何せ突然の話で十分な準備期間もない中、福岡のヨット関係団体、マリーナが協力して、とにかくタモリの地元でこの大会をやってみようとの熱い思いで精力的に活動しています。大会周知もままならない中、1艇でも多くのヨットに参加していただきたく、博多ヨットクラブの会員艇の皆さんはもとより、福岡近郊のヨット愛好者の皆さんが集結していただくことを期待しています。大会日はちょうど三連休の中日でもありますし、博多へクルージングがてら参加してみてはいかがですか。大会公示はまもなく出る予定です。
スケジュールは、9月14日(土)17:00から大会名誉会長のタモリさんも出席して艇長会議が行われます。9月15日(日)9:30からタモリ名誉会長が見守る中を参加艇の洋上パレード、11:00レーススタート、15:00タモリさんとサルサバンドが出演してのバーベキューパーティー、17:00大会終了、という内容のようです。
レースは6クラスに分けられるようで、スピン・ジェネカーなしのクラスや普通に走れそうなクラス、割と速そうなクラス、速そうなクラスなど、参加したすべてのヨットが楽しめるように、大会本部がクラス分けをするようです。この外にもベストパフォーマンス賞やファーストホーム賞、遠来賞なども考えているようです。
9月15日(日)は博多ヨットクラブ定例の第8レース開催日ですが、タモリさんの地元での楽しいヨットレース開催に協力したいと考えています。「タモリカップ」は大会本部が決めたレーティングで成績を集計しますが、博多ヨットクラブ会員艇で定例レースに参加している艇にあっては、大会事務局よりタイムデータをいただき、HYCレーティングによる集計をして第8レースの成績として年間ポイントに加えます。
8月1日の大濠公園花火大会で福岡の夏は本番。近郊でも花火大会が真っ盛りです。
ここで耳寄りな情報を。福岡市内では、海岸で開催される花火大会もいくつかあります。夕涼みがてらヨットで見物する花火大会は、海岸から上がる花火を間近かで堪能できるため格別です。しかしながら、ヨットやモーターボートも多数来ているため、くれぐれも安全には注意してください。そこで基本的な注意事項をいくつか。①夜間のため航海灯は必ず点灯する。②アンカリングしている船もあるためアンカーロープを引っ掛けないようにする。③洋上には黄色の回転灯を点滅させた「警戒船」が出ているのでその指示に従うとともに、警戒ラインの内側に入らないようにする。④海上保安部も巡視艇を出しているので、定員オーバーには気を付けること。
洋上から撮影したお気に入りの花火の写真を投稿していただければ、本ホームページで紹介させていただきます。
(その1)今宿花火大会・・・8月8日(木)20:00~ 西区今宿海岸 ☆打上数:2,000発
※注意事項 今宿海岸は小戸ハーバーから真西に2.2マイルですが、1.5マイルのところに暗礁「雲瀬(水深0.7m)」があります。過去に何度かクルーザーがキールをぶつけたことがありますので、海図やGPSで位置を確認して安全を図ってください。また、この「雲瀬」から西北西0.2マイルのところに「常空庵瀬(水深2.0m)」もありますので、大型艇は注意が必要です。この辺りの水深は6~7mありますが、この両瀬はワンポイントで存在しています。
(その2)姪浜花火大会・・・8月15日(木)20:00~ 西区マリノア海浜公園 ☆打上数:2,500発
※注意事項 海浜公園の防波堤寄りは水深が1~2mと浅いため、なるべく防波堤から離して水深4~5mのところに留まるようにしましょう。
(その3)東区花火大会・・・9月7日(土)19:30~ 東区香椎浜(片男佐海岸) ☆打上数:7,700発
※注意事項 片男佐海岸は人工島「アイランドシティ」の奥に位置しますが、島の両側に橋があってヨットは通過できないため海岸近くまでヨットで行くことはできません。アイランドシティの近くまで行くと、花火がきれいに見えるポイントがあります。博多湾の西方面からは本船航路を横切るため、くれぐれも本船には注意してください。
7月第5レースはHYCレースの中でも最長(30マイル)でオーバーナイトの壱岐レースです。海の日前日の日曜日の午前0時にスタートするので、真夜中の本部艇運営になります。またフィニッシュの壱岐島には別の本部艇をスタンバイさせるという、HYCレースの中でも運営が大掛かりなレースです。
今年は梅雨明けが平年比11日も早かったので大雨の心配もなく、夏空でのレース実施ということで本部艇もレース参加艇も気分的には楽でした。スタート本部艇はこれまで壱岐レース皆勤賞の「AZUMI号」。今年はどうしてもクルーの都合が付かず無念の不参加で、それならばせめて本部艇をしようとありがたい申し出がありました。これに、こちらも壱岐レース常連の「JORDAN号」もクルーが揃わずに不参加となったため、オーナーでありHYC会長の山田氏がAZUMI号に乗り組んで、万全のスタート本部艇となりました。フィニッシュ地点の壱岐・筒城浜沖の本部艇は、ここ何年も「はっぴーがーでんⅢ」号のNオーナーが務めていただいています。 以下に、各本部艇の感想をいただきましたので紹介します。
[スタート本部艇レポート]・・・「AZUMI」号 Tオーナー
初めての夜間の本部艇を経験してみて、どの艇が本部艇をしても感じることだと思いますが、意外と楽でした。HYC各役員の皆様がしっかり前準備をされていて、事前にメールでこと細かに前日から当日までの本部艇の行動表をいただき、かつ、受付時には参加費のお釣り、出艇申告書、帆走指示書などをすべて完璧に用意されていました。夜間ですので、本部艇の位置を示すために「ストロボライト」2個を高い位置に取り付けて、スタート2時間前の午後10時過ぎに出艇してハーバー沖にアンカーリング。リミットマークは設置せずにハーバへの入港灯(緑)をリミットマークに見立てて、本部艇を左手に見てスタートです(通常と逆)。午後11時過ぎくらいから航海灯を付けたレース艇が次々にハーバーから出てきて、俄然スタート海面が賑やかになりました。レース艇がアンカーロープを引っ掛けないように、時々メガホンでロープが出ている方向をアナウンスします。夜間は距離感が取りにくいので、艇同士の衝突やアンカーロープの引っ掛けが一番心配ですが、今日は、南の風で風速も3、4ノット程度であまり艇速も上がらず、そう心配しなくてもいいようです。
スタート5分前の午後11時55分、長音一声と同時にクラブ旗を掲揚して「予告信号」を発します。続いて午後11時56分、長音一声とP旗を掲揚してスタート4分前の「準備信号」を発します。午後11時59分、長音一声とP旗降下で「スタート1分前」を発します。夜間のためリコール艇があっても艇の確認ができず、万一リコールになった場合は「ゼネリコ」として再スタートになるため、リコール艇が出ないように祈っていましたが、各艇とも遠慮気味に慎重にアプローチをしています。午前0時、長音一声とクラブ旗降下で「スタート」信号を発しましたが、祈りが通じたのか信号前にスタートラインを切る航海灯は無く、無事に全艇「オールフェア」で壱岐レースがスタートしました。ほっとひと安心です。一旦ハーバーに帰って、翌日ハーバーの倉庫にフラッグなどの運営用品を収納して任務を完了。でも、やはりレースには参加したかったですね。
[フィニッシュ本部艇レポート]・・・「はっぴーがーでんⅢ」号 Nオーナー
例年、壱岐レースのフィニッシュ本部艇を務めていますが、今回は私の艇である「はっぴーがーでんⅢ」ではなく、同じマリノアで親しくしている「蒼天」号を使用しました。いつもお世話になっている蒼天オーナーのOさんが「うちの船も冷房効いとるから蒼天で行こう。」という提案から交代の運びになりました。皆さんもそうでしょうが、どこの船もクルー不足は深刻です。「はっぴーがーでん」も長距離のクルージングの時は他の船のオーナーにお願いして、クルーになってもらいやっと出かけれるのです。
メンバーは、私と蒼天のOオーナー、口ばかりで生活している「ジュリア」号のAさん(RKBラジオのパーソナリティー)、博多ヨットクラブ最長老の「ST.ELMO」号のS爺様(87歳)、その介護をしている(笑)同じくST.ELMOのNさんの5人です。
7月13日の土曜、予定よりも早く20時半にマリノアを出航しました。その後は機帆走で7~8ノットの艇速で壱岐七湊を目指します。湾内では良い風が吹いており、今年のレースは早く終わるかなという予感がしました。
途中、山田会長から携帯メールで全16艇のデータが送られてきました。多少風はあるが去年よりは良い条件の中、日の変わった14日午前1時くらいからアンカリングしました。夜中のアンカリングは結構大変です。一度船を停めましたが、暗い中確認すると筒城浜海水浴場の仕切り網のすぐ近く、10m程の位置だったので慌てて沖出ししました。安全を考え多少指示された位置よりも沖に停めます。
それから、軽く食事をとり冷房を入れて仮眠をとりました。途中ZEPHYRUSのSさんから、博多湾を出るのに微風・無風で進まず、玄界島近くで再スタートの様相を呈したが、博多湾を出てからは南西の風がコンスタントに吹き出し、時折り20ノットを越す風の中、艇速も6~7ノットと快調で、多分トップ艇は8時過ぎくらいにはフィニッシュするのではないだろうかという連絡をいただきました。
フィニッシュに備えて軽く朝食をとりレース艇を迎える準備を整えます。7時35分過ぎくらいに「名島」の西側海上にヨットらしき船影が確認できました。どうやらトップ艇のようです。そのすぐ後ろにも1艇姿が見え出しました。かなり接近しているようです。ファーストホームは「May be」、1分半遅れで「Hamming bird」、その後を「Suru Sumi」 .....と続きます。
「蒼天」のOオーナーがゴールのホーンを鳴らし、「ST.ELMO」のNさんが記録をとり、私が写真を撮り、「ジュリア」のAチャンと「ST.ELMO」のS爺様が拍手したりチャチャいれます。チームワークもバッチリです。
結局「Summer time」リタイアの報告を受けて、10:25 に最終艇のオープン参加「スピルナ」のフィニッシュを見届け本部艇の業務を終了し、結果を山田会長に携帯メールしました。
その後は芦辺のジェットフォイル桟橋につけて、タクシーで湯の本温泉、焼き肉のうめしまで夕食をとり、15日朝8時に出航、12時30分にマリノアに無事到着して、海の日の連休、壱岐レース本部艇クルージングが終了しました。
壱岐レースに参加した「ZEPHYRUS」号、S氏からの投稿です。 (※写真をクリックすると大きくなります。)
博多ヨットクラブの年に一度のオーバーナイトレース、真夏の壱岐レースに参加しました。距離は博多湾の小戸沖から長崎県壱岐島までの約30マイル。例年、スタートの日は梅雨明けが微妙なところで、年によっては梅雨末期の大雨の中のレースとなることもありますが、幸いにも今年は平年よりも11日も早く梅雨が明け、雨の心配はなくなりました。マリノアからのオープン参加1艇を含む16艇がリコール艇もなく午前0時にきれいにスタートしました。
博多のヨットにとっては壱岐は手頃なクルージングスポットです。レースだけではなく春から秋にかけて多くのヨットが壱岐を訪れています。そんな壱岐に博多ヨットクラブの唯一の県外会員「OLIVE」号がいることを知ったので、この機会に「OLIVE」号さんと交流を図ることにしました。
7月14日(日)午前0時に小戸沖をスタートし、微風・無風に悩まされて博多湾を出るまでの6.5マイルの距離に4時間半ほどかかり、その後は南西のいい風が吹き続いたため午前9時前には壱岐・七湊の筒城浜海水浴場沖にフィニッシュ。レース参加艇は、それぞれの都合でそのままとんぼ返りで博多に帰る艇、フィニッシュ地点の‘七湊港’に入る艇(小さな漁港)、北に5.5マイルほど走ってフェリーやジェットフォイルが就航している‘芦辺港’に入る艇、あるいは西に3.5マイルほど走って佐賀県唐津市との間でフェリーが就航している‘印通寺港’に入る艇と様々です。
我が艇はプレジャーボート用の浮き桟橋がある印通寺港に向かいレース参加の「翔風」、「SIESTA」、「HIRO」と一緒に係留しました。さっそくHYCホームページで紹介していた長崎県離島限定の地域通貨「しまとく通貨」を購入するためにフェリーターミナルの観光案内所に行き、1冊5千円のチケット(千円チケット6枚綴り)を11冊購入しました。これで11,000円分お得なので宿での生ビールや焼酎代が浮く勘定になります。ヨットで昼食後、「翔風」号のメンバーとともに宿の送迎バスで宿泊先の湯ノ本・国民宿舎「壱岐島荘」に向かいました。湯ノ本は壱岐で唯一天然温泉が湧いていることで有名で、湯ノ本港を見下ろす小高い丘の上に建つ宿からは、海に沈む夕日を眺めることができます。宿に着いて何はともあれ温泉に突入です。茶色のしょっぱいナトリウム塩化物泉の天然温泉で、ゆったりお湯に浸かってレースの疲れを取りました。
午後6時半から2階のレストランで、「OLIVE」号のSさんご夫妻を迎えての大宴会となりました。「OLIVE」号さんも20数年前には何回か壱岐レースに参加したことがあるとのことでレースの話も大いに盛り上がりました。ただ、途中から専らシングルハンドでのクルージングに転向されたそうでレースは久しくされていないそうです。またご夫妻はスキューバダイビングにもはまっているそうで、ここ20年以上、毎年沖縄・慶良間諸島の座間味島にダイビングに行かれているそうです。特に奥様は水中写真が専門で、昨年は現地のフォトコンテストでグランプリを受賞されました。今夜は、グランプリ受賞作品はもとより奥様お気に入りの作品を持ってきていただいて、みんなで鑑賞させていただきました。ご夫妻は“壱岐ダイビングクラブ”も主宰されています。
今年の壱岐レースは、博多湾を抜け出すのに悪戦苦闘して成績は奮いませんでしたが、壱岐のHYC会員さんとの初めての夜の交流もありましたし、大変お得な「しまとく通貨」もきっちり使い切って恩恵も享受できたりと、30数年壱岐レースに参加した中では一番思い出に残るものでした。そうそう、壱岐のヨットは「OLIVE」号さんだけのようです。会員の皆さん、壱岐訪問の折は何かと頼りになりますので、ぜひとも交流を深めてください。また「しまとく通貨」は平成27年までの3年間の制度だそうですので、壱岐訪問の際にはぜひご活用を。Sさんの連絡先がご入用の方はクラブ事務局にお問い合わせください。
昨年HYC会員になられたマリノアの「Summer time」号から、初めての外洋、それも壱岐レースに挑戦された顛末を投稿していただきましたのでご紹介します。
“2013 壱岐レース初参加の記”・・・「Summer time」号 Mオーナー
2年前に博多に来て昨年から博多ヨットクラブに入らせていただいています。いつも“Summertime”という名の緑色のhullの「Cornish Crabber 24」に乗って遊んでいます。今回、残念ながらリタイアとなりましたが、初めて“壱岐レース”に参加しましたのでその顛末記を書かせていただきます。
壱岐レースに参加した目的は、壱岐で“ウニ丼”を食べながらビールを飲みたかっただけで、そのためだけに私達(今回3人で参加しました)にとって未経験の海域である玄界灘に挑戦しようという事になりました。
定置網?に引っかかってはいけないと、まだ少し明るい20時にマリノア出港、ひとまず小戸ヨットハーバーの桟橋に無事到着。クラブ事務局の白石さん、山田会長さん達からコース、風の状況などを聞き、停泊地が決まっていない事にちょっと不安を覚えながら艇長会議で聞いた事を元にコースを自分勝手に想像してレースに臨みました。
午前0時スタート! Summertimeは快調に走ったが、他の船はもっと快調に走った。あっという間に離され、いつもと同じ孤独な戦いとなった。まあ、いつもの展開ですけどね。しかし、それなりに走っていると玄海島沖で他の船が待っていてくれている! その好意に甘え、その後尾につける。言われた通り玄海島—机島の間のルートを選択、すぐに抜けて玄海灘に出る予定が……。
4時頃、周りが少しずつ明るくなってきた。風はある程度吹いているのに前に進めない! 机島の北で1時間くらい動かず、舵も効きにくい状態で試行錯誤を繰り返す。これって島の周りの海流の影響でしょうか? 一緒に走っていた船が1艇、また1艇と通り過ぎて行く。このままじゃいかん!と考え、最終兵器のジェネカーをset、展開するも不発に終わり、地道に2枚jibでなんとか机島海域を脱出、灯台瀬を左に見てclear 。机島海域で体力的、精神的にも疲れたので、交代で睡眠をとりSummertimeぎりぎりのclosed(long keelなのでclosedはめちゃくちゃ弱いのです。)で走り続けた。
8時頃、やっと烏帽子島が見えてきた。これを左に見て走れば壱岐も少しは見えるだろうと楽観的に考え、舵を代わりしばしの睡眠に入る。
10時頃、目が覚めデッキに出てくると烏帽子島がさっきと同じ場所にあるのを見て、ちょっとショックを受ける。聞けば、1艇、もう博多に帰って行ったとのこと。風も壱岐に向かうには向かい風だし、波も険しくなってきて、西から雨雲が近づいてきたのでリタイアを決め、博多に戻る事に決定、フィニッシュ本部艇のNさんに電話で報告。後ろから迫ってくる雨雲を気にしながら博多に無事到着。
後はそのまま、マリノアの魚市場の食堂でまっ昼間からビール、焼酎飲みながらの残念会&反省会をして、本来の目的である“ウニ丼”で締め、今回のchallengeを終わりました。(もちろん代行で帰りましたが、当然ですけど昼間ってほとんど代行やってないんですね。)
今回、初めてのnight race、 海域など得るものが多かったレースでした。これをきっかけに色んな人と話ができればと思っておりますので、今後とも宜しくお願いします。
2013年8月3日(土) 19:00スタート
受付はハーバー事務所2階オーナーズラウンジにて17:00~18:00まで。
参加費:会員艇¥4,000/艇、非会員艇¥6,000/艇
コース:湾内(当日決定します)
本部艇:翔風
参加艇は船尾にHYCフラッグを掲揚すること。
レース結果は、HYC公式ホームページ(このサイト)に発表します。
レースに有効な保険加入が必要です。保険証書のコピーを未提出の艇は、当日受付で提出すること。
「ZEPHYRUS号」のSさんからの寄稿です。
HYC壱岐レースに参加し、壱岐島で一泊しての帰り、博多湾に入って小戸の福岡市ヨットハーバーに近付いてきた辺りで、前方をクラシカルな木造マストのヨットが優雅にセーリングしていました。なかなか味わいのあるヨットだねとメンバーと話していたら、コクピットに茶色でモコモコしたものがうごめいているのが見えたので、何だろう?と思い近付いて行くと、なんと!大きな秋田犬が行儀よく座っているではありませんか。
ヨットは福岡市ヨットハーバーをホームポートとする「spirit号」で、この犬はTオーナーの愛犬「ロン」ちゃんでした。艇の整備などでハーバーに来るときは必ず「ロン」ちゃんも一緒で、もちろん海に出るときも必ず一緒に乗っているとのことで、頼りになるクルーだそうです。暑い夏の海でのひととき、疲れも吹き飛ぶ和みの情景でした。 (※写真をクリックすると大きな画面になります)
博多ヨットクラブのレースでは、本部艇は原則として会員艇が持ち回りで担当しています。
レース本部艇の一日は、レース当日の午前8時45分頃にハーバー2階の「クルーザーオーナーズラウンジ」に集合。レース委員長と話し合って、当日の気象状況によりレース開催か中止を決定。開催の場合は受け付け用のテーブル・イスをセットして、「受付七つ用具」(出艇申告書、筆記具、釣り銭、領収証、レース時計など)をセットします。またレース委員長と相談して当日の「レースコース」を決定しホワイトボードに書き出します。併せて、本部艇にマークブイ、信号旗、音響信号器などを積み込みます。レース受付時間は午前9時から午前10時まで。午前9時直前と9時半頃、10時前の3回、1階事務室の放送設備でレース受付の場内アナウンスを行います。10時に受付を閉鎖して遅くとも10時15分までには出港して、スタートラインの設置に向かいます。コースは概ね博多湾口に浮かぶ「玄界島」方向になるので、風向を見極めながらライン上の有利・不利が大きく出ないように慎重にスタートラインを設置します。小戸沖からは「玄界島」は北北西の方向にあるので、北寄りの風のときは比較的ラインが設定しやすいのですが、東や南の風だとラインの設置に気を遣います。ラインを設置し終わったら各種信号旗やフォグホーン、時計、タイマーなどの点検を行い、スタート5分前の「予告信号」、4分前の「準備信号」、1分前、スタートと進んでいきます。スタートでリコール艇があればただちに長音一声とX旗掲揚、リコール艇が多数で個別確認ができないときは長音二声と第1代表旗を掲揚して再スタートの準備に備えます。本部艇をしていてスタートのこの瞬間はいつもハラハラドキドキです。リコール艇が出ないように、ましてや「ゼネラルリコール」には絶対にならないでくれといつも手を合わせて拝んでいます。一旦スタートさせたらしばらくは本部艇も天国です。そのままレース艇が帰ってくるまでコクピットで宴会をしても構いませんし、アンカーを上げてその辺をクルージングしても構いません。能古島に入って島の食堂でランチを楽しむこともできます。レースにはない本部艇の楽しみ方も沢山あります。
6月16日(日)の本部艇は「Bambino」さんに担当していただきました。梅雨の中休みとはいえ朝から晴天で、北北西の風、風速7~14ノットと絶好のセーリング日和になりました。かっ飛びのレース派で過去に何度も年間総合優勝を果たされている「Bambino」さんですが、今日はレースのお世話役に徹します。今日のコースは博多湾口・玄界島の西側の「クタベ瀬」の黄色ブイを時計回り、距離は11マイルです。エントリー数はオープン参加を含む全16艇。26フィートの小型艇から44フィートの大型艇まで多彩です。午前11時にスタート信号を発しましたが、リコール艇もなくオールフェアのきれいなスタート。ほっと一安心です。今日は風がいいので3時間くらいで全艇フィニッシュできそうです。全艇フィニッシュ後は練習のためセールをセットしておきます。12:55にトップの「Suru Sumi号」がフィニッシュ。そのあとを40フィート級の大型艇が次々とフィニッシュします。13着までは2~5分くらいの差で次々とフィニッシュしてきますのでタイム取りも気が抜けません。14着の艇は15分遅れ、2分後に15着の艇がフィニッシュ。さあ、あと1艇。絶好のセーリングコンディションなので、こちらも本部艇業務を終えてフルセールで練習をしたいよー。早く帰ってきてくれ。14:12に最終艇が無事にフィニッシュ。
[以下は本部艇メンバーの感想です]
6月16日の第4レースは、梅雨とも思えぬ晴天に恵まれスタート時はいい風が入ってきました。普段レースでエントリーしている時以上に5分前の予告を迎えるのは緊張しました。多少風の振れがあり全艇本船寄りの上側のスタートとなりましたが、ほぼいいスタートラインが引けたかと思います。4分前のP旗掲揚時にはさらに緊張感が増しておりましたが、1分前にはまだ全艇ラインまで余裕があったので無事オールフェアでスタートさせることができ、本部船としてはホッとしました。スタート後、全艇が行く先のクタベ瀬の靄の中に消えていくのを見送った後、まずはみんなでビール他で乾杯しました。その後風もずっと続いていたので、おそらく2時間くらいでトップ艇が入ってくるだろうと思い、遠くにスピンが上がるのを今か今かと見ていたところ、1時間半を回った頃から靄の中からスピンが見え始め、思ったよりも早くトップ艇のSuruSumiがフィニッシュしてきました。実はスタート前、SuruSumiのスキッパーに「ファーストホーム待っとくぜ!」と、激励の声をかけていたんですが期待通りトップで帰ってきました。久しぶりの本部船の運営は緊張しましたが、また違った視点からレースを見ることができていい経験でした。なによりも、お天気といい風に恵まれました。この風でレースに出ることができなかったのがちょっと残念でしたが。 【Bambino N氏】
今回のコースはクタベ瀬時計回り、参加艇は16艇(うち1艇はオープン参加)であった。本部艇はBambinoが担当した。梅雨の時期とはいえ全くそれを感じさせない好天に恵まれました。しかし、出航前のハーバーでの感覚では風はあまり強くなく、また干潮からの向かい潮による長丁場のレースになりそうな予感もあったが、徐々に北よりの風が吹きはじめ絶好のレース日和となった。5分前の予告信号ののち、11:00のスタート信号と共に全艇一斉にオールフェアにてスタートした。海上は、かの国から飛来するPM2.5による影響なのか遠方の視界が悪く、レース参加艇の船団はあっという間に視界から消えていった。~~~クタベ瀬付近での無風・向かい潮による影響を懸念していたが、その影響は少なかった様であり、スタートから2時間足らずで先行艇が揚げたスピンセールが見えてきた。ファーストホームはDragon-Gate Suru Sumi(Xp-44)であった。その後、Second Love(Farr395)、May be(Elliott40)と続いた。スタートから3時間を少し過ぎたところで全16艇が帰還し、我々本部艇もマークを回収した後にハーバーへ戻り、無事にレースを終了した。 【Bambino M氏】
HYCレースに出始めて初の本部艇運営でした。ディンギーのレースの運営のようにマークを何ヵ所も打つこともなかったし、スタートラインは絶妙な長さと高さで1発でスタートさせることができ、スムーズにいって良かったなと。もっと前もって準備をできてればなお良かったのかなと反省点もありました。レースとは違った見方もできて楽しかったが、やはり乗って競い合う方が面白いのかなと感じました。 【Bambino T氏】