2013年クルーザーレースも11月17日(日)の第10レースで無事に今季の全日程を終了しました。最終レースは30ノットを超える西北西の強風の中で実施しましたが、元気いっぱいの15艇の会員艇の参加を得て迫力のあるレースが展開されました。今年は9月1日の第7レースが小戸カップと、9月15日の第8レースがタモリカップとの合同開催となり、例年になく楽しいシリーズレースとなりました。
2013年のクラブ活動の締めくくりとして、年末恒例の「表彰式&パーティー」を12月21日(土)午後6時30分から、中央区天神3丁目のピエトロ本店1階のレストラン“セントラーレ”で行いますので、クラブ会員の皆様とクルーの皆様、そしてご家族、ご友人等をお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。今年は、あのタモリカップで会場を沸かせた地元福岡のサルサバンド“PINPINITA”のスペシャルミニライブも企画しましたので、年末の一夜、ヨット仲間の皆様と存分にお楽しみください。詳細は添付のファイルをご覧ください。
オリンピック・ヨット競技でメダルにもっとも近い種目である「470級」の全日本選手権大会が、11月20日(水)~11月24日(日)の日程で小戸ハーバーをベースに博多湾で開催されます。全国から学生、社会人を問わず、オリンピック強化選手も含めて70艇以上が博多湾に結集して熱い戦いを繰り広げます。この季節は博多湾では西から北西の強風が吹き荒れますのでダイナミックなレースシーンが展開されることでしょう。
17日(日)は博多ヨットクラブの今季最終レースで20ノット以上の西北西の強風がコンスタントに吹き続け、時折ブローで33ノットまで吹き上がっていましたが、選手権に参加する470級はこの風の中をかっ飛んで練習していました。こちらは大きなクルーザーでしたが、見ているほうがヒヤヒヤするほどで、トラピーズでぎりぎりハイクアウトしてクローズホールドを走っていき、タック、スピン展開、ジャイブと華麗に決めている様は、さすがに実力者揃いの全日本選手権参加チーム、我々も思わず見とれてしまいました。
20日(水)・21日(木)が予選シリーズ、22日(金)・23日(土)が決勝シリーズで、24日(日)は決勝シリーズの上位10艇による「メダル・レース」が行われます。この滅多にない機会にクルーザーを出して観戦してみませんか。レースエリアは下記の「レース公示」にありますのでご覧ください。また観戦に当たっては入船禁止エリアが設けられていますので(艇が走るであろう範囲を100m広げた範囲)、くれぐれもご注意ください。特に24日のメダルレースは、小戸ハーバーを出たすぐの海面をレースエリアに設定していますので、ハーバーの防波堤からも観戦できるように配慮しています。
早いものでもう11月になりました。定例のレースも今月17日(日)の第10レースを残すのみとなりました。1年の締めくくりの「表彰式&懇親パーティー」は12月21日(土)18:30から、交通アクセスのよい中央区天神3丁目のピエトロ本店ビル1階“レストラン セントラーレ”を貸し切って行います。ワンフロアで120名は十分収容できますので会員並びにクルーの皆様の交流も一層深まるのではと期待しています。
今年の博多湾の話題はなんと言っても「タモリカップ」の開催ではなかったでしょうか。強風でレースこそ中止になりましたが、マリノアでの海上パレード、そして小戸ハーバーでの盛大なBBQパーティー(タモリさんいわく、こちらが本命とか)、そしてパーティーを盛り上げた地元サルサバンドの演奏は会場を興奮のるつぼと化しました。今年のHYCパーティーはあの時の熱気を再現すべく、あのサルサバンド“PINPINITA”のミニライブもやっちゃいます。そのほかにも恒例の出席者全員を対象とした空クジなしの「お楽しみ抽せん会」(タモリカップグッズも用意しています)、さらには全員に素敵なヨットカレンダーのお持ち帰りもあります。
正式なご案内は後日お知らせしますが、会員艇のオーナー、クルーの皆様、「12月21日」は今からしっかりキープしておいてください。
東京夢の島マリーナを拠点に活動する東京ヨットクラブでは年間10回のヨットレースを行い、毎回30艇前後の参加で賑わっています。さる10月27日(日)に行われた第9戦では、台風一過の秋晴れのもと24艇の参加でレースが行われました。風は20ノット近く吹いていたようですが、波は穏やかでそんなに危険な状況ではなかったようです。
この第9戦で発生した事故は、第1マーク付近でヨット同士が接触し、ぶつけられたヨットの後部パルピットのオーナーズチェアに座っていた方がそのはずみで海中に転落して亡くなられたものです。またこの死亡事故とは別に艇体放棄(沈没)事故も起きています。今後同クラブの調査委員会で事故の全容が明らかになると思われますが、同様のレースを主催している博多ヨットクラブといたしましても決して他人事ではありません。このような事故が起きないように会員の皆様、レースに参加する各艇の皆様には細心の注意を払い、安全への配慮を徹底していただきますようお願いいたします。
10月20日(日)の第9レースは、小戸沖から湾外の「長間礁」を回ってくる約20マイルのコースで行われました。博多ヨットクラブでは会員外であっても「オープン参加」という形でレースに参加することができます(参加費は割高ですが)。このレースに、今年の8月に進水した西福岡マリーナ・マリノアに係留している“エンタープライズリリー”(エラン350)がオープン参加されました。同艇は10月6日に行われた「メイヤーズカップヨットレース」がレース初参加で(成績は堂々の2位)、今回は2回目のレース参加でした。同艇のOオーナーは、レースに参加させていただく際は他艇の皆様にご迷惑をおかけしないかと心配でしたが、思いがけずいい走りができてクルー一同感激しています、と大変控えめなご感想をいただきました。
写真はフィニッシュ直前のフリーの快走シーンです。フリーが速そうな船型をしていますね。また最近は35フィートクラスのヨットでも同艇のようにダブルラット仕様が目立ってきました。当日は15~20ノットの風が吹いていましたが、ジェネカーだと4人でもハンドリング可能なのですね。次回のレースも参加をお待ちしています。
10月20日(日)第9レースの本部艇は“ZEPHYRUS”さんに担当していただきました。9月の第7レース(小戸カップ)、第8レース(タモリカップ)は他主催団体との合同開催となったためHYC会員艇の本部艇は3レースぶりの運営となりました。以下は本部艇“ZEPHYRUS”さんのレポートです。
1999年から毎年本部艇のお手伝いをしていますので今年で15年目になりました。とはいっても年に一回ですので15回目ということですが、それでも運営手順にはさすがに慣れました。レース受付時間は午前9時から10時までですので、運営メンバーは朝8時半にクラブハウス2階の「クルーザーオーナーズラウンジ」に集合し、受付用のテーブル、椅子、出艇申告書、筆記具等を用意して受付に備えます。合わせて、セーリングハウス裏の物置小屋「はこじろう」からマークブイと各種信号旗、船具箱から運営グッズ(メガホン、フォグホーンなど)を取り出して船に積み込みます。
一番重要な今日のレースコースの設定ですが、当初予定では今日は「湾外」の予定になっていますがハーバーの風速計では2m/秒前後の風なのでどうするか迷うところです。気象予報では、6時の時点で1m/秒、9時の時点で2m/秒、12時の時点で6m/秒、15時の時点で6m/秒となっており、昼前からは吹き出してきそうな感じです。「相島」回航は約27マイル、「長間礁」回航だと約20マイル、日没時間も考えてレース委員長と相談のうえ今日は「長間礁」回航に決めました。風向も北寄りの風で「長間礁」がちょうど風上に位置するのでおもしろいレース展開になるでしょう。9時ちょっと前に事務所の放送設備を使って受付開始をアナウンスしました。今日のレース参加は会員艇が14艇、マリノア係留のエラン35の“エンタープライズリリー”がオープン参加で計15艇です。9時半に再度放送アナウンスを入れ、10時に受付を終了してテーブル、椅子を片付け船に向かい、午前10時10分にスタートライン設置のため出港しました。出港前に会員艇“Toropicarna”のSオーナーが来られ、僕も乗っけてと同乗されました。小戸沖には先週から「のり網」が設置されているので(来年3月まで)大きく迂回して能古島の左側近くの海面まで進みます。水深10mのところでマークブイを投下し、ブイから東方向に200mほど離して本部艇のアンカーを投下しました。風向は北北東のち北の風の予報ですが、マークブイを投下した10:20の時点では東~北東の風2~4ノット、東寄りの風なのでスタートラインは若干右に傾けて「下有利」となるようにしました。この頃には参加15艇もスタートライン近くに集結しフルセールでウォーミングアップに余念がありません。参加艇からは、風待ちのためスタートを延期したらという声もいただきましたが、北東の志賀島方向の海面が黒くなっており風がありそうです。しばらく観察していると、徐々にこちら側と西海面にもブローが広がっているようで、予定通り11:00スタートで準備します。
今日の本部艇はゲストのSオーナーを含め6名乗り込んでいますので十分に手は足りています。時計担当、クラブ旗担当、P旗担当、ホーン担当、写真撮影担当と分担を決めてスタートに備えます。10:55にスタート5分前の「予告信号」を発します。5秒前からクラブ旗を上げ始め、上に上がりきったところでちょうど5分前です。続いて10:56に4分前の「準備信号」を発します。これは旗竿に付けた「P旗」をさっと上に持ち上げます。この準備信号からエンジン使用は禁止ですので、各艇はこのときまでにエンジンをカットしています。さーあ、ここからがもっとも難しいスタートアプローチになってきますが、参加艇それぞれの戦略・思惑もあり、本部艇から客観的に見ているだけでもわくわくしてきます。「しも一」のマークブイから出ようとしている艇、ラインを流しながら中間位置から出ようとしている艇、「かみ一」の本部艇側から出ようとしている艇、なかなか興味深くとても勉強になります。沖合いからのブローはまだこちらまで到達していないため、風速は2~3ノットと弱く、各艇とも艇のコントロールに苦労している様子がよく分かります。本部艇唯一の願いはリコール艇が出ずに全艇「オールフェア」でスタートすることです。なかでもゼネラルリコールの再スタートになると結構バタつくので、それだけはご容赦をという思いです。10:59、「P旗」ダウンで1分前の信号を発します。ラインと各艇の位置関係を見ると、この弱い風では多分リコール艇は出ないだろうと安心です。それでも足元にはリコール艇ありの「X旗」とゼネリコの「第一代表旗」は用意しています。30秒前、20秒前、10秒前とリコールしないようにとどきどきしながらその時を待ちます。11:00ジャスト、クラブ旗をさーっと下ろして長音一斉の信号を発します。本部艇の願いが通じたのか、リコール艇なしの「オールフェア」でいよいよ第9レースがスタートしました。しもマーク寄りからスタボードタックで西海面方向に伸ばしている艇、あるいは本部艇横からポートタックで能古島に近付いていく艇、沖合いのブローは能古島のすぐ先まで下りてきていますので、どちらが先にこのブローを捉えるか、なかなかの見ものです。レースをしているとこれほど大局的に状況分析はできませんので本部艇運営はとても勉強になります。
最後尾艇がスタートラインを通過して直ちにアンカーを引き上げて、楽しいランチタイムのために能古島に向かいます。今日のコースだと、途中から風が強くなってもトップ艇でも3時間は掛かるだろうと思い能古島の「かもめ食堂」に突入しました。姪浜からの市営渡船はアイランドパークのコスモス見物でしょうか乗客を満載しています。能古渡船場前の道路はアイランドパーク行きのバスを待つ乗客が長い列を作っていました。「かもめ食堂」では、大皿料理のコチや芝えびのから揚げ、アジフライを肴に冷たいビールでのどを潤し(もちろんマイカーの人は冷茶で)、最後は午後2時までの限定「かもめ定食」で満腹になり、いただいた本部艇運営費をきっちり使い切りました。途中、トップを走っているであろう“Humming bird”さんから何回かレース経過を聞いて午後1時近くまで島でゆっくりと寛いでスタートラインに戻りました。フィニッシュラインは風向に関わりなく、帰ってくる方向に直角になるように、なおかつスタート時の半分くらいの長さ(100mほど)に短くします。沖合いの机島方向を見ると、かすかに薄ぼんやりとセールらしきものが確認できます。双眼鏡で覗くと、白に中央部分に赤と青の横ラインが入っているので多分“Humming bird”のジェネカーではないでしょうか。風は17~18ノットくらい吹いているようですので1時間は掛からないでしょう。多分、40分ほどでフィニッシュするかもしれません。13:44:00、トップ艇の “Humming bird”がフィニッシュ。その後も次々と参加艇がフィニッシュしていきます。少しでも前に出ようと2艇が接近して競い合っているシーンもあり、本部艇ギャラリーを大いに沸かせました。中でも“JORDAN”と“エンタープライズリリー”、“SIESTA”と“翔風”の戦いは見ている方も手に汗握る熱戦を繰り広げていました。14:51:17、最終艇“Happy Holiday”のフィニッシュを見届けて、アンカーを上げてマークブイも回収してハーバーに向かいました。
朝の段階では「湾外コース」の設定に一抹の不安はありましたが11時過ぎからは予報通りの風になり、4時間余りでレースが終了してホッとしました。レース参加はもちろん楽しいですが、違った意味で本部艇の運営もとても勉強になりますし楽しいものです。皆さんもぜひとも本部艇の運営をやってみませんか。希望される艇はレース委員長か事務局までご一報ください。
2013年10月20日(日) 11:00スタート
受付はハーバー事務所2階オーナーズラウンジにて9:00~10:00まで
参加費:会員艇¥5,000/艇、非会員艇¥7,000/艇
コース:湾外(当日決定します)
本部艇:Zephyrus
参加艇は船尾にHYCフラッグを掲揚すること。
レース結果は、HYC公式ホームページ(このサイト)に発表します。
レースに有効な保険加入が必要です。保険証書のコピーを未提出の艇は当日受付で提出すること。
HYCレース委員長
壱岐アイランドは博多のヨットにとっては手頃なクルージングスポットであり、おいしい魚と天然温泉、麦焼酎発祥の地でも有名です。夏場は透き通るような海と白い砂浜で海水浴にも大人気です。そんな壱岐の島にもHYCの会員さんがいらっしゃいます。長崎県壱岐市在住の“OLIVE号”の作元様はご夫妻でダイビングにハマっておられます。1996年に「壱岐ダイビングクラブ」を結成し、仲間の皆様と壱岐の海中散歩を楽しまれるとともに、沖縄をはじめグァムやサイパン、パラオの海でも潜っておられます。クラブのホームページはしばらく休眠していましたが、このたび作元様の奥様が一念発起してHPをリニューアルされ、壱岐の素敵な海中の生き物たちを紹介されています。
HYC会員の皆様でダイビングを趣味にされている方は、一度壱岐の海中散歩を楽しまれてはいかがですか。その際は作元様にご連絡ください。
<壱岐の海中の生き物たち>
10月6日に開催された2013福岡ヨットレースにおいて、第14回メイヤーズカップ、第21回マリノアズカップそれぞれにおいてHYC会員艇が大健闘し、両カップとも優勝しました。
幸いにも台風23号の影響も受けず、また昨日の雨も上がって朝から晴天に恵まれ、メイヤーズカップには10艇が、マリノアズカップには9艇が参加して西福岡マリーナ・マリノア主催の2013福岡ヨットレースが開催されました。東北東~東、11~22ノットの風の中、メイヤーズカップは11:30に、マリノアズカップは11:40にスタートしました。コースは、メイヤーズカップが小戸沖スタート→象瀬横第1マーク→唐泊沖第2マーク→大原沖第3マーク→小戸沖フィニッシュ、マリノアズカップが小戸沖スタート→第1マーク→第3マーク→小戸沖フィニッシュでした。
第14回メイヤーズカップは“MALOLO”が、第21回マリノアズカップは“ZEPHYRUS”がそれぞれ初優勝し、協賛各社から提供された抱えきれないほどの賞品を獲得しました。優勝された両艇の皆様、本当におめでとうございました。
年間10回のクラブレースもあと2レースを残すのみとなりました。第9レースは10月20日(日)、第10レースは11月17日(日)に予定通り実施します。1年の締めくくりの「表彰式&懇親パーティー」は12月21日(土)18:30から開催します。今年の会場は、交通アクセスのよい中央区天神3丁目のピエトロ本店ビル1階の“レストラン セントラーレ”を全面貸切で行います。ワンフロアで120名は十分収容できますので、会員間の交流もより一層深まるのではと期待しています。
今年はパーティーにも趣向を凝らし、ビッグなサプライズ企画も検討中です。出席者全員を対象とした「お楽しみ抽選会」も空くじなしで素敵な景品を用意します。また、全員に素敵な「ヨットカレンダー」のお持ち帰りも考えていますので、今年のパーティーは出席しないと絶対に損をします。
正式なご案内は後日お知らせしますが、会員艇のオーナー、クルーの皆さん、「12月21日」は今からキープです!