博多ヨットクラブ2014年会員総会を2月23日(日)に小戸の福岡市ヨットハーバー会議室で開催しました。
当日は総会開始の2時間ほど前に小戸に係留する30フィートのヨットがオーナー一人で出港していたところ、ハーバーの近くの海上で小型の漁船に衝突され右舷のハルに甚大な損傷を受けてハーバーに帰ってきました。衝突した漁船はそのまま逃走したとのことで、福岡海上保安部の巡視艇がハーバーに着岸して被害に合ったヨットの損害の程度とオーナーから当時の事情を聴取していました。また逃走した漁船の捜索も始めたとのことです。
総会は31名の会員の参加を得て(委任状提出を含む)午後2時から始まり、山田会長のあいさつの後、2013年の事業報告、収支決算報告が事務局説明のあと承認され、続いて2014年の事業計画(案)、収支予算(案)も賛成多数で承認されました。現在の在籍会員は37名(艇)、1977年のクラブ創設以来九州でも有数のヨットクラブとして活動を続けています。活動の中心は3月から11月まで行うクラブ主催のレースですが、2014年はレース以外にも安全講習会やセーリング講習会、小戸に寄港する外国のヨットの歓迎・支援など活動の範囲を広げていきたいと考えています。
会員艇“KANALOA”号は昨年、九州一周のクルージングを敢行されました。その時の航海記を寄稿していただきましたので皆さんにご紹介します。
GW明けの5月8日にホームポートの福岡市ヨットハーバー(小戸)を出港し、九州を西回りに佐賀~長崎~熊本~鹿児島~(屋久島~種子島)~宮崎~大分(~四国・愛媛県にも立ち寄り)と33日間かけて一周されました。今回は航海記の第1弾として、小戸~熊本県天草市本渡港までのクルージングの様子をお伝えします。クルージング中や寄港地での楽しい情景が浮かんできます。今後、順次掲載していく予定ですのでお楽しみに。
「KANALOA号九州一周航海記(小戸~本渡) pdf」
デイセーリングや魚釣り、玄界島、相島など近場へのクルージング、壱岐、対馬などへの1泊、2泊のクルージングの様子など、会員の皆様からの投稿をお待ちしています。
今月16日付でヨット“Blue bird”号が博多ヨットクラブに入会されました。艇種は「アレリオン33」でホームポートはマリノアです。外見はクラシカルなヨットですが帆走性能は高そうです。今後HYCレースにも積極的に参加されるようですので、レースに参加されている会員艇の皆さん、仲よくレースを楽しみましょう。チームの紹介や帆走写真は後日掲載させていただきます。
HYC会員の皆様
新年 明けましておめでとうございます。今年も一年、よろしくお願いいたします。
2014年の会員(艇のオーナー)総会を、2月23日(日)午後2時より福岡市ヨットハーバー・クラブハウス2階会議室で開催します。共同所有艇にあっては共同オーナーの皆様にもご出席していただいて構いませんが、議決権につきましては1艇一票とさせていただきます。
2013年のクラブの事業報告ならびに収支決算、2014年の事業計画、収支予算等をご審議いただく予定ですので、ご出席のほど、よろしくお願いいたします。
謹賀新年
こよなく海をそしてヨットを愛するセーラーの皆さん、新年あけましておめでとうございます。
昨年は10レース無事故で終えることができ会員皆様のご協力大変ありがとうございました。年末の表彰式・懇親パーティーも大変な盛況で今年のヨットライフも大変楽しみです。今年はレースの他、ヨット技術講習や安全講習、そして、会員相互の親睦イベントも計画していきたいと考えています。本年も宜しくお願い申し上げます。
平成26年 元旦 博多ヨットクラブ 会長 山田 義二
2013年を締めくくる年末恒例の「表彰式&パーティー」が多くの参加者を集めて大盛会のうちに無事終了しました。
12月21日(土)は前日来の寒波の影響が残りあられ混じりの厳しい冷え込みとなりましたが、140名近くの元気いっぱいのセーラーの皆さんが会場の中央区天神の“ピエトロ・セントラーレ”に来ていただきました。18:00からのウエルカムドリンク、18:30からの食事タイムに続き、黒住副会長の進行により19:00からセレモニースタート。最初に、この5月1日に大シケの対馬沖で亡くなられた会員艇METAXA号のクルー、故一木正治様のご冥福をお祈りして全員で黙祷を捧げ、会長挨拶、今年の新規入会者の紹介(4艇:CocorinOkinawa2、麻里絵、nasemu、KANALOA)、タモリカップ福岡開催の功労者紹介、福岡県セーリング連盟副会長秋山氏の秋の叙勲のご披露、今津ヨットクラブ大坪会長紹介に続き、いよいよ今年のクルーザーレースの表彰式に入りました。冒頭で左座副会長のレース総括の後、先ずは第5レース・壱岐レースの表彰になりました。壱岐レースは年間ポイントレースの位置付けもありますが、単独のレースとして会員外の参加も表彰対象としているため個別の表彰を設けているものです。今年の壱岐レースも昨年と同様に微風・軽風に悩まされ、レーティングが低い小型艇が健闘して上位を独占しました。優勝は“HappyHoliday”、第2位は“Notari2”、第3位は“翔風”でした。
続いて年間総合成績の表彰です。博多ヨットクラブでは3月から11月まで年間10レースを行い、10レース中ベスト8の総合得点で順位を決めています。総合優勝争いは近年に無い接戦となり、9レース終了時点では上位4艇が僅差で並び最終第10レースの結果次第で順位が入れ替わるというという、当事者にとってはハラハラドキドキ、周りにとっては大変興味深い展開となりました。最終第10レースを堅実に走って栄えある「2013年クルーザーレース総合優勝」の栄冠を手にしたのは“翔風”でした。総合2位は“Freestyle”、総合3位は“HappyHoliday”で、それぞれ山田会長から総合優勝杯、クリスタルトロフィー、副賞などを授与され皆さん満面の笑顔で喜んでいました。各レースのFirstFinish賞や修正1位賞、今年一年最も多く参加費を払っていただいた皆勤賞、走りたいのを我慢して本部艇を引き受けていただいた本部艇お疲れ様賞と各賞の表彰が続き、20:00から今年のパーティーの一番の目玉、あのタモリカップ福岡でバーベキュー大会を大いに盛り上げた地元福岡のサルサバンド“PINPINITA”(ピンピニータ)のスペシャルライブショーに突入、会場も次第にヒートアップしてきました。
20分の演奏の後はお待ち兼ねの空クジなしのお楽しみ抽選会。景品のシャロングリーンのヨットカレンダーやタモリカップグッズ、ヨットレースTシャツ、セーラーキーホルダー、セーラーハンカチなどが次々に参加者の手に渡っていきました。時間の経過とともに会場内も熱気に包まれパーティーもいよいよ大詰めになってきました。最後は再び“PINPINITA”に登場していただき第二部の始まりです。第二部では“LIttleWing”のOオーナーが飛び入りで「ルート66」を熱唱。ステージ前には各艇のオーナーやクルーが飛び出してダンスタイムも出現。場内はやんやの喝采で熱狂的な雰囲気に包まれていきました。
いよいよラストソングとなり、バンドさんからのサプライズが飛び出しました。何と、加山雄三の名曲、“海その愛”をこのパーティーのためにサルサ風にアレンジしていただき曲がスタートしました。会場内からは「おー!」というどよめきが起こり皆さんステージに大注目です。誰とも無く自然に手をつなぎ肩を抱き、人の和がどんどん大きくなってみんなで大合唱が始まりました。やはりヨット乗りには加山雄三でしょう。バンドさんも心憎い演出をするものです。来年も来てもらおうかな。“海その愛”でお開きの予定でしたが「アンコール!」の声が鳴り止まず、結局2曲のアンコールの後、21:30にお開きとなりました。お帰りの際には全員に「HAKATA YACHT CLUB」のネーム入りカレンダーを贈呈して3時間半におよぶパーティーも大盛況のうちに幕を閉じました。皆さん、来年も元気に海でお会いしましょう!
2014年HYCレーススケジュールを更新しました。
レース>日程からどうぞ。 → <http://hyc-hakata.jp/race/schedule>
2013年の活動を締めくくる年末恒例の「表彰式&パーティー」は今週の土曜日(21日)に開催します。一年の総決算としてレースの表彰や会員ならびにクルー、ご家族の皆様が一同に会しての楽しい懇親のパーティーでもあります。当初のご案内ではスタート時間を18:30からとしていましたが、お店のご好意で18:00からウエルカムドリンクを提供していただくようになりましたので、受付も18:00からさせていただきます。お時間に余裕のある皆様は早めにお越しいただいて食事前に軽く一杯いかがですか。お店前の広場は青のイルミネーションが輝き入口横のウインドウガラスには大きな「HYC旗」を掲げています。なお、当日は130名を超える皆様が参加予定で、少々窮屈な状態になると思いますがどうかご容赦ください。
今年のクルーザーレースの総合優勝争いは最終レースまでその行方が分からないという近年にない接戦でした。黄金色に輝く総合優勝杯「FMKカップ」を手にするのは果たしてどの艇でしょうか。また7月の壱岐レース(博多→長崎県壱岐)は微風に悩まされ、修正順位では小型艇が上位を独占しました。9月の第8レースは博多湾始まって以来の80艇以上のヨットを集めた「タモリカップヨットレース」との合同開催となり、強風のためレースは中止になりましたが「大バーベキュー大会」ではタモリさんも一緒になり1,000名近い参加者が一体となって大いに盛り上がりました。
今年のパーティーの目玉はなんと言ってもあのタモリカップ福岡でステージを賑わせた地元福岡のサルサバンド「PINPINITA(ピンピニータ)」さんのミニライブです。タモリカップのときはダンサーも含めたフルメンバーでしたが、今回は6名の選抜メンバーでやってきます。当日はバンドのレパートリーの中から時間の許す限り楽しい曲を披露していただきます。さらには当方のわがまま、身勝手なリクエストに応えていただき加山雄三のあの名曲も披露していただけるそうです。サルサ風にアレンジするとどのようになるのでしょう。今から楽しみです。本日(12月16日)はPINPINITAとして2013年最後のライブ演奏が福岡市内であり、当日の打ち合わせもありライブハウスを覘いてみました。メンバーの皆さんはタモリカップは本当に楽しかった。セーラーの皆さんは乗りが良くて、こちらもハッスルできました。21日も楽しみにしていますとのことでした。
11月17日の第10レースは2013年クルーザーレース最終戦でした。年間総合優勝争いは9レース終了時点で僅差で並ぶ4艇に絞られており、“優勝”の行方はまだまだ混沌としています。このレース次第ということもあり各艇気合が入っています。
今日は西~西北西の風で、日中は30ノットオーバーの強風が吹くとの予報もあり、事故が無いように安全を最優先としたレース参加をお願いしました。無理をせず、勇気ある撤退も我々アマチュアヨット乗りには大事なことです。最終戦の本部艇は“SIESTA”さんです。優勝争いの上位4艇にいる同艇もレースに参加したいところでしょうが、今日は荒れ模様の海で本部艇を引き受けていただきました。ありがとうございました。
[以下は本部艇“SIESTA”号のK氏からのレポートです]
11月17日、2013年博多ヨットクラブ最終レースの本部艇受付準備のため8時40分にハーバーの2階へ行くと、すでにレース委員長がホワイトボードにレースコースを描き込んでおられた。博多湾口の「机島」を回るコースを設定しますが、時計回りにするか反時計回りにするかを話し合い反時計回りに決定。30ノット近くまで吹き上がる予報に、参加艇も湾を出たら波が厳しかろうと思いながら、能古島より沖に出ない私たちは淡々と受付の準備をする。9時からのエントリー受付をハーバーのマイクでアナウンスし受付準備を完了。10時の受け付け終了までに15艇がエントリーし、速やかに受付を撤収して本部艇準備チームと合流して慌しく10時20分近くに出航すると、セールをはためかせた参加艇が海苔ひびの向こうでウロウロしているのが見えた。
レース海面にたどり着いた私たちは、海苔ひびから少し離れた所に「アウターブイ」をレッコし、風向きと杯数を一応考えて本部艇投錨を行ない、時間は忘れたが無事にスタートライン設置を終えた。予定の11時スタートの10分前に再度本部艇マニュアルを読み、旗揚げやら時計係やらの役割分担を決め、リコール艇有りならまだしもゼネリコなんて勘弁と各々念じながら5分前を迎えるも、その後は案ずる暇もなかった。予定の11時にスタート信号を発すると、どんぴしゃりなスタートを決めた艇を先頭に次々と走り去って行くレース艇を、いろんなものが入り混じった気持で見送る。
強風の中、早々と先行組が毘沙門と象瀬のラインを越えて行くのを尻目に、渾身の力で抜錨しポンツーンへと戻る。そう、私たちにはご飯がなかった。大変便利だけど9時から開けて欲しいハーバー近くのスーパーへ買い出しに行き、またバタバタと出港して自分で打ったはずのアウターブイを探す。フィニッシュラインはこんな感じかなと、もはやどの辺りにいるか見当も付かない先頭艇を気に掛けながら投錨する。これでやっと飯の準備ができる。キャビンでビールを飲みながら「水餃子」の葱を刻んでいると、上から何やら声が聞こえる。ビールかと聞き返すと、どうも走錨しているようだ。鍋の火を消して上がると、なるほどアウターブイは遠くにあり、能古島が近くにある。沖にはかすかにゼネカーらしきものまで見えている。これはイカンとまた必死に抜錨してもとの場所近くまで戻り、先程よりロープを長めに錨泊する。ラインの再設定を終えて沖を見るとゼネカーは2枚になっていた。やれやれと船内に戻ると鍋がこぼれて、ビールは転がっている。軽く絶望しながらひたすら清掃に励み、また葱を刻む。
レース開始から1時間半が過ぎたころ、やにわに上が騒がしくなりホーンが聞こえた。大型艇の“Humming bird”がフィニッシュしたようだ。湯気とともにデッキへ首を出してみると、波間に気合いの入った後続艇が等間隔に並んでいる。下に降りて水餃子を皿に盛りながら、今度本部艇をするときはコンビニのおでんにしようと思った。真剣に。
結局、30ノットを超える強風と高い波に最後までダウンウインドセール(ジェネカー)を張ってフィニッシュラインを切ったのは、“Humming bird”さんと”May be”さん、“Bambino”さんの3艇でした。ガッツ!お見事です。
2011年に初めてヨットを購入し、何度かHYCレースにオープン参加された「チーム Free style」。レースが楽しくなって昨年HYCに入会され精力的にレースに参加されています。今年の夏が終わった頃から艇の買い替えの話が出ていましたが、さる11月17日の今季最終レースに新しい艇で参加されました。同艇のKオーナーからコメントをいただきましたのでご紹介します。
(以下、Kオーナーのコメント)
「ヨットは売り急がず、欲しい人が出てきたときに手放すのが得策」という“悪魔のささやき”に乗せられOKすると、初めて購入した艇、YAMAHA31S「Freestyle 」 に早々に買い手がついてしまいました。二年半での乗り換えは早過ぎ。31Sでもっと練習するべき。でも快適クルージングもしたい。などの葛藤の後、欲しい人がいるなら今がチャンスと売却決定。しかしながら次の艇はまだ決まっていません。絶対レース艇にしろと言う過激な先輩の口車を振り切り、比較的取り回しが楽そうな96年進水の「Dehler 33 Competition」がNew「Freestyle」となりました。“悪魔のささやき”の張本人、Kマさんの「HYC最終戦には間に合わす」の言葉通り、ハル塗装・エンジンオーバーホール・艤装リニューアルの大工事が一ヶ月で施工され、HYC最終戦に間に合わせての納艇でした。
造りは質実剛健、さすがドイツ製。走りについては僕らのキャリア・スキルでは理解不能で、ただ先日のHYC第10レース、あの30ノットオーバーの風・波の中で安定感が違う、スプレーが少ない、31Sならもっとぐちゃぐちゃ・びしょ濡れだったよな・・・、というのがクルーの受けた印象。フリーボードが高く(ということはキャビン内はゆったり空間)、快適クルージングもレースも楽しめそうな気がします。“悪魔のささやき”に感謝です。ハイ、もっと練習します。
淡いブルーのハルに、あまり目立たないシルバーグレーの艇名のNew「 Freestyle」。今後ともメンバー共々、宜しくお願いします。