お知らせ

「タモリカップ福岡2015」の楽しい記憶

2015年8月19日

img003海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース「タモリカップ福岡2105」は快晴の夏空の下、8月1日(土)・2日(日)の日程で開催されました。第1回大会、第2回大会は台風と雨に翻弄されましたが3年目の今年は天気に恵まれ九州では最大規模となる115艇のヨットが博多湾に集結しました(HYC会員艇29艇)。福岡県外からは28艇(10県)の参加があり、最遠来は愛知県蒲郡市からの“WEDNES”さんでした。遠いところを本当にご苦労様でした。大会のメインイベントである前夜祭・バーベキューパーティーには何と1,700人(関係者を含めると1,800人)の参加がありました。

1日(土)は15:00からクラブハウスで大会への参加登録の受付が始まり17:00からの艇長会議では岡村レース委員長からレースの説明、鬼塚実行委員から海上パレードの要領説明があり、大会名誉会長のタモリさんのご挨拶がありました。19:00からのBBQパーティーは18:00過ぎから会場入口ゲートに参加者が並び始め、18:30に入場が開始されると指定されたテーブル席が次々に埋まっていき、さっそく飲料コーナーから冷えたビールやワインを両腕に抱えてテーブルに運びあちこちで“乾杯!”の大合唱。そのうち各テーブルにBBQ具材が配膳されるとお肉を焼く煙とともに会場全体に香しい匂いが立ち込めて大BBQパーティーが始まりました。今日の日の入りは19:19で西の空に沈む夕日が会場の雰囲気を一層盛り上げてくれます。19:30からタモリカップ福岡の花、テレビ西日本の新垣泉子アナウンサー(モッチー)の司会で開会式がスタート。大会会長の秋山雄治福岡県セーリング連盟会長の挨拶の後、マリンセーラーズの先導で大会名誉会長のタモリさんがステージに登壇すると会場全体が湧きかえりました。一年振りの再会です。昨年総合優勝の“Humming bird Ⅴ”辰巳艇長から総合優勝杯の返還があり、協賛スポンサー各社の挨拶の後大会実行委員会の吉川キャプテンの発声で「乾杯!」。会場全体が熱気に包まれていきます。

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20:30からは前夜祭のハイライトである日本が世界に誇る最強のサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のライブショーが始まりました。熱いサルサのリズムが会場を包み参加者も続々とステージ前に繰り出してサルサに酔いしれていきました。40分ほど経過した頃突然ヴォーカルのNORAさんから「ここで井上陽水さんにステージに登場してもらいましょう」と、あり得ないサプライズメッセージ。会場全体からどよめきの声が上がる中、本当に陽水さんがステージに登場し、あの名曲“氷の世界”を歌いだすと会場は興奮のるつぼと化しました。陽水さんはもう一曲熱唱しいよいよサルサ大好きなタモリさんがステージに登場です。デ・ラ・ルスと一緒にコンガを打ち鳴らし会場の熱気も最高潮。10分以上会場を沸せ21:40に前夜祭の幕を閉じました。

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 566072_n翌日は朝から快晴で予想最高気温33度。波もほとんどなく風も3~4ノットで絶好の「海上パレード」日和。パレードは福岡市ヨットハーバーから東に0.8マイル離れた海に面した商業施設「マリノア」の一角にある西福岡マリーナの岸壁。お立ち台上のタモリ大会名誉会長の前を通過しながら各艇思い思いのパフォーマンスを披露します。8:40過ぎにはパレード参加艇が続々と出港していきます。9:00過ぎには待機海面の能古島と陸地の小戸公園の間は100艇以上のヨットで埋め尽くされました。リコールナンバー1番から順に進入していくので周りのヨットのリコールナンバーを確認してきれいに整列していきます。9:25に1番のステッカーを貼った“May be”が進入を開始し、その後を2番、3番と1~2艇身の間隔できれいに並んでお立ち台で待ち受けるタモリ大会名誉会長を目指して進んでいきます。司会のテレビ西日本新垣アナウンサーが1艇ずつ艇名とアピール文を紹介すると、タモリさんが手を振って目の前を通過するヨットに激励の声を掛けていきます。各ヨットもここぞとばかりに気合の入ったパフォーマンスを繰り広げていました。最後の115番“METAXA Ⅴ”が通過したのが10:11、パレードだけで46分かかりました。

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パレードが終わった各艇は小戸沖合のスタート海面に向かい、セールを上げてウォーミングアップを開始。東西方向に設置された長さ800mのスタートラインを思い思いに流して感触を確認しています。空は晴れわたり北北西の風5~15ノット、波は0.5mほどで絶好のレースコンディションになりました。今年は楽しいレースになりそうです。コースは北の方向に反時計回りの三角コースで約8マイル。風が変わらなければ第1マークまでは上りのクローズドホールド、第1マークから第2マークはスタボードタックのクローズドリーチ、第2マークからフィニッシュまでは途中までポートタックのクォーターリー、途中でジャイブが2回ほど入るパフォーマンスを最高に発揮できそうな風とコース設定です。タモリカップのクラス分けは、「いいともA~D」がスピン、ジェネカー無しのクラス、「いいともE~G、イグアナA~D」がスピン、ジェネカー有りとなっており、普段レースに出たことがないヨットや乗ったことがない家族も今回ばかりは「お祭りレース」ということで、艇上には小さな子供さんから相当年配の方まで楽しそうに乗っています。それにしても小戸沖の海面に115艇のクルーザーがセールを上げて走り回っている光景というのは実に壮観で気分も最高!!

10:55に本部船から予告信号、10:56に準備信号が発せられスタートライン近くはにわかに活気づいてきます。本部船から800m先のアウターマークまでラインに沿ってヨットが並んでいきます。勝負を意識したレーサータイプのイグアナDおよびCクラスのヨットはアウター寄りが有利と見てライン中央部からアウター寄りに集まっていきます。のんびりファミリークルージング派のヨットはラインから離れて余裕をもって海面を流しています。スタート海面近くには大会名誉会長のタモリさんが乗る大型のパワーボートもゆっくり流して各ヨットに手を振って声援を送っています。11:00に本部船からスタート信号が発せられいよいよ待ちに待った九州最大規模の「タモリカップヨットレース」がスタートしました。ハイテクセールを上げた腕に自慢のヨット達はスタート信号と同時に飛び出していき、その他のヨットはマイペースで楽しみながらラインを通過していきます。リコールしたヨットが何艇がありましたが、ラインに戻って再スタートした艇と気付かずにそのまま走って行った艇があったようです。また「しも一」を狙った艇同士がアウターマーク直近で衝突するケースがありましたが乗員には怪我はなくハルに傷が入っただけでした(両艇ともイグアナDクラス*大会主旨を理解しているか不明な船)。お祭りレースですので、そんなに熱くならずに和気あいあいといきたいものです。

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第1マーク横では迫力のあるマーク回航シーンにタモリ大会名誉会長がハンドマイクで各ヨットに「頑張れ!」と声援を送り、参加艇の方も手を振って応えます。第1マークを回航した各艇は北西に変わった風の中をスタボードタックのクローズドホールドで第2マークを目指していきます。第2マークを回航した各艇はすかさず色とりどりのスピンやジェネカーをアップ。10~15ノットのいい風が吹き続けたため随所でダイナミックな帆走シーンが見られ、12:11:37に“Humming bird Ⅴ”がトップフィニッシュ。その後次々にフィニッシュが続き、13:40:04に最終艇がフィニッシュして無事に終了しました。タモリさんはアウターマーク横でフィニッシュする参加全艇に「ご苦労さん!」と声を掛けていました。

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 タモリカップヨットレースの表彰は、各クラス優勝と全体の総合優勝、そしてベストパフォーマンス賞のみ。15:40から表彰式が行われ各艇ごとにステージに登壇して大会名誉会長のタモリさんからトロフィーを授与され、メンバー全員がタモリさんと握手をして栄誉を称えられました。「いいともAクラス優勝」“Hokulea”(福岡・今津)*二連覇、「いいともBクラス優勝」“Peter Pan”(三重・四日市)、「いいともCクラス優勝」“Marinoa”(福岡・小戸)、「いいともDクラス優勝」“Whispering Jack”(福岡・小戸)*二連覇、「いいともEクラス優勝」“Little Wing”(福岡・小戸)*二連覇、「いいともFクラス優勝」“CALM”(福岡・津屋崎)、「いいともGクラス優勝」“ZEPHYRUS”(福岡・小戸)*二連覇、「イグアナAクラス優勝」“大海言”(福岡・新門司)、「イグアナBクラス優勝」“LEO-Ⅵ”(鳥取・境港)、「イグアナCクラス優勝」“FALCON”(福岡・マリノア)、「イグアナDクラス優勝」“METAXA Ⅴ”(福岡・小戸)、「ベストパフォーマンス賞」“MALOLO”(福岡・小戸)。そして栄えある「総合優勝」は“METAXA Ⅴ”が手にし、恒例のシャンパンファイトで喜びを爆発させました。“Little Wing”、“ZEPHYRUS”、“FALCON”、“METAXA Ⅴ”はHYC会員艇です。

 写真左から“Hokulea” “Peter Pan” “Marinoa” “Whispering Jack”

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 写真左から“Little Wing” “CALM” “ZEPHYRUS” “大海言”

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 写真左から“LEO-Ⅵ” “FALCON” “METAXA Ⅴ”

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 写真左から“優勝トロフィー” “マリンセーラーズ” “Hokuleaチーム” “Peter Panチーム”

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 写真左から“Marinoaチーム” “Whispering Jackチーム” “Little Wingチーム” “CALMチーム” 

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 写真左から“ZEPHYRUSチーム” “大海言チーム” “LEO-Ⅵチーム” “FALCONチーム”

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 写真左から“METAXA Ⅴチーム” “ベストパフォーマンス賞・MALOLOチーム” “総合優勝・METAXA Ⅴチーム” 

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最後にタモリさんから、今年は二日間とも天候に恵まれ素晴らしい大会になってよかったとの感想があり、九州最大規模のヨットの祭典が幕を閉じました。大会を支えていただいた多くのボランティアスタッフの皆さんのご努力で大成功に終わった「タモリカップ福岡2015」、来年も博多湾で盛大に開催できますことを願っています。

  ☆ 優勝以外のHYC会員艇の爆走シーン ☆

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小戸カップヨットレースが開催されます

2015年8月14日

9月6日(日)に小戸カップヨットレース(クルーザークラス)が開催されます。昨年まではディンギークラスと一緒に開催されていましたが今年は別日程で開催されます(ディンギークラスは8月30日開催)。昨年までの大会は上位3艇のみ表彰していましたが、今年の大会は優勝の喜びを多くのヨットの皆様に味わっていただこうと「タモリカップ」のようにクラス分けを行い、CR(クルーザー)クラスではスピン・ジェネカー無しのクラスも設けられる予定です。そしてアフターレースとしてセーラー仲間との交流を深めるために「バーベキューパーティー」を行います。皆様にきっとご満足いただける『高級和肉』をご用意いただけるそうですのでご期待ください。ただし飲み物類は各艇・各自での持込みとします。車を運転される方はノンアルコールビールをご用意ください。福岡市ヨットハーバー在籍以外のヨットについてはビジターバースの無料係留もあるそうですのでぜひともこの楽しい「小戸カップヨットレース」への参加をご検討ください。

HYC第7レースと日程が重なったため、シリーズレース参加のHYC会員艇はHYCレースとのダブルエントリーになります。大会当日午前9時から9時30分までにクラブハウス2階のクルーザーオーナーラウンジで第7レースの出艇申告を行ってください。第7レース成績は小戸カップフィニッシュタイムをもとにHYCレーティングで計算します。

   [レース公示 PDF]    [参加申込書 PDF]

小戸カップ告知

「今宿花火大会」満喫しました

2015年8月07日

昨日(8月6日)は博多湾の西部、西区今宿の長垂海浜公園で恒例の「まつり今宿」が開催され、祭りのハイライトである「花火大会」が盛大に行われました。福岡市ヨットハーバーからも見ることができますがハーバーを出て真西に約2マイル、約20分ほどの距離ですので、せっかくならば特等席から見物しようと午後6時過ぎから多くのヨットが出港準備をしていました。7時過ぎには小さなお子さんや浴衣姿のお姉さんを乗せたヨットが次々と出港していきました。

打ち上げは海浜公園沖の台船からで、事故防止のために周囲には回転灯を点滅させた警戒船が多数配置され、海上保安部の巡視艇も緑色のネオンサインで注意を呼びかけていました。警戒ラインの外側には赤や緑の航海灯が揺らめき、7時半過ぎには30隻以上のヨットやモーターボートがアンカーを下して待機、それぞれ船上でお食事&ドリンクタイム。西~北西の風2ノットほど、波はほとんどなく絶好の洋上花火見物日和です。ちょっと離れた沖合には西鉄が運営するレストランシップ“マリエラ”の姿も見えます。冷房が効いたキャビン内で本格フランス料理とワインを楽しみながら花火見物です。午後8時ちょうどに「ドーン」という音とともにいよいよ花火大会の開幕です。次々に夜空に打ち上げられる大輪の花火に周囲から歓声が上がります。40分ほど経過したところでいよいよフィナーレの時間です。最後に大きな1尺玉花火が打ち上がると頭上に大輪の花が咲き洋上で見物している船に覆いかぶさるような大迫力でした。合計2,000発の花火が打ち上げられ午後8時47分に無事終了しました。

  ※写真をクリックすると大きくなります。

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博多湾の海岸での次の花火大会は8月15日(土)午後8時から西区マリノア海浜公園で行われる「姪浜花火大会」です。2,000発の花火が打ち上げられる予定です。

2015年No.6レース結果

2015年8月05日

第6レースは「タモリカップヨットレース」と日程が重なったためタモリカップのフィニッシュタイムをHYCレーティングで計算して成績を出しました。タモリカップにおいて会員艇に「DSQ(失格)」、「OCS(リコール解消せずにレース続行)」の事象が発生し、HYCレース委員会並びに役員会において対応を協議していたため第6レース結果の発表が遅れましたことをお詫びいたします。

2015第6レース成績

「タモリカップ福岡2015」レース結果速報

2015年8月03日

8月2日に開催されたタモリカップヨットレースは、前日の前夜祭バーベキューパーティーに約1,700名(関係者含めると1,800名)の参加があり、オルケスタ・デ・ラ・ルスの灼熱のリズムに会場全体が熱く盛り上がり、タモリさんのお友達の地元福岡出身の天才ミュージシャン“井上陽水さん”がまさかの飛び入り友情出演して2曲熱唱すると会場は興奮のるつぼと化しました。DSC02228本番のヨットレースは晴天の博多湾で過去最多となる115艇のクルーザーヨットが参加して盛大に行われました。北西の風5~15ノットと気象条件にも恵まれ全艇が時間内にフィニッシュし、それぞれにレースを楽しまれました。詳細は後日ご紹介しますが、とりあえずレース結果(優勝艇のみ)だけお知らせします。

 

いいともAクラス:Hokulea(福岡市今津港)*二連覇

いいともBクラス:Peter Pan(三重県四日市ヨットクラブ)

いいともCクラス:Marinoa(福岡市ヨットハーバー)

いいともDクラス:Whispering Jack(福岡市ヨットハーバー)*二連覇

いいともEクラス:Little Wing(福岡市ヨットハーバー)*二連覇

いいともFクラス:CALM(福津市津屋崎港)

いいともGクラス:ZEPHYRUS(福岡市ヨットハーバー)*二連覇

イグアナAクラス:大海言(福岡県新門司マリーナ)

イグアナBクラス:LEO-Ⅵ(鳥取県境港公共マリーナ)

イグアナCクラス:FALCON(西福岡マリーナ マリノア)

イグアナDクラス:METAXA Ⅴ(福岡市ヨットハーバー)

総合優勝:METAXA Ⅴ(福岡市ヨットハーバー)

海上パレードベストパフォーマンス賞:MALOLO(福岡市ヨットハーバー)

「洋上花火見物」三連発!

2015年7月28日

今年は北部九州の梅雨明けが遅れています。台風12号や太平洋高気圧の関係らしいですが、ようやく明日(29日)にも梅雨明けが発表されそうです。しばらく暑い日が続きますが、日焼け対策や熱中症には十分気を付けましょう。夏といえば花火大会です。福岡市の中心部、中央区大濠公園の「西日本大濠花火大会」は毎年8月1日に開催されます。今年は「タモリカップ福岡2015」の前夜祭・大バーベキュー大会と重なってしまいました。

東区花火大会福岡市内では海岸で打ち上げられる花火大会があり、洋上のヨットからの見物はまさに特等席です。夕涼みがてらヨットで見物する花火大会は圧巻です。多くの見物の船が出ているので安全には細心の注意を払いましょう。①夜間のため必ず航海灯を点灯する、②アンカリングしている船もあるためアンカーロープを引っ掛けない、③黄色の回転灯を点滅させた「警戒船」の指示に従うとともに警戒ラインの内側に入らない、④海上保安部も巡視艇を出して警戒しているので定員オーバーはしない。これらのことに十分配慮して海岸から上がる大輪の花火を堪能しましょう。

(その1)今宿花火大会…8月6日(木)20:00~ 西区今宿海岸 ☆打上数:2,000発

 ※注意事項 今宿海岸は小戸ハーバーから真西に2.2マイルですが、1.5マイルのところに暗礁「雲瀬(水深0.7m)」があります。過去に何度かクルーザーがキールをぶつけていますので海図やGPSで位置を確認して安全を図ってください。また、この「雲瀬」から西北西0.2マイルのところに「常空庵瀬(水深2m)」もありますので大型艇は注意してください。

(その2)姪浜花火大会…8月15日(土)20:00~ 西区マリノア海浜公園 ☆打上数:2,000発

 ※注意事項 海浜公園の防波堤寄りは水深が1~2mと浅いためなるべく防波堤から離して推進4~5mのところに留まるようにしましょう

(その3)東区花火大会…9月5日(木)19:30~ 東区香椎浜(片男佐海岸) ☆打上数:7,700発

 ※注意事項 片男佐海岸は人工島「アイランドシティ」の奥に位置しますが、島の両側に橋があってヨットは通過できないため海岸近くまで行くことはできません。アイランドシティの近くまで行くと花火がきれいに見えるポイントがあります。博多湾の西方面からは本船航路を横切るためくれぐれも注意してください。

本部船運営記。7月第5レース・壱岐レース

2015年7月28日

7月第5レースは小戸沖から長崎県壱岐アイランドを目指す伝統の「壱岐レース」です。海の日の3連休、フィニッシュ後は透明度の高い海で海水浴もよし、現地で一泊して温泉に浸かるもよし、名物の「うにめし」や「壱岐焼酎」でグルメ三昧もよしと、たっぷり楽しめる島です。この30年近く午前0時をスタートとしていましたが(昨年は試験的に午前1時スタート)、ヨットオーナーやクルーの高年齢化に伴い、夜間レースの事故防止等を考慮した結果、今年はスタート後まもなく空が白んで来る午前4時をスタートとしました。またタイムリミットは同日の午後6時。壱岐までは直線で約30マイル、平均で2.2ノットの艇速でフィニッシュできる計算です。

DSC02151DSC02157スタートが午前4時ということもあり、前日の18日(土)に出艇申告(16:30~17:00)、艇長会議(17:00~17:30)を行い17艇がエントリーしました。スタート本部船はレース参加の「Humming bird Ⅴ」が務め全艇スタート後にアンカーを引き上げてレースに復帰です。この場合「所要時間-10分」の救済をすることにしています。また壱岐フィニッシュ本部船は山田会長の「JORDAN」が務めます。

フィニッシュ本部船

フィニッシュ本部船

スタート本部船

スタート本部船

台風11号の動向が気掛かりでしたが17日(木)には強風域も通り過ぎ、まずまずの天候の中でのレースとなりそうでほっと一安心。19日(日)午前2時過ぎ頃から各艇に人が集結し出港準備が始まりました。天気予報は曇り時々晴で、東寄りの風2~6ノット、波は0.5m。スタート本部船の「Humming bird Ⅴ」は目印としてストロボライトを2個連結してマストの高い位置に吊るして午前3時20分頃に出港してハーバー沖にアンカリング。リミットマークは設置せずにハーバー入口の入港灯(緑)と本部船をスタートラインとし、本部船を左に見てスタートです。ハーバーからは航海灯を点けた参加艇が続々と出港してきています。風はほとんどなく1ノット前後、海面は鏡のように滑らかです。もう少し風が吹いてくれないとスタートが混乱しそうです。夜間でもあるので何よりも衝突・接触しないこと、本部船のアンカーロープを引っ掛けないことが一番です。3:55に予告信号(長音一声とHYC旗掲揚)、3:56に準備信号(長音一声とP旗掲揚)、3:59スタート1分前(長音一声とP旗降下)、そして4:00ちょうどにスタート信号(長音一声とHYC旗降下)が発せられましたが、無風状態の中でほとんどのヨットが行き足がないまま漂っています。10分、20分、30分経っても位置関係が変わらず中には弱い潮の影響を受けてヨットハーバーの防波堤に近付いているヨットもあるようです。ときおりふわーっと1ノットほどの風が入り、その風をしっかり掴んでとにかく沖を目指します。

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4時45分くらいになると東の空が白んできて周りのレース艇の状況も分かってきました。40フィート級の大型艇も26フィートの小型艇もみんな近くにいます。スタートラインから100~200m位のところで仲良く漂っています。これは厳しい。こんなにも風がないことは珍しいことです。航海計器はいつ見ても風速0.0ノット、艇速0.0ノット。博多湾口まで6.5マイル、そこから壱岐まで23マイル、このような状況で果たしてフィニッシュラインまでたどり着けるのでしょうか、心配になってきました。今日の日の出時刻は5:21、東の空がだいぶ赤くなってきました。スタートから1時間20分経ってもヨットハーバーの目と鼻の先にある「能古島」にも達していません。雲の合間から黄金色の太陽が顔を覗かせ夜が明けましたが相変わらず風は吹いてきません。各艇は僅かなパフを拾おうと海面を見ながらコース引きをしています。その内に1ノット前後の東寄りの風を感じだしたのでジェネカーやスピンを上げて何とか前に進もうと努力しています。ふわーっと吹いては止まりの繰り返しながら、各艇じわじわと沖に向かって進みだし、7時半過ぎにようやくトップ艇の「Humming bird Ⅴ」が博多湾口の「机島」の横にたどり着きました。スタートしてから実に4時間、順風だと1時間も掛からない距離です。

無念のリタイア

無念のリタイア

スタート本部船の「Humming bird Ⅴ」は約50分遅れでレースに参加してトップに立ちましたが、まさかの艇体トラブルで無念のリタイア、機走でハーバーに戻って行きました。昨年の「タモリカップ」総合優勝艇ですので、修理を済ませて2連覇達成をお祈りしています。

やっとの思いで博多湾を抜け出したもののここでまたもや風が止まり、1時間ほど潮にもてあそばれて北寄りの2ノットほどの風が入りだし、西北西の方角にある目的地「壱岐」へコースを取ることができました。その後徐々に風も吹き出し、「烏帽子灯台」近くでは10ノットオーバーと安定し、フィニッシュ時には20ノット近い風の中をクローズドリーチで豪快にフィニッシュラインを切りました。一時はタイムリミットを気にしましたが結果としては途中リタイヤ5艇(うち1艇は艇体トラブル)を除きレース続行の12艇すべてが時間内にフィニッシュすることができました。皆さんなかなかしぶといですね。RIMG0087RIMG0035フィニッシュ地点の「筒城浜」は壱岐で最も有名な海水浴場、海の日の3連休で海水浴客も大勢繰り出していて、「バナナボート」も多数海面を走り回っていました。フィニッシュ前のレース艇の直前を横切るボートもいて、危険防止のために必要のないタックを強いられたヨットもいたようです。ボートの操縦者も少しは考えてよ!

1着MALOLO

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2着May be

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3着METAXA

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6着ZEPHYRUS

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7着翔 風

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9着Karakoram

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10着Little Wing

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12着Happy Holiday

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フィニッシュ後、とんぼ返りで博多に帰る艇、壱岐の港に入って旅館や民宿で1泊する艇などそれぞれに壱岐レースを楽しまれました。

印通寺港

印通寺港

芦辺港

芦辺港

MALOLO、Freestyle、ZEPHYRUS、翔風、HIROは印通寺港に、Little Wingは七湊港に、METAXA、Bambino、SIESTA、JORDAN、いそしぎ、Karakoram、Notari 3、Happy Holidayは芦辺港に入り、それぞれ1泊して翌日博多に帰りました。

会員懇親会などで気心が知れあったMALOLO、METAXA(麻里絵との合同チーム)、Bambino、Freestyle、JORDAN、SIESTA、翔風、いそしぎ、ZEPHYRUSの10艇のオーナー、クルー総勢62名は壱岐湯本の海を見下ろす高台に建つ国民宿舎「壱岐島荘」に一緒に泊まり、天然温泉でレース(フィニッシュ本部船)の疲れを癒し、夜は大宴会で大いに交流を深めました(昨年は6艇、42名でした)。山田会長(JORDAN)の挨拶のあと熊坂レース副委員長(Freestyle)の発声で乾杯!しばらくして熊坂レース副委員長から壱岐レースの成績発表がありました。その後各艇ごとに艇名の由来やメンバーの紹介が続き、つい最近ご結婚されたSIESTAのS氏(奥様同伴)を前に引っ張り出してやんやの喝采。すると同じSIESTAのY氏もクルー同士でご結婚されていて4歳のお嬢ちゃんともどもみんなで拍手喝采。JORDAN艇にはゲストでカナダから来福中のサンディーご夫妻(奥様は香港出身)が参加されていて紹介。HYCもなかなか国際色豊かですね。壱岐焼酎(実は麦焼酎の発祥地は壱岐なのです)が凄い勢いで消費されて酔いが回るとともに宴席もヒートアップ、芸達者なMALOLOチームの若手による宴会芸に皆さん腹を抱えて大笑い。Bambinoのオーストラリア人クルー、ミッチさんのカラオケも飛び出すなど、壱岐の夜は更けてゆく ...最後は博多祇園山笠60年以上のキャリアを持つ黒住副会長(SIESTA)の「博多手一本」でお開きになりました。飲み足りない皆さんは部屋に戻って酒宴が続いたようです。

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翌日は7時から各艇朝食を済ませ、宿のマイクロバスで係留地の芦辺港、印通寺港に送っていただき、帰りの食糧・飲料・氷とお土産を買い込んで博多に向けて出港しました。芦辺港の係留場所のすぐ近くには「ダイエー壱岐店」が、印通寺港の係留場所もすぐ近くに大きなショッピングセンター「マリンパル壱岐」がありとても便利でした。20%のプレミアム付の長崎県離島限定の地域通貨「しまとく通貨」を到着時にフェリーターミナル内の観光案内所で買い込んで、宿代やお土産等にしっかり利用させていただきました。本当にお得でした。残念ながらこの制度は3年間の限定で、今年が最終年です。

[以下はスタート本部船“Humming bird Ⅴ” S氏のレポート]

スタートラインは、04:42分頃に最終艇の「Notari 3」をスタートさせ、その後セールを上げエンジンを切って、スタートしたのが04:47分でした。

今後の課題としては、スタートラインの時間ですが、通常4分、鳥羽レースみたいなロングでも10分で撤去され、遅い艇はDNSとなります。今回の場合、半分以上の艇がDNSになってしまう可能性がありました。暗い中でのスタートで、風待ちさせる判断は出せませんでした。また、ラインですが、風のことを考えるともっと沖が良かったのですが、ハーバー入港灯との見通しの為、本部船の位置を南に下げると大型艇の座礁の危険があり、北に上げると本部船有利となってしまいすぎ、また、本部船のアンカーラインに絡む危険もあるため、ちょっと長かったのですがぎりぎりのところでのアンカーリングとなってしまいました。今回、最後尾からのスタートは、トップ艇集団の動きを見て有利なコースを引くことができ展開は楽でした。お疲れ様でした。

[以下はフィニッシュ本部船“JORDAN” Yオーナーのレポート]

レース当日の7月19日(日)午前0時30分、壱岐に向けて小戸ヨットハーバー出港。北東の空にカシオペア座が輝いて見える。台風11号の余波で多少うねりがあるものの北西の風3ノット、真上りのため機走にて博多湾外へ。机島通過後やや西へ変針するも風が止まりセールも上げられず取りあえず機走で壱岐島へ向かう。真っ暗な玄界灘で大きなうねりとエンジンの単調な響きで睡魔が襲う。あー、いかんいかん、レースでなかったらこんなにも緊張感がないものか。6ノットの機走とうねりのサイクルが合わず約2名が「まぐろ」に、玄界灘に撒き餌をすることになった。撒き餌と波切りに輝く「夜光虫」が美しい。

IMG_7754午前3時頃「烏帽子灯台」を過ぎる頃から南西の風13ノット吹き始め、総員(8名)起床しセールオン。艇の挙動も安定し「まぐろ2名」もゴソゴソと何か食べ始めている。難所「名島」の南を通過する頃には東の空が白み始めGPSだよりのセーリングから視認セーリングへ、ほっとひと安心。午前5時30分にフィニッシュ地点に無事到着しアンカリング。先ずは朝食。持参のおにぎりと船上でのJORDAN特製バイキングサンドイッチ。食パンを好みの厚さに切りバター、キュウリ、レタス、ソーセージ、トマト他好みの食材をたっぷり挟んで最後に辛子マヨネーズを絞り出して笑顔で“いただきまーす”。同乗のカナダ友人持参のナイアガラワインで乾杯。友と潮風に包まれて人生至福の時を味わう、博多ヨットクラブ万歳!満腹感と酔いとオーバーナイトの疲れとともに、血圧、健康診断、年金、親の介護、孫自慢、ツラツラと熟年セーラーの会話が盛り上がるうちにトップ艇からの「フィニッシュまで3マイル」の無線コール。南東方面から突進してくるトップ艇「MALOLO」と東海面からトップスピードの「May be」のフィニッシュ前のデッドヒートが面白い。その後レース艇が順次フィニッシュ。ヨットはどこから見ても絵になるしセクシーです。17艇エントリー中5艇がリタイア、完走12艇。スタート時点での無風、超微風状態を聞いていたので16時過ぎにレース続行の12艇が無事フィニッシュできてよかったです。シングルハンドの「Notari 3」と「Happy Holiday」のフィニッシュ前のバトルもかっこよかったね。おまけに修正で1位と2位、風が無い時の粘りと頑張りに敬服。

「タモリカップ福岡2015」開催まであと僅か

2015年7月21日

北陸地方で初めての開催となる「タモリカップ富山大会」は台風11号の影響で開催が危ぶまれていましたが、富山の皆様の熱い思いが台風を吹き飛ばし、前夜祭、レースとも大盛況の中無事に終了されました。

さて3回目となる福岡大会は8月1日(土)前夜祭、2日(日)海上パレード・レースの日程で開催されますが、今のところ気になる台風もないようで真夏の博多湾の一大イベントとして無事に開催できることを祈っています。前夜祭のバーベキュー大会には何と1,500人の皆さんが申し込まれ、レースのエントリーは115艇になっています。レースのクラスは昨年は9クラスでしたが、大会名誉会長のタモリさんから直接手渡されるクラス1位のクリスタルトロフィーを手にする機会を増やそうと、今年は「いいともクラス」をふたつ増やして全部で11クラスになりました。

 いいともAクラス:大会主旨を正しく理解している船(スピン無し)

 いいともBクラス:大会主旨を相当理解している船(スピン無し)

 いいともCクラス:ちょっとだけ速そうな船(スピン無し)

 いいともDクラス:そこそこ速そうな船(スピン無し)

 いいともEクラス:わりと速そうな船

 いいともFクラス:速そうな船                         ※<クラス別エントリーリスト>

 いいともGクラス:かなり速そうな船

 イグアナAクラス:すごく速そうな船

 イグアナBクラス:一目置かれている船

 イグアナCクラス:ぶっちぎりそうな船

 イグアナDクラス:大会主旨を理解しているか不明な船

HYC会員艇も28艇がエントリーしています。このタモリカップヨットレースは2015年HYCシリーズレースの第6レースの位置付けをしていますので(フィニッシュタイムをHYCレーティングで計算して成績を算出)遊び心の中にもちょっぴり真剣にレースを楽しんでください。

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