2014年5月18日(日) 11:00スタート
受付はハーバー事務所2階オーナーズラウンジにて9:00~10:00まで
参加費:会員艇¥5,000/艇、非会員艇¥7,000/艇
コース:湾外(当日決定します)
本部艇:MALOLO
参加艇は船尾にHYCフラッグを掲揚すること。
レース結果は、HYC公式ホームページ(このサイト)に発表します。
HYCレース委員長
会員艇“ZEPHYRUS”さんより投稿がありましたのでご紹介します。 ※会員さんからの投稿をお待ちしています。
今年のGWはメンバーそれぞれが家族サービス等で都合が付かなかったので海に出られませんでした。そこでGW最終日の6日にゲストも交えて湾内クルージングを楽しみ、博多湾口に浮かぶ「玄界島(周囲4.4㎞、人口500人ほど)」で玄界灘の地物の魚で美味しい昼食を堪能しました。メンバーは大人10名、子供2名の計12名。9時半に集合してみんなで艤装に取り掛かり10時にハーバーを出港しました。天気は晴れ、風は北北西で15ノット前後、波も1.5mほどでフルメインに№2ジェノアで艇速は5.5ノット前後。クルージングには最高のコンディションでした。博多湾をタック、タックで心ゆくまでセーリングを楽しみちょうどお昼の12時に玄界島に入港。港のもっとも西側の岸壁(テトラポットの横)が「福玄丸」さんの専用岸壁になっていますので気兼ねなく横付けしました。初めて訪ねるお店ですので場所が分からずお店に電話すると漁師の兄、友芳さんが車で岸壁まで迎えに来てくれて、坂道をみんなで散策しながらお店まで行きました(徒歩7~8分)。島の様相は地震前と大きく変わり、今風の洒落た戸建住戸とこれまでなかった集合住宅(県営、市営)が整然と並んでいる光景はここが「島」だということを忘れます。
玄界島は2005年(平成17年)3月20日の「福岡県西方沖地震」で島のほとんどが大きな被害を受けましたが全島一丸となって復興に取り組み奇跡の復興を成し遂げました。しかしながら震災の影響で島周辺の漁場で漁獲高が落ち廃業する漁師さんも相次ぎ、震災前と比べると200人ほどの島民が島の外に移りました。このような中で島の若い兄弟が奮起して、兄(27歳)が取った魚を調理師免許を持つ弟、構太さん(23歳)が捌いて、お姉さんと間違う若いお母さんと3人で切り盛りする島で唯一の食事の店「福玄丸」を昨年の夏に開店しました。
ほぼ最上段の住宅群の中に、天神西通りや大名にあってもおかしくない黒い外観のおしゃれなお店「福玄丸」がありました。階段を上がって玄関を入ると突き当りにカウンター席があり、左奥に掘りごたつ式の部屋が2部屋あります。それぞれ10人定員で間の仕切り戸を外すと20名まで収容可能な広い部屋になります。
事前予約制で料理は2,500円からのコース料理となりますが今日は2,500円の料理をお願いしました。旬の魚料理で、初めの小鉢は地タコの酢味噌和え、ひじきの煮物、次にメインの刺身で今朝取ったばかりのタイ、スズキ、カンパチが豪華に盛られています。またヤリイカの姿造りも最高に美味しかったです。焼き物の太刀魚のから揚げ、アジの煮付けと続き、刺身の後作りとしてタイのお頭の塩焼き、イカの天ぷら、最後にご飯とみそ汁も出ましたが、「もうお腹一杯、これ以上入りません。」というくらいボリューム満点で、魚がこんなに美味しかったのかと認識を新たにしました。今日はメンバーの大半がマイカーを自粛してお酒を飲める体制で臨んだので、生ビール、日本酒、焼酎とアルコールも進みます。2時間半ほどの滞在でしたがGWの最後を飾るに相応しい充実の一日でした。
漁師の友芳さんは若い世代の代表として「島づくり推進協議会」の会長に就任して、自然豊かな島の魅力の発掘と発信のため仲間とともに奮闘しています。魚の干物やひじきの販売、定置網体験などのイベントなども企画しています。ヨットなどのプレジャーボートだけでなくベイサイドプレイス博多から市営渡船(35分)も出ていますのでぜひ一度訪ねてみてはいかがですか。家族の記念日や遠来のお客さんのおもてなしなどきっと喜ばれると思います。最初はヨットで島を訪れるお客さんがポツリポツリという状況でしたが、常連から口コミで評判が伝わり今では月20組ほどの予約があるそうです。
福玄丸(予約制 ℡ 092-809-2020)
九州ナンバーワンを決めようと福岡と長崎、鹿児島のヨット愛好者が中心となり2010年から始まった「九州カップヨットレース」。開催は2年おきで初年度は長崎サンセットマリーナをベースに長崎の海で戦いが繰り広げられ、2012年は小戸の福岡市ヨットハーバーをベースに博多の海で、そして2014年の今年は5月3日~5月5日に長崎で開催されました。3日間で上・下のソーセージコースを6本、36マイルの島周りのオフショアコース1本の計7レースを行いました。IRCクラスには我こそはと腕に自慢の福岡、長崎、鹿児島のヨットが12艇参加。福岡からは7艇(すべてHYC会員艇)が参加して熱い戦いを繰り広げました。
初日の3日と3日目の5日は強風下のソーセージコース、2日目の4日は微風のオフショアコース(風が弱くてコース短縮)で全7レースが成立し、総合では博多ヨットクラブレースでも活躍する“Bambino”が栄冠を手にしました。また2位“Humming birdⅤ”、3位“MALOLO”、4位“WIND WARDⅤ”とHYC会員艇が上位を独占しました。博多のヨットはレベルが高い!ちなみに“Second Love”は8位、“METAXA Ⅴ”は9位、“MARINE DANCER”は10位でした。
優勝艇“Bambino”のNオーナーからコメントをいただきましたので以下に紹介します。
[“Bambino” Nオーナーコメント] 九州カップでは クルー 一同みんな良く頑張ってくれました。初日 1レース目はなんとリコールでOCS。みんなガックリでしたが気を取り直して強風下の2レース目、3レース目をしっかり頑張ってくれました。3日目のインショア3レースが無いと終わったぜと、そんな 滑り出しでした。今回の九州カップは、強風、微風、順風とウィンドコンディションは様々で レースをしっかり楽しめました。強風下のレースが多かったのですが艇が良く走りました。みんな本当に良く頑張ってくれました。J92/sに乗り換えて1年ですがやっと艇のポテンシャルを発揮できるようになりました。3日間レースをしっかり楽しめて良かったです。運営の方々には感謝申し上げます。
昨年福岡の地で初めて開催された『タモリカップ・ヨットレース』が今年も開催されることが決まりました。昨年は台風18号の影響でレースは中止となりましたが、レース前の海上パレードでは大会名誉会長のタモリさんへ参加各艇が思い思いのパフォーマンスを披露し、大会のハイライトである「大バーベキュー大会」は600人を超す参加者で大いに盛り上がりました。
今年も昨年同様横浜と福岡での開催が決まったようで、福岡が8月9日(土)-10日(日)、横浜が9月6日(土)-7日(日)で準備が進められるとのことです。昨年と違って9日(土)に前夜祭(大バーベキュー大会)が行われるとのことですが、詳細については近日中に発表されますのでいましばらくお待ちください。
1月から3回にわたって掲載してきた会員艇“KANALOA”号の九州一周航海記の最終章です。大分県蒲江港から一旦九州を離れて四国・愛媛県の宇和島に立ち寄り、大分県姫島を経由して母港の福岡市ヨットハーバー(小戸)までの航海記をお楽しみください。
「KANALOA号の九州一周航海記(蒲江港~小戸) pdf」
2014年4月20日(日) 11:00スタート
受付はハーバー事務所2階オーナーズラウンジにて9:00~10:00まで
参加費:会員艇¥4,000/艇、非会員艇¥6,000/艇
コース:湾内(当日決定します)
本部艇:翔風
参加艇は船尾にHYCフラッグを掲揚すること。
レース結果は、HYC公式ホームページ(このサイト)に発表します。
レースに有効な保険加入が必要です。保険証書のコピーを未提出の艇は当日受付で提出すること。
HYCレース委員長
2012年から2013年にかけて国内においてクルーザーヨットからの落水による死亡事故が3件起きており、そのうち1件は福岡市ヨットハーバー(小戸)に係留しているヨットで、身近なヨット仲間の方が帰らぬ人となりました。ヨットに乗るものとしてこのことを大変重く受け止め、このような不幸な事故が起きないようにという思いでクルーザーヨットのクラブ団体である玄海ヨットクラブ(GYC)、福岡ヨットクラブ(FYC)、博多ヨットクラブ(HYC)が合同で、そして福岡市ヨットハーバー管理事務所の全面協力で4月13日(日)に「クルーザー安全講習会」を開催しました。当日は生憎の小雨交じりの寒い一日となりましたが、106名のオーナー・クルーの皆様にご参加いただきました。 ※写真は左から順に経過を表しています。また画像をクリックすると拡大します。
主催団体を代表して玄海ヨットクラブ末松会長挨拶の後、午前中の2時間、東京から来ていただいたJSAF日本セーリング連盟外洋安全委員会の大坪委員長から「落水しないための対策、落水した場合の対応」をテーマに講話をしていただきました。「JSAF外洋特別規定2014-2015」を参考テキストに、艇長・オーナーの責任や艇と乗組員の安全確保、自分の身は自分で守ること、絶対に海に落ちないこと、自分の体力を再認識することの大切さなど、これまで自分では分かっているつもりでいたことを改めて確認することができました。落水対策ではご自身の豊富なレース参加経験をもとに安全ハーネスを留めるジャックステイの設置位置や安全ハーネスのフックの種類、ライフジャケットのいろいろなど実物を掲げて説明があり大変参考になりました。
あまり目にすることのないライフラフト(救命いかだ)を膨張させて会場の玄関前に展示して、昼休み時間に受講者の皆さんに見学してもらいました。Second Loveさんから提供していただいた8人用のライフラフトの炭酸ガスボンベに繋がっているロープを一気に引っ張ると、ポンという音とともに一段目、二段目の気室が順次膨らみ始めました。一段目は5秒ほどで二段目も10秒ほどである程度膨らみました。最後に屋根部分がしっかり立ち上がるには数分を要しました。
午後からは福岡市消防局救命課の救急救命士を講師に「応急手当やAEDの取扱い」、「低体温症」の話をしていただき、最後に受講者を見渡してかなり高齢化が進んでいる状況を鑑み「脳卒中」の話をしていただきました。
続いて福岡海上保安部の交通課、警備救難課から話をしていただきました。管内の海難事故の状況では、プレジャーボートの事故は「乗り上げ」が一番多く、博多湾内の能古島やアイランドシティの周囲が非常に多いとのことでした。意外にも湾奥の陸地に近いところで事故が起きています。ヨットでいつも近くを通っているので注意をしましょう。事故に遭遇した時などの緊急通報では、人命に関わることなので後々の事情聴取や書類作成などのことを考えずに、すぐに「国際VHF16チャンネル」や「携帯電話」で海上保安部に連絡を取っていただきたいとのこと。携帯電話は「118番」をダイヤルすると海域を管轄する海上保安本部の指令センターに直接繋がります(福岡、佐賀、長崎、大分、山口の一部の海域は北九州市門司の第7管区海上保安本部)。携帯電話の通報ではGPS機能のon,offに関わらずに発信者の位置が誤差10m以内で分かり、管轄する海上保安部(海上保安署)に所要の態勢を指示するようになっているとのこと。また落水者を引き上げる際に便利な手作りの簡易引き上げロープの見本の紹介もありました。室内での座学はこれで終了し、パラパラと小雨の降る中をディンギーヤード突端の岸壁に移動しました。
実技編の最初は火せんや信号紅炎など信号弾の発射・点火訓練です。先ずは海上保安部から信号の種類と点火の要領の説明があり、受講者が実際に手に取っていよいよ点火します。最初は火せんでパーンという音とともに信号弾が勢いよく上空(100m位の高さ)に飛び出し火炎を発しながら海に落ちていきました。火せん10本、パラシュートフレア(落下傘付信号弾・200m上昇)4本用意していましたが、ちょうど風が強くなってきたので海上保安部の判断で打上げを中止しました。信号紅炎は大丈夫なので受講者が交代で信号紅炎を点火しました。
最後に今回のハイライトである「落水者救助訓練」です。岸壁前のゲストポンツーンに係留した3艇のヨット(25フィート、32フィート、40.7フィート)で落水が発生し、それぞれの方法でヨット上に引き上げる訓練を行いました。強風で波の高い海を帆走中、機帆走中に大きな横波を受けてヒールした際にクルーが落水したという想定のもとに落水者確保、引き上げまでの手順を実践しました。
1番艇(25フィート):落水者に救命浮環を投下しヨットに引き寄せて、フリーボードが比較的低いので大人二人がかりで舷側からの引き上げを試みるがなかなか引き上げられず、スターン部に移動して何とかヨット上に引き上げることができた。
2番艇(32フィート):落水者にライフスリングを投下しヨットに引き寄せて、4:1のテークルを組んだ引き上げ装置の一方の端をメインハリヤードに取り付けデッキ上2.5~3mの高さに固定し、反対側を落水者に取り付けて大人ひとりでテークルのロープを引き込んで吊り上げていく。かなり軽々と持ち上げることができた。
3番艇(40.7フィート):実際に2013年5月に対馬北方海上で起きた落水事故を再現する形で行った。当時は海象条件が急激に悪化して風速も35ノットを超え波も5m近くになってきたため、クルーがマストサイドに立ってメインセールを下す作業をしていたところ、大きな横波を受けて60°近く傾いて起き上がったときにマストサイドにいたクルーが見えなくなった。慌てて姿を探したところ、右舷デッキ上のジャックステイが舷側の外に伸び切っていて、そこに安全ハーネスが繋がっていたため海面を見るとクルーが落水して引きずられていた。デッキ上に腹ばいになってハーネスを掴んで必死に引き上げようとしたが体重と水の抵抗でまったく引き上げることができなかった。そのため別のロープを落水者に取り付けてジャックステイを切断してスターン部に移し、スターンから引き上げたが大人ふたりがかりでも相当困難でした。(※実際は何度試みても引き上げることができず、海上保安部のヘリコプターの到着を待ち、ロープを切断して海に流して後方の海面に待機していた救難隊員に確保されてヘリコプターに収容された。)
最後に、サプライズでライフラフトへの乗り込みのパフォーマンスを行った。落水者役の大学ヨット部員が海に飛び込んでラフトへの乗り込みを行ったが、二気室のため高さがあるのと本人もライフジャケットをつけているため結構苦労していた。JSAF大坪氏は、海中からの乗り込みは大変なので、ヨットの上からラフトに飛び込むようにした方がよいとコメントされていました。
今回の安全講習会は「命」にかかわることであり多くのオーナー、クルーの皆さんの関心も高く、座学、実技とも熱心に受講されていました。JSAF外洋安全委員長の話では「自分の身は自分で守ること」が大原則でありとにかく海に落ちないこと、自分の今の体力を知っておくこと、消防救命課の話では人工呼吸などの「応急手当」が非常に大切であること、「低体温症」への対応を理解しておくこと、おまけで「脳卒中」の疑いがあるときはすぐに救急車を呼ぶこと、海上保安部の話では運航するときは海図などで海域の状況を調べておくこと、緊急時には躊躇せずに「118番」に電話するなど海上保安部に連絡を取ることなどがポイントでした。
実技編では、大半の方が信号弾を実際に手に持つことが初めてであり、ましてや点火することなどここ何十年もなかったのでいい経験になったとの声が多く、落水者救助では3パターンの引き上げ方法を間近で見学することができて自分のヨットではどのようにしようかと考えるいい機会になったとの声が出ていました。今回落水者役をしていただいた日本経済大学、福岡歯科大学のヨット部の学生さん、寒い中を本当にお疲れ様でした。
なお「JSAF外洋特別規定2014-2015」は日本セーリング連盟外洋安全委員会のホームページからダウンロードできます。
2014年の事業計画としてご案内していました「会員懇親会」を4月10日(木)に開催しました。これまで会員(ヨットのオーナー)同士の懇親の場としては年末の表彰式&パーティーくらいしかありませんでしたので、もっと気楽に会員間の交流・懇親の場を提供するために第1回目として開催したものです。
当日は、足の便がいい天神のど真ん中の居酒屋で、特に事前に出欠確認を取らずに仕事帰りにでも気軽に立ち寄っていただくというスタイルで行いましたが、JORDAN、SIESTA、翔風、Summertime、MALOLO、SecondLove、Bambino、Freestyle、ZEPHYRUSの9艇のオーナーの皆さんが集まっていただき、ハーバー内ではなかなかゆっくりと話せないいろんな話題に花が咲きました。HYC会員でありながら初めて言葉を交わすオーナーさんもいて、そもそもヨットを始めたきっかけは、自分のヨットスタイルは、将来の夢は、レースの勝負どころは、などなどあっという間に時間が過ぎてしまいました。なかでも、何艇かのチーム合同でタイのプーケットで行われている「キングスカップヨットレース」への参加の準備を進めているとか、単独でアメリカ西海岸のロサンゼルスからハワイ・ホノルルまでの「トランスパックヨットレース」にぜひ参加したいなど、夢のある楽しい話に大いに盛り上がりました。参加された皆さんからはぜひとも次回も開催しようという声があがり、3~4か月に1回くらいの割合で会員懇親会を開催していくことにしていますので、今回参加できなかった会員さんも次回はぜひともご参加ください。
会員艇“KANALOA”号の九州一周航海記の続編です。前回は熊本県天草から鹿児島県硫黄島までのクルージングの様子でしたが、今回は硫黄島→屋久島(鹿児島県)→種子島(鹿児島県)→油津(宮崎県)→蒲江(大分県)までの楽しいクルージングの様子をお伝えします。福岡・小戸から九州を西回りに大分まで到達しました。寄港先での役に立つ情報なども満載ですのでぜひご覧ください。
3月16日の第1レースは2014年の開幕戦でした。約4か月ぶりのレースを待ちわびた20艇の会員艇と2艇のオープン参加艇の計22艇が参加しました。第1レースの本部艇は福岡を代表するレース艇“Humming birdⅤ”チーム(ロッドマン42)が初めて担当しました。天気は快晴でしたが朝から強い西風が吹いていました。幸いにも波はそう高くなく絶好のレース日和です。本部艇運営メンバーは午前8時半にはハーバークラブハウスに集合し、受付の準備、マークブイやレース旗などの運営用品の本部艇への積み込みを行い、午前9時からレース参加の受付を始めました。当初は3艇のオープン参加艇を含めて23艇の参加でしたが、9時半過ぎから風が強まりコンスタントに20ノットを超えるようになったため、初心者メンバーが中心のオープン参加の1艇が参加を取り止めました。
[以下は本部艇“Humming birdⅤ”のTオーナーからのレポートです]
平成26年3月16日の博多ヨットクラブの第1戦は、年に1回のノルマの本部艇を担当することになった。年間スケジュールでこれが発表されていたためにクルー達はライバルチームから声が掛かり、本部艇を担当する人数の確保に一汗かくことになった。
次に当日になると海象では風も強く、波もかなり出ていたので、軽量設計のハミングバードⅤ号での長時間の錨泊では居心地が悪いなぁと考えて林先生のパパリア41フッターのホンキートンクをお借りして風波対策を考えることにした。 7名のクルーとゲスト1名とで出港してリミットマークを設営した。当日の参加艇が23艇との報告を受けて少し長めのスタートラインにしようと言うことを決めたが、問題は、北東の風に対して本部艇をどの位置に錨泊させるかがかなり高度なスキルを必要となった。丁度毘沙門方向からの風に対してできるだけ直角になるように、そして少し長目のスタートラインとなるように本部艇のアンカーを入れた。電動ウインドラスの操作にはクルー達も慣れていなくて苦戦したが何とか本部艇のスタンバイは完了してホットした。ここで持参したシュークリームを配給して一息ついた。-笑い-
今度はクラブ旗を5分前に掲揚したり、信号旗の準備や係の分担をした。 クラブ旗・信号旗の掲揚係兼リコール艇の有無やゴールの判定係をTCD君とASR君、フォーン吹鳴係はKSG君、時計係はFCD君、記録係はSNZ君にお願いした。やはり6名の船酔いに強い人員が本部艇運営には必要となります。 5分前のクラブ旗掲揚と長音吹鳴、4分前のP旗掲揚と吹鳴、1分前のP旗降下と吹鳴を終えて本部艇でも時計係のカウントダウンが始まり、レース参加の時以上に緊張が走った。それは、本部艇ギリギリを狙って本部艇にぶつかる艇が出ないかとの心配やレース艇通しの接触等の運営者としての心配であったが、ラインを長くした甲斐があって11:00ジャストに全艇オールフェアでスタートさせることが出来て一安心出来た。
フィニッシュの準備のために艇をリミットマーク近くに移動させて風位を考慮した位置でアンクリングしてから、持参のおにぎり・竹輪・ゆで卵などでゆったりとした昼食を摂った。セカンドラブを先頭にして順次フィニッシュをしたが、ノタリとハッピーホリデーのデッドヒートもあって最後まで気の抜けない本部艇運営でした。クルーの皆さんお疲れ様でした。