5月20日(日)は2018シリーズレースの第3戦でした。今日は湾外コースの予定で、受付時間8:30~9:00、スタート10:00の予定です。8:00には本部船運営メンバーのHIROチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報は晴れで、北東の風14ノット前後(Max23ノット)と絶好のレース日和です。レース委員長と相談し今日のコースは博多湾を出て北東6マイルに位置する「相島」反時計回りに決定。距離は約27マイル。スタートから相島まではクロズドホールド、相島を回ってからは後ろから風を受けるフリーの帆走となるため、随所でダイナミックな帆走が楽しめることでしょう。9:00の受付終了時点で15艇のエントリーがありました。
ハーバーでは14~15ノットの風でしたが、海上では17~18ノットの安定した風が吹いており、風速が上がると予想してメインセールを1ポンリーフしている艇、ジブセールを何番にするか迷っている艇、迷わずに№3ジブを上げている艇と様々で、各艇思い思いのセールを選択してスタートに備えます。
9:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。艇速も6~7ノット出ており、接触、衝突だけは避けようと各艇とも周囲の参加艇の動きに注意を払います。スタート前に、参加艇の1艇がマストステップにがたが発生して、もう1艇はラットとラダーを繋ぐ経路に不具合が発生してDNSとなりました。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、長音一声とX旗(リコール旗)が掲揚されました。2艇がリコールで、1艇はスタートラインに戻って再スタートしましたが、もう1艇はリコールに気付かなかったのかそのまま進んで行きました。風は落ちることなく時間の経過とともに徐々に強くなっていきました。回航ポイントの博多湾口の「シタエ曽根ブイ」が近付くとコンスタントに20ノットオーバーとなり、波も2mほどで真正面から受けるようになり時折りドーンとスプレーを浴びます。スタートからここまではスタボードタックのクローズドホールド。「シタエ曽根ブイ」を回ってタックして「相島」まではポートタックのクローズドホールド。「相島」が近付くと波も2.5mと高くなり、風も25ノットオーバーに強まってきました。安全を優先して途中で4艇が棄権しましたが、残り9艇は完走を目指して果敢に突き進んで行きます。「相島」を回る頃には風も30ノットオーバーとなり、スタボードタックのクォーターリーの走りですが、2.5m以上の高い波と30ノットオーバーの風の中、各艇ともジブセールで10ノット近い艇速で「シタエ曽根ブイ」を目指しますが、ヘルムコントロールが難しく、玄界島の北方向にしか針路を取れません。トップを走るのは51フィートの“May be”ですが、№3ジブで15ノットオーバーの艇速でかっ飛んで行きます。2番手で走る“Humming bird Ⅴ”がスピンを上げますが、しばらくすると真ん中から横一直線に破れてしまいました。「シタエ曽根ブイ」を過ぎてジャイブして博多湾に入り、一路フィニッシュラインを目指します。この頃には時折り35ノットの風と、大きな波を真後ろから受けるようになり、各艇とも豪快にプレーニング(サーフィング)して“May be”や“Le Grand Bleu 9”は瞬間的に20ノットの艇速を記録し、バウが波に突き刺さって「バウ沈」するんじゃないかと思ったそうです。
このハードコンディションの中、51フィートの“May be”が13:20:47に堂々のファーストホーム。13:31:12に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が2着。その後も次々にフィニッシュし、15:07:02に最終艇の“Little Wing”がフィニッシュしました。艇体の大きな損傷や乗員の怪我もなく、無事にレースが終了してホッとしました。修正1位は”Humming bird Ⅴ”でした。本部船を運営していただいた“HIRO”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
6月17日(日)の第4レースは「湾内コース」の予定なので、受付9:30~10:00、スタート11:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“HIRO”のSオーナーのレポートです]
参加各艇のみなさん、本当にお疲れ様でした。
レースは、結構風も強そうなので、相の島反時計廻りと決まる。09:00の受付終了で15艇のエントリー。すぐにスタートライン設定のため沖に出る。風が強く白波もぱらぱら立っており、ブイの投下は良いとしても、アンカーを打つのに若干手間取る。5分前、4分前、1分前、スタートのホーン担当や、旗の準備をしながら電波時計とにらめっこ。
10:00のスタート、リコール2艇、DNS2艇、13艇が強風の中一斉に飛び出した。 この風だから3時間ちょっとで帰ってくるだろうと言いながら、とりあえず小戸に帰ることとする。
4人の昼食を買って来て、ゆっくりしているとすぐ12:00になり、ゴールラインの設定に出港。昼からますます風が強くなり、一面白波が立ちうねりも入って来ているようで、ブイの近くまで行くのにスプレーは浴びるし、がぶられる。15m近い風の中、走錨を心配しエンジンを使ってアンカーに対する負荷を軽減しようと試みたが、波の状態が非常に悪く風にうまく立たない。様子を見ていると幸い走錨してないようで、アンカーは効いていた。参考のため、本船のアンカーは、ブルース15kg、チェーン5m、強風のためラインは30m近く出していた。
13:00前、遠くに黒く大きな帆が見え、時計係とホーン係がスタンバイ。フィニッシュ確認のため、ホーンを持ってマストにしがみ付いていた。プレーニングした状態でMay beそしてHumingbird Ⅴがゴール。尚、4艇がDNF。全艇フィニッシュまでの2時間、不規則な波に揺られて大変。用品を返しに小戸に向かい、マリノアに帰る時も、全身スプレーを浴びっぱなしで、びしょ濡れになった。
走錨を心配しながら波に揺られフィニッシュを待つ間、青函連絡船「洞爺丸」(4,337トン)の遭難を思い出していた。1954.9.26台風15号(洞爺丸台風)により函館湾で走錨、砂洲に乗り上げ転覆、乗客・乗員1,155名死亡という海難事故。この日洞爺丸を含め5隻の連絡船が遭難、犠牲者は合計1,430名生存者わずか202名という日本海難史上最大の惨事。函館港を出航した時点で風速40m、船長はこのまま海峡に出ることは危険と判断、港口から1,300m行ったところで両舷錨を投下。走錨若しくは恐れのある場合、機関を使用して止めるのだが、この時、全速前進にしても舵は効かず、車両甲板開口部から機関室に大量の海水が浸入。50m以上の風の中、発電機・主機関停止により走錨を止めることが出来ず、湾奥の七重浜に座礁。座礁したのは七重浜の渚から1,000mの地点。嵐により海底の砂が移動して、周りの水深8mの箇所に作った砂洲(漂砂現象)に乗り上げた。砂浜に乗り上げればそのまま居座ってしまうか、もう一度水深の深いところに流され、砂浜に擱座し安定するのが普通であるが、洞爺丸には横揺れ防止のビルジキール(船底湾曲部の縦方向に長さ43m幅60cmの横揺れ防止の鉄板)が設置されており、陸側に流される際、それが砂に突き刺さり、横から強大な風圧と波浪を受けて、砂洲の陸側水深8.4mに横転(135度)沈没した。当時の気象観測特に台風に関する主な情報は米軍機からで、目の大きさ、暴風半径、中心気圧などで、とても正確な予報は不可能。予算不足で、海上の定点観測は南の海上に1隻のみだった。ちなみに、タイタニック号(46,328トン)の遭難は犠牲者1,490名。この話はレースとは直接関係ないが、たまたま思い出したので、本を読み返して書いてみた。「洞爺丸転覆の謎」 田中正吾著 1997年発行。著者は1955年から青函連絡船乗船、57年から船長。
「壱岐-福岡ヨットレース 2018」の参加申込みを受付中です。雑誌『Kazi 4月号』で全国主要お祭りヨットレースとして紹介されたこともあり、遠方からの参加問い合せもあっています。地元壱岐の皆様もご来島を心待ちにしていますので、ぜひこの機会に風光明媚な壱岐の島を訪れ、「前夜祭」で美味しい壱岐焼酎を飲みながら大いに盛り上がりましょう。詳細は「レース公示」をご覧ください。
ヨットを係留する市営の浮桟橋、前夜祭会場の座席にも限りがありますので、申込みは早めにお願いします。
4月29日(日)、30日(月・祝)に長崎サンセットマリーナをベースに開催された「長崎帆船祭りヨットレース」及び「九州カップヨットレース」において、HYC会員艇が大活躍しました。
先ず4月29日に開催された「長崎帆船祭りヨットレース」では優勝がHYC会員艇の“Wind Ward Ⅴ(First 35)”で、2位“Bambino(J-92 S)”、3位“Humming bird Ⅴ(RODMAN 42)”、4位“ENTERPRISE LILY(K-36 SAMURAI)”、5位“Suru Sumi(X-35)”と、1位から5位までHYC会員艇が独占しました。 [2018年帆船まつり成績表]
また、九州ナンバーワンを決める「九州カップヨットレース」は29日、30日の二日間で計3レースで争われ、優勝が“ENTERPRISE LILY”、2位“Bambino”、3位“Suru Sumi”、4位“Wind Ward Ⅴ”、5位“Humming bird Ⅴ”とこちらもHYC会員艇が1位から5位まで独占しました。 [2018年九州カップ成績表]
博多湾ではFYC福岡ヨットクラブ、HYC博多ヨットクラブの両クラブが毎月レースを開催し、FYCは上・下のソーセージコースを日に3レース、HYCでは初心者でも参加し易い島回りコースのレースを行っています。今回1位から5位までの各チームは日ごろから博多湾でレース活動を行ってスキルアップに努めており、その実力が如何なく発揮されたのでしょう。おめでとうございます。
HYC会員艇“K.CONTESSA 風と虹”の堀川公平オーナーのご令室百合子様(のぞえ総合診療病院副院長)が、5月13日に訪問先の札幌で急逝されました。百合子様は外洋レースにも積極的にチャレンジしていくと意気込みを語っておられたのに、誠に残念でなりません。故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。6月3日(日)に病院葬が執り行われるとのことです。
昨年、壱岐市ならびに壱岐市観光連盟の後援を得て大会内容を一新した「壱岐-福岡ヨットレース」を今年も開催します。長崎県壱岐市郷ノ浦港沖をスタートして福岡市西区小戸沖までの全長34マイルのコースで、スタート前日には「前夜祭」を開催し、麦焼酎発祥の地である壱岐の美味しい焼酎を飲みながら、参加艇の皆様や地元壱岐の皆様との交流を楽しみましょう。レースの勝利者には「壱岐市長杯」が贈呈されます。
スタートは海の日の7月16日(月・祝)午前8時、前夜祭は15日(日)午後6時からです。表彰式は16日(月)午後6時から(最終艇フィニッシュ時刻により繰り上げもあり)福岡市ヨットハーバークラブハウスで行います。参加艇の係留は、壱岐市の全面協力により郷ノ浦港内のプレジャーボート用浮桟橋を利用できます。夏の壱岐は白いビーチと透明な海を求めて多くの海水浴客が訪れる人気の観光地ですのでこの時期はどこの宿も混雑していますが、ヨットレース参加者の皆様には、壱岐市観光連盟が特別に宿を手配してくれますので安心です。
レース公示、参加申込書、宿泊申込書は下記をご覧ください。参加申込期限、宿泊申込期限は6月15日(金)ですので、期限内の申込みをお願いします。6月15日までに宿泊人数が確定しない艇にあっては、とりあえず申込みだけは早めにしておいて、後日人数を調整してください。レース委員会指定の係留場所に係留し、観光連盟斡旋の宿に宿泊の皆様には、係留地から宿舎、前夜祭会場間の移動については送迎バスを運行しますのでご利用ください。また、指定係留地に係留する艇にあっては、近くに公衆トイレもありますので船中泊も可能です。この場合、前夜祭会場までの移動は送迎バスに同乗できます。氷についてもスタート日の朝に指定係留地に配達していただきますので、必要な方は事前に宿泊申込書の用紙でご注文ください。なお、他の漁港等に係留し、独自に宿を手配される艇にあっては、宿舎や前夜祭会場への移動についてはご自身でご手配ください。
すでに、遠く福井県のセーラーの方からもレース参加の問い合わせもあっています。HYC会員艇以外にも多くのヨットに参加していただき、夏の玄界灘を代表する楽しいヨットレースになることを願っています。
春真っ盛り、気温も高くなりヨットには絶好のセーリングの季節となってまいりました。ゴールデンウィークや週末の土・日曜日で壱岐島までクルージングを考えておられる皆様へお知らせです。
クルージングなどで島を訪問するとき、いつも悩むのがどこに留めたらいいのかということです。愛艇を安全に係留することが何よりも一番ですが、壱岐市観光連盟様より、ヨットやモーターボートなどのプレジャーボートで壱岐を訪問される場合、郷ノ浦港内の市営浮桟橋をご利用くださいとの案内があっています。全長30mのコンクリート製の浮桟橋で、料金は「艇長1mあたり20円(税別)」と格安です。利用される場合は、事前に「郷ノ浦港湾施設管理 林田様」にご連絡ください。連絡先は、「090-1979-2578」です。郷ノ浦港内への入出港は、南防波堤横の入出港口はフェリーや高速船(ジェットフォイル)が通行しますので、危険防止のため必ず西防波堤横の入出港口を通行してください。
4月15日(日)は2018シリーズレースの第2戦でした。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーのJettaチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報は曇りのち晴れで、北西の風12ノット前後と絶好のレース日和です。山田会長と相談し今日のコースは博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ→机島時計回り」に決定。距離は約12マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で18艇のエントリーがありました。
10時過ぎには準備を終えたレース参加艇が次々に出港して行きました。小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは14~16ノットの安定した風が吹いていたため、ヘッドセールを何番にしようかと迷っている艇もありました。風が少し落ちるだろうとの予測で№1を上げている艇、逆に少し強くなるだろうと№3を上げている艇と、各艇思い思いのセールを選択してスタートに備えます。
10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。先週のセーリング講習会でプロセーラーの高木 裕氏から学んだスタートテクニックを実践すべく、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に移り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北西で15ノットほど。なかなか迫力のあるスタートシーンでした。小さな風の振れはありましたが、終始北西-北北西の風、16~18ノットと安定した風に恵まれ、早いレース展開となりました。
最大艇の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が13:00:18に堂々のファーストホーム。15秒遅れの13:00:33に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が2着。その後も“FALCON”、“Suru Sumi”、“Le Grand Bleu 9”と次々にフィニッシュし、14:47:30に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュし、参加全艇が事故もなく無事にレースが終了しました。修正1位は”Humming bird Ⅴ”でした。本部船を運営していただいた“Jetta”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
5月20日(日)の第3レースは「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“Jetta”のMオーナーのレポートです]
今回久々に本部船をさせていただきました。風も北西15~18ノットと最高のヨット日和に恵まれ、リコール艇も無く各艇余裕のスタートで飛び出して行かれました。さすがに15ノット以上の風になると大型艇で2時間、中型艇で2時間半、小型艇で3時間半ほどでフィニッシュされましたので、本部船も大変楽でした。参加艇の皆様、楽しいレースお疲れ様でした。来月の第3戦も良い風に恵まれますように願っております。
今年の「壱岐-福岡ヨットレース」開催に向けて、3月の終わりに当クラブ山田会長以下1名が壱岐を訪問し、壱岐市、壱岐市観光連盟、長崎県壱岐振興局、郷ノ浦漁協、海上保安署、九州郵船、あまごころ本舗(前夜祭会場)、玄海酒造(壱岐焼酎醸造元)など関係先に挨拶し、レース開催への協力をお願いしました。昨年の第1回大会はとても好意的に受け止めていただき、九州郵船のジェットフォイルとのニアミスや漁船とのトラブルもなく、レース運営がしっかりしていたと評価していただきました。市役所では中原副市長が、観光連盟では長嶋会長が応対していただき、今年は昨年を上回る参加を期待している、市としても観光連盟と一体となって最大限の協力を約束していただきました。昨年は係留場所の関係で2か所に分散して参加艇の皆様にはご不便をおかけしましたが、今年は郷ノ浦港内のプレジャーボート用の浮桟橋(全長30m、コンクリート製)3基すべてを使用できる予定で(昨年は1基のみ)、優に40艇は係留できます。また50フィートクラスの大型艇には九州郵船の大型浮桟橋も使用できるようになっていますので安心です。
日程は前夜祭が7月15日(日)18:00から、レースが7月16日(月・祝)08:00スタートの予定です。前夜祭では料理内容等を昨年よりパワーアップしようと思っていますので、参加費を昨年より若干値上げする予定ですのでご理解ください。雑誌『Kazi』が取り上げた全国主要お祭りヨットレース35選に恥じないように大会を盛り上げていきます。「レース公示」は5月上旬に発表しますので、詳細についてはそちらをご覧いただき、1艇でも多くの参加をお待ちしています。 7月、8月はハイシーズンとなり宿舎の確保が困難になりますが、観光連盟が窓口となりヨットレース参加者用の宿の確保もやっていただきますので安心です。宿泊申込もレース公示と同時にお知らせしますのでご利用ください。また昨年大好評だった壱岐レース特製麦焼酎『酔っと』も販売します!
プロセーラー高木 裕氏のセーリング講習会、第4回目の今年は4月8日(日)に開催しました。昨年は講師の都合が付かず開催見送りとなりましたので2年ぶりの開催でした。今年のテーマは「ヘルムスマンのハンドリングテクニックとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニック」で、陸上での座学と海に出ての海上レッスンを行いました。天候は晴で西北西の風15~20ノットと風が強かったため、トラブルを避けてスピン・ジェネカー編は見送り、スタート練習、タック、下マーク回航の際のハンドリング、セールの引き込みを重点的に行いました。参加艇は、JORDAN、May be、SIESTA、ZEPHYRUS、翔風、麻里絵、いそしぎ、Whispering Jackの各メンバー28名、海上レッスンは4艇に分乗して実施しました。
10:00からクラブハウス2階の会議室で、主催者の博多ヨットクラブ山田会長の挨拶のあと、さっそく高木講師から基本的な舵の切り方、スタートアプローチ、下マーク回航、タック、スピン・ジェネカーのジャイブ、スピンホイスト、スピンドロップなどについてプロのテクニックを分かり易く解説していただきました。
午前中の座学を終え11:20には海上レッスンのため各艇出港していきます。時おり雲がかかりますが天気には恵まれ、西北西の風15~20ノットと若干ハードなコンディションでしたが、受講者は元気いっぱいに出港して行きました。2個のマークブイを打ってスタートラインを設置し、先ずはスタート練習。高木講師が乗るコーチボートが5分、4分、1分、スタートの信号を発し、アプローチのタイミングやセールの引き込み具合を各艇にアドバイスします。スタート練習を4回行い、次にコーチボートが参加艇の後ろに付けて、何度かタックを繰り返してジブセールのリリースのタイミングやジブセールの引き込みスピードを1艇ずつアドバイスしました。
最後に下マーク回航のレッスンです。風向に対してマークから直角に2艇身の位置を目指してアプローチし、左舷のサイドステイ部分がマークに接触するまで舵を切り、合わせてメインセール、ジブセールを一気に引き込んでクローズドホールドのコースに持っていく練習です。これを何回か繰り返して時間になったので、海上レッスンを終了してハーバーに帰港しました。
ハーバーに帰港して、艤装解除、昼食を済ませて、14:00から午後の座学です。海上で高木コーチが撮影した各艇のビデオ動画を見ながら、スタートアプローチのタイミング、タックの際のハンドリングとジブセールのリリース・引き込みのタイミング、下マーク回航の際のマークアプローチ、メインセールとジブセールの引き込みのなど的確に指摘していただき、とても勉強になりました。翌週はHYC第2レースなので、今日のレッスンの成果をぜひとも発揮して必ず前に出るぞ!