4月15日(日)は2018シリーズレースの第2戦でした。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーのJettaチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報は曇りのち晴れで、北西の風12ノット前後と絶好のレース日和です。山田会長と相談し今日のコースは博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ→机島時計回り」に決定。距離は約12マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で18艇のエントリーがありました。
10時過ぎには準備を終えたレース参加艇が次々に出港して行きました。小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは14~16ノットの安定した風が吹いていたため、ヘッドセールを何番にしようかと迷っている艇もありました。風が少し落ちるだろうとの予測で№1を上げている艇、逆に少し強くなるだろうと№3を上げている艇と、各艇思い思いのセールを選択してスタートに備えます。
10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。先週のセーリング講習会でプロセーラーの高木 裕氏から学んだスタートテクニックを実践すべく、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に移り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北西で15ノットほど。なかなか迫力のあるスタートシーンでした。小さな風の振れはありましたが、終始北西-北北西の風、16~18ノットと安定した風に恵まれ、早いレース展開となりました。
最大艇の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が13:00:18に堂々のファーストホーム。15秒遅れの13:00:33に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が2着。その後も“FALCON”、“Suru Sumi”、“Le Grand Bleu 9”と次々にフィニッシュし、14:47:30に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュし、参加全艇が事故もなく無事にレースが終了しました。修正1位は”Humming bird Ⅴ”でした。本部船を運営していただいた“Jetta”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
5月20日(日)の第3レースは「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“Jetta”のMオーナーのレポートです]
今回久々に本部船をさせていただきました。風も北西15~18ノットと最高のヨット日和に恵まれ、リコール艇も無く各艇余裕のスタートで飛び出して行かれました。さすがに15ノット以上の風になると大型艇で2時間、中型艇で2時間半、小型艇で3時間半ほどでフィニッシュされましたので、本部船も大変楽でした。参加艇の皆様、楽しいレースお疲れ様でした。来月の第3戦も良い風に恵まれますように願っております。
今年の「壱岐-福岡ヨットレース」開催に向けて、3月の終わりに当クラブ山田会長以下1名が壱岐を訪問し、壱岐市、壱岐市観光連盟、長崎県壱岐振興局、郷ノ浦漁協、海上保安署、九州郵船、あまごころ本舗(前夜祭会場)、玄海酒造(壱岐焼酎醸造元)など関係先に挨拶し、レース開催への協力をお願いしました。昨年の第1回大会はとても好意的に受け止めていただき、九州郵船のジェットフォイルとのニアミスや漁船とのトラブルもなく、レース運営がしっかりしていたと評価していただきました。市役所では中原副市長が、観光連盟では長嶋会長が応対していただき、今年は昨年を上回る参加を期待している、市としても観光連盟と一体となって最大限の協力を約束していただきました。昨年は係留場所の関係で2か所に分散して参加艇の皆様にはご不便をおかけしましたが、今年は郷ノ浦港内のプレジャーボート用の浮桟橋(全長30m、コンクリート製)3基すべてを使用できる予定で(昨年は1基のみ)、優に40艇は係留できます。また50フィートクラスの大型艇には九州郵船の大型浮桟橋も使用できるようになっていますので安心です。
日程は前夜祭が7月15日(日)18:00から、レースが7月16日(月・祝)08:00スタートの予定です。前夜祭では料理内容等を昨年よりパワーアップしようと思っていますので、参加費を昨年より若干値上げする予定ですのでご理解ください。雑誌『Kazi』が取り上げた全国主要お祭りヨットレース35選に恥じないように大会を盛り上げていきます。「レース公示」は5月上旬に発表しますので、詳細についてはそちらをご覧いただき、1艇でも多くの参加をお待ちしています。 7月、8月はハイシーズンとなり宿舎の確保が困難になりますが、観光連盟が窓口となりヨットレース参加者用の宿の確保もやっていただきますので安心です。宿泊申込もレース公示と同時にお知らせしますのでご利用ください。また昨年大好評だった壱岐レース特製麦焼酎『酔っと』も販売します!
プロセーラー高木 裕氏のセーリング講習会、第4回目の今年は4月8日(日)に開催しました。昨年は講師の都合が付かず開催見送りとなりましたので2年ぶりの開催でした。今年のテーマは「ヘルムスマンのハンドリングテクニックとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニック」で、陸上での座学と海に出ての海上レッスンを行いました。天候は晴で西北西の風15~20ノットと風が強かったため、トラブルを避けてスピン・ジェネカー編は見送り、スタート練習、タック、下マーク回航の際のハンドリング、セールの引き込みを重点的に行いました。参加艇は、JORDAN、May be、SIESTA、ZEPHYRUS、翔風、麻里絵、いそしぎ、Whispering Jackの各メンバー28名、海上レッスンは4艇に分乗して実施しました。
10:00からクラブハウス2階の会議室で、主催者の博多ヨットクラブ山田会長の挨拶のあと、さっそく高木講師から基本的な舵の切り方、スタートアプローチ、下マーク回航、タック、スピン・ジェネカーのジャイブ、スピンホイスト、スピンドロップなどについてプロのテクニックを分かり易く解説していただきました。
午前中の座学を終え11:20には海上レッスンのため各艇出港していきます。時おり雲がかかりますが天気には恵まれ、西北西の風15~20ノットと若干ハードなコンディションでしたが、受講者は元気いっぱいに出港して行きました。2個のマークブイを打ってスタートラインを設置し、先ずはスタート練習。高木講師が乗るコーチボートが5分、4分、1分、スタートの信号を発し、アプローチのタイミングやセールの引き込み具合を各艇にアドバイスします。スタート練習を4回行い、次にコーチボートが参加艇の後ろに付けて、何度かタックを繰り返してジブセールのリリースのタイミングやジブセールの引き込みスピードを1艇ずつアドバイスしました。
最後に下マーク回航のレッスンです。風向に対してマークから直角に2艇身の位置を目指してアプローチし、左舷のサイドステイ部分がマークに接触するまで舵を切り、合わせてメインセール、ジブセールを一気に引き込んでクローズドホールドのコースに持っていく練習です。これを何回か繰り返して時間になったので、海上レッスンを終了してハーバーに帰港しました。
ハーバーに帰港して、艤装解除、昼食を済ませて、14:00から午後の座学です。海上で高木コーチが撮影した各艇のビデオ動画を見ながら、スタートアプローチのタイミング、タックの際のハンドリングとジブセールのリリース・引き込みのタイミング、下マーク回航の際のマークアプローチ、メインセールとジブセールの引き込みのなど的確に指摘していただき、とても勉強になりました。翌週はHYC第2レースなので、今日のレッスンの成果をぜひとも発揮して必ず前に出るぞ!
福岡在住のプロセーラー高木 裕氏を講師に迎え「セーリング講習会」を開催します。今年の講習内容は、『ヘルムスマンのハンドリングとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニックの実際』です。午前中に会議室で座学を行い、実際に海上に出てサポートボートの高木講師が各艇に対して個別コーチングを実施。練習の模様を写真、ビデオで撮影しての評価、指導を行います。HYC会員艇以外の参加も歓迎します。日本を代表するプロセーラーからアドバイスしていただけるまたとない機会ですので、クラブレースなどを楽しんでおられる皆様の多数の受講をお待ちしています。スキルアップ間違いなしです。
※講習内容の詳細
〈キールボートのハンドリングテクニック編〉
タック、ジャイブ、上マーク回航、下マーク回航での船の回し方
〈ジェネカーやスピンのホイストとジャイブ、ドロップ編〉
トラブルの少ない方法のテクニック
【日 時】 平成30年4月8日(日) 09:00~15:30
09:00~ ハーバー集合、受付、艇の艤装
10:00~11:00 海上レッスンのミーティング(クラブハウス2階会議室)
11:00~13:00 海上でのコーチング
13:00~14:30 帰港、昼食、艤装解除
14:30~15:30 写真、ビデオを見ながら陸上講習(クラブハウス2階会議室)
15:30 解散
【場 所】 福岡市ヨットハーバー クラブハウス2階会議室及び博多湾
【参加費】 一人 1,000円(当日徴収) *昼食弁当を頼まれる方は別途500円(当日の受付時に申込み)
【申込み】 参加希望の方は、艇名と人数を3月29日(木)までに事務局へお申込みください。
HYC会員艇にあっては、艇のオーナーからお申込みください。
会員外の方は、当ホームページの「お問合せ欄」からお申し込みください。
《講師:高木 裕氏の略歴》
大学時代にインカレ優勝、インカレ470級個人優勝、学生で初の470級全日本チャンピオン。国体優勝、アジア選手権優勝、ワールド7位、ロサンジェルスオリンピック470級日本代表11位。キールボートではジャパンカップ、パールレース、沖縄-東海レースなどで優勝多数。国際レースではハワイ・ケンウッドカップ、豪・シドニー-ホバートレース、米・トランスパックレース、チャイナシーレースなどに数多く出場し優秀な成績を残す日本を代表するセーラー。
HYCレーティングは、レース委員会で案を作成し役員会で決定したものである。値についてはIRCなどを一部参考とし、前年の年間成績などを勘案して長年蓄積されたHYC独自のレーティングとする。
ヨットレースが盛んな昨今ですが、全国にはレースそのものだけでなく前夜祭やレース後のアフターパーティー、豪華景品が楽しめる「お祭りヨットレース」が各地で開催されています。今月発売の『Kazi4月号』にはKazi編集部が厳選した35のお祭りヨットレースの情報が掲載されています。普段はレースにはあまり関心を示さないブルーウォーター派のクルージングセーラーの皆さんも、成績は二の次でとにかく「お祭り」を楽しもうと参加している方も大勢いらっしゃいます。いつもは手近な海でレースやクルージングを楽しまれている方、開催地への回航もクルージングと考えて、年に一度はちょっと足を延ばして楽しいお祭りレースに参加してみませんか。
昨年内容を一新した「壱岐-福岡ヨットレース」も魅力的なお祭りヨットレースとして紹介されています。主催する博多ヨットクラブでは、艇の性能だけでなく、乗り手の技量、小型艇に有利なレーティングなど長年蓄積された独自のレーティングシステムを採用しています。そのため昨年の第1回壱岐-福岡ヨットレースでは、バリバリのレース艇や最新のハイパフォーマンス艇を抑えて、ご夫婦二人のダブルハンドで、白いダクロンセールを付けた26フィート艇が優勝の栄誉に輝きました。また、どうもレースは苦手と言われる超クルージング派の皆さんは、なんだか前夜祭が面白そうということで前夜祭だけ参加して楽しいひと時を過ごされました。
夏の壱岐は、沖縄にも負けない(?)透き通った海が魅力です。また新鮮な海の幸はもちろんのこと、「壱岐牛」も絶品です。天然温泉もあるし、今やスタンダードになった麦焼酎、なんと壱岐が発祥の地だったんです。そのため壱岐には麦焼酎の蔵元が7つあり、焼酎党には焼酎の飲み比べも楽しみの一つです。壱岐までは博多港から高速船で1時間ちょっとの船旅。レースは7月の連休なので、早めに壱岐に行ってご家族やご友人と海水浴やグルメ三昧、島内観光を満喫して、レースに参加しない方は高速船で博多港まで、お父さん達はレースで小戸の福岡市ヨットハーバーまで帰るといった楽しみ方もできます。
今年の夏は「壱岐-福岡ヨットレース」に参加してみませんか。お待ちしています。レース公示は5月上旬に公表予定です。
万一の事故や緊急時の対応など、クルーザーを安全に運航するための知識と技術を習得することを目的に、博多湾をベースに活動する福岡ヨットクラブ(FYC)、博多ヨットクラブ(HYC)と福岡市ヨットハーバー管理事務所の主催で、今年は博多ヨットクラブが主管して「クルーザー安全講習会」を2月25日(日)に開催し、クルーザーのオーナー、クルーの皆さん62名(内、HYC会員艇20艇、48名)が参加しました。福岡ヨットクラブ、博多ヨットクラブとも今年のシリーズレースが3月から始まるため2月に開催したものです。開講に先立ち主催者を代表して博多ヨットクラブの山田会長から挨拶がありました。
初めに、一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会救助事業部 九州BAN担当部長より、会員制のプレジャーボート救助事業の案内がありました。BAN(Boat Assistance Network)のサービスエリアが、現在は東京湾から大阪湾までの太平洋沿岸及び瀬戸内海、並びに日本海の若狭湾ですが、平成30年4月から九州の玄界灘までサービスエリアを拡大することから、機関故障等で自力航行ができなくなった場合の曳航救助サービス事業の紹介を行っていただきました。
続いて、福岡海上保安部からは、交通課地域海難防止対策官から〇福岡地区の海難発生状況、〇事故防止の基本、〇事故に備える、〇海の安全情報の有効活用についての講話がありました。講話を始める前に、船舶全般、航法、機関故障を防ぐ手立て、ライフジャケット着用と連絡体制確保についての簡単なペーパーテストがありました。また、事故に備える講話の中で、本年2月1日より法令等改正によりライフジャケットの着用が義務化されたことに伴い、膨張式のライフジャケットの点検の実技がありました。近年は膨張式が急速に普及しているが、定期的な点検の必要性、特にCO₂ボンベの状態確認など大変参考になるお話がありました。
最後に、JSAF日本セーリング連盟外洋安全員会の大坪委員長から〇ライフジャケット着用義務に係る法令改正、〇改正の主要点、〇法令上のライフジャケットの定義、〇着用義務の適用除外、〇船舶による競技(ヨットレース)における着用義務の適用除外について解説がありました。最後に、〇安全意識と責任、〇法律や規則は安全を守ってくれない、〇自分を守るのは自分自身でしかない(乗員の責任)、〇落水は死に直結するため絶対に落水しないことなど、「安全航行」のための鉄則を強く訴えられました。
ここ何年か国内でヨットの死亡事故が頻発しましたがすべて落水によるもので、亡くなられた方はすべて60歳以上のベテラン者で、ベテランであるがゆえに慣れや過信があったのではないでしょうか。経験や知識は豊富でも加齢に伴う体力低下などを客観的に判断し、自らに真摯に向き合うことが大切です。「自分を守るのは自分でしかない」、「安全は与えられるものものではない、自分たちで確立するもの」、「乗員個々人が安全に対しての高い意識を持ち続ける」、「慣れから来る油断に注意」、「死亡に至る事故はすべて落水から起こっている」、「最大の事故防止は落水しないこと」、「セーリングの基本は自然に対峙すること」を強く認識することです。皆さん、出港するときは必ずライフジャケットを着用しましょう!
博多ヨットクラブでは福岡在住のプロセーラー高木 裕氏を講師に迎え「セーリング講習会」を開催しています。今年の講習内容は、『ヘルムスマンのハンドリングとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニックの実際』です。午前中に会議室で座学を行い、実際に海上に出てサポートボートの高木講師が各艇に対して個別コーチングを実施。練習の模様を写真、ビデオで撮影しての評価、指導を行います。HYC会員艇以外の参加も歓迎します。日本を代表するプロセーラーからアドバイスしていただけるまたとない機会ですので、クラブレースなどを楽しんでおられる皆様の多数の受講をお待ちしています。スキルアップ間違いなしです。
※講習内容の詳細
〈キールボートのハンドリングテクニック編〉
タック、ジャイブ、上マーク回航、下マーク回航での船の回し方
〈ジェネカーやスピンのホイストとジャイブ、ドロップ編〉
トラブルの少ない方法のテクニック
【日 時】 平成30年4月8日(日) 09:00~15:30
09:00~ ハーバー集合、受付、艇の艤装
10:00~11:00 海上レッスンのミーティング(クラブハウス2階会議室)
11:00~13:00 海上でのコーチング
13:00~14:30 帰港、昼食、艤装解除
14:30~15:30 写真、ビデオを見ながら陸上講習(クラブハウス2階会議室)
15:30 解散
【場 所】 福岡市ヨットハーバー クラブハウス2階会議室及び博多湾
【参加費】 一人 1,000円(当日徴収) *昼食弁当を頼まれる方は別途500円(当日の受付時に申込み)
【申込み】 参加希望の方は、艇名と人数を3月29日(木)までに事務局へお申込みください。
HYC会員艇にあっては、艇のオーナーからお申込みください。
会員外の方は、当ホームページの「お問合せ欄」からお申し込みください。
《講師:高木 裕氏の略歴》
大学時代にインカレ優勝、インカレ470級個人優勝、学生で初の470級全日本チャンピオン。国体優勝、アジア選手権優勝、ワールド7位、ロサンジェルスオリンピック470級日本代表11位。キールボートではジャパンカップ、パールレース、沖縄-東海レースなどで優勝多数。国際レースではハワイ・ケンウッドカップ、豪・シドニー-ホバートレース、米・トランスパックレース、チャイナシーレースなどに数多く出場し優秀な成績を残す日本を代表するセーラー。
博多ヨットクラブでは3月から11月まで年間10レースを行っています。いよいよ4 か月ぶりに2018年のレースシーズンが始まります。会員の皆様におかれては3月18日の第1レース開幕に向けて整備等に余念がないことと思います。
博多ヨットクラブレースは会員外のヨットもオープン参加として歓迎しますので、レースの雰囲気を味わってみようと思われる方はぜひともご参加ください。ただし参加にあたってはヨットレースを補償対象としている「ヨット保険」に加入していることが必須となっていますのでご確認ください。