本年1月に新会員となられたヨット“Altair”の近藤オーナーより、遅ればせながら入会にあたりコメントをいただきましたのでご紹介します。艇種はOLSON 911で、係留地は西区今津です。いつも素敵な美女を満載している憧れのヨットです。
僕とヨットの関わりは今からおよそ6~7年前に福津市でディンギーを購入しレジャー程度に乗るようになったことでした。
Altairは今から約4年前、それまでクルーザーヨットには一度も乗ったことも無い状態で購入しました。船についている部品の名前も使い方もわからない状態から始まり、多くの方々からご指導いただきここ最近でどうにか普通に走らせられるぐらいまでにはなりました。これからもっと多くの知識と技術を習得したいと思い、今回博多ヨットクラブの活動に参加させていただくことにしました。なるべく多くの活動に参加し、諸先輩方のお力添えをいただきながら自分自身の技術の向上をさせつつ、クラブを盛り上げていけたらと思っております。
ちなみに仕事はインドア派でして、中央区でWEB系のプログラム制作会社をやっております。パソコンやインターネットの事でお困りの際は、解決のお手伝いができるかもしれませんので気軽にお声掛けください。まだまだ若輩者ではありますが、皆様、今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします。
真夏の7月に40年近く開催してきました恒例の「壱岐レース」。一昨年から壱岐市、壱岐市観光連盟の後援を得て新たに「壱岐-福岡ヨットレース」として大会内容を一新しました。第1回の2017年は順風に恵まれ無事に終了しましたが、2回目の2018年は微風~無風に見舞われて残念ながらノーレースとなりました。参加された皆様が前夜祭で大いに盛り上がり、翌日のレースに闘志を燃やしてスタートラインに付きましたが、誠に残念な結果となりました。前夜祭ももちろん楽しみですが、やはりヨットレースですので全行程をきっちり走破できなければ意味がありません。そこで第3回大会となる今年は開催時期を一定の風が見込める9月の三連休に変更することとしました。開催日は9月15日(日)前夜祭、16日(月・祝)レース。レース公示等詳細は後日お知らせします。
穏やかな人柄と熱い情熱で福岡のセーリング界を牽引されてきましたプロセーラーの高木 裕氏が、昨年の海の日、7月16日にご逝去されました。
高木 裕氏は、大学時代にインカレ優勝、インカレ470級個人優勝、学生で初の全日本チャンピオン、ロサンジェルスオリンピック470級日本代表。またキールボートでは国内の主要大会で優勝多数。国際レースではハワイ・ケンウッドカップ、豪・シドニーホバートレース、米・トランスパックレース(ロサンジェルス-ホノルル)、チャイナシーレース(香港-マニラ)などに数多く出場し優秀な成績を残す日本を代表するセーラーでした。博多湾においては、博多ヨットクラブや福岡ヨットクラブが主催するレースにも毎回参加し、その卓越したセーリングスキルから多くのことを学びました。享年58歳とまだまだ若く、日本のセーリング界にとりましても大きな損失となり、誠に残念でなりません。
1周忌に当たる今年の“海の日”に、博多ヨットクラブ、福岡ヨットクラブ共催、博多港開発・ササキコーポレーション共同事業体の協力で「高木 裕メモリアルヨットレース」を開催しますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。当日はHYCの2019年シリーズレースの第5レースが予定されていますので、メモリアルレースとして開催いたします。船尾にメモリアルフラッグを掲げて、高木氏が愛した博多湾をセーリングし故人を偲びましょう!
開催日 令和1年7月15日(月・祝)“海の日”
受 付 9:30~10:00(小戸ヨットハーバー クラブハウス2階)
スタート 11:00
参加費 1,000円 *シリーズレース参加の会員艇は4,000円
※詳しくは添付ファイルをご覧ください。 [高木 裕メモリアルヨットレース]pdf.
2019年5月23日付でヨット“Flipper-Ⅴ”(X-38)さんが博多ヨットクラブに入会されました。西区小戸ハーバーに係留しています。レースやクルージング、懇親会などで楽しいクラブライフを満喫しましょう。
5月19日(日)は2019年シリーズレースの第3戦でした。今日は湾外コースの予定で、受付時間8:30~9:00、スタート10:00の予定です。8:00過ぎには本部船運営メンバーの“JORDAN”チームの皆さんとレース委員長ほかHYC役員の面々がハーバーに集合しました。本部船運営メンバーの皆さんはさっそくアウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報では曇り、南東-東南東の風8~15ノットとのことで、レース委員長と今日のコースを相談して博多湾口の玄界島を反時計で回り、西方向の沖合い4マイルの長間礁を反時計で回るコースに決定。距離は21マイル。9:00の受付終了時点で20艇のエントリーがありました。
9:15にはスタートライン設置のため本部船が出港しましたが、海上に出ると意外と風があって13~16ノットの風が吹いており、波も1.5mほどあります。最小26フィート艇から最大51フィート艇まで、また快速の40フィートのHPR艇も参加していて、走りが楽しみです。
9:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられ、参加艇がスタートライン近くに集まってきました。風は15ノット前後で安定しています。風向は南東。10:00ちょうどにスタート信号が発せられ、オールフェアで第3レースがスタートしました。各艇ともスタートと同時にジェネカー、スピンを展開して、第1回航ポイントの玄界島方向に突き進んで行きました。なかなか壮観な眺めです。このまま風が大きく変わらなければ玄界島までは一本コース、玄界島でジャイブして第2回航ポイントの長間礁までもポートの一本コース、帰りはクローズホールドのコースとなります。40フィートのHPR艇“GALAXY”が徐々に前に出ていき、それを50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”、51フィートの“May be”が追い駆ける展開となりました。玄界島に向かう途中で風速がかなり強くなり、時折り20ノットオーバーのブローが入り、各艇苦労していました。最近はマストトップから大きなジェネカーやスピンを上げている艇が多く、強大な風圧で艇のコントロールを失いブローチングしている艇、ジェネカーのタックシートが切れたりジェネカーシートが飛んでセールがバタバタはためいている艇、ジェネカー降下の際に海に落として回収に苦労している艇など、あちこちでトラブルが発生していました。なかでも強烈なブローが入って、パーマネントバックステイのクリートが飛んでディスマストし、無念にもリタイヤした艇が1艇出ました。あとでオーナーに話を聞くと、バックステイを止めていたカムクリートがプレッシャーに持ちこたえることができなくて飛んでしまい、マストを後ろに支える力を失って折れたそうです。ワンサイズ大きなカムクリートを付けておくべきだったと反省しきりでした。また、たまたまこのトラブルを目撃した福岡海上保安部の巡視船が近付いてきて、「大丈夫ですか!」と呼び掛けられたので、両手で大きく丸の字を作って「大丈夫です!」とアピールしたところ、そのまま離れて行ったとのことです。
その後も風は落ちることなく終始20ノット前後の風が吹き続け、12:21:05に“GALAXY”が2着以下を大きく引き離して堂々のファーストホーム。平均艇速は10ノットを超えていたようです。12:39:40に“K.CONTESSA 風と虹”が2着、12:42:22に“May be”が3着でフィニッシュ。14:40:46に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュして無事にレースが終了しました。修正1位は圧倒的な走りの”GALAXY”でした。今回のレースでは何艇かトラブルに見舞われましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。
本部船を運営していただいた“JORDAN”の皆さん、本当にお疲れ様でした。6月16日(日)の第4レースは「湾内コース」の予定なので、受付9:30~10:00、スタート11:00です。お間違えの無いように!来月の本部船は“いそしぎ”さんです。
[以下は本部船“JORDAN”Yオーナーのレポートです]
年間スケジュールに沿い5月は外洋レースの予定。通年であれば、志賀島沖合い北東に位置する「相ノ島(猫の島で世界的に有名)」回航コースでしたが、天気予報では午後から風が少し落ちる!との予想で、少し短めに「玄界島→長間礁灯台 反時計回りの21マイルのコースに決定。しかしながら、午前10時のスタート前20分くらいから南南東の強風が吹き始め、風速は徐々に上がり始め、スピンネーカー、ジェネカーセットの20艇の艇団は、玄界島方向へ見る見る遠ざかっていきました。
安全航行を願いつつも、残念なことに玄界島手前で会員艇がディスマスト。折れ残ったマストにセールが中途半端に開いて回収できない、アンカーが効かない、エンジンがオーバーヒート。こういう時には不具合が重なるもんです。すぐに小戸ヨットハーバーに救助要請し、幸い負傷者もなくヨットハーバーへ曳航帰港することができました。慣れ親しんだ博多湾ですが、荒天の海面で漂流中の船舶位置を確認するのは難しかったと思います。迅速な対応をしていただいた小戸ヨットハーバーのスタッフの方々、お手伝いいただいた大学ヨット部の学生諸君に大変感謝申し上げます。荒天のなか、トップ艇は2時間21分でフィニッシュ。残り18艇も無事に次々とフィニッシュし、気まぐれな春の南風の中、楽しくもあり、教訓もありのクラブレースでした。
今回の教訓 その① 最後の頼み、エンジンは常に整備しておきましょう。
その② 携帯電話の位置情報サービスを利用しましょう。
その③ 海上無線機の設置をお願いします。
4月21日(日)は2019シリーズレースの第2戦でした。『平成』最後のレースとなりましたが天気予報は晴天で北北西の風、4~8ノットで波もほとんどなく、少々風が弱い感じですが絶好のレース日和です。。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーの翔風チームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。黒住レース委員長と本部船メンバーで今日のコースを博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ時計回り」に決定。距離は約11マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で23艇のエントリーがありました。
10時過ぎには準備を終えたレース参加艇が次々に出港して行きました。小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは5~6ノットの軽風が吹いていたため、各艇フルセールでウォーミングアップを開始。今日は大潮で満潮が10:47、風が弱いので潮流の読みもレースの成績を大きく左右します。10時半に本部船がスタートラインを設定すると、散らばっていた参加艇が徐々に寄ってきてラインを流していきます。26フィートから51フィートまで23艇のヨットがライン近くを流していく様は壮観です。
10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、各艇レースモードに突入し、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に移り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、リコール艇もなく「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北北西で6ノットほど。平成最後のレース、晴天で波のない海面を皆さん気持ちよさそうに走っていきました。果たして西海面コースが有利か、はたまた東海面コースが有利か、興味深い展開になりそうです。
回航ポイントのクタベ瀬ブイを最初に回ったのは36フィートの“ENTERPRISE LILY”。俊足のHPR艇が50フィートクラス2艇の前を走ります。回航後も巨大なジェネカーを展開してフィニッシュを目指し、12:50:56に“ENTERPRISE LILY”(K-36 SAMURAI)が堂々のファーストホーム。2番手は51フィートの“May be”が12:54:45、3番手は50フィートの“K.CONTESSA 風と虹”が12:55:02にフィニッシュ。フリーのレグでは風速も15ノット前後に上がったため早いレース展開となりました。その後も“Humming bird Ⅴ”、“MALOLO”、“Suru Sumi”と次々にフィニッシュし、14:27:11に最終艇“Anela”がフィニッシュして、平成最後のHYCレースが無事に終了しました。潮流を見事に読み切って終始西海面をキープし続けたJ-24をチャーターした“Bebe”チームが、30フィートオーバーの艇を見事に抑えて修正1位。おめでとうございます。また本部船を運営していただいた“翔風”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
5月19日(日)の第3レースは『令和』の最初のレースです。「湾外コース」の予定で、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“翔風”のNオーナーのレポートです]
確か2月のHYC総会の時だった。レース委員長より「5月の本部船お願い!」って頼まれて、二つ返事で「了解」と言ってから、はや2か月。レースもまだ始まったばかりだし、優勝などという文字は遠い時期。湾内だし早く終わるよねっと、いつものように特に何も考えず本部船を引き受けたのですが・・・よくよく考えれば、今年の第2レースは平成最後のHYCレースではありませんか。その本部船を仰せつかるなど、恐悦至極、身に余る光栄であります。でも責任感じますよね~~
平成最後、令和時代への架け橋?のレースと会員皆様も思われたのか、クラブハウスの2階で受付を始めると、春の陽気に誘われてか、どんどんエントリーが増えて、初めて参加されるAnelaさんをはじめ10:00の受付終了まで実に23艇の参加となりました。ちなみに、昨年度の最高参加艇数は、壱岐レースの32艇。これは、遠来艇や会員外が10艇あったことを考えると、会員艇の23という数字は昨年度のすべてのレースを上回る結果です。これだけ参加艇が増えたのも、普段の営業成果だよねってと会長と話しながらクラブハウスの窓から外を見ると、もうすでに数艇出港を始めている。皆さんの気合に圧倒されながらも、我々も早く出港してスタートラインを設置するために、エントリーを閉めたのち速攻でハーバーを離れ一路スタート海面へ。
リミットマークのブイを投げ入れそこで数回船を回して、マークが動いていないかを確認した後、本部船を東に回す。23艇なのでラインは長くと思いもするが、あまり長くするとエンドの船が見えない。GPSで距離を見ながら、一度アンカリングして様子をみるとラインが短く、また高さも少し足りないようです。まだ時間があるので、一度アンカー揚げて、再度少し走って打ち直し。スタート時間が迫ってくる。多くは本部船からのスタボードを狙っている。当初心配した風もこの時間のころには、ある程度吹いてくれて11:00にオールフェアでスタート。行ってらっしゃい。コースは、午前中はあまり風が出ないだろうと予想してクタベ瀬時計回りとなっている。一度ハーバーに戻ってメンバーの1人を降ろして再度スタート海面へ。
11:40 再びラインに戻って、本部船のお小遣いで買ったお弁当と果物を、春の陽気に誘われながらデッキでいただく。いい風が吹いている。スタート時より風速が上がり、15ノット近く、すこし白波も立ちだした。15ノットくらいまで上がればトップ艇は2時間かからないだろう。彼方に、トップグループと思われる数艇が見える。風速が上がっているので、遠くに見えた船もどんどん本部船に近づいてくる。圧倒的スピードをもって、ENTERPRISE LILY がファーストホーム。続いて右海面,左海面からそれぞれMay be、 K.CONTESSA 風と虹、そしてHumming bird Vが入ってくる。ここまでで、まだ13時を回っていない。つづいてMALOLO、Suru Sumi、 Jetta、 Le Grand Bleu 9、 ZEPHYRUS と続き、デットヒートをやってきたBebeチームが乗ったJ24と麻里絵がそれぞれ下、上から鼻の差でゴール。これだったらあと1時間ほどで全艇フィニッシュと期待をしたが、このころより、本部船付近の風も7ノット近くに落ちて後続艇が伸びない。それでも14:30までには全艇無事にフィニッシュ。お天気と風に感謝しながら平成最後のHYCレースを無事終わることができました。
HYCクラブが創設されたのが1977年(昭和52年)。昭和、平成の時代を駆け抜けてきた博多ヨットクラブ。改めて平成元年のリザルトをHPで見ると懐かしい船の名前もみえます。次の5月の第3レースは令和の時代のスタートとなるレースです。「初春令月、気淑風和」時代になっても、HYCの精神にふさわしいレースを続けていきたいですね。 (文責 中川「翔風」)
本年2月に新会員となられたヨット“Anela”の吉川オーナーより、入会にあたりコメントをいただきましたのでご紹介します。艇種はJeanneau Sun Odyssey 349で、係留地は小戸ヨットハーバーです。
Anela号の吉川和則と申します。この度は博多ヨットクラブに入会させて頂きありがとうございます。福岡市南区大橋で歯科医院を開業しております。
Anelaとはハワイの言葉で天使という意味で、2017年の12月に進水いたしました。家族全員ハワイが大好きで、海といえばハワイと言うことで家族で話し合って決めました。長男が大学のヨットクラブに所属したのをきっかけに購入することになったのですが、私自身ヨットが全く未経験で、最近やっと家族だけでも出航できるようになったところです。経験豊富な博多ヨットクラブの皆さんに色々と教えて頂ければ幸いです。スポーツは大好きで、冬はスノーボード、夏はウインドサーフィン、春秋はゴルフと年中体を動かしています。メンバーの方でご一緒できる機会があれば、是非よろしくお願いいたします。
ヨットレースは未経験で基本家族での参加になると思いますが、ご迷惑をおかけしないよう安全第一を心がけ、少しでも上位に入れるように研鑽していきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
3月17日(日)は2019年HYCシリーズレースの開幕戦でした。4か月ぶりのレースを待ちわびた17艇の会員艇とオープン参加でトリマラン艇の計18艇がエントリーしました。予報では晴れ、北西から北北西の風、8~15ノット、波高1.5mと絶好のセーリングコンディションとなりました。
第1レースの本部船は昨年の年間総合優勝艇の“SIESTA”チームが引き受けていただきました。9 時前にはチームの面々がハーバーに集合し、今年からレース委員長を務めるSHIESTAオーナーが今日のコースを考え、博多湾口に浮かぶ机島を反時計に回るコース(距離12マイル)に決定。コースが決まったので、運営メンバーはマークブイや信号旗などの運営用品を船に積み込み、クラブハウス2階でレース受付に備えました。10時に受付を終了してスタートライン設置のために出港しました。ハーバーの沖合いには今月まで「海苔網」が設置されているので、海苔網の北海面にスタートラインを設置。風は北西9~14ノットで、開幕戦を待ちわびた各艇が快適な気象コンディションの下、海面を行ったり来たりして走りを確認していました。この日に備えてしっかり整備したのか、各艇の船底は汚れひとつなくピカピカ、ツルツルで、やる気満々の意気込みが伝わってきました。
10時55分に5分前の予告信号、56分に4分前の準備信号が発せられます。2分前になると各艇スタートアプローチを開始。タイミングを見計らいながら艇をコントロールしていきます。風は14~15ノット、風が少し北に回ったので、スタボードタックでラインに並んでいきます。リコール艇が出ないように、ましてやゼネリコになるなよと願って11時ちょうどにスタート信号を発信。願いがかなってオールフェアで2019年開幕戦がスタートしました。
本部船から見ていると、能古島を過ぎた辺りから、タックして東海面に向かう艇団とそのまま伸ばして西海面に向かう艇団に大きく分かれました。これがヨットレースの面白いところです。コース選択も勝敗の行方に大きく左右します。風向はあまり変わらず、西から風が吹いてくるだろうと予測して西海面に向かうヨット。これに反して風向がもう少し北に振れて東海面が有利になるだろうと予測して走るヨット。果たして回航ポイントの机島に先に到達するのはどちらでしょう。結果が楽しみです。
13:05:28に50フィート対決を制した“K.CONTESSA 風と虹”が堂々のファーストホーム。2分遅れて“May be”が13:07:22に2着でフィニッシュ。“MALOLO”が3着、“Second Love”が4着、“Humming bird Ⅴ”が5着、“FALCON”が6着と、40フィートクラスが次々にフィニッシュ。その後もいい風を受けて続々とフィニッシュし、14:25:59に最終艇の“いそしぎ”がフィニッシュして無事に開幕戦が終了しました。往路のコース選択は、西海面が有利だったようです。参加艇の皆さんは快適なセーリングを楽しまれたことでしょう。また、本部船を運営していただいた“SIESTA”チームの皆さん、お疲れ様でした。
[以下は本部船“SIESTA”のクルーからのコメントです]
本日のレースは、天気(快晴)、風(平均12ノット北北西の風)、共に最高のコンディションの中でのレースとなりました。第1レースのスタートは、スタートライン上にピタリと12艇のヨットが並び、リコールもなく、見応えのある美しいスタートとなりました。今シーズン一発目のレースとしては、良いレース展開が期待できる幸先の良いスタートであったと感じています。スタート後、しばらく参加艇の走りを見学して、心地よい海風を受けてビールで乾杯!車を運転する人はノンアルコールです。ガッツリボリューム満点の沖縄の特製おにぎりやウインナー、ローストハムなどでランチタイムを楽しく過ごしました。私ごとで大変恐縮ですが、ヨットを始めてから初めて本部船を経験させていただきました。スタート時の張り詰めた緊張感、ゴール時の達成感、客観的にレースを見る事ができ、改めてヨットレースの良さを実感することができました。 (SIESTAクルー 柴谷)