HYC会員艇“K.CONTESSA 風と虹”の堀川公平オーナーのご令室百合子様(のぞえ総合診療病院副院長)が、5月13日に訪問先の札幌で急逝されました。百合子様は外洋レースにも積極的にチャレンジしていくと意気込みを語っておられたのに、誠に残念でなりません。故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。6月3日(日)に病院葬が執り行われるとのことです。
昨年、壱岐市ならびに壱岐市観光連盟の後援を得て大会内容を一新した「壱岐-福岡ヨットレース」を今年も開催します。長崎県壱岐市郷ノ浦港沖をスタートして福岡市西区小戸沖までの全長34マイルのコースで、スタート前日には「前夜祭」を開催し、麦焼酎発祥の地である壱岐の美味しい焼酎を飲みながら、参加艇の皆様や地元壱岐の皆様との交流を楽しみましょう。レースの勝利者には「壱岐市長杯」が贈呈されます。
スタートは海の日の7月16日(月・祝)午前8時、前夜祭は15日(日)午後6時からです。表彰式は16日(月)午後6時から(最終艇フィニッシュ時刻により繰り上げもあり)福岡市ヨットハーバークラブハウスで行います。参加艇の係留は、壱岐市の全面協力により郷ノ浦港内のプレジャーボート用浮桟橋を利用できます。夏の壱岐は白いビーチと透明な海を求めて多くの海水浴客が訪れる人気の観光地ですのでこの時期はどこの宿も混雑していますが、ヨットレース参加者の皆様には、壱岐市観光連盟が特別に宿を手配してくれますので安心です。
レース公示、参加申込書、宿泊申込書は下記をご覧ください。参加申込期限、宿泊申込期限は6月15日(金)ですので、期限内の申込みをお願いします。6月15日までに宿泊人数が確定しない艇にあっては、とりあえず申込みだけは早めにしておいて、後日人数を調整してください。レース委員会指定の係留場所に係留し、観光連盟斡旋の宿に宿泊の皆様には、係留地から宿舎、前夜祭会場間の移動については送迎バスを運行しますのでご利用ください。また、指定係留地に係留する艇にあっては、近くに公衆トイレもありますので船中泊も可能です。この場合、前夜祭会場までの移動は送迎バスに同乗できます。氷についてもスタート日の朝に指定係留地に配達していただきますので、必要な方は事前に宿泊申込書の用紙でご注文ください。なお、他の漁港等に係留し、独自に宿を手配される艇にあっては、宿舎や前夜祭会場への移動についてはご自身でご手配ください。
すでに、遠く福井県のセーラーの方からもレース参加の問い合わせもあっています。HYC会員艇以外にも多くのヨットに参加していただき、夏の玄界灘を代表する楽しいヨットレースになることを願っています。
春真っ盛り、気温も高くなりヨットには絶好のセーリングの季節となってまいりました。ゴールデンウィークや週末の土・日曜日で壱岐島までクルージングを考えておられる皆様へお知らせです。
クルージングなどで島を訪問するとき、いつも悩むのがどこに留めたらいいのかということです。愛艇を安全に係留することが何よりも一番ですが、壱岐市観光連盟様より、ヨットやモーターボートなどのプレジャーボートで壱岐を訪問される場合、郷ノ浦港内の市営浮桟橋をご利用くださいとの案内があっています。全長30mのコンクリート製の浮桟橋で、料金は「艇長1mあたり20円(税別)」と格安です。利用される場合は、事前に「郷ノ浦港湾施設管理 林田様」にご連絡ください。連絡先は、「090-1979-2578」です。郷ノ浦港内への入出港は、南防波堤横の入出港口はフェリーや高速船(ジェットフォイル)が通行しますので、危険防止のため必ず西防波堤横の入出港口を通行してください。
4月15日(日)は2018シリーズレースの第2戦でした。今日は湾内コースの予定で、受付時間9:30~10:00、スタート11:00の予定です。8:30には本部船運営メンバーのJettaチームの面々がハーバーに集合し、アウターマークや信号旗などの運営用品一式を船に積み込み、クラブハウス2階で受付の準備を済ませました。今日の天気予報は曇りのち晴れで、北西の風12ノット前後と絶好のレース日和です。山田会長と相談し今日のコースは博多湾口の「クタベ瀬黄色ブイ→机島時計回り」に決定。距離は約12マイル。机島方向からの風となるため往路はクローズドホールド、回航してからの復路はフリーと、理想的なコンディションです。10:00の受付終了時点で18艇のエントリーがありました。
10時過ぎには準備を終えたレース参加艇が次々に出港して行きました。小戸沖には沢山のディンギーが出ており、邪魔をしないように少し沖合にスタートラインを設置します。スタートライン近くでは14~16ノットの安定した風が吹いていたため、ヘッドセールを何番にしようかと迷っている艇もありました。風が少し落ちるだろうとの予測で№1を上げている艇、逆に少し強くなるだろうと№3を上げている艇と、各艇思い思いのセールを選択してスタートに備えます。
10:55に5分前の予告信号、続いて4分前の準備信号が発せられると、散らばっていた参加艇がスタートライン近くに集まってきました。先週のセーリング講習会でプロセーラーの高木 裕氏から学んだスタートテクニックを実践すべく、ラインに沿って本部船方向からアウターマーク方向に流しジャイブで戻るサークリング行動に移り、徐々にテンションも高まっていきます。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、「オールフェア」でレースがスタートしました。風は北西で15ノットほど。なかなか迫力のあるスタートシーンでした。小さな風の振れはありましたが、終始北西-北北西の風、16~18ノットと安定した風に恵まれ、早いレース展開となりました。
最大艇の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が13:00:18に堂々のファーストホーム。15秒遅れの13:00:33に42フィートの“Humming bird Ⅴ”が2着。その後も“FALCON”、“Suru Sumi”、“Le Grand Bleu 9”と次々にフィニッシュし、14:47:30に最終艇の“Happy Holiday”がフィニッシュし、参加全艇が事故もなく無事にレースが終了しました。修正1位は”Humming bird Ⅴ”でした。本部船を運営していただいた“Jetta”の皆さん、本当にお疲れ様でした。
5月20日(日)の第3レースは「湾外コース」の予定なので、受付8:30~9:00、スタート10:00ですのでお間違えの無いように!
[以下は本部船“Jetta”のMオーナーのレポートです]
今回久々に本部船をさせていただきました。風も北西15~18ノットと最高のヨット日和に恵まれ、リコール艇も無く各艇余裕のスタートで飛び出して行かれました。さすがに15ノット以上の風になると大型艇で2時間、中型艇で2時間半、小型艇で3時間半ほどでフィニッシュされましたので、本部船も大変楽でした。参加艇の皆様、楽しいレースお疲れ様でした。来月の第3戦も良い風に恵まれますように願っております。
今年の「壱岐-福岡ヨットレース」開催に向けて、3月の終わりに当クラブ山田会長以下1名が壱岐を訪問し、壱岐市、壱岐市観光連盟、長崎県壱岐振興局、郷ノ浦漁協、海上保安署、九州郵船、あまごころ本舗(前夜祭会場)、玄海酒造(壱岐焼酎醸造元)など関係先に挨拶し、レース開催への協力をお願いしました。昨年の第1回大会はとても好意的に受け止めていただき、九州郵船のジェットフォイルとのニアミスや漁船とのトラブルもなく、レース運営がしっかりしていたと評価していただきました。市役所では中原副市長が、観光連盟では長嶋会長が応対していただき、今年は昨年を上回る参加を期待している、市としても観光連盟と一体となって最大限の協力を約束していただきました。昨年は係留場所の関係で2か所に分散して参加艇の皆様にはご不便をおかけしましたが、今年は郷ノ浦港内のプレジャーボート用の浮桟橋(全長30m、コンクリート製)3基すべてを使用できる予定で(昨年は1基のみ)、優に40艇は係留できます。また50フィートクラスの大型艇には九州郵船の大型浮桟橋も使用できるようになっていますので安心です。
日程は前夜祭が7月15日(日)18:00から、レースが7月16日(月・祝)08:00スタートの予定です。前夜祭では料理内容等を昨年よりパワーアップしようと思っていますので、参加費を昨年より若干値上げする予定ですのでご理解ください。雑誌『Kazi』が取り上げた全国主要お祭りヨットレース35選に恥じないように大会を盛り上げていきます。「レース公示」は5月上旬に発表しますので、詳細についてはそちらをご覧いただき、1艇でも多くの参加をお待ちしています。 7月、8月はハイシーズンとなり宿舎の確保が困難になりますが、観光連盟が窓口となりヨットレース参加者用の宿の確保もやっていただきますので安心です。宿泊申込もレース公示と同時にお知らせしますのでご利用ください。また昨年大好評だった壱岐レース特製麦焼酎『酔っと』も販売します!
プロセーラー高木 裕氏のセーリング講習会、第4回目の今年は4月8日(日)に開催しました。昨年は講師の都合が付かず開催見送りとなりましたので2年ぶりの開催でした。今年のテーマは「ヘルムスマンのハンドリングテクニックとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニック」で、陸上での座学と海に出ての海上レッスンを行いました。天候は晴で西北西の風15~20ノットと風が強かったため、トラブルを避けてスピン・ジェネカー編は見送り、スタート練習、タック、下マーク回航の際のハンドリング、セールの引き込みを重点的に行いました。参加艇は、JORDAN、May be、SIESTA、ZEPHYRUS、翔風、麻里絵、いそしぎ、Whispering Jackの各メンバー28名、海上レッスンは4艇に分乗して実施しました。
10:00からクラブハウス2階の会議室で、主催者の博多ヨットクラブ山田会長の挨拶のあと、さっそく高木講師から基本的な舵の切り方、スタートアプローチ、下マーク回航、タック、スピン・ジェネカーのジャイブ、スピンホイスト、スピンドロップなどについてプロのテクニックを分かり易く解説していただきました。
午前中の座学を終え11:20には海上レッスンのため各艇出港していきます。時おり雲がかかりますが天気には恵まれ、西北西の風15~20ノットと若干ハードなコンディションでしたが、受講者は元気いっぱいに出港して行きました。2個のマークブイを打ってスタートラインを設置し、先ずはスタート練習。高木講師が乗るコーチボートが5分、4分、1分、スタートの信号を発し、アプローチのタイミングやセールの引き込み具合を各艇にアドバイスします。スタート練習を4回行い、次にコーチボートが参加艇の後ろに付けて、何度かタックを繰り返してジブセールのリリースのタイミングやジブセールの引き込みスピードを1艇ずつアドバイスしました。
最後に下マーク回航のレッスンです。風向に対してマークから直角に2艇身の位置を目指してアプローチし、左舷のサイドステイ部分がマークに接触するまで舵を切り、合わせてメインセール、ジブセールを一気に引き込んでクローズドホールドのコースに持っていく練習です。これを何回か繰り返して時間になったので、海上レッスンを終了してハーバーに帰港しました。
ハーバーに帰港して、艤装解除、昼食を済ませて、14:00から午後の座学です。海上で高木コーチが撮影した各艇のビデオ動画を見ながら、スタートアプローチのタイミング、タックの際のハンドリングとジブセールのリリース・引き込みのタイミング、下マーク回航の際のマークアプローチ、メインセールとジブセールの引き込みのなど的確に指摘していただき、とても勉強になりました。翌週はHYC第2レースなので、今日のレッスンの成果をぜひとも発揮して必ず前に出るぞ!
福岡在住のプロセーラー高木 裕氏を講師に迎え「セーリング講習会」を開催します。今年の講習内容は、『ヘルムスマンのハンドリングとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニックの実際』です。午前中に会議室で座学を行い、実際に海上に出てサポートボートの高木講師が各艇に対して個別コーチングを実施。練習の模様を写真、ビデオで撮影しての評価、指導を行います。HYC会員艇以外の参加も歓迎します。日本を代表するプロセーラーからアドバイスしていただけるまたとない機会ですので、クラブレースなどを楽しんでおられる皆様の多数の受講をお待ちしています。スキルアップ間違いなしです。
※講習内容の詳細
〈キールボートのハンドリングテクニック編〉
タック、ジャイブ、上マーク回航、下マーク回航での船の回し方
〈ジェネカーやスピンのホイストとジャイブ、ドロップ編〉
トラブルの少ない方法のテクニック
【日 時】 平成30年4月8日(日) 09:00~15:30
09:00~ ハーバー集合、受付、艇の艤装
10:00~11:00 海上レッスンのミーティング(クラブハウス2階会議室)
11:00~13:00 海上でのコーチング
13:00~14:30 帰港、昼食、艤装解除
14:30~15:30 写真、ビデオを見ながら陸上講習(クラブハウス2階会議室)
15:30 解散
【場 所】 福岡市ヨットハーバー クラブハウス2階会議室及び博多湾
【参加費】 一人 1,000円(当日徴収) *昼食弁当を頼まれる方は別途500円(当日の受付時に申込み)
【申込み】 参加希望の方は、艇名と人数を3月29日(木)までに事務局へお申込みください。
HYC会員艇にあっては、艇のオーナーからお申込みください。
会員外の方は、当ホームページの「お問合せ欄」からお申し込みください。
《講師:高木 裕氏の略歴》
大学時代にインカレ優勝、インカレ470級個人優勝、学生で初の470級全日本チャンピオン。国体優勝、アジア選手権優勝、ワールド7位、ロサンジェルスオリンピック470級日本代表11位。キールボートではジャパンカップ、パールレース、沖縄-東海レースなどで優勝多数。国際レースではハワイ・ケンウッドカップ、豪・シドニー-ホバートレース、米・トランスパックレース、チャイナシーレースなどに数多く出場し優秀な成績を残す日本を代表するセーラー。
HYCレーティングは、レース委員会で案を作成し役員会で決定したものである。値についてはIRCなどを一部参考とし、前年の年間成績などを勘案して長年蓄積されたHYC独自のレーティングとする。
ヨットレースが盛んな昨今ですが、全国にはレースそのものだけでなく前夜祭やレース後のアフターパーティー、豪華景品が楽しめる「お祭りヨットレース」が各地で開催されています。今月発売の『Kazi4月号』にはKazi編集部が厳選した35のお祭りヨットレースの情報が掲載されています。普段はレースにはあまり関心を示さないブルーウォーター派のクルージングセーラーの皆さんも、成績は二の次でとにかく「お祭り」を楽しもうと参加している方も大勢いらっしゃいます。いつもは手近な海でレースやクルージングを楽しまれている方、開催地への回航もクルージングと考えて、年に一度はちょっと足を延ばして楽しいお祭りレースに参加してみませんか。
昨年内容を一新した「壱岐-福岡ヨットレース」も魅力的なお祭りヨットレースとして紹介されています。主催する博多ヨットクラブでは、艇の性能だけでなく、乗り手の技量、小型艇に有利なレーティングなど長年蓄積された独自のレーティングシステムを採用しています。そのため昨年の第1回壱岐-福岡ヨットレースでは、バリバリのレース艇や最新のハイパフォーマンス艇を抑えて、ご夫婦二人のダブルハンドで、白いダクロンセールを付けた26フィート艇が優勝の栄誉に輝きました。また、どうもレースは苦手と言われる超クルージング派の皆さんは、なんだか前夜祭が面白そうということで前夜祭だけ参加して楽しいひと時を過ごされました。
夏の壱岐は、沖縄にも負けない(?)透き通った海が魅力です。また新鮮な海の幸はもちろんのこと、「壱岐牛」も絶品です。天然温泉もあるし、今やスタンダードになった麦焼酎、なんと壱岐が発祥の地だったんです。そのため壱岐には麦焼酎の蔵元が7つあり、焼酎党には焼酎の飲み比べも楽しみの一つです。壱岐までは博多港から高速船で1時間ちょっとの船旅。レースは7月の連休なので、早めに壱岐に行ってご家族やご友人と海水浴やグルメ三昧、島内観光を満喫して、レースに参加しない方は高速船で博多港まで、お父さん達はレースで小戸の福岡市ヨットハーバーまで帰るといった楽しみ方もできます。
今年の夏は「壱岐-福岡ヨットレース」に参加してみませんか。お待ちしています。レース公示は5月上旬に公表予定です。