万一の事故や緊急時の対応など、クルーザーを安全に運航するための知識と技術を習得することを目的に、博多湾をベースに活動する福岡ヨットクラブ(FYC)、博多ヨットクラブ(HYC)と福岡市ヨットハーバー管理事務所の主催で、今年は博多ヨットクラブが主管して「クルーザー安全講習会」を2月25日(日)に開催し、クルーザーのオーナー、クルーの皆さん62名(内、HYC会員艇20艇、48名)が参加しました。福岡ヨットクラブ、博多ヨットクラブとも今年のシリーズレースが3月から始まるため2月に開催したものです。開講に先立ち主催者を代表して博多ヨットクラブの山田会長から挨拶がありました。
初めに、一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会救助事業部 九州BAN担当部長より、会員制のプレジャーボート救助事業の案内がありました。BAN(Boat Assistance Network)のサービスエリアが、現在は東京湾から大阪湾までの太平洋沿岸及び瀬戸内海、並びに日本海の若狭湾ですが、平成30年4月から九州の玄界灘までサービスエリアを拡大することから、機関故障等で自力航行ができなくなった場合の曳航救助サービス事業の紹介を行っていただきました。
続いて、福岡海上保安部からは、交通課地域海難防止対策官から〇福岡地区の海難発生状況、〇事故防止の基本、〇事故に備える、〇海の安全情報の有効活用についての講話がありました。講話を始める前に、船舶全般、航法、機関故障を防ぐ手立て、ライフジャケット着用と連絡体制確保についての簡単なペーパーテストがありました。また、事故に備える講話の中で、本年2月1日より法令等改正によりライフジャケットの着用が義務化されたことに伴い、膨張式のライフジャケットの点検の実技がありました。近年は膨張式が急速に普及しているが、定期的な点検の必要性、特にCO₂ボンベの状態確認など大変参考になるお話がありました。
最後に、JSAF日本セーリング連盟外洋安全員会の大坪委員長から〇ライフジャケット着用義務に係る法令改正、〇改正の主要点、〇法令上のライフジャケットの定義、〇着用義務の適用除外、〇船舶による競技(ヨットレース)における着用義務の適用除外について解説がありました。最後に、〇安全意識と責任、〇法律や規則は安全を守ってくれない、〇自分を守るのは自分自身でしかない(乗員の責任)、〇落水は死に直結するため絶対に落水しないことなど、「安全航行」のための鉄則を強く訴えられました。
ここ何年か国内でヨットの死亡事故が頻発しましたがすべて落水によるもので、亡くなられた方はすべて60歳以上のベテラン者で、ベテランであるがゆえに慣れや過信があったのではないでしょうか。経験や知識は豊富でも加齢に伴う体力低下などを客観的に判断し、自らに真摯に向き合うことが大切です。「自分を守るのは自分でしかない」、「安全は与えられるものものではない、自分たちで確立するもの」、「乗員個々人が安全に対しての高い意識を持ち続ける」、「慣れから来る油断に注意」、「死亡に至る事故はすべて落水から起こっている」、「最大の事故防止は落水しないこと」、「セーリングの基本は自然に対峙すること」を強く認識することです。皆さん、出港するときは必ずライフジャケットを着用しましょう!
博多ヨットクラブでは福岡在住のプロセーラー高木 裕氏を講師に迎え「セーリング講習会」を開催しています。今年の講習内容は、『ヘルムスマンのハンドリングとスピン・ジェネカーのジャイブと収納テクニックの実際』です。午前中に会議室で座学を行い、実際に海上に出てサポートボートの高木講師が各艇に対して個別コーチングを実施。練習の模様を写真、ビデオで撮影しての評価、指導を行います。HYC会員艇以外の参加も歓迎します。日本を代表するプロセーラーからアドバイスしていただけるまたとない機会ですので、クラブレースなどを楽しんでおられる皆様の多数の受講をお待ちしています。スキルアップ間違いなしです。
※講習内容の詳細
〈キールボートのハンドリングテクニック編〉
タック、ジャイブ、上マーク回航、下マーク回航での船の回し方
〈ジェネカーやスピンのホイストとジャイブ、ドロップ編〉
トラブルの少ない方法のテクニック
【日 時】 平成30年4月8日(日) 09:00~15:30
09:00~ ハーバー集合、受付、艇の艤装
10:00~11:00 海上レッスンのミーティング(クラブハウス2階会議室)
11:00~13:00 海上でのコーチング
13:00~14:30 帰港、昼食、艤装解除
14:30~15:30 写真、ビデオを見ながら陸上講習(クラブハウス2階会議室)
15:30 解散
【場 所】 福岡市ヨットハーバー クラブハウス2階会議室及び博多湾
【参加費】 一人 1,000円(当日徴収) *昼食弁当を頼まれる方は別途500円(当日の受付時に申込み)
【申込み】 参加希望の方は、艇名と人数を3月29日(木)までに事務局へお申込みください。
HYC会員艇にあっては、艇のオーナーからお申込みください。
会員外の方は、当ホームページの「お問合せ欄」からお申し込みください。
《講師:高木 裕氏の略歴》
大学時代にインカレ優勝、インカレ470級個人優勝、学生で初の470級全日本チャンピオン。国体優勝、アジア選手権優勝、ワールド7位、ロサンジェルスオリンピック470級日本代表11位。キールボートではジャパンカップ、パールレース、沖縄-東海レースなどで優勝多数。国際レースではハワイ・ケンウッドカップ、豪・シドニー-ホバートレース、米・トランスパックレース、チャイナシーレースなどに数多く出場し優秀な成績を残す日本を代表するセーラー。
博多ヨットクラブでは3月から11月まで年間10レースを行っています。いよいよ4 か月ぶりに2018年のレースシーズンが始まります。会員の皆様におかれては3月18日の第1レース開幕に向けて整備等に余念がないことと思います。
博多ヨットクラブレースは会員外のヨットもオープン参加として歓迎しますので、レースの雰囲気を味わってみようと思われる方はぜひともご参加ください。ただし参加にあたってはヨットレースを補償対象としている「ヨット保険」に加入していることが必須となっていますのでご確認ください。
博多ヨットクラブ2018年会員総会を2月25日(日)に小戸の福岡市ヨットハーバー会議室で開催しました。総会は31名の参加を得て(委任状提出を含む)午前10時30分から始まり、山田会長の冒頭の挨拶のあとさっそく議事に入り、事務局より2017年の事業報告、収支決算の説明があり、いずれも原案通り承認されました。続いて2018年の事業計画(案)、収支予算(案)の説明があり、いずれも原案通り承認されました。
総会で出された質問や意見・要望等は、〇年会費の状況、〇年末の表彰式&懇親パーティーのスタイル、〇レースのタイムリミット時刻の設定、〇レースにおける国際VHFの活用などでした。また来年(2019年)4月より福岡市ヨットハーバーが民営化されることによる利用環境の変化等についても話題として話し合われました。
2018年2月11日付でヨット“Whispering Jack”(ウィスパーリングジャック)さんが博多ヨットクラブに入会されました。艇種は「エリオット 12m」でホームポートは小戸の福岡市ヨットハーバーです。赤いハルの木造の美艇です。クルージングやレース等、楽しいヨットライフを満喫されています。Nオーナーより入会に際してコメントをいただいていますのでご紹介します。
Whispering Jackは、1990年にニュージーランドのTerry Bailey造船所で造られたエリオット12mで、ショートハンドクルージング仕様のバックステーが無い木造艇です。ニュージーランド人オーナーがグアムまでクルージング後に売却、その後日本まで回航してきものです。
現在は2年前に前オーナーから5名のクルーが引継いで共同オーナーで運営してます。2017年の出艇回数は約50回で、今まで、壱岐、対馬、五島、瀬戸内海へのクルージングや、ハウステンボスレース、タモリカップ、アリランレース、壱岐レース等に参加してきました。個人的には1978年の大学時代に油壺でクルーザーとディンギーに乗り始め、かれこれ40年になります。皆さんの仲間に入れて頂き、クラブライフを楽しみたいと思います。よろしくお願いします。
クルーザーヨットで海を楽しむ皆さん、安全への対策は万全ですか。海では安全には最新の注意を払っても天候の急変などにより避けがたい突発的な状況に遭遇することがあります。万一の事故や緊急時の対応など、クルーザーを「安全」に運航するための知識を習得することを目的に、FYC福岡ヨットクラブ、HYC博多ヨットクラブと福岡市ヨットハーバー管理事務所が合同で「クルーザー安全講習会」を開催します。
法令改正により本年2月1日よりライフジャケットの着用義務が始まることを受けて、本格的なヨットシーズン開幕前の2月に開催します。
講習会の内容は、JSAF日本セーリング連盟外洋安全委員長の講話、福岡海上保安部による海の安全に関するお話、日本海洋レジャー安全・振興協会救助事業部から曳航救助サービスのご案内です。万一の時に実際に役立つ内容ですので、一人でも多くの皆様の参加をお待ちしています。
1.開催日時 平成30年2月25日(日)12:30~16:00(予定)*受付は12:00から
2.場 所 福岡市ヨットハーバー(福岡市西区小戸)クラブハウス2階大会議室
3.参 加 費 1,000円/1名
4.申込期限 平成30年2月17日(土)まで
5.申込み先 各所属ヨットクラブ
または 福岡市ヨットハーバー管理事務所(担当:菅原 TEL 092-882-2151)
今年のクルーザー安全講習会は、本格的なヨットシーズン開幕前に、また法令改正により本年2月1日よりライフジャケットの着用義務化が始まることを受けて2月に開催します。現在、講習内容について関係先と調整中ですので、申込み方法等詳細は後日お知らせしますが、内容につきましては以下の通りです。
日 時 平成30年2月25日(日)
12:30~15:30 クルーザー安全講習会
〇JSAF日本セーリング連盟外洋安全委員長講話
〇福岡海上保安部講話
〇日本海洋レジャー安全・振興協会救助事業部からのお知らせ
会 場 福岡市ヨットハーバー クラブハウス2階大会議室
主 催 FYC福岡ヨットクラブ・HYC博多ヨットクラブ・福岡市ヨットハーバー管理事務所
安全で楽しいヨットライフのために、多数の参加をお待ちしています。参加制限は特にありません。ヨットクラブ会員以外の皆様もぜひ受講してください。
2017年を締めくくる年末恒例の「HYC表彰式&懇親パーティー」、今年は同じ博多湾でレースを行っているFYC福岡ヨットクラブとの合同開催で、12月16日(土)に博多区中洲のレストラン「エン・ウェディング」で盛大に開催され、200名近くのセーラーそしてご家族・友人の皆さんが参加されました。
HYCレースはアット・ホームな雰囲気で島回りコースのレースが中心。レーティングも船齢や乗り手の技量を考慮した独自の設定で楽しいレースを心掛けています。一方FYCレースはIRCレーティングに基づきソーセージコースを1日3本と本格的なレベルレースを行っています。FYCレース参加艇はほぼ100%HYCレースにも参加し、ともに博多湾内で切磋琢磨してヨット技術の向上を目指しています。
これまではブッフェスタイルの立食形式でしたが、今年は全員分の席を用意しての着席スタイル。食事もゆっくり楽しめます。プロの女性司会者の進行で18:30に開会し、初めにFYC福岡ヨットクラブの沼田会長(Bambino)、続いてHYC博多ヨットクラブの山田会長(JORDAN)の挨拶の後、FSAF福岡県セーリング連盟の秋山会長の乾杯の発声でスタート。お店自慢の料理とビール、ワイン、カクテルでしばし歓談。20分ほどして今年新たにHYCに入会された“SAKURA”さん(Grand Soleil 45)、“Bebe”さん(BENETEAU OCEANIS 45)、“UMAJO”さん(YAMAHA 28S)、“K.CONTESSA 風と虹”さん(Club Swan 50)の紹介があり,、それぞれオーナーよりご挨拶をいただきました(UMAJOさんは欠席)。また本日の表彰式&パーティーにご協賛いただいた、㈱マリーンテック様、シップチャンドラー様、トラム様、㈱ササキコーポレーション様、㈱フォーチュン様、ノースセールジャパン様、㈱ハリケーン様、プレ宮崎様、㈱海援隊様の紹介もありました。
さーあ、皆様お待ちかねの今年のクルーザーレースの表彰式です。先ずはFYCレースの表彰式です。ジャパンカップや全日本ミドルボート選手権などにも参加している精鋭の12艇が年間10レースを戦い、上位6位までを表彰です。総合6位”麻里絵”、総合5位“Second Love”、総合4位“Bambino”、総合3位“ENTERPRISE LILY”、総合2位“Windward Ⅴ”、そして栄えある年間総合1位は昨年に引き続き“Humming bird Ⅴ”でした。辰巳オーナー率いる精鋭クルーが、日本を代表するセーラー高木 裕氏の指導の下、実力を如何なく発揮した結果です。それぞれ沼田会長から総合優勝杯、艇名入りのシャンパンボトル、副賞などを授与され、皆さん満面の笑顔で喜んでいました。
続いてHYCレースの表彰です。今年も台風の影響による悪天候で2レースがキャンセルとなり、全8レースでの戦いとなりました。先ずは7月の第5レース・壱岐レースの表彰です。今年の壱岐レースは、初めて壱岐市、壱岐市観光連盟の後援を得て、コースもこれまでの小戸スタートから壱岐スタートに変更し、レース前日には前夜祭のみ参加のブルーウォーター派の皆さんも参加して盛大な「前夜祭」を開催し、小戸フィニッシュ後に表彰式を行いました。今日は優勝艇への持ち回りラットの贈呈を行い、優勝の“Notari 3”に山田会長よりラットが贈呈されました。
いよいよハイライトの年間総合成績の表彰です。先ずは総合3位から発表。2017年総合3位は42フィートの“Humming bird Ⅴ”。総合2位は35フィートの“Suru Sumi”。そして2017年のHYCチャンピオン、栄えある総合優勝は28フィートの“Little Wing”が2012年に続き2度目の獲得です。小河オーナーを中心に和気あいあいとした雰囲気でクルーワーク抜群です。艇の整備などもみんなで行い、艇の状態も知り尽くしたうえでレースに臨んでいることがいい結果を生んだのでしょう。それぞれ山田会長から総合優勝杯、クリスタルトロフィー、副賞などを授与され、皆さん満面の笑顔で喜んでいました。その後レース参加の全艇(30艇)に賞品が授与され、その他の各レースの「First Finish賞」や「修正1位」、今年もっとも多く参加費を収めていただいた「皆勤賞」、走りたいのを我慢してレース本部船を引き受けていただいた「本部船お疲れ様賞」、BB賞、ラッキー7賞など多くの賞品が授与されました。HYCレースでは年間総合優勝艇は翌年はレーティングがアップします。また本部船も務めていただくことになっていますので、“Little Wing”さん頑張ってください。よろしくお願いします。
表彰式のあとはしばしの歓談タイム。参加者の皆さんはグラスを片手に各テーブルを回り、シリーズレースの振り返りやヨット談義に花が咲いていました。今日はクァンタムセールの戸叶氏、ノースセールの高野氏も来場され、各ヨットの皆さんと懇親を深めていました。ここでサプライズ企画として福岡市在住のプロパフォーマー、TENSHOW(テンショー)によるショータイム。パントマイムを中心にダンスやマジックの要素を取り入れたマスクパフォーマンスに会場も大盛り上がり。熱狂も冷めやらぬうちに、最後に皆さんお待ちかねの「お楽しみ抽選会」。シャロングリーン、舵社アンダーセイルの各ヨットカレンダー、マリンショップ・シップチャンドラーのお買物券など、豪華景品が次々に当選者の手に渡り、本日の目玉、㈱マリーンテック提供のホテル日航福岡のペアディナー券(3万円相当)が強運の参加者の手に渡りました。
パーティーの締めくくりは、福岡ヨットクラブの大石副会長(ENTERPRISE LILY)の挨拶のあと、博多ヨットクラブの黒住副会長(SIESTA)の「博多手一本」で大盛況のうちに福岡ヨットクラブ、博多ヨットクラブの2017年全日程を終了しました。皆さん、一年間本当にありがとうございました。来年も元気な姿で海でお会いしましょう。
11月19日(日)の第10レースは“Spilmer”さんに本部船を担当していただきました。
予報では曇/晴、北北西の風15~20ノットと少々ハードなコンディションです。2017年最終戦なので、各艇とも気合を入れていることでしょう。“Spilmer”さんは初めての本部船運営とあって、不安一杯のようですが、そこは和気あいあいのクラブレースですので「ドンマイ」です。今日は湾内コースの予定なのでスタートは11時、受付は9時半~10時です。午前8時半には本部船メンバー、レース委員長ほか役員もハーバーに集合し、レースコースをどうするか相談し、博多湾口に浮かぶ「机島時計回り」に決定。その後本部船運営メンバーは船にマークブイや信号旗などの運営用品を積み込み、クラブハウス2階でレース参加受付の準備に当たりました。今日の参加は18艇。年間総合成績が決まる大事な最終戦なので、上位進出を狙っている艇は気合が入っています。日本1号艇になる「Club Swan 50」の“K.CONTESSA 風と虹”さんがHYCに入会し、今日のレースにもエントリー。どんな走りをするか楽しみです。
10時半前にはスタートラインが設置され、レース参加艇もスタートライン近くに集結しだし、セールを上げてタックやジャイブを繰り返してウォーミングアップで体をほぐしてスタートに備えます。風速は17ノット前後、メインセールを1ポイントリーフしている艇も何艇かあります。ジブセールは強風に備えて№3ジブを上げている艇がほとんどでした。11:00ちょうどにスタート信号が発せられ、20ノット近い風の中を元気よく飛び出して行きました。どうやらリコール艇もなくオールフェアでのスタートだったようです。
レースは速い展開となり、大型艇が終始フリートをリードして12:40:00に“Humming bird Ⅴ”(ロッドマン 42)が50フィートクラス艇を抑えての堂々の1着でフィニッシュ。12:44:28に“May be”(Sprint 51)が2着。12:44:40に初参戦の“K.CONTESSA 風と虹”(Club Swan 50)が3着、さすがに大型艇は速いです。その後、後続艇も次々にフィニッシュ。14:18:03に最終艇の“Happy Holiday”(リベッチオ)がフィニッシュして2017年シリーズレースが無事に終了しました。20ノット前後の強風のレースとなったので、ジブセールやスピン、ジェネカーの破損、デッキギアの破損などもあったようですが乗員の負傷などはなくほっと一安心です。初めての本部船を担当された“Spilmer”さん、スタート信号を発するまではドキドキの連続だったでしょうが、本当にご苦労様でした。2017年シリーズは台風の強風により8月の第6レース、9月の第8レースが中止となりましたが、残り8レースは事故もなくそれぞれにレースを楽しまれたことと思います。レースに参加された皆様、一年間本当にありがとうございました。また来年もレースでお会いしましょう。
[以下は本部船“Spilmer”のS氏からのレポートです]
Spilmerは初本部船でした。多少の不安を抱えたまま8:30に集合。受付、備品積込みと2班に別れ、教えを請いながら準備を進めました。
第10レースは2017年度最終レースであり、優勝及び上位入賞が決定する大事なレースです。失敗等許されない事は理解しています。緊張の中、クルー一同入念に運営マニュアルを読み役割分担、動作確認を行いましたが、結果として反省だらけの本部船運営となりました。ペラにメインハリを巻くという信じられないトラブルにより機走が出来なくなった事(HYC旗が何度もマスト、バックステーに絡んだ為、上げ下げしている内に流した模様)、波に叩かれアンカーが何度も抜け流された事 等、経験、知識不足による不手際が多数ありました。適正な運営が出来ず皆様にご迷惑をお掛け致しました事、心よりお詫び申し上げます。次に本部船を担当するときはもっとスムーズな運営ができることでしょう。
スタート海面は20ノットオーバーの良い風が吹いていました。リコール艇が出ない事を、ましてやゼネリコなんて絶対ない事を願う中、11時00分オールフェアにてスタート。2艇がトラブル?か中々ラインを切らず大きく出遅れてしまいましたが、リカバリー?し快走して行きます。トップ艇フィニッシュ時間は2時間を確実に切ると予想していましたが、12時40分ジャストにHumming bird V さんがファーストフィニッシュ。ジェネカーが破損している艇もあり大小様々なトラブルはあった様ですが、リタイヤ艇はなく14時18分に全艇無事にフィニッシュしました。本艇はレース終了後、福大のレスキュー艇「ななくま」に曳航して頂き、忸怩たる思いでの帰港となりました。ハーバーのO氏、T社のK氏にはご迷惑をお掛け致しました。お詫び致しますと共にお礼申し上げます。